美しいインド洋に浮かぶロットネスト島。オーストラリアの南西に位置する自然豊かなこの島は、年間30万人もの観光客が訪れる人気のリゾート地。 そんなロットネスト島での滞在にオススメの場所が、「ロットネスト・ロッジ」との名でも親しまれているホテル「カルマ・ロットネスト」。 3つの建物から成るこのホテルは、ここロットネスト島の歴史を知る上で欠かせない建物を利用しているユニークなホテルです。 1つ目の建物は、上から見ると八角形の建物、「クオッド」。クオッドとは英語のスラングで「刑務所」という意味。その名の通り、このクオッドは1904年まで刑務所として使用されていた建物。今でこそリゾート地のロットネスト島は、イギリスの植民地時代はいわゆる流刑地。主に先住民を収容する刑務所の役割を果たしていました。刑務所として使われていた65年の間、クオッドには3600人もの囚人が収容されたそう。そんなクオッドは、刑務所としての役割を終えた後の1930年代には島で働く若い女性の為の宿泊施設となり、刑務所から一転、「ハーレム」と呼ばれていた時代もあったとの事。 そのような歴史を経て、クオッドはバジェットタイプのダブルルームから、洗濯機やキッチンのついたファミリータイプの部屋まで完備するホテルの一部として利用されるようになりました。かつての看守棟の名残もある八角形の建物の中庭では、家族連れの宿泊客達が楽しく笑い合っていたり、この島の人気者のクオッカや野生の鳥達もよく遊びに来てくれたりと、今となっては刑務所とは無縁の平和な時間が流れています。 2つ目の建物は、「パームコート」。ここはかつて若い囚人達が収容された、いわゆる少年院として利用されていた建物。少年院が閉鎖した後、1909年から宿泊施設として使用され始め、改築を重ねて現在の姿となりました。このホテルのクオッド、パームコート以外にも、ホテル周辺には植民地時代の歴史を物語る建物が点在しています。 刑務所としての役割を終えた後、急激にリゾート地へと姿を変えていったロットネスト島。思いっきりリゾート気分を味わいたい方にオススメなのが、3つ目の建物、「レイクサイド」。その名の通り、ガーデンレイク(Garden lake)という湖の湖畔に建っています。 インテリアもシックなこの建物内の部屋は、クオッドやパームコートよりもラグジュアリー感があり、アメニティーも充実。 レイクサイドでは、その立地を生かし、部屋のベランダからも目の前に広がるガーデンレイクの眺めを楽しむことが出来ます。 気持ちよく晴れた青空や、オレンジ色の夕暮れを映す湖の姿は、ここでの滞在を忘れられなくしてくれる程の美しさ。 更にリゾート気分を味わいたい方には、ホテル内にあるスパでマッサージを受けてみるのもオススメです。 建物ごとに特徴を持つこのホテルの宿泊プランには、全室、ホテル内にある「リバ・レストラン」でのビュッフェ形式の朝食が含まれています。ちょっぴりお洒落して出掛けたくなるような空間のレストラン。もちろん、ランチやディナーの時間帯にも美味しい料理をいただけます。 レストランだけでなく、夜にはバンドの生演奏やDJイベント、クイズを楽しむトリビアナイトなんてイベントも開催される「ゴブズ スポーツバー」もホテル内に併設。島でのナイトライフを楽しみたい方は、こちらにも足を運んでみましょう。 そんなカルマ・ロットネストは、本土と島を結ぶフェリー乗り場や、お店の集まる島の中心部にも近く、美しいビーチまでも徒歩5分程とロケーションも良好。 島の歴史を垣間見ることもでき、リゾート気分も味わえるカルマ・ロットネスト。ぜひ、ロットネスト島にいらした際には滞在してみてはいかがでしょうか。【データ】・カルマロットネスト(Karma Rottnest)・住所:Kitson Street, Rottnest Island WA 6161・TEL:(08) 9292 5161・URL:http://karmagroup.com/find-destination/karma-resorts/karma-rottnest#QYJPMUOCKTPe0AlC.97 小川 美和子人生初の海外、オーストラリアで海外旅行の魅力にハマり、学生時代はカナダでワーホリも経験。ますます旅好きに拍車がかかり、2015年2月より、地球の反対側のブラジルスタートで世界を旅しています。旅先で出会ったステキなもの、美味しいものはもちろん、その土地ならではの面白い体験など、訪れた国々の魅力をどんどん紹介していきます。地球の歩き方○○トラベラーズ ・南米・中東・ちょこっとヨーロッパのアイスクリーム旅