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冷蔵庫に眠るアミの塩辛を劇的に消費するプロのお手軽レシピ×3

    
八田 靖史
八田 靖史

全国に名前の轟く名品、洞窟内で寝かせる広川のアミの塩辛

洞窟内で貯蔵される広川のセウジョッ(アミの塩辛)

冷蔵庫で保管すると言われても別段なにも思うところはありませんが、洞窟で保管すると言われれば、ぐっと心をつかまれて野次馬的な好奇心が刺激されます。

忠清南道洪城(ホンソン)郡の広川(クァンチョン)地区は、洞窟で寝かせたアミの塩辛(セウジョッ)の名産地。冒頭の写真が、まさしく洞窟内の光景です。

小高い裏山に掘られた洞窟の入口。店舗の裏手にある

ひんやりとした洞窟内は年間を通じて温度、湿度がほぼ一定であり、安定した食品の貯蔵庫となります。広川は昔からアミの塩辛作りが盛んでしたが、1950年代になって洞窟内での貯蔵技術が開発されると、その製法と質の高さは他地域でも評判に。アミの塩辛はキムチ作りにも欠かせない食材であるため、いつしか「広川洞窟セウジョッ」のブランドは全国へと轟くようになりました。

日本に持ち帰る際はラップでぐるぐるに巻いてもらおう

容器に詰めてもらうとこんな感じ。とれた季節によって値段も変わるのですが、トンベッカジョッと呼ばれる冬にとれたものが1kgで2万ウォン。右の小さい方は500gで1万ウォン。これを自宅用として日本に持ち帰りました。

で、これを楽しみながら少しずつ使っていたのですが......。

「まるで減らない!」

というのが目下悩みの種。

大量にキムチでも漬ければすぐなのでしょうが、茹で豚につけたり、汁物の味付けにしたり、ちびちび楽しんでいると、500gでもけっこうな量なんですよね。保存の効くものなので、すぐに消費しなくてもよいのですが、飽きて使わなくなるともったいないので、ここはひとつプロに頼ることにしました。

次ページより、韓国料理研究家の先生3人に教えてもらった、セウジョッの手軽で美味しい使い方を紹介したいと思います。

<店舗データ>
店名:広川シングァン食品(광천신광식품)
住所:忠清南道洪城郡広川邑広川路150(瓮巌里425-1)
住所:충청남도 홍성군 광천읍 광천로 150(옹암리 425-1)
電話:041-642-9609

ソウルの有名店を思い出させるごはんにぴったりの一品

アミの塩辛のふりかけ風(指導:結城奈佳、調理:八田靖史)

まずはごはんのおともにぴったりの「アミの塩辛のふりかけ風」。教えてくれたのは結城奈佳先生です。

「アミの塩辛は塩気が強いのでまずサッと洗う。必ずサッとです。水に浸すと塩気が抜け過ぎちゃいます。そしてキッチンペーパーでキッチリ水気をとった後、ごま油、コチュッカル、にんにくみじん、ネギ、ゴマを入れて混ぜたら出来上がりです」

韓国通の方であればピンとくるかもしれませんが、ソウル市庁の裏手にある、有名なプゴクッ(干しダラのスープ)専門店で出てくるアレです。アミの塩辛をさっと洗うことで、ごはんにぴったりの塩気になるのは発見でした。ゴマ油の香りと、ニンニクの風味がなんとも絶妙。ごはんがもりもり進んだのは言うまでもありません。

<プロフィール>
結城奈佳(ゆうきなか)

韓国人のパワーはその食から! 様々な魅力を持つ韓国料理を、一人でも多くの方に知ってもらいたいとはじめた小さな料理教室です。ソウルで料理学校や現地のお母さん達からキムチを始め様々な韓国家庭料理を学びつつ、「韓国飲食研究院」にて韓国伝統飲食課程(韓国宮廷料理)3課程全てを終了。料理留学を終えた帰国後も韓国通いを続け、「チャングムの誓い」で宮廷料理を監修したことで知られる「ハン・ボンニョ」先生に師事、「宮中飲食研究院」で修行して現在、東京を拠点に福岡でも活動中。お料理教室をメインに、雑誌へのレシピ提供やテレビ出演など韓国料理に関する仕事を行っています。
ブログはこちら→ https://naka02.exblog.jp/

切って、載せて、焼くだけの色合い鮮やかな前菜料理

ズッキーニのアミ塩ハムチーズ(指導:小幡洋子、調理:八田靖史)

続いて、「ズッキーニのアミ塩ハムチーズ」。こちらは小幡洋子先生に教えていただきました。

「1センチくらいの厚さに切ったズッキーニに、そこに乗るくらいの大きさに切ったハム、チーズを乗せて、一番上の真ん中にアミ塩を少し乗せて、トースターで2分ほど焼いてチーズが溶けたら出来上がり。色合いも緑、ピンク、黄色と綺麗です」

ここではズッキーニを使っていますが、韓国風にするならエホバッ(韓国カボチャ)を使ってもよいとのこと。これも切って載せて焼くだけのお手軽レシピでしたが、チーズとセウジョッってよく合うんですねぇ。見た目もきれいなので、おもてなし料理にもなりそうですし、これはまた作ろうと我が家でも大好評でした。

<プロフィール>
小幡洋子(おばたようこ)

2011年6月より趙善玉料理研究院にて韓国料理の研究に従事し、2013年10月には「トッポギ料理100」を趙善玉院長とその弟子で作る韓パラムにて、共同出版に関わる。2014年6月にソウルでの「第11回ソウル国際フード&テーブルウエア博覧会」においてキムチ部門銅賞受賞。パンの講師と和菓子講師の経験と合わせて、食べたい人が元気に、笑顔になれる料理を提供するべく料理教室やイベントを開催している。コグマの美味しいダイアリー https://profile.ameba.jp/ameba/koguma0405

野菜の甘味が受け止めるシンプルで満足感のあるひと皿

アミの塩辛とキャベツのペペロンチーノ(指導:本田朋美、調理:八田靖史)

最後は、「アミの塩辛とキャベツのペペロンチーノ」。本田朋美先生から以下のようなレシピを頂戴しました。

■材料(1人分)
パスタ(乾麺):100g
水:1リットル
塩:小さじ1

パスタゆで汁:大さじ2
キャベツ:100g
オリーブオイル:大さじ1
アミの塩辛:大さじ1/2
ニンニクみじん切り:大さじ1/2
鷹の爪:1本(種を除いて輪切りに)
こしょう:少々

■作り方
1、キャベツは一口サイズに手でちぎる。
2、鍋に水と塩を入れて強火で沸騰させたら、パスタを入れ、ゆで上がる1分前にキャベツを入れる。ゆで上がったらザルでざっと水気を切る。
3、フライパンにオリーブオイルをひき、ニンニクみじん切り、鷹の爪、アミの塩辛を弱火で炒め、ニンニクの香りがでてきたら、パスタのゆで汁を入れて混ぜ合わせてから、パスタ、キャベツ、こしょうを加えて強火で炒め合わせる。

レシピ形式だと難易度が上がったようにも見えますが、これも作ってみると超簡単。にもかかわらずアミの塩辛の風味がよく効いており、その塩気をキャベツの甘味が受け止めるという絶妙の組み合わせでした。たまたま遊びに来た友人にも振る舞ってみたら大絶賛。自分の手柄かのように、たいへん鼻の高い思いをしました。

<プロフィール>
本田朋美(ほんだともみ)

韓国料理研究家。株式会社つながるハングル代表として、韓国料理教室や各種商品開発から韓国関連イベント・セミナーの企画まで幅広く手がける。韓国料理店スランジェのアドバイザーを務め、ナスラックキッチン、韓流ぴあにてレシピ連載中。2013年より韓国伝統飲食研究所の尹淑子教授に師事。大韓民国伝統飲食総連合会東京支会の副会長を務め、韓食の世界化活動にも注力している。2014年韓国国際料理競演大会薬膳料理部門金賞受賞・ソウル市長賞受賞。
つながるハングル https://www.tsunagaru-hangul.com/

以上3品、冷蔵庫に眠ったアミの塩辛がある方は、ぜひ試してみてください。どれも美味しいのであっという間に使い尽くし、また次を買いに行くハメになるかもしれません。

  
八田 靖史

八田 靖史
1999年より韓国に留学し、韓国料理の魅力にどっぷりとハマる。2001年より執筆活動を開始し、最近は講演や、企業のアドバイザー、グルメツアーのプロデュースも行う。著書に『魅力探求!韓国料理』(小学館)、『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品!ぶっちぎり108料理』(三五館)ほか多数。ウェブサイト「韓食生活」を運営。2015年より慶尚北道栄州(ヨンジュ)市広報大使。

    

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