ケーブルカーで一気に標高830mへ マレーシアで人気の観光スポットの一つがマラッカ海峡に浮かぶペナン島。ビーチリゾートとしても知られていますが、島の中央部には標高833mのペナン・ヒル(Penang Hill)と名の山があります。ふもとのペナン・ヒル駅から頂上までケーブルカーで一気に登れ、晴れていれば頂上からペナン島を見下ろす絶景スポット。山の頂上なので、ほっとする涼しさも感じられるちょっとした高原の避暑地といった雰囲気もあります。 ペナンヒル駅に到着したらまずチケットを購入。オンラインで購入してある場合は引き換えをします。マレーシアの観光地でよくあるのですが、マレーシア国民(MyKadカード保持者)とノン・マレーシアンの外国人は入場料、チケットなどの値段が違います。 乗車券売り場はセキュリティが意外としっかりしていました。まずパスポート(ID)の提示を求められ、グループの場合は代表者だけがチケットまとめて買うために窓口に行くように指示されました。ノン・マレーシアンの大人料金は片道RM15(約370円)、往復でRM30(約740円)。この他にもファスト・レーン(Fast Lane)チケットは料金が2倍になりますが、混んでいる時でも待たずに優先乗車できます。チケットの磁気カードは往復の場合、帰りも使用します。 ケーブルカーのホームに行く途中にあるこちらの絵、実は小さな虫ピンを使って描かれています。遠目に見るとローカルの観光スポットが描かれているのですが、近づくとこのようにピンが刺してあって細密画のように。アートのペナン島らしさはこんなところにも。 乗車すると約2kmの直線距離を山頂駅にむけかなりの速度で一気に登っていきます。目の前に景色が開け、気づけば山頂駅へ。 地上と比べると涼しさが感じられるペナン・ヒル頂上 あいにくの霧でペナン島とマレー半島を結ぶペナン橋(Penang Bridge)や街並みなどが時折切れ間から見える程度。それでも熱帯のマレーシアらしかなぬ涼しさにほっと一息。頂上にはカフェやお土産屋、大きな蛇と記念撮影、ふくろう博物館といった観光地らしいアトラクションなどが。またヒンドゥ寺院とモスクがすぐ近くに建っていたりと他民族国家らしい一面を垣間見れたりします。 時間帯にもよりますが、ふもとのペナン・ヒル駅へ戻るケーブルカーはかなり混雑することもあります。30分以上待つこともあるそうなので時間に余裕をもっておいたほうがよさそうです。 【ペナンヒルについて】2017年7月24-30日まで定期点検のため休業だそうです。31日よりの再営業予定とのことですが、詳細は以下の公式サイトで確認するようお願いいたします。http://www.penanghill.gov.my/index.php/en/#【データ】店名:日本語+(英字)住所:Perbadanan Bukit Bendera,Jalan Stesen Bukit Bendera, Air Itam,11500Pulau PinangTel:604-8288880URL:http://www.penanghill.gov.my/index.php/en/#営業時間:6:30 - 23.00休み:公式サイトなどを参照 アクセスはジェッティ(Jetty)かコムタ・バスターミナル(KOMTAR Bus Terminal)から島内を走るラピッド・バス(Rapid Bus)に乗りペナン・ヒル鉄道駅のあるブキッ・ベンデラ(Bukit Bendera)まで1時間ほど。バス料金はそれぞれ片道RM2.0(約50円)、RM2.8(約70円)。車の場合はジョージ・タウン(George Town)中心部から約30分。 逗子 マリナ広告代理店、コミュニティ紙の取材記者、その後フリーランスへ。雑誌ライター、ムック本コピーライターの他、現在は主にWebを中心に寄稿。今まで訪れた国は約30カ国。アメリカ、オーストラリアと海外在住歴はのべ8年。現在はクアラルンプール在住。旅は寄り道や偶然に発見が多いので自分で車を運転していくのが好き。