常夏の国マレーシア。首都クアラルンプールは、年間気温はほぼ変わらず最低25ー27、最高32ー35度です。そこで涼を求め出かけるのがクアラルンプールから車で1時間ほどの距離にあるゲンティン・ハイランド(Genting Highlands)です。標高1,700mの山の頂上にあるリゾート施設で、ホテル、カジノ、屋内テーマパークなどがあります。※以前は屋外テーマパークもあったのですが、現在は大規模リノベーション中で、数年後に映画会社系テーマパークのフォクス・スタジオ(20th Century Fox World)として生まれ変わる予定です。 クアラルンプール市内が35度以上あっても、ここゲンティン・ハイランドは22度。暑さに慣れているマレーの人たちも一服の涼とリゾートライフを求めてやってきます。といっても、マレーシア唯一の公認カジノができるので、そちらを目当てにする人も多いようです。 アクセスはクアラルンプール市内から出ている直通バスか車がメインとなります。それにしても、たどり着くまでの道の勾配がすごい。ボンネットから煙を出していたり、ボンネットを開けて停車していたりする車を途中に何台もみかけました。中国表記で「天頂」というだけあります。 頂上につき外に出ると、ひんやりとした空気に驚きます。とてもマレーシアとは思えない涼しさ。なかなか着ることのない冬用のファションで着飾っている人が多いのも印象的。中にはダウンジャケットを着ている人もいますが、そこまでは寒くないかと。 ついつい冷たい飲みものを頼んでしまいました。涼むためにカフェに入ることも多いマレーシアですが、ここはエアコンなし。ひんやりとした風が抜けていきます。この感じはまさに高原リゾート。 屋内テーマパークは、無国籍風のアトラクションやショップ、手相や占い、もちろん飲食店などもあるのですが、一言でいうとシュール。外からは隔離された空間はSFの世界に近いのかもしれません。屋外と屋内を縦横無尽に駆け巡るローラーコースターは現在休止中。それでも雰囲気を楽しみながら歩いているだけでも。 アクセスもよいため週末は渋滞になることもしばしばありますが、ウィークエンドを過ごすにはちょうどよい距離感です。クアラルンプールで暑さにうんざりしたら、カジノで運試しをしたくなったら出かけてみてください。 【データ】ゲンティン・ハイランド(Genting Highlands)住所:Genting Highlands Resort Theme Park Hotel, Genting Highlands 69000, Malaysia ※テーマパーク内のホテルの住所Tel:(603) 2718 1118参考URL:http://www.tourismmalaysia.or.jp/kougen/gh.html 逗子 マリナ広告代理店、コミュニティ紙の取材記者、その後フリーランスへ。雑誌ライター、ムック本コピーライターの他、現在は主にWebを中心に寄稿。今まで訪れた国は約30カ国。アメリカ、オーストラリアと海外在住歴はのべ8年。現在はクアラルンプール在住。旅は寄り道や偶然に発見が多いので自分で車を運転していくのが好き。