ローカルどっぷり体験・B級グルメ天国メキシコで、屋台飯を食べよう

メキシコシティに降り立つと、住宅街もビジネス街も関係なく、とにかくどこにでも食べ物の屋台がひしめいていることに驚く人が多いのではないでしょうか。屋台はお金に余裕の無い人の味方かと思いきや、銀行の前で立派なスーツを着たビジネスマンが、手づかみで立ち食いしていたりもします。

カットフルーツやジュースの屋台もよくありますが、火を使う屋台は100％お肉を焼いているので、お腹の空いたときに屋台の近くを通るとたまりません！メキシコシティにいらしたら、ものが何だか分からなくても、匂いにつられて屋台に吸い寄せられてしまうと思います。

単純なもので、「混んでいる屋台が美味しい」のですが、ローカルひしめく屋台に突撃するのは、勇気が要りますよね。笑　そこで今回は一通り、屋台の注文の流れをお見せしたいと思います。何の屋台でも、流れはほぼ一緒です。スペイン語が分からなくても大丈夫ですよ！

今日のお昼は、ワラッチェ！トウモロコシの生地を厚めに伸ばし、上にチーズやお肉、キノコ等の具を載せたものです。メキシコの屋台にメニューは無いのですが、このように注文した具を焼いて載せてもらうスタイルの屋台なら、タコス屋でもワラッチェ屋でも、具はどこも大体同じです。違うのは土台部分で、小さくて薄いのか、大きくて厚いのか、白いのか黄色いのか、はたまた黒いのか。色々なバリエーションがあります。

土台はたっぷりの油で「揚げ焼き」されるので、見た目以上にお腹にたまります。まず一つ頼んでみて、足りないようなら追加で頼んでいくと良いと思います。

個数の次は、何があるか店員さんが説明してくれるので、具を選びましょう。英語はまず通じませんが、指さし注文で大丈夫ですし、「牛肉とチーズとサボテン」のように、複数の具を載せてもらうこともできます。サボテンはこちらではポピュラーな食材で、例えるなら「酸っぱいメカブ」のような味と食感（ぬめりがあります）です。見かけたら是非挑戦してみて下さい！

焼きあがったら仕上げに生の玉ねぎのみじん切りとパクチーをかけてくれますが、苦手な人は抜いてもらいましょう。「玉ねぎ抜き」は「シン　セボージャ（Sin cebolla）」、「パクチー抜き」は「シン　シラントロ（Sin cilantro）」で通じます。

最後に、サルサをかけるかどうか訊かれます。辛いのが平気でしたら、是非どうぞ！一般的に、緑の方が赤よりも辛く、若干青臭い味がします。これも具と一緒で、一つでも良いですし、複数のサルサを一緒にかけてもらうこともできます。

この工程を経たら、あとは手づかみで豪快にいただきましょう！時間が経つとサルサが染みて土台がボロボロになり食べにくくなるので、本当は写真など撮らずにさっさと食べた方が良いです。笑

屋台の前で籠に突っ込んであるジュースは後清算なので、勝手に開けて飲んでOKです。メキシコでは法律により屋外でお酒が飲めませんし、甘くないものを飲む習慣がないので、屋台にはジュースしか置いていません。

ここで一つ裏技。屋台には手の消毒用のジェルと、汚れた指をぬぐう紙ナプキンが置いてあるのですが、手づかみで指がべとべとになったら、どうしても水で手を洗いたくなりますよね？そんなときには、このジュースを冷やすための氷を手で転がして洗うんです！衛生的に食事前・食事中はお勧めしませんが、食後の手をさっぱりさせるには良いと思います。

食べ終わったら、お皿と瓶を返し、自分の食べたものを伝えて清算します。大抵、日本人は目立つので、店員さんの方で注文したものを覚えていて、さっと値段を教えてくれると思います。この日は、２人で牛肉のワラッチェ２つ、ソーセージのワラッチェ１つ、コーラ２本で160ペソでした。日本円で1000円弱！破格です。

一連の流れをまとめると、
?数と具を選ぶ
?玉ねぎとパクチーを載せるかどうか選ぶ
?サルサを選ぶ
?食べる
?会計
となります。高額紙幣（1000ペソ、500ペソ）はお釣りが出てくるのに時間がかかりますので、屋台に行く際は100ペソ、50ペソ、20ペソ紙幣あたりを用意しておくと良いです。

目の前で作ってくれるライブ感と、日本ではなかなか無い、手づかみで食事をする体験。おしゃれなレストランも良いけれど、メキシコに来たら是非、屋台グルメにも挑戦してみてください！

【データ】
アクセス：メトロブス１号線、またはメトロ１号線のインスルヘンテス駅（Insurgentes）の南側には、インスルヘンテス・スール通り（Av.Insurgentes Sur）沿いに沢山の屋台が並んでいます。