「九份(きゅうふん)」は台北近郊の街で、台湾の人気NO.1観光スポットと言っても過言ではありません。映画「千と千尋の神隠し」のインスピレーションのひとつを得た場所とも言われており、赤ちょうちんの飾られた古い商店街やお茶屋さんがとても素敵な雰囲気を作り出しています。 九份は以前、山間の過疎村でしたが、ヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞した「非情城市」と言う台湾映画の舞台として有名となり、観光地として活気が戻ってきました。今は世界中から観光客が押し寄せ、たくさんの人でにぎわう台湾の名所の1つになっています。 九份では赤提灯の並んだ幻想的な景色や茶芸館が有名ですが、他にも九份を訪れたら絶対に食べたいローカルグルメがあるんですよ!九份名物として有名な「芋圓(ユーユェン)」はタロイモやサツマイモを使った白玉のようなお団子です。これをお汁粉に入れたり、仙草という漢方ゼリーや、甘いスープに入れて食べるのが伝統の台湾スイーツです。九份の商店街にある「?阿婆芋圓」は、地元の人もおススメする芋圓スイーツの老舗店です。 九份にはたくさんの芋圓専門店がありますが、特に「?阿婆芋圓」は人気店。土日は席待ち行列も出来るほど有名なお店です。長年使いこんだ椅子やテーブルからも九份のレトロな雰囲気を存分に満喫できます。 名物の冰芋圓(アイス芋圓スープ)は1杯45元です。夏の熱い時期にはアイスで、冬はホットにして温まるのがおすすめです。アイスで食べるとお団子に弾力が増し、ホットで食べるともっちりと柔らかくなりますよ。 いも団子は様々なテイストがミックスされており、芋圓→タロイモの団子(淡い紫)蕃薯圓→さつまいもの団子(黄色)緑茶圓→緑茶の団子(緑)芝麻圓→胡麻入り団子(黒)山藥圓→山芋の団子(赤紫)と5種類の芋団子が楽しめます。やさしい甘さのスープがそれぞれのお団子の味わいをひきたててくれます。 九份はぜひ訪れてみたい人気の観光スポットですが、公共交通機関を使って行ったりするのは、なかなか難しいのも事実。現地在住の私も、車がないとなかなか行きづらいです。 そんな時はツアーに参加したり、チャーター車を使って行くのがおすすめですよ!時間もぐんと節約でき、効率的に台湾旅を楽しめますよ! 九份に行ったらぜひ名物の「芋圓」を食べてみてくださいね!【データ】店名:頼阿婆芋圓 (ライアポウユーユェン)住所:新北市瑞芳區基山街143號Tel: (02)2497-5245営業時間: 10:00〜22:00 石井 三紀子台湾人との国際結婚により2011年より台北在住。台湾で教育関係の仕事を経て、2012年より台湾現地旅行社にて台湾国内担当として勤務。2015年に旅行社退社後、今までの経験を生かし台湾のフリーライター、またデザイナーとして活動。趣味は写真撮影と食べ歩き。強靭な胃袋(?)でローカルグルメから贅沢グルメまでを食べ歩き、フットワーク軽く台北だけでなく、高雄や台中をはじめとする都市にも出没。くいしんぼうCAMのもっとおいしい台湾!!!!