シンガポールホテル特集Vol.10「セントレジス」 オーチャード通りを西の端まで進み、タングリン通りに入ってすぐのところにある、きらびやかな高層ホテルが「セントレジス・シンガポール」だ。セントレジスは、もともと上流階級のためのホテルとして創業した老舗のホテルチェーンでニューヨークが発祥。スタイリッシュでクールな外観、最上部に煌めく「ST REGIS」の文字、内部に足を踏み入れる前からわくわくさせてくれる。 落ち着いた雰囲気のロビー チェックインは、立ったまま行うカウンターではなく、座って手続きが行えるテーブル式だ。その後ろには中国風の大きな絵画が飾られ、豪華なシャンデリアが手元を照らしてくれる。派手さはなく、落ち着いた雰囲気のロビーだが、よく見ると随所に贅が尽くされている。 エグゼクティブデラックスルーム(1714号室) もちろん、客室も高級感あふれる造りとなっている。このホテルのスタンダードなカテゴリー「エグゼクティブデラックスルーム」(1714号室)、50~52?とちょっとしたスイートルーム並の広さだ。大きな窓から、シンガポール市街の様子を眺めることができる。その窓の前に、寝転べるほどの大きなソファが作り付けられている。どこにも行かず、一日この部屋でのんびりしたくなるような客室だ。 大型のフラットテレビは、壁に埋め込まれている。ワークデスクもL字型に配置されており、ビジネスで利用する場合、仕事もはかどりそうだ。 コーヒー・紅茶セットはかなりの充実ぶり、ミニバー・冷蔵庫にはお酒がしっかり揃っている。セフティーボックスは、クローゼットの中にある。 バスルームにも、かなり贅沢にスペースが割かれている。バスタブとシャワーブースは別々に設置されており、シャワーにはマッサージ機能が付いている。洗面台も2か所あり、2人で同時に利用できるよう配慮されている。 シャンプー、コンディショナー、ボディーウォッシュは、ホテル内にもある「ルメードゥスパ」のオリジナル商品が使われている。バスタブには、バスソルトや体を洗うスポンジなどが用意されている。入浴しながらテレビを見ることもできる。 グランドデラックスルーム(907号室) ひとつ上のカテゴリー「グランドデラックスルーム」(907号室)。広さは、52?。部屋の広さやバスルームの造りは、エグゼクティブデラックスルームとほぼ同じだが、家具やクローゼットの配置や全体のデザインが異なっている。また、お部屋からは、オーチャードロードと植物園を眺めることができる。 このホテルには、様々なタイプのスイートルームがあるが、代表して「カロラインアスタースイート」(901号室)をご紹介する。広さは80~90?、リビングスペースとベッドルームが分かれており、ウォークインクローゼットも備えている。L字型の大きな窓のある開放的なリビングスペースが特徴的。豪邸に住んでいるような気分を味わえる。 ブラッセリー・ラサブール ここからは、ダイニングをご紹介しよう。朝食会場となる、フランス料理レストラン「ブラッセリー・ラサブール」。ヨーロッパの宮廷のような豪華な装飾で、朝から贅沢な気分に浸れる。2枚目の写真は、アフタヌーンティービュッフェ。朝食:6時30分~10時30分昼食:12時~15時(日曜日休)アフタヌーンティー:15時~17時(日曜休)夕食:19時~22時日曜ブランチ:12時~15時 アスター カウンターには、様々なお酒がずらりと並び、テーブル席にはピカソの絵が飾られているムード満点のバー。イタリア製の高級グラスでいただくワインやシャンペンの味は格別。軽食メニューもある。毎日 正午〜深夜2時まで営業 シンジバイカネサカ 日本人板長を腕を振るう、寿司を中心とした本格日本料理のお店。 正午〜15時、18時〜22時30分まで営業(日曜休)ご紹介した3軒以外にも、広東料理の「宴庭」、ティーラウンジ「ドローイングルーム」、イタリア料理の「ラブレッツア」と、館内には合計6つのレストランやバーがある。 トロピカルスパプール 台湾人彫刻家の作品が飾られた、おしゃれで落ち着いた雰囲気のトロピカルプール。デッキチェアーに横になりゆっくり過ごしたい。 フィットネスセンター 様々な種類の運動器具が揃った24時間利用できるフィットネスセンター。6時〜22時までスタッフが常駐している。 ルメードゥスパ 観光客にも地元の人々にも人気の高い「ルメードゥスパ」。外来でも利用可能。9時〜23時まで、毎日営業。 「セントレジス・シンガポール」は、とにかく直球勝負のデラックスホテル。ホテルからの眺望やロケーションといった外部要因ではなく、とにかくホテルの豪華さを前面に出す正統派だ。客室やロビーだけではなく、レストランもスパもすべて一流だ。とにかく優雅な気分に浸りたい方、ホテルライフを満喫したい方におすすめしたいホテルだ。 【ホテル情報】住所:29 Tanglin Road, Singapore,247911Tel:(65) 6506 6888客室数:299室チェックイン:15時チェックアウト:12時行き方:MRTオーチャード駅から徒歩12分 阿部 吾郎24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。