
「成功する留学」を通じて、イギリス・ケンブリッジへ語学留学をされたJ.I.さん。
大学・大学院で言語学と英語学を専攻し、留学前は「留学しなくても英語の学習は十分できる」と本気で思っていたそうです。
そんなJ.I.さんが、転職の合間にできた5週間をケンブリッジで過ごし、何を持ち帰ってきたのか。授業の中身からホームステイ先の食卓まで、たっぷりお届けします。
J.I.さんの留学遍歴
留学先(都市):イギリス(ケンブリッジ)
留学期間:2026年夏(5週間)
留学方法:語学留学
語学学校:Studio Cambridge(ステューディオ・ケンブリッジ)
通学期間:5週間
留学前の英語力:上級レベル(現地のクラス分けはC1)
留学にかかった費用について
5週間の語学留学で、出発前に準備した費用は約100万円でした。内訳は、学校とホームステイで約65万円、航空券が約30万円、保険が約3万円、空港からステイ先までの高速バス往復が約1万円、その他の雑費が約2万円です。
現地の生活費は1か月あたり約10万円。食費が約2万円(学校の学食は1食£6・約1200円)、交通費が約2万円(ステイ先から学校までのバス28日券が£90)、ロンドンやオックスフォードへの遠出を含む遊びの費用が約5万円でした。ほかにお土産代が約1万円かかっています。
ケンブリッジ留学を選んだ理由

留学のきっかけは、前の仕事を辞めてから次の仕事が始まるまでに、まとまった時間ができたことでした。大学・大学院で言語学と英語学を専攻し、これからもずっと英語に関わる仕事をしていきたいと考えていたので、一度は留学を経験しておきたいと思ったのです。目的は、英語力の向上と、人に話せる海外経験を自分の中に増やすことでした。
留学先にケンブリッジを選んだ理由は、はっきりしています。以前から言語学が大好きで、Cambridge University Pressが出版しているCambridge Textbooks in Linguisticsにずっと興味があったからです。
学校をStudio Cambridgeに決めたのは、ケンブリッジで最も長い歴史を持つ語学学校だったから。ケンブリッジの中心部が徒歩圏内という立地も魅力的でした。
授業とクラスの雰囲気について
授業は、文法や単語を覚えるというより、プレゼンテーションやペアワーク、グループでの話し合いなど、英語を使って自分の意見を伝える活動が中心でした。大学時代に受けたネイティブの先生の授業に似ていると感じます。
1日の流れは、だいたいこんな形です。
- その日の話題についてoral introduction。ペアで、写真から想像したことや単語から思い浮かぶことを挙げ合い、全体で共有
- その話題に沿ったストーリーを読む・聞く。そのあと内容理解のためのQ&A
- 内容に関連した自分の意見をペアでやり取りし、全体に共有
- ストーリーに出てきた文法・発音・語彙を1つに絞って学習・練習
- 宿題の説明(翌日会話するためのメモ作成)
- その日いちばんの学びを全員で共有
このほかにも、コロケーションに焦点を当てた授業やゲーム形式の語彙学習、アクティビティ形式の会話活動などがありました。
特に印象に残っているのは、ステレオタイプを扱った授業です。日本について話す機会があり、クラスメイトが「人は親切で街は綺麗」と良く評価してくれたのが嬉しかったですね。もちろん英語力も大切ですが、ある話題について話し合うことになる以上、英語力と同じくらい、自分の意見を述べる思考力と話題に関する背景知識が大切だと感じました。留学前にオンライン英会話で準備はしましたが、それだけではなく、世界地理や世界的に有名な作品・文化についても知っておくべきだったと反省しています。
クラスは、毎週金曜日に一生のお別れがあるという特殊な環境です。週ごとに雰囲気は変わりましたが、話しやすさだけはどの週も変わりませんでした。先生を囲むように座席が配置されているので、自然とクラスメイト同士が顔を合わせて意見を共有できるのです。
7月初旬までは長期の学生がいて7名ほどの少人数でしたが、夏休みに入る7月中旬からは15名程度まで増えました。国籍はさまざまで、最初は日本人がほかに2名いましたが、最終週には私1人になりました。
先生は、なぜこの表現を使うのかという根拠や理由を追求しつつ、学生が発言すればLovelyをはじめとするポジティブな声かけで、全員が話しやすい雰囲気をつくってくれました。最終日の授業では、長い期間一緒に勉強していた私がいなくなるのは寂しい、とクラスのみんなの前で言ってくれて。大切にしてもらえていたんだと感じ、とても嬉しかったです。
クラスメイトについては、C1レベルということもあり、ネイティブスピーカーかと思うくらい流暢に英語を話す学生がいて、非常に刺激を受けました。私は文法と読解が得意だったのでレベルの高い学生の中でも積極的に授業に参加できましたが、もし得意分野がなければ、心が折れていたかもしれません。一問一答のような短いやり取りは比較的対応できても、相手が長く話し続けるロングトークになると、途中から内容が分からなくなってしまうことがあったからです。残念ながら最後まで完全には克服できませんでしたが、レベルの高いクラスメイトに追いつきたいという、英語学習への強い動機をもらうことができました。
ちなみにクラスのレベルは、留学前に受けたテストで決まります。そのテストが4択形式の文法問題中心だったので、同じく文法中心の授業で育った他国の学生と一緒に、冗談半分で「テストの内容を変えるべきだ」と先生に意見したのを覚えています。実際、授業についていくのが難しく、2日目や2週目からクラスを変更する学生もいました。
わずかではありますが、遅刻や欠席が多い学生、授業中にスマートフォンを触る学生、団体で来ているために英語ではなく母語で会話をする学生もいました。自分の成長のために来ているのか、単位が必要という理由で仕方なく来ているのかで、温度差はあるように感じます。
学校全体としては、食堂や庭、卓球台があり、ほかの学生とコミュニケーションが取りやすいよう工夫されていました。加えて放課後にはアクティビティがあり、街歩きやパンティング、バレーボールに参加して知り合いを増やすことができました。
J.I.さんが通った語学学校
ステューディオ・ケンブリッジ(Studio Cambridge)
留学生活の中で、一番印象的だった出来事は?
最も印象的だったのは、自分より10歳も年下の留学生が、ネイティブスピーカーのように英語を話していた姿です。会話の返事もYesやYeahではなく、Exactly、Obviously、Definitelyが自然に出てくる。言語学を勉強するうちにネイティブスピーカーのように話すことは諦めていた私にとって、これは衝撃でした。同時に、自分も追いつきたいという、非常に強い動機をいただきました。
同じくらい印象的だったのが、海外の人が日本に対して持っている良いイメージです。授業で国ごとのステレオタイプについて話し合う機会があり、日本人は礼儀正しく親切で、街も綺麗だと多くの人から言ってもらえました。実際に現地では、道やバスの中にゴミが落ちているのを毎回のように見かけましたし、スーパーで売られている缶やペットボトルが潰れているのも珍しくありません。留学するまで意識できなかった日本の良さを認識でき、自分もその良いイメージを守る一人でありたいと思うようになりました。
留学生活で困ったことや苦労したことは?
大きく分けると、留学前の準備、現地での移動、そして英語でのコミュニケーションの3つです。
1つ目は、留学前の準備。
留学を決めてから出発までの準備期間が約1か月しかなく、エージェントの決定、都市と学校の選定、航空券とETAの手配、パッキング、現地の調べ学習を、かなり慌ただしく進めることになりました。特に航空券の予約は直前期だったこともあり、最安値で購入できなかったのが残念です。
2つ目は、現地での移動。
特に緊張したのは最初の移動でした。空港近くのホテルから高速バスに乗り、その後ホームステイ先の最寄りまで市内バスを利用したのですが、乗車時に降りるバス停の名前を言っても運転手に伝わりません。その市内バスには電光掲示板も車内アナウンスもなく、さらに降車ボタンが赤でSTOPと書かれていたため、緊急停止ボタンだったらどうしようと不安になりました。
そこで、バス停の名前は最寄りの隣のバス停の名前を言ってみたら無事に伝わり、現在地はGoogle Mapsで確認、降車ボタンは他の乗客を観察する。そうして何とか目的地までたどり着くことができました。
市内バスは日本のように時間通りに発着しないことが多く、急にキャンセルになった日も、30分以上遅延した日もあります。ホストマザーや学校の先生から「市内バスの時間は信用しない方が良い」と初日に教えてもらっていたので、余裕を持って行動することで対応していました。
3つ目は、英語でのコミュニケーション。
短い会話や一問一答のようなやり取りは比較的対応できましたが、相手が長く話すと、途中から内容が分からなくなってしまうことがありました。特にホストファミリーとの会話は、自然なスピードで話題が次々に変わっていくため、最初は聞き取れていても途中で迷子になってしまうのです。クラスメイトの英語も国によってアクセントや発音が異なり、アジア圏の学生やスイス・アルゼンチンの学生は比較的聞き取れても、イタリアやスペインの学生の英語は難しかったです。
それでも、分からないときには聞き返す、聞き取った内容が合っているかを確認する。そうやって、できるだけ会話を続けるようにしていました。
ちなみに、Oxfordへ高速バスで出かけた際には、運転手に怒られるという出来事もありました。帰りのバスに集合時間の15分前に乗ったのですが、入口で名前を確認していた運転手とガイドさんがちょうど不在で、チェックされないまま着席。集合時間から15分が過ぎた頃、ガイドさんからの着信履歴とメッセージに気づき、自分がバスに乗っていないと思われていると分かって運転手に声をかけました。すると強い口調で「遅刻だ」。15分前からいたことを伝えても上手く伝わらず、「15分遅いんだよ」と怒られてしまいました。
運転手と話すのは諦め、私を探すために外にいたガイドさんのところへ行って事情を説明すると、"No problem. Nothing has happened."と優しく言ってくれました。そのときはかなり焦りましたが、振り返ってみると、英語で叱られるという滅多にない経験ができて良かったと思いますし、焦ると言いたいことが言えない不甲斐なさから、英語学習をさらに頑張ろうと思えました(あのときWhy didn't you check me in?やIt's your fault not to check me in.と言えていたらなぁ、と今でも思います)。
留学を振り返ると、すべてが海外生活の大切な経験で、事前準備と、困ったときの対処法の大切さを実感しました。小さなことで言えば、イギリスには日本のようなウォシュレットがないと事前に調べていたので、トイレに流せるおしり拭きを持って行って本当に良かったです。日本での当たり前が海外では当たり前ではない。そういう経験と、それに対処する経験を実際にできたことが、何よりの収穫でした。
学校以外で何か取り組んだことなどはありますか?
学校以外の時間は、街を散策したり、カフェや博物館を訪れたり、川でパンティングを体験したり、公園で開催されていたミュージックイベントに参加したり。その中でいちばん心に残っているのは、ケンブリッジ大学で言語学の入門講義を受けたことと、大学図書館の見学ツアーに参加したことです。

もともと言語学に興味があり、今回留学先にケンブリッジを選んだ理由もそこにありました。そのため、実際にケンブリッジ大学で言語学の講義を受けることができたのは、本当に特別な経験です。講義を受けながら、自分が日本で興味を持って学んでいることと同じようなことを、ケンブリッジ大学でも研究している。そこに深い興味深さを感じました。
大学図書館では、蔵書数の多さと、大学院時代に修士論文の参考文献として読んだ本がほぼすべて揃っていたことに驚きました。単なる観光として大学を見るのではなく、実際に大学で学問に触れられたような気持ちになれた、私にとって非常に幸せな時間でした。
留学中の思い出深いエピソード
学校が終わってからは、中心部近くのMuseumやCollege、カフェやスーパー、図書館へ。中心部から離れたチェリーヒントンやグランチェスターにも足を運びました。余談ですが、日本にいるときも道を聞かれたり写真を頼まれたりとよく知らない人から話しかけられるのですが、ケンブリッジでも同じように、3日に1回ペースでバス停や経路について話しかけられたのは良い思い出です。
さらに余談を続けると、1度だけ「£10ほどのお金か食料を恵んでくれ」と言われ、「お金も食料も持っていない」と答えると「近くにATMがあるからお金をおろしてきて」と言われ、「すみません」と言って早歩きでその場を去るという経験もしました。人通りの多い昼間の出来事でしたが、もしこれが人通りの少ない夜間だったら、かなりの恐怖体験だったはずです。夜間に人通りの少ない道を歩くことの危険を、あらためて認識しました。
さまざまな場所を訪れた中でも特に思い出深いのは、グランチェスターにあるOrchardというカフェでスコーンを食べたことです。スコーンにはクロテッドクリームを先に塗るかジャムを先に塗るかという論争があると事前に知っていたのですが、食べた日の夜、実際にホストファミリーとその話をして、全員一致で「クロテッドクリームが先」という結論に至ったのが面白かったですね。
週末には、ロンドンやグリニッジ、ニューマーケットへ一人で日帰り旅行もしました。

ロンドンでは、ナショナル・ギャラリー、ホース・ガーズ、大英博物館、大英図書館、スカイガーデン、バッキンガム宮殿、ビッグ・ベンなどを、電車・地下鉄・バス・徒歩を組み合わせながら一日かけて回りました。グリニッジを訪れたのは、本初子午線を見るためです。有名な建造物ももちろん圧巻でしたが、スカイガーデンやグリニッジからの景色も非常に綺麗でした。

ニューマーケットへは、July Cupという競馬を見るために訪れました。日本の競馬場と比べるとお祭りのような雰囲気が強く、馬券の購入もマークシートではなく窓口。多少戸惑いましたが、日本の競走馬と日本で有名な騎手を応援でき、複勝を当てることができたのは良い思い出です。
そして、最も印象に残っている日常のひとつが、夕食から寝るまでのホストファミリーと過ごした時間でした。私のホームステイ先には、ホストファザー、ホストマザー、ペットの犬がいて、途中からもう1人留学生がやって来ました。ホストは非常に親切で、コミュニケーションもたくさん取ってくれます。夕食時には出してくれた食事の説明をしてくれ、食後は庭に出て犬と遊びながら、1日の過ごし方や過去の留学生について話したり。とにかくたくさん会話をしてくれました。
特別な日で言えば、私の留学中にホストマザーが誕生日を迎えたので、バースデーカードをプレゼントするととても喜んでくれて、夕食後には一緒にバースデーケーキを食べました。観光地ではない、普通の家庭の日常を経験できたこと。これはホームステイならではの貴重な経験でした。
留学前と留学後で、ご自身の中に変化はありましたか?
いちばん大きな変化は、英語に対する意識と、日本に対する意識が変わったことです。
留学前から英文法は好きで、英語について論理的に考えることは大好きでした。ただ、コミュニケーションとして英語を「使う」ことは好きではないと思っていましたし、言語学を学ぶにつれ、ネイティブスピーカーのように英語を話すことは完全に諦めていました。
それが、現地で英語に囲まれる日々を送るうちに、どこに行っても英語を使う環境が楽しくて好きだと感じるようになり、さらに自分より10歳年下の留学生がネイティブスピーカーのように話す姿を見て、自分ももっと勉強して追いつきたいと思うようになったのです。
英語力の変化ということで言えば、自分よりも、同じホームステイ先に滞在していたフランス人のホストメイトの方が驚異的でした。到着当初は英語がほとんど話せず、ホストファミリーや私と話すときは常に翻訳機を使っていたのに、1か月が経つ頃には翻訳機を一切使わずに日常会話ができるようになっていたのです。最終日前日の夜、ホストファミリーと4人でその話をしたことを覚えています。
もう一つの変化は、日本について考える機会が増えたことです。現地で、日本が「礼儀正しく親切で、街も綺麗」という良いイメージを持たれていることを知りました。実際に道路やバスの中にゴミがあるのを毎回のように見たり、スーパーで売られている缶やペットボトルが潰れているのを見たりして、日本の良さを再認識できました。そして、自分も日本の良いイメージを守る一人でありたいと思うようになりました。
これから留学を検討している方に一言お願いします!
正直に言うと、留学に行くまでは「留学しなくても英語の学習は十分できる、留学など行かなくていい」と強く思っていました。
しかし実際に留学したことで、日本にいるだけでは出会えなかった人たちに出会えたことや、日本にいるだけではできなかった体験ができたことが、自分にとって非常に大きかったです。特に、自分より10歳ほど年下の留学生がネイティブスピーカーのように英語を話している姿を見たことや、日本の良さを再認識できたことで、もっと頑張ろうという強いモチベーションをもらいました。
留学は、英語がペラペラになることだけが目的ではないと思います。知らない場所に行き、知らない人と話し、違う文化の中で生きて対処しなければならない。だからこそ、さまざまな経験ができるのだと思っています。
私自身、今回の留学で英語を完璧に話せるようになったわけではありません。それでも「英語が好きでもっと英語を使えるようになりたい」「日本の良いイメージを守りたい」と思えるようになりました。それだけでも、私にとって今回の留学は大きな意味がありました。
もし留学を迷っているのであれば、ぜひ一歩踏み出して様々な体験をしてみてください。その経験はきっと、帰国した後の自分にも残り続けると思います。
「成功する留学」を利用した感想
お願いすることを決めた後、自分専用のフォルダーをいただき、今後の流れや提出書類など、やらなければならないことが非常に分かりやすくまとめられていたのが良かったです。やっておいた方が良いことの詳細な情報もいただき、事前準備がしっかりでき、現地での困りごとが減って非常に助かりました。
Zoomで行われた出発前ミーティングでも、準備の最終確認ができました。そこで「フライト後にスーツケースの破損があった場合、後日では対応不可となる可能性があるのですぐにバゲージクレームへ」と説明していただいたおかげで、実際にスーツケースが破損して戻ってきたときも、すぐに向かって事故証明書をもらうことができました。
いただいた情報のおかげで事前準備がしっかりでき、留学先では英語学習と現地生活に集中することができたと思っています。「成功する留学」にお願いして本当に良かったです。
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