Hotel California〜名曲の舞台を訪ねて〜

アメリカのロックバンド、EaglesのHotel Californiaがリリースされたのは、1977年のこと。発表から40年を経た今でもバンドの代表曲の一つであり、例えタイトルを知らなくても、哀愁を帯びたこのメロディーを耳にしたことのない人はいないでしょう。

この曲はタイトルの通り、カリフォルニアの乾燥した大地に建つ、架空のホテルを舞台にしたストーリー仕立てになっています。そのホテルのモデルには諸説あるのですが、実はその一つがメキシコにあります。バハ・カリフォルニア・スール州トドス・サントス（Todos Santos, Baja California Sur）に佇む、その名もHotel California。さあ、このホテルは曲を聞いたイメージ通りでしょうか？早速見てみましょう。

私はもっと荒廃した・・・というか、しゃれっ気のない簡素なホテルを想像していたのですが、いざ行ってみたら、イメージと真逆のおしゃれブティックホテルでした。今回は宿泊はしていないのでロビーと中庭の見学だけでしたが、がっつり観光地化されているので、同じような見学のお客さんが沢山！テーマパークのような賑やかさで、退廃的な雰囲気はゼロです。

年末のバケーションシーズン、11時ごろに行ってこんな感じだったのですが、一番混む時期はメキシコ版ゴールデンウィーク、セマナ・サンタだそうです（毎年日付が変わります、2017年は4月13日から16日）。

ホテルにはバーとレストランが併設されているので、宿泊しなくても曲の雰囲気に浸れます（BGMは勿論、Hotel Californiaを中心としたEaglesナンバーでした！）。中庭の席の方が人気のようでしたが、写真を撮るお客さんがひっきりなしなので、店内の席の方が落ち着けると思います。「Hotel CaliforniaでHotel Californiaを聞きながら一杯、または食事」にこだわりが無い方には、近くで美味しいレストランを見つけたので、また次の記事で紹介しますね。

中庭にあるトイレが人気撮影スポットになっていました。確かに、これは撮りたくなる！（撮影ついでにお借りしましたが、中も清潔でした。メキシコでは清潔なトイレ、貴重なんです。。。）

勿論お土産屋さんもあります。民芸品も置いていますが、やっぱり人気はホテルのロゴグッズ。置物やキーチェーンや色々ありましたが、いくつもデザインのあるTシャツが人気なようで、対面販売のカウンターで、真剣に品定めしているお客さんが沢山いました。

この街トドス・サントスは、500ｍ四方に中心部が収まってしまうような小さな街ですが、メキシコ政府の認定する魔法のように美しい街、プエブロ・マヒコ（Pueblo Mágico）に選出されています。Hotel California以外に大きな観光名所は無いのですが、賑やかなホテル周辺から一歩路地に入ると、アクセサリーや手工芸品のギャラリーが立ち並ぶ、静かな田舎町の風情が楽しめます。

まずはHotel Californiaのレセプションやお土産屋さんの店先で街の無料の地図をゲットしてから、魔法の世界に迷い込んでみましょう！

【データ】
名称：ホテル・カリフォルニア（Hotel California）
住所：Benito Juarez e/Morelos y Marquez de Leon, Col. Centro, Todos Santos, B.C.S, Mexico C.P. 23305
TEL：52 612 145 0525
URL：http://hotelcaliforniabaja.com/ （西語、英語）

アクセス：最寄の大きな街は、バハ・カリフォルニア・スール州の州都、ラパス（La Paz）。ラパス市街地の海沿いの遊歩道・マレコン（Malecon）に面したバスターミナルから、バスで１時間20分ほどでトドス・サントスのバスターミナルに着きます。料金は片道$100-$175（会社によって異なる）、ラパス〜トドス・サントス間は日中は30分に一本程度バスがあるので、バスチケットは当日でも購入可能。
トドス・サントスのバスターミナルから西に１ブロック行くと、メイン通りのベニート・フアレス（Benito Juárez）に出ます。その交差点から右手に、1.5ブロック先のHotel Californiaが、もう見えますよ！

※トドス・サントスのバスターミナルで降りる人は大多数がHotel California目当てなので、人の流れに着いていけば、まず迷うことはないと思います。笑