ニュージーランド語学学校の種類と特徴

私立校と付属校、大きく分けると2タイプ

世界有数の教育大国として知られるニュージーランド。英語教育に関しても、その例に漏れません。ニュージーランドの語学学校は、ほとんどが私立校です。そのほか、進学希望の留学生には、大学やポリテニック（専門学校）付属コースの選択肢もあります。

ニュージーランドの語学学校について

英語力0から入学可能

よく「英語が話せなくても大丈夫ですか」という質問をいただきますが、ニュージーランドの語学学校に入学するのに英語力は問われません。私立の語学学校の場合、初日のレベルテストの結果によって、自分の英語力に合ったクラスに振り分けられます。

入学条件があるとすれば、年齢です。私立校では、小・中・高校生向けのジュニアコースを設定している学校もあります。大学付属の英語コースでは、16歳以上が対象となることが多いです。

語学学校のクラス分けは4~6レベル

ニュージーランドの語学学校では、初日にレベル分けのテストを行い、その結果でそれぞれのあなたの英語力レベルに合ったクラスに振り分けられます。クラスは入門（Beginner）、初級（Elementary）、中級（Intermediate）、中級の上（Upper Intermediate）、上級（Advanced）といった感じで、おおむね4～6レベルほど。ただし、学生数が少ない学校のなかには、レベルが細分化されておらず、初心者用のクラスを設けていないところもあるので、特に入門レベルの人は学校のパンフレットで確認を。

上級（Advanced）	会話や講義などをほぼ問題なく理解できる。グローバルに活躍したい人、海外進学を目指す人レベル。
中級（Intermediate）	日常会話はよく話せ理解できるが、たまに困難を感じる。海外で働きたい、就活・転職に役立てたい人レベル。
中級下（Lower Intermediate）	通常のコミュニケーションに問題はないが、間違ったりはっきり理解できないときもある。語学+αを身に付けたい人レベル。
初級上（Pre-Intermediate）	日常会話は交わせるが、困難もある。英語を学びたい人レベル。
初級（Upper Beginner）	簡単な日常会話はできるが、困難も頻繁にある。海外の友達を作りたい人レベル。
入門（Beginner）	単語をいくつか言える。海外で生活してみたい人レベル。

振り分けられたクラスで授業を受けてみて「文法は理解できるが先生の話がわからない」「ほかの学生の会話に付いていけない」などと思っても、単に耳が慣れていないだけという場合もあります。まずは1週間ほど様子をみましょう。それでも無理だと感じるようなら、学校側に相談してみるとよいでしょう。

NZQA制度

「NZQA(New Zealand Qualifications Authority)」は、ニュージーランドの教育の質を管理する、ニュージーランドの政府機関のひとつです。NZQAは、ニュージーランド国内の語学学校を4つのカテゴリーに分けて査定しています。カテゴリー1,2の語学学校であれば、教育やサービスのクオリティが一定以上の水準に保たれているため、安心して学べる学校選びの基準となります。

私立語学学校の特徴

ニュージーランドにある私立の語学学校は、各校独自に運営されているため、学校によって開講しているコースや施設、アクティビティが異なります。教室数5～6室ほどのところから、教室以外にコンピュータルームや学生ラウンジを備えたところまで、規模や設備はさまざまです。

IELTS、ケンブリッジ英検などの試験対策や進学準備コース、英語とアクティビティ（ダイビング、サーフィンなど）を組み合わせた、ニュージーランドならではのコースが用意されている学校もあります。

私立校は、ホームステイ先の紹介やカウンセリングなど。きめこまやかなサービスを行っているので、初めて留学する人には安心です。

開講コースが多彩
毎週月曜日を入学日にしていることが多い
アクティビティが豊富で観光や友達作りに最適
滞在先の手配などきめこまやかなサービス

短期留学から海外進学準備までさまざまなニーズに対応

大学or専門学校付属コースの特徴

ビジネスやツーリズム、IT分野の私立専門学校は、付属の英語コースをもっていることが少なくありません。英語コースで英語を学んでから、専門コースに進学する、ということもできます。専門コースに進学するために必要な英語力レベルの基準は学校によってさまざまですが、たいていは中級以上とされています。私立語学学校と同様に、留学生の受け入れには積極的で、滞在先の手配や空港出迎えサービスなど、充実した留学サポートを行っている学校が多いです。また、大学や専門学校のキャンパス内にあることが多く、充実した施設を使えたり、現地の学生と触れ合えるのがメリットです。