
メキシコ第三の街・モンテレイは、砂漠と山の街。北へ行けばアメリカとの国境まで延々と砂漠が広がり、南へ行けばトレッキングやロッククライミングの名所が点在する、緑の山々が広がります。
今回紹介するのは、モンテレイから南東へ1時間弱、コラ・デ・カバジョ(Cola de caballo、日本語で馬のしっぽ)という山にある小さな滝。まとまった量の水を見ることのないモンテレイにおいて(何しろ平地は砂漠ですから、常に水をたたえているのは遊歩道沿いの人口の水路くらいで、川らしい川も池らしい池もありません)、ここはまさに、砂漠のオアシス的存在です。

夏ともなれば、沢山の人達が一時の涼を求め、バーベキューの用意を携えてこの滝を目指します(この辺りの感覚は、日本人と似ていますね。)。
そんな地元の人々に混じって私達も滝を目指してみたのですが、メインの滝よりインパクトの強い、予想だにしなかった珍お土産の数々に、目を白黒させる結果に。モンテレイの街中でも、ソンブレロ(つばの広い、刺繍の入った帽子)等の民芸品は一通り手に入るのですが、やはりインパクトの強いものは田舎にありますね!




最寄りの駐車場から滝までは、小道を登ること10分ほど。緑が目に眩しく、実に気持ちの良い散歩道です。観光用の馬車や乗馬もあるので、お子様連れならそんな小さなドライブも楽しそうです。
滝は丁度水量が少ない時期に行ってしまったので、迫力がイマイチ…更に山の陰で暗かったのですが、午後になって太陽が滝を照らすと、しぶきの中に虹が見えるそうです。



滝の前を綺麗な糸トンボがすーっと飛んでいく様は、いかにも涼しげで綺麗。日本ではトンボなんてありふれた生き物ですが、それは水が豊富だからこそなんですね。現にモンテレイでは一度も、街中でトンボを見たことはありません。

豊かな水に育まれる命の数々…雄大な気分の余韻を残しつつお土産屋さんを覗いてみると、そこにはまさに、「野生の恵み」と言えるお土産が!


定番メキシコ土産では満足できなくなった皆さん、こんなお土産はいかがでしょうか?
蛙は足の指までしっかり形を残しており、お腹のジッパーからものがいれられます。色は、写真の茶色と白あり。
ウサギの脚をお守りに身に着けている方がいますが、もっとインパクトを!ということなら、こちらの「何かの脚(鹿?)」がオススメ。本体の方はどこに行っちゃったの?とお店の方に訊いたら、苦笑いでスルーされました。
どちらも、ワイルドなファッションのアクセントに、ぴったりですね!更に、お持ち帰りは勿論できませんが、ワイルドな貴方ならこんな撮影体験も外せませんね!

2メートル弱はある蛇ちゃん、勿論プロですから大人しく、襲ってきたりはしません。ずっしり重く不思議に温かいです。加工された状態の蛇革なら触ったことのある人は多いと思うのですが、生きている蛇はずっと滑らかな肌触り。始めはおっかなびっくり触っていたのに、その温かさと柔らかさに、犬や猫を触っているときと同じようないとおしさが沸いてくるのが不思議です。
実はこの蛇ちゃん、動物保護団体所属で、写真を撮る人たちから寄付をいただき、団体の活動費にあてているのだそうです。撮影会は不定期とのことですが、この日は大きなコンゴウインコもいました。

滝なのか、民芸品なのか、はたまた蛇なのか、何がメインだったのか分からない珍道中になってしまいましたが、ここが気持ちの良い場所なのは確か。乾ききった砂漠に身も心も疲れてしまったら、水と緑と沢山の生き物たちに癒されに行きましょう!
【データ】
名称:カスカダス・コラ・デ・カバジョ(Cascadas Cola de Caballo)
住所:Carretela Federal 85, Santiago, N.L., México
入場料:$40

Sayaka
初めてのメキシコは、一年間の語学留学で訪れたメキシコシティ。今は仕事の都合で、二度目のメキシコ生活を通称「美男美女の街」「肉の街」のモンテレイで送っています。(名前に偽りなく、確かに美男美女は多いし、肉は美味しいです!)旅先で欠かせないのは、スーパーマーケット巡り・絵葉書を書く・各地の公共交通機関に乗ること。まだまだ旅行情報の少ないメキシコ、自分が「あったら便利」と思う情報を、どんどん共有していきたいと思います。