オーストラリアの銀行

オーストラリアの主な銀行

オーストラリアのおもな銀行は、オーストラリア・ニュージーランド（ANZ）銀行、ナショナルオーストラリア（National Australia）銀行、オーストラリア・コモンウェルス（Commonwealth）銀行、ウエストパック（Westpac）銀行など。日本と同様に全国各地に支店を構えています。

なかでも、ANZ銀行は東京、大阪に、ナショナルオーストラリア銀行は東京に支店をもっており、口座があれば日本から円送金をしてもらうときに、仲介の金融機関を必要としません。現地でも簡単に開設できますが、日本の支店に必要書類を郵送、または直接出向いて、渡航前に口座を作っておくことも可能。

自宅や学校の近くに支店があるかどうかは要チェック。銀行によって、利率や開設できる口座の種類、条件が異なるのはもちろんのこと、学生向けのサービスやインターネットおよびテレフォンバンキングが充実しているなどの特徴もあります。

銀行口座の種類

オーストラリアの口座の種類は大きく分けて4種類あります。

普通口座（Savings Account）

普通口座は、日本の普通預金口座と同じく出し入れ自由。通常は毎月の口座維持手数料がかかりますが、銀行によって一定額以上の残高を維持していれば手数料が無料になることも。公共料金や家賃の自動引き落としなども普通口座で対応可能です。

当座預金口座（Cheque Account）

当座預金口座は、銀行によって条件は違いますが、基本的に居住者でないと作れないことが多い。また、学生が小切手での支払いを求められることは多くありません。

定期預金口座（Term Deposit）

オーストラリアの定期預金の金利は日本よりも高く、通常5%ほど。日本の銀行と比較すると、金利が10倍以上の場合も。留学生であまり使用する機会は多くない口座ですが、長期でオーストラリアに留学する場合、金利が高いのでお得です。

インターネット口座

一般的に普通口座を開設する際、同時に開設することができます。銀行の窓口に行かず、どこでも残高の確認や振込、支払いを行うことが可能なので便利。手数料は窓口を利用するよりも安く設定されていることが多い。通学で忙しい留学生は解説しておくと役立ちます。

キャッシュカードの使い方

普通口座を開設するときに希望すれば、キャッシュカード（英語名は銀行によって異なる）を発行してもらえます。申し込み用紙に4桁の数字を暗証番号（PIN Number）として書き込むのは日本と同じ。キャッシュカードは、口座を開いてから通常1週間ほどで指定した住所に郵送されてきます。このカードがあれば、24時間365日、街のいたるところに設置されたATMに暗証番号を打ち込み、現金（1日あたりの上限額は銀行によって異なる）を引き出すことができます。他行のATMでも、手数料を払えば利用可能。

EFTPOS(R)の使い方

日本のデビットカードに相当する「EFTPOS(R)（エフトポス：Electronic Funds Transfer at Point of Sales）」システムが、コンビニエンスストアからレストランまで、ほとんどの店で普及しています。現金を持ち合わせていないとき、銀行やATMに行かなくても、キャッシュカードを使って口座から支払い金額を直接引き落とせるので便利。会計時に店の人に頼んで、小額の現金を引き出すことも可能です。利用の際には、店の人にキャッシュカードを差し出す、または自分で専用読み取り機にカードを通して読み取らせ、画面に表示された金額を確認してから暗証番号を打ち込みます。このとき、後ろに並んでいる人などに暗証番号を盗み見されないよう注意しましょう。

通帳がない！？

オーストラリアの銀行では、預金通帳を作っていません。その代わり、希望によって、3ヵ月に1度、または毎月、使用履歴と残高照会の書類（Bank Statement）が送られてきます。EFTPOS(R)や自動引き落としの機能を使った記録も、いつどこで使われた金額か明記されている。大切に保管して生活費をやりくりしましょう。