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シアトルオペラ「魔笛」と次期2017〜2018年プログラムの見どころ

    
Eko
Eko
レクチャーの待ち時間の魔笛の一場面

5月のシアトルオペラ「魔笛」を観に行ってきました。エジプトが舞台のファンタジックな物語なので子供にも分かりやすいということで、日曜日のマチネは家族用の特別料金設定。普通なら一番安い席でも80ドルはするところ、5歳以上18歳までなら一律15ドルでした。

その価格も嬉しいですが、幼稚園の年長さんの歳から大歓迎というのは嬉しいですね。上演前にディレクターが挨拶で聞いたら、驚くほどたくさんの家族連れが「オペラ初体験」でした。

大蛇や妖精、羽根とクチバシがある鳥人間、昔懐かしいミュージカル「スターライトエクスプレス」を思わせる衣装の童女などツッコミどころ満載の衣装に加え、重要人物で敵役の神官が豊かな黄色い長髪が天を突くという装いで出てきたものですから、うちの子は思わず「スーパーサイヤ人だ!」と・・・
すぐ気づきましたが、真面目なバリトン神官のイメージがすっかりドラゴンボールのサイヤ人になってしまい、変な意味で劇中ずっとドキドキワクワクしていたそうです。

プレ・パフォーマンス・レクチャー

クラシック音楽関係では開演前に無料でレクチャーがあることがあります。シアトルオペラも開演1時間前にそれがあったので、子供がよく分かって楽しめるようにと参加してみました。

モーツァルトや魔笛そのものの話をするのかと思いましたら、観客の多数決で三択から選ばれたのは、それ以外の「(第3代大統領の)トーマス・ジェファーソンが好んだかもしれないオペラ」ということで、ジェファーソン大統領が実際に生きた時代背景と魔笛の劇中世界観とを対応させ、このオペラに多くモチーフとして使われている秘密結社フリーメイソンのシンボルの説明も取り入れて、なかなか面白いレクチャーでした。

オペラが始まってみれば、各場面で子供が「これさっき言ってたね」とヒソヒソと確認してきたので、参加してよかったと思いました。

舞台の方向から客席を見渡す

さて、今回とった席はギリギリでほぼ満席だったこともあり、決してよい席とは言えない1階席の一番後ろの列でした。でもずっとオーケストラボックスに行ってみたかった子供は直接行けるので大喜びでした。

唯一の心配は、2階席が上に張り出している部分なので舞台上の英語字幕が見られないかもしれないということでしたが・・・

舞台上の字幕が見えにくい席には前座席の背にポータブルが

なんと前の座席の背中にポータブルスクリーンが設置されていて字幕が流れるようになっていました!

もちろん舞台上の方が見やすくはありますが、登場人物がジッと立ったまま歌うようなシーンならば聴きながら下を向いて字幕を読んでいても大丈夫なわけです。そしてオペラ歌手はそれほど駈け回りませんから、そんなシーンが結構たくさんあるんです。

オーケストラボックスの風景

そしてこちらが子供が憧れていたオーケストラボックスです。
首席トロンボーン奏者は日本の方で山本浩一郎さんとおっしゃるのですが、来られないうちに開演5分前になってしまい、席に戻らなければならなかったので、残念ながらお見かけすることは出来ませんでした。ただ上の子がトロンボーンを吹く関係で下の子も始めたいと言っているので、不在の3席で主を待つ3様のトロンボーンの違いを説明したりしました。

さて、この「魔笛」で今シーズンのシアトルオペラはお終い。でも8月になれば2017〜2018年の新しいシーズンが始まります。今回も有名オペラがセレクトされています。

蝶々夫人(シアトルオペラHP・プレス画像より引用)
蝶々夫人 2017年8月5日〜19日

イタリアの作曲家プッチーニの代表作。没落藩士の娘、蝶々さんとアメリカ海軍士官のピンカートンとの悲恋ものです。日本が舞台なので日本人が見ると着物の着付けや髪型など「それは違う」と思える演出が見受けられるのが常ですが、そこを楽しむのも一興です。第2幕の始まりの方で蝶々さんが歌うアリア「ある晴れた日に」が特に有名です。今回はニュージーランドで評判になった舞台セットと演出が見ものだそうです。

上演時間:3幕、2時間55分、インターミッション1回

セビリアの理髪師(シアトルオペラ・プレス画像より引用)
セビリアの理髪師 2017年10月14日〜28日

イタリアの作曲家ロッシーニ作の喜歌劇。後にモーツァルトが作曲した「フィガロの結婚」の前作にあたります。とかく悲劇が多いイタリアオペラの中で、稀な存在の1つだそうです。町の理髪師フィガロが伯爵に頼まれて恋路を助けるべく繰り広げられるドタバタが見ものです。第一幕でフィガロ登場の際に歌われるアリア「町の何でも屋に」が有名です。

上演時間:2幕、2時間50分、インターミッション1回

コジ・ファン・トゥッテ(シアトルオペラ・プレス画像より引用)
コジ・ファン・トゥッテ 2018年1月13日〜27日

モーツァルト作曲、2人の男性がお互いのフィアンセの真心を試す喜劇オペラ。登場人物は6人と少ないですが、もともと重唱(2人以上で歌うアリア)が多いモーツァルトのオペラの中でも特に多く、ほぼ全体が2重唱から6重唱で構成され、ハーモニーの美しさが一番の聴きどころとなっています。シアトルオペラでは2006年以来10年ぶりの上演になりますが、もとの舞台は格調高いロココ調だというのにこの写真、また何か面白い演出をやってくれそうな予感がします。

上演時間:2幕、3時間15分、インターミッション1回

ベアトリスとベネディクト(シアトルオペラプレス画像より引用)
ベアトリスとベネディクト 2018年2月24日〜3月10日

フランスの作曲家ベルリオーズの作品で、珍しく英語での上演、原作はシェイクスピアの「空騒ぎ」という異色の作品で、2018年春にシアトルのアートシーンで催される「シアトル・セレブレーツ・シェイクスピア」の一環なのだそうです。ベルリオーズは「自分が創作において一番影響を受けたのはシェイクスピアである」と常々語っていたそうで、フランス語版の歌詞はベルリオーズ自身の作だそうですから、ファンが捧げたオマージュ的作品なのかもしれませんね。

上演時間:2幕、2時間30分、インターミッション1回

アイーダ(シアトルオペラ・プレス画像より引用)
アイーダ 2018年5月5日〜19日

2017−2018年シーズンの締めくくりを飾るのはイタリアの作曲家ヴェルディの超大作オペラ「アイーダ」です。エジプトの勇者と奴隷に身を落とした敗戦国の王女との悲恋ものですが、裏の主役として密かに人気なのは敵役のはずのエジプトの王女です。親の決めた結婚ながら慕っていた勇者に裏切られたのに、愛する人の幸せを願い2人の恋を成就させるべく奔走します。

また、第2幕第2場での「凱旋行進曲」の旋律は誰でもどこかで聞いたことがあるというほど有名なマーチです。今では珍しくなったものの、本物のラクダや馬を舞台で行進させ臨場感を醸し出すこともある行進、おそらくシアトルオペラではそこまでやらないでしょうから、そこをどう演出するかが見ものです。

上演時間:4幕、3時間、インターミッション1回

2017〜2018年のシリーズは、シーズンチケットのみの販売が終わり、1演目ずつのチケット発売が始まったところです。毎回ちょっとしたヒネリが見どころのシアトルオペラ、どうぞぜひ足を運んでみてください。

【データ】
名称:シアトル・オペラ
住所:McCaw Hall, 321 Mercer St, Seattle, WA 98109
TEL:(206) 389-7676
URL:https://www.seattleopera.org

  
Eko

Eko
夫の転職に伴い渡米、シアトルに住み着いて、気が付けば20年になりました。仕事、子育て、学業と突っ走って来ましたが、2011年3月の震災をきっかけに、微力ながら復興のお手伝いをさせて頂いています。長年住んでいるからこそ知っている昔話など交えつつ、大人の、または家族で、そして子供向けと、シアトルの色々な楽しみ方をお届けします!

    

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