ペナン島のビーチリゾートエリアのバツー・フェリンギ(Batu Ferringhi)を通過し、海沿いの道を車で5分ほどで見えてくるトロピカル・スパイス・ガーデン(Tropical Spice Garden)。
放置され荒れ果てた元・ゴム農園の丘陵地帯を再生し、500種類もの熱帯のスパイスや植物などがしげる中を散策できる場所となっています。
トロピカル・ガーデンには入場料込みの散策ツアーが2種類。音声ガイドのツールを借りて散策か、専門ガイドさんと同行するかになります。
専門ガイドツアーは時間が決まっているため、また自分で時間の調整ができるため今回は音声ガイドを借りて自分で散策することにしました。
音声ガイドのレンタル料金は大人RM26(約680円)、子どもRM15(約390円)。最後に通るお土産店で返却することになります。
音声ツールの使用方法は各国語で書かれた地図に買いてあります。基本操作はボタンを押すだけ。
散策中の蚊除けに、トロピカル・スパイス・ガーデンで精製されたレモングラスオイルをスプレーで肌に吹き付けます。こちらは受付においてあって、使いたい場合は自由に使っても大丈夫。
レモングラスの香りはよいのですが、オイルなので手がぬるぬるします。
このせいかどうかはわかりませんが、散策中は蚊にさされませんでした。
まず目に入るのが南米産のオオオニバスが浮かぶウォーター・ガーデン。25kgほどの子どもなら乗れるというだけあって、直径1mほどの大きさに圧倒されます。
散策路はマレーシア熱帯雨林固有の木々や植物などを見ながら丘の頂上まで登るコースとなっています。
生活の中でなじみ深いスパイス類は、実際に原木を見る機会はあまりないため貴重な体験となります。
東南アジアで栽培されているスパイスについての解説もあります。
ヨーロッパ列強の進出や戦争のきっかけにまでなった歴史を思うと、たかがスパイスとは言えません。
ところどころに水に花を浮かべた「浮き花(フローティング・フラワ−)」があしらわれており、自然の息づかいが感じられ癒されます。
丘の中腹あたり、庵(いおり)のある休憩所のバンブーガーデンでは、ハーブティのセルフサービスがあります。
暑さもひとしおの中、竹林を見ながら嗜む一服のお茶は清涼剤ともいえます。
ここからの風景は南国というよりももっと東方のオリエンタル色が強い印象です。
散策路にはさまざまな細かい仕掛けが施してあります。
小石を敷き詰めたこちらのエリアはリフレクソロジー・パス(足裏健康法の道)となっており、裸足で歩くことで足裏の反射区が刺激されるようになっています。
散策の最後に音節ガイドをお土産店に入ります。ここが出口になっています。
お土産店では、トロピカル・スパイス・ガーデンのオリジナルスパイスなどを販売しています。
また園内で採れたハーブなどを使った、お茶、化粧水、石けんなども扱っていました。
予約制で料理教室なども開催しているとのこと。
トロピカル・スパイス・ガーデンは一見すると植物園のようですが、私たちが食べ物として口にするスパイスやハーブ、嗜好品であるコーヒーや紅茶などが植栽されているため、植物との距離がより近く感じられます。
【データ】
店名：トロピカル・スパイス・ガーデン（Toropical Spice Garden）
住所：Lot 595 Mukim 2 Jalan Teluk Bahang, Penang Island 11050, Malaysia
Tel：+60 6048811797
URL：http://tropicalspicegarden.com/
営業時間：9:00-18:00
逗子 マリナ
広告代理店、コミュニティ紙の取材記者、その後フリーランスへ。雑誌ライター、ムック本コピーライターの他、現在は主にWebを中心に寄稿。今まで訪れた国は約30カ国。アメリカ、オーストラリアと海外在住歴はのべ8年。現在はクアラルンプール在住。旅は寄り道や偶然に発見が多いので自分で車を運転していくのが好き。
