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大邱の桐華寺(トンファサ)で精進料理を習ってきました!

    
木谷 朋子
木谷 朋子
新羅時代に創建された桐華寺

大邱(テグ)には町の中心部だけでなく、郊外にも見どころが多く、再訪したいと思うスポットがたくさんありました。桐華寺(トンファサ)もそんな場所の一つ。大邱広域市の北東部に位置し、八公山(パルコンサン)に向かう途中にあります。KTXが通る東大邱駅からは車で40分ほど。自然豊かな八公山に連なる山寺です。

桐華寺は歴史も古く、なんと新羅時代に建立されたお寺でした。493年、極達(クッタル)和尚というお坊様によって建立され、創建当時は、瑜伽寺(ユガサ)という名前だったそうです。832年に心地王師(シムジワンサ)が再建する際、真冬に桐の花が咲いたということで、桐華寺と名づけられたとか。私は日本で「桐華会」という謡曲仕舞の会に所属していたこともあり、名前にもご縁を感じてしまいました。

統一凡鐘楼
お釈迦様の誕生日を祝うカラフルな提灯が飾られていました
2015年5月にオープンした桐華寺の精進料理体験館

私たちが精進料理体験をしたのは、桐華寺の敷地内にある精進料理体験館でした。もともと精進料理は、僧侶の修行の一環で作られた料理ですが、この寺では、「精進料理を一般の人に楽しく体験して欲しい」、「自然の中で精進料理を味わうことで、心身をリラックスして欲しい」、「仏教徒でなくとも、精進料理を通じて仏の教えを知ってもらえたら」といった、僧侶たちの思いから精進料理教室をオープンしたそうです。取材時はオープンしたばかりということもあり、日本人などの外国人向けレッスンは、これからという感じでしたが、現在は、参加する日本人観光客は徐々に増えているとのことでした。

精進料理を教えてくださったのは、大邱在住の金貞姫(キム・ジョンヒ)先生。以前日本に住んでおられたということですが、「日本人なのでは?」と思ってしまったくらい日本語が堪能な方で、明るくてステキな先生です。

高さ33mの統一薬師如来大仏。世界最大規模の石造薬師如来仏像

料理教室を始める前に、ジョンヒ先生にせっかくいらしたのですからと、お寺の中を案内していただきましたが、統一薬師如来大仏をはじめ、境内には本堂(大雄殿)や、別院の金堂庵、磨崖仏坐像、石造浮屠など、宝物と呼ばれる日本でいう重要文化財が残っていました。時間に限りがあったこともあり、広い敷地内のすべてを見ることができなかったのは残念!紅葉のシーズンは特に美しいそうです。

桐華寺には「国際観光禅体験館」もあり、禅体験やテンプルステイなども行っているとか。料理自慢の桐華寺ですので、精進料理を毎食いただきながらのテンプルステイ体験も楽しそうですね!


右から2番目がキム・ジョンヒ先生。

精進料理教室の方は2015年5月にオープンしたばかり。施設は真新しく、ジョンヒ先生から日本語で説明を受けるので、韓国語ができなくても安心してレッスンを受けられます。レシピもすべて日本語です。

日本の精進料理との差を聞くのを忘れてしまったのですが、韓国の精進料理は、座禅の邪魔となる肉や魚はもちろん、五辛菜という香りの強いニンニクや、熱や気を上げてしまうニラ、ネギ、タマネギなどの野菜は使えません。

教室内はとても広く最大40名入れるそうです。

私たちが作ったのは、「豆腐きのこビビンパ」、「りんご大根生菜」、「茄子炒め」の3種類でした。

「茄子炒め」は、茄子と青唐辛子、ニンジンの3つの野菜と、エゴマ油と薬念醤(家庭醤油、唐辛子粉、エゴマ油、ゴマ塩、水飴)という自家製たれで味をつけていきました。

薬念(ヤンニョム)とは、韓国料理では合わせ調味料の総称のことで、韓国料理を語る際には、よく出てくる言葉です。この「薬念」という名前には、「食は薬である」という薬食同源・医食同源の考え方が反映されています。

茄子炒め用に作った薬念(ヤンニョム)醤
茄子は半分に切って上の部分に切れ目を斜線で入れ炊飯器で蒸す
フライパンにエゴマ油をしき茄子をいれたら薬念醤を加えて焼く
ピリリと辛い「茄子炒め」の出来上がり!

「豆腐きのこビビンパ」は、材料はマッタリきのこと豆腐のみ。薬念は、食用油と醤油、ごま油と黒ゴマという、これまたシンプルな味付けでしたが、豆腐好きの私にはとても嬉しいメニュー。きのこの種類を変えれば、家庭でもすぐ作れそうなところもポイント高し。豆腐は精進料理では必須アイテムということもあり、教室には、次のクラス用なのか、大きな豆腐がいくつも用意されていたのが印象的でした。

豆腐はつぶして混ぜておきます。
美味しくてもっと食べたかった「豆腐きのこビビンパ」

「りんご大根生菜」は、大根とりんごだけのシンプルなサラダ。千切りした大根と、皮がついたままのリンゴを千切りしていくのですが、千切りさえ終わらせてしまえば、後はそれほど時間はかかりません。大根とりんごを赤唐辛子粉で和えた後、砂糖、酢、ゴマを入れて軽く仕上げるのみ。ジョンヒ先生のご指導もあり、あっというまに3種のメニューが完成しました。

先生に教えていただいた料理はどれも美味しく、料理体験にかかる時間も1時間半くらいと、旅行者でも気軽に体験が可能です。


しゃきしゃきした食感の「りんご大根生菜」
ジョンヒ先生も手伝ってくださるので、料理初心者でも安心!
教室の片隅に置かれていた豆腐は精進料理には欠かせない食材

この金貞姫(キム・ジョンヒ)先生の精進料理教室は、先生が韓国人向けの定期コースを教えておられることもあり、外国人用コースは不定期で開催中です。旅の予定を立てられる前に、先生にご都合を聞いておくと良いと思います。最少人数は5人以上ですので、それ以下の人数の場合も、先生にご相談ください。

【金貞姫(キム・ジョンヒ)先生の精進料理教室】
開催地:桐華寺精進料理体験館
開催日:不定期。要相談。
開催時間:10時〜13時、14時〜17時
最小開催人数:5人以上〜
料金:基本コース1人2万ウォン
お問い合せ先:kjhee3@yahoo.co.jp(日本語可。キム・ジョンヒ先生まで)

【桐華寺(トンファサ 동화사)】
アクセス:東大邱駅から急行1バスで約46分。バス停から徒歩約14分、東大邱駅から車で約35分
住所:大邱広域市 東区 桐華寺1キル 1
Tel:053-982-0101(桐華寺)、053-985-0980(桐華寺観光案内所)
URL:http://www.donghwasa.net/

  
木谷 朋子

木谷 朋子
『留学ジャーナル』の編集者を経て1989年より2年間イギリスへ留学。帰国後はイギリスを始め、ヨーロッパ各地やアジア、オーストラリアなど、世界各地を取材。海外の旅文化や最新の旅行情報、語学、留学をテーマに幅広い分野で執筆活動を続ける。韓国関連の著作:『Live from Seoul』(ジャパンタイムズ)、『人気韓国ドラマロケ地めぐり』(学研)ほか、『るるぶ韓国』、『るるぶソウル』(JTBパブリッシング)では『韓流ブック』を担当。

    

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