スペイン留学の費用(1年・半年・1ヵ月・生活費)

スペイン留学を検討するうえで、気になるのはやはり費用面ですよね。「スペイン留学の費用はどれくらいかかる?」という疑問にお答えするため、期間別の費用目安から費用内訳の詳細、そして都市ごとの違いや節約術まで徹底解説します。累計25万人の利用者実績を誇る〖成功する留学〗の視点から、2週間~1年の費用や生活費のリアルについてまとめました。まずは期間別の費用早見表で全体像を把握し、その後に期間ごとの詳細や費用を安く抑えるコツを順に見ていきましょう。
スペイン留学の費用について詳しく聞いてみよう!
- 1. スペイン留学の費用一覧表【期間別早見表】
- 2. スペイン留学2週間の費用詳細
- 3. スペイン留学1ヶ月の費用詳細
- 4. スペイン留学3ヶ月の費用詳細
- 5. スペイン留学半年(6ヶ月)の費用詳細
- 6. スペイン留学1年の費用詳細
- 7. スペイン留学の費用内訳を徹底解説
- 8. 都市別スペイン留学費用比較【マドリード・バルセロナ・セビーリャ・サラマンカ・バレンシア】
- 9. 目的別スペイン留学費用【語学・高校・大学・フラメンコ】
- 10. スペイン留学が安い理由【物価・生活コストの優位性】
- 11. スペイン留学費用を劇的に安くする5つの節約術
- 12. スペイン留学費用と他国の費用比較【フランス・イタリア・ドイツ】
- 13. スペイン留学費用に関するよくある質問(FAQ)
スペイン留学の費用一覧表【期間別早見表】
まずはスペイン留学の期間別費用相場を一覧で押さえておきましょう。短期と長期で必要な予算は大きく異なります。それぞれ授業料・渡航費・滞在費・生活費など主要な費用を含めた総額の目安です。
留学期間 | 費用目安(総額) |
---|---|
2週間 | 約45万~60万円前後 |
1ヶ月 | 約68万~85万円程度 |
3ヶ月 | 約148万~190万円程度 |
6ヶ月(半年) | 約265万~335万円程度 |
1年間 | 約498~635万円程度 |
※上記はあくまで目安の総額です(為替レートや物価変動、学校や滞在方法によって増減します)。短期(数週間~数ヶ月)の場合でも初期費用(渡航費や入学金など)がかかるため、期間が延びるほど費用総額は高くなる傾向があります。一方、長期になれば授業料の長期割引が効いたり、後述するアルバイト収入で一部カバーできる可能性もあります。次章以降で、期間ごとの内訳や節約ポイントを詳しく解説していきます。
スペイン留学2週間の費用詳細
「スペインに2週間だけ短期留学したい!」という方向けに、2週間留学の費用内訳とポイントを見てみましょう。約2週間(14日間)のスペイン留学に必要な費用総額は、およそ約45万~60万円程度が目安です。内訳は主に以下のとおりです。
項目 | 目安 |
---|---|
授業料 | 約8~10万円 (週20レッスン×2週間の語学コース目安) |
滞在費 (ホームステイ2食付) |
約12~15万円 |
生活費(交通・昼食・観光) | 約5~8万円 |
航空券(往復) | 約20~25万円前後 |
海外旅行保険 | 約2万円 |
ビザ関連 | ¥0(90日以内はビザ不要) |
合計目安 | 約45万~60万円前後(繁忙期の直行便利用などで上振れ) |
- 授業料:語学学校2週間コースの授業料。週20時間程度のフルタイム受講を想定
- 滞在費:ホームステイ2週間・1日2食付
- 生活費(雑費):現地での食費・交通費・交際費など
- 渡航費(往復航空券):時期により変動
- 海外留学保険:会社・加入タイプによって変動
- ビザ関連費用:6ヶ月未満の留学は学生ビザ不要。日本国籍なら90日以内はビザなしで渡航可
▶費用合計:約45万~60万円前後(上記項目の合計)。内訳を見ると分かるように、渡航費や初期費用が占める割合が大きく、2週間という短期間でも数十万円規模の予算が必要になります。
スペイン留学1ヶ月の費用詳細
1ヶ月(4週間)のスペイン留学は、学生の長期休暇や社会人の短期研修として人気のプランです。1ヶ月留学にかかる費用総額は約68万~85万円が目安です。内訳の一例を見てみましょう。
項目 | 目安 |
---|---|
授業料 | 約16~18万円 |
滞在費 | 約20~27万円程度 |
生活費 | 約8~10万円程度 |
航空券(往復) | 約20~25万円前後 |
海外旅行保険 | 約3~4万円程度 |
ビザ関連 | ¥0 |
合計目安 | 約68万~85万円前後 |
- 授業料:語学学校4週間コースの授業料。週20時間程度のフルタイム受講を想定
- 滞在費:ホームステイ4週間・1日2食
- 生活費(雑費):現地での食費・交通費・交際費など
- 渡航費(往復航空券):2週間プランと同様、時期により変動
- 海外留学保険:会社・加入タイプによって変動
- ビザ関連費用:6ヶ月未満の留学は学生ビザ不要。日本国籍なら90日以内はビザなしで渡航可
▶費用合計:約68万~85万円。1ヶ月の滞在でも航空券代など固定費はかかるため、「1ヶ月でも60万円以上は見込んでおきましょう」というのが現実的なラインです。これより安く抑えるには、格安校の選択やシェアハウス利用・LCC航空券の活用など相当の節約努力が必要です。
1ヶ月留学のポイント
1ヶ月の短期留学は、大学生の休暇や社会人の有給消化に利用しやすいため人気です。期間が短い分トータル費用は抑えられますが、それでも数十万円規模の出費になる点には注意が必要です。なお学生ビザは6ヶ月未満のコースなら不要で、スペインでは観光ビザ(90日間まで滞在可)で語学学校に通えます。ビザ申請料(約2.5万円)や手続きの手間が省けるのは短期留学のメリットといえるでしょう(※観光扱いのため現地でのアルバイト就労は不可です)。1ヶ月という短期間を最大限に活かすには、事前に基本的なスペイン語を予習しておくと良いでしょう。現地での学習効果が高まり、観光や交流もより深く楽しめるはずです。
スペイン留学3ヶ月の費用詳細
3ヶ月(約12週間)の留学は、観光ビザで滞在できる最長期間であり、語学力向上や現地生活体験という面でバランスの取れた中期留学です。3ヶ月留学に必要な費用は約148万~190万円前後が目安となります(選ぶ都市や学校によって幅があります)。主な内訳は以下のとおりです。
項目 | 目安 |
---|---|
授業料 | 約40~50万円 |
滞在費 | 約58~78万円程度 |
生活費(交通・昼食・観光) | 約24~30万円程度 |
航空券(往復) | 約20~25万円前後 |
海外旅行保険 | 約6~7万円程度 |
ビザ関連 | ¥0 |
合計目安 | 約148万~190万円前後 |
- 授業料:語学学校12週間コースの授業料。週20時間程度のフルタイム受講を想定
- 滞在費:ホームステイ12週間・1日2食付
- 生活費(雑費):現地での食費・交通費・交際費など
- 渡航費(往復航空券):時期により変動
- 海外留学保険:会社・加入タイプによって変動
- ビザ関連費用:6ヶ月未満の留学は学生ビザ不要。日本国籍なら90日以内はビザなしで渡航可
▶費用合計:約148万~190万円程度(※滞在都市や為替レートで変動)。3ヶ月程度の留学になると、滞在方法や通う学校によって費用に大きな差が出てきます。例えば、マドリードなど大都市の有名校にフルタイムで通いホームステイするケースでは上限近い費用がかかります。一方、物価の安い地方都市で授業料割安な学校を選び、途中からピソ(シェアアパート)に移るようにすれば120万円以下に抑えることも不可能ではありません。
3ヶ月留学のポイント
3ヶ月の留学は「観光ビザで行ける最大の長さ」ということもあり、学生ビザなしで手軽に挑戦できる中期プランです。とはいえ3ヶ月のスペイン生活では生活費もそれなりにかかるため、出発前にやりたいことリストを書き出し、その分の費用も予算に入れながら計画しましょう。語学学校の授業料は週単位では短期コースのほうが割高設定の学校が多く、3ヶ月でも1ヶ月あたりに換算すると長期(半年~)より高めになる傾向があります。可能であれば12週間より少し長い14~16週間コースにして長期料金割引を適用させると、費用単価を下げることができます。ビザなしで滞在できるのは90日間までなので、その場合週数にすると12週ちょうどが上限です。このため「もう少し長く勉強したいけどビザ取得は避けたい」という場合は、3ヶ月+αの観光(延泊)に充てる人もいます。いずれにせよ3ヶ月留学は時間も費用も限られた中で最大限の成果を出す工夫が大切です。
スペイン留学半年(6ヶ月)の費用詳細
半年(6ヶ月・約24週間)の留学になると、本格的に学生ビザを取得してスペインに滞在する必要が出てきます。6ヶ月間の費用総額はおおよそ約265万~335万円程度を見込んでおきましょう(都市やスクールにより上下します)。半年留学の主な費用内訳と、予算を立てる際のポイントは以下のとおりです。
項目 | 目安 |
---|---|
授業料 | 約70~80万円 |
滞在費(ホームステイ2食付) | 約113~152万円程度 |
生活費(交通・昼食・観光) | 約48~60万円程度 |
航空券(往復) | 約20~25万円前後 |
海外旅行保険 | 約13~15万円程度 |
ビザ関連 | 約1~2万円 |
合計目安 | 約265万~335万円前後 |
- 授業料:語学学校2週間コースの授業料。週20時間程度のフルタイム受講を想定
- 滞在費:ホームステイ2週間・1日2食付。途中でシェアハウスに移れば大幅節約も可能です
- 生活費(雑費):現地での食費・交通費・交際費など
- 渡航費(往復航空券):時期により変動
- 海外留学保険:会社・加入タイプによって変動
- ビザ関連費用:スペイン長期学生ビザ申請費用。ビザ取得のために渡航前に大使館での手続きが必要です
▶費用合計:約265万~335万円程度(目安)。半年間の留学は長期に比べれば費用総額は抑えられますが、それでも渡航費など一定の固定費はかかるため決して安くはありません。
6ヶ月留学のポイント
6ヶ月(半年)の留学では、現地での生活にも慣れてくる時期です。費用節約の観点では、「ホームステイからピソ(シェアアパート)へ移行」がよく検討されます。半年間ずっとホームステイを利用した場合と比べ、十数万円規模の節約になります。また、長期留学の滞在費節約策として「都市選び」も重要です。例えば都会のマドリードやバルセロナは家賃が高めですが、サラマンカなど地方の学生都市に住めば年間で数十万円規模の節約になることもあります。なお、半年以上の留学ではアルバイト許可付きの学生ビザを取得するため、現地で週20時間以内のアルバイトが可能です。スペインでも長期学生ビザ保持者には週20時間までの就労許可があり、学業に差し支えない範囲でアルバイト収入を得て生活費の足しにすることもできます。現地で仕事探しをする際は、日本食レストランや観光業界で日本人留学生向けの求人が出ていることがあります。ただし語学初級段階では職探しは簡単ではないため、過度な収入期待は禁物です(働きすぎて勉強時間が削られる本末転倒にも注意しましょう)。
スペイン留学1年の費用詳細
1年間(12ヶ月)のスペイン留学では、学費・滞在費・生活費すべて合わせて約498万~635万円前後の予算が必要になるケースが多いです。8割以上の留学生が総額300万円超を費やすとも言われます。ここでは1年間(48週間)の留学費用の平均的な内訳と、費用を抑えるためのポイントを見ていきましょう。
項目 | 目安 |
---|---|
授業料 | 約135~160万円(週20レッスン×48週間の語学コース目安) |
滞在費(ホームステイ2食付) | 約225~300万円程度(ホームステイ48週間分) |
生活費(交通・昼食・観光) | 約96~120万円程度 |
航空券(往復) | 約20~25万円前後 |
海外旅行保険 | 約20~30万円程度 |
ビザ関連 | 約1~2万円 |
合計目安 | 約498万~635万円前後(繁忙期の直行便利用などで上振れ) |
- 授業料:語学学校48週間コースの授業料。週20時間程度のフルタイム受講を想定
- 滞在費:ホームステイ48週間・1日2食付。途中でシェアハウスに移れば大幅節約も可能です
- 生活費(雑費):現地での食費・交通費・交際費など
- 渡航費(往復航空券):時期により変動
- 海外留学保険:会社・加入タイプによって変動
- ビザ関連費用:スペイン長期学生ビザ申請費用。ビザ取得のために渡航前に大使館
▶費用合計:約約498万~635万円(上記は最大値まで含めた試算)。大学留学など内容次第では500万~700万円に達するケースもあります。上記はあくまで目安ですが、スペイン留学1年の費用は最低でも450万円以上を見込むべきで、多くの人は予算400万円を超えているのが実情です。逆に1ヶ月程度の短期なら100万円以内で収まることもありますが、期間が延びるほど費用総額は大きくなる傾向にあります。
1年留学のポイント
1年もの長期間になると、費用面でも綿密な計画を立てておきましょう。長期割引が効く語学学校ではまとめ払いで授業料割安になるケースもありますが、途中解約時の返金規定に注意が必要です。長期留学の節約術については後述する「費用節約の5つの方法」で詳しく触れますが、滞在費は初めだけホームステイ・その後シェア移行、自炊中心の生活、物価の安い都市を選ぶ...といった工夫で数十万円単位の節約が可能です。さらに、前述のとおり学生ビザを取得すれば週20時間以内のアルバイトが可能なので、現地収入で生活費の一部を補うこともできます(※スペインの長期ビザでは留学先の企業やお店が労働許可申請をしてくれることが条件です)。ただし留学中はあくまで学業が本分ですので、「働きすぎで勉強時間がなくなった...」なんてことが無いよう、時間管理には注意しましょう。なお、スペイン留学1年では奨学金制度の活用も検討したいところです。日本政府の「トビタテ!留学JAPAN」やJASSOの海外留学支援制度などのほか、スペイン大使館や自治体が提供する奨学金が利用できる場合があります。留学エージェント主催の留学フェアで授業料一部免除(最大30万円相当)の奨学金が出ることもあります。条件に合うものがないか、事前によくリサーチしてみましょう。
スペイン留学の費用内訳を徹底解説

ここからは、スペイン留学にかかる費用の項目別内訳について詳しく解説します。一般的にスペイン留学の費用は大きく分けて、
- 授業料(学費)
- 滞在費(住居費)
- 生活費
- 渡航費(航空券)
- 保険料・ビザ申請料などの諸経費
があります。以下、それぞれの内訳と費用を抑えるポイントを見ていきましょう。
授業料(学費)
スペイン留学の授業料は、留学の種類や学校によって大きく異なります。語学学校(スペイン語コース)の場合、1週間あたり約€150~€220(約2~3.5万円)ほどが相場で、受講期間が長くなるほど週あたり単価は安くなるのが一般的です。例えば、週20レッスンの一般スペイン語コースでは1週間あたり約€150~€220、5~12週間申し込むと週あたり€220程度、12週間を超えると€200、24週間以上なら€180/週程度まで割安になるケースがあります。実際、スペイン語学校では長期申込割引を導入していることが多く、まとめて長期間分を支払うと授業料が割安になることがよくあります(※途中解約時の返金条件は要確認)。一方、大学留学の場合は事情が異なります。スペインの大学は公立と私立で学費に大きな差があり、公立大学なら年間約15~30万円と非常に安価(取得単位数によって変動)なのに対し、私立大学では年間70~200万円程度かかることもあります。これはスペインがEU内でも学費の安い国で、公立大学は基本的に授業料が低く抑えられているためです(その分入学選考は狭き門となります)。いずれにせよ、語学留学1年なら学費合計130~160万円程度が相場で、大学留学では内容次第でさらに上振れする可能性があります。
節約ポイント
「学校選びが重要」です。授業料は学校によってかなり違うため、安価な学校を探すだけで大幅に節約できます。例えばマドリードやバルセロナの大規模校よりも、地方都市の小規模校のほうが授業料が割安な場合もあります。また、上述の通り長期申込みによるディスカウントを活用するのも手です。早期申込特典や期間限定キャンペーンで授業料が割引になることもあるので、最新情報をチェックしましょう。さらに、語学学校によってはインターンシッププログラムや学生アシスタント制度があり、一定期間働く代わりに授業料の一部が免除されるケースもあります(募集状況は学校ごとに異なります)。奨学金についても、「トビタテ!留学JAPAN」やJASSOの給付型奨学金など語学留学で使える制度がありますので、条件に合えばぜひ活用しましょう。
滞在費(住居費)
滞在費は留学費用の中でも大きな割合を占める項目です。スペイン留学の滞在方法には主にホームステイ、学生寮、シェアハウス(ピソ)の3つがあります。それぞれ費用相場が異なりますので、順に見てみましょう。
- ホームステイ(食事付き):スペイン人家庭に滞在し、朝夕の食事が提供されるプランです。費用相場は1ヶ月あたり約€800~€1,200(約12~18万円)程度。都市によって差がありますが、マドリードやバルセロナなど大都市では月€1,000(約16万円)以上する場合もあり、地方都市なら月€700(約11万円)台も可能です。ホームステイは光熱費やインターネット代も込みで、さらに食費(朝夕)も含まれるため、単純な家賃だけで見ると割高ですがトータルでは割安に感じる学生も多いです。現地の生活習慣や文化に触れられるメリットもあります。
- 学生寮(レジデンス):大学付属や民間経営の学生寮に滞在する方法です。費用は月約€600~€800(約9~13万円)がひとつの目安で、食事付きプランにするとさらに費用が上がります。大学寮の場合、食事無しで月10万円前後、食事付きプランではそれ以上になることもあります。設備や立地によっても価格は様々です。メリットは同年代の留学生と交流しやすい点ですが、門限やルールがある場合もあります。
- シェアハウス/ピソ:現地のアパートやフラットを借りて、他の留学生や社会人とルームシェアする形態です。スペインでは賃貸アパートのことを俗に「ピソ (piso)」と呼び、留学生が個室を借りてキッチン・バス等を共同利用する形が一般的です。費用相場は1ヶ月あたり約€350~€600(約6~9万円)+光熱費程度と、最も割安に済みます。ただしこれは地方都市や郊外の場合で、マドリードやバルセロナの中心部では€700~€800(11~13万円)する物件も珍しくありません。シェアハウスは自炊が基本になるため、別途食費がかかりますが、それでもホームステイより総額を抑えられるケースが多いです。現地の不動産サイトや大学の掲示板、留学エージェントの紹介などで探すことができます。
節約ポイント
長期留学の滞在費節約術としてよく挙げられるのが、「滞在形態を途中で切り替える」方法です。例えば最初の1~3ヶ月はホームステイで生活に慣れ、その後シェアハウスに移ることで家賃を大きく節約できます。ホームステイは食事込みなので到着直後の出費を抑えやすく、シェアハウスに切り替えれば自炊でさらに節約可能です。また都市選びも費用に直結します。マドリードやバルセロナは家賃相場が高く、バレンシアやセビージャではそれより月あたり数万円安く借りられることもあります。サラマンカやグラナダといった地方の学生都市ならさらに物価が安く、ホームステイ代も月€500台(約8万円~)から見つかることがあります。郊外エリアに住むのも一つの手で、中心部より郊外のほうが家賃は割安です。なお、シェア物件を探す際は現地の掲示板サイト(MilanunciosやIdealistaなど)を活用すると良いでしょう。人気物件はすぐ埋まるので、早め早めの行動が吉です。
生活費
生活費には、食費・交通費・日用品代・娯楽費など日常生活にかかる諸費用が含まれます。スペインでの生活費は生活スタイルや都市によって大きく異なりますが、大都市ほど物価が高め、地方ほど安い傾向があります。一般に、スペインの物価は日本より全体的に10~20%程度安いというデータもあります。特に住居費や外食費は日本より割安で、マドリードやバルセロナのような大都市でも東京ほど高くはありません。例えばレストランでの外食は日本の同等クラスの店と比べて2~3割安く済むことが多く、公共交通機関も日本より割安です。以下、生活費の主な内訳をポイントごとに説明します。
食費
自炊中心か外食中心かで大きく変わります。自炊をすれば1ヶ月あたり€150~€300(約2~5万円)程度に抑えられますが、外食を頻繁にすると月€500(約8万円)以上かかることもあります。スペインは市場(Mercado)が充実しており、新鮮な野菜や果物、肉・魚が安く手に入ります。スーパーの特売日を狙ったりまとめ買いをすることで、さらに食費を節約できます。外食に関して言えば、バルのタパスや昼の定食メニュー(Menú del día)を上手に利用すれば安く済ませられます。例えば昼食の定食メニューは€10前後(約1,600円)で前菜・主菜・デザートが付くこともあり、ボリュームたっぷりです。これは日本の外食に比べてもコスパが良いでしょう。反面、ディナーでしっかりしたレストランに行くと€30~€50(4,800~8,000円)程度はします。留学生の中には「平日は自炊、週末だけ外食を楽しむ」というメリハリをつけている人も多いです。
交通費
スペインの都市部は公共交通が発達しており、交通費も日本より割安です。例えばマドリードでは地下鉄・バス共通の月額定期券が€20(約3,200円)程度(若者割引適用時)と非常に安価です※。バルセロナでも一般の月額定期が約€55(約8,800円)で、学生向けの学期定期券などもあります。地方都市では徒歩や自転車で移動できてしまうところも多く、交通費はさらに安く済みます(例えばグラナダなら月€30=約4,800円ほど)。タクシー料金も日本より割安ですが、留学中はあまり利用する機会は多くないでしょう。長距離移動には格安バスや鉄道割引を利用すると節約できます。スペインの鉄道会社Renfeは往復購入割引や早割運賃があります。またヨーロッパ内の移動も、LCC(格安航空)を使えば驚くほど安く旅行できます。
通信費・光熱費
シェアアパート等では光熱費・インターネット代を割り勘にします。スペインは地域によって冬の暖房費がかさむ場合があり、月あたり€50~€100(約8,000~16,000円)を見込んでおくと安心です。携帯電話代は、SIMフリーのスマホに現地のプリペイドSIMを挿せば月€10~€20(1,600~3,200円)ほどでデータ通信も十分利用できます。日本のような大手キャリア契約に比べ格安で、高速インターネットも主要都市なら問題なく使えます。Wi-Fiはカフェや大学構内で無料利用できますが、留学中は現地SIMを用意するのがおすすめです。
娯楽費
交際費や観光・趣味にかかる費用です。これは人によって大きく異なりますが、美術館・博物館好きなら無料開放日を活用したり、学生証を提示して学割を受けるなどで節約できます。スペインは街歩きや公園でのんびりなどお金をかけずに楽しめることも多い国です。フラメンコ鑑賞やサッカー観戦などはそれなりに費用がかかりますが、一方で地域のお祭りやイベントは無料で楽しめるものがたくさんあります。1年間の娯楽費は人によりますが、控えめに過ごせば年間5~10万円程度、週末旅行や趣味に積極的に出かければ20~30万円かかることもあります。
節約ポイント
生活費の節約術としては、自炊や公共交通のフル活用が基本です。スペインはチップ文化があり外食すると日本より割高になりがち(例:1食約€12~15=1,800円程度)なので、自炊中心にすることで食費を大幅に節約できます。スーパーで食材を買い込み、自分で料理すれば健康管理にもつながります。また学生証の提示で、美術館・映画館・公共交通など様々な場面で割引が受けられます。携帯電話は日本のものをそのまま使うと高額になるので、現地の格安SIMに切り替えましょう。月20ユーロ前後でデータ通信し放題のプランもあります。娯楽費では、無料デーを狙って有名美術館に行ったり、地域の祭りに積極的に参加するなど、お金をかけずに楽しむ工夫をすると良いでしょう。スペイン各地の観光施設は毎週特定日に入場無料になるところが多いので、事前に調べておくと節約になります。なおクレジットカード付帯保険を渡航後の医療費補償に活用し、留学保険のプランを最低限にするという方法もありますが、補償範囲が限られるため注意が必要です。長期留学なら万が一に備えた医療保険はやはり加入しておくほうが安心でしょう。
渡航費(航空券)
日本からスペインまでの渡航費は、往復航空券代が主な費用です。直行便は現在ありませんので、ヨーロッパ主要都市(ヘルシンキやドバイ、ドーハ等)で乗り継いで行くのが一般的です。往復航空券代は利用する航空会社や経由地、時期によって大きく変わり、ハイシーズン(夏休み・年末年始)は往復20万円以上になることもあります。逆に秋~冬のオフシーズン(10~2月)なら往復15~18万円程度で購入できることもあります。早期割引運賃やスカイスキャナー等での価格比較を活用して、できるだけ安い時期・ルートを選ぶのがコツです。なお1年以上の留学では、一般的な往復航空券(有効期間1年)ではカバーできないため、片道航空券を2回購入するか、現地発の往復航空券を別途手配する必要があります。片道航空券は往復の半額になるわけではなく割高になることが多いので、渡航時期をずらすかLCCを組み合わせるなど工夫しましょう。また、渡航時間は乗り継ぎ含め約15~18時間かかります。長時間フライトになるため、費用と快適さのバランスを考えて航空会社を選ぶと良いでしょう。
節約ポイント
航空券代を節約するには、出発時期の選択がポイントです。可能であれば留学開始時期をピークシーズンからずらすと航空券代を大幅に抑えられます。例えば春~夏よりも秋~冬開始のほうが安価になりやすいです。また「早割」の航空券を早めに購入する、学生向け割引航空券を利用する、といった方法もあります。近年はLCC(格安航空会社)もヨーロッパ路線に就航しており、例えば日本~ヨーロッパ直行の格安便を早期予約すれば往復10万円以下も可能です。ただし格安航空券は変更・払い戻し不可など制約が多い点に注意しましょう。留学後に日本に一時帰国する予定がなければ、片道だけ買っておき、帰国便は現地で手配するという選択もあります(円安や繁忙期価格のリスクを考慮しつつ判断してください)。渡航費は工夫次第で大きく節約可能な項目なので、時間に余裕を持ってリサーチしましょう。
保険料・ビザ申請料などその他
海外留学保険料やビザ申請料、送金手数料など、細かな費用も積み重なると無視できません。海外留学保険は1年間で20~30万円前後のプランが多く、補償内容によって幅があります。長期留学では万が一に備え医療費補償が手厚いプランに加入する人が多く、その場合保険料は25万円以上かかることも珍しくありません。ビザ申請費用は、スペインの長期学生ビザ申請料が約€80(1万2千円程度)ですが、実際にはビザ申請センターの手数料や指紋登録料などを含め2~4万円規模を見込むと良いでしょう。ビザ取得のため東京の大使館に行く交通費や、申請書類の翻訳認証費用などもかかります(※6ヶ月未満の留学なら観光扱い(ETIAS電子渡航認証7€程度)で済むためビザ費用は不要です)。そのほか、パスポート取得費用(新規申請¥16,000程度)、海外送金手数料(学校への授業料送金に約4千~5千円)、現地でのテキスト代や交際費なども発生します。
節約ポイント
保険料は、クレジットカード付帯保険で一部代替したり、留学エージェント経由の団体割引を利用する手があります。例えば最初の3ヶ月間はカード付帯保険+短期プランで凌ぎ、残りの期間を長期保険に入るといった組み合わせで費用を抑える人もいます。ただしカード保険は適用期間や補償額に制限があるため、頼りすぎは禁物です。ビザに関しては、前述のとおり6ヶ月未満の留学なら学生ビザ不要なので、ビザ代や手間を省略できます。どうしても予算が厳しい場合は、まず観光ビザ範囲内の留学で様子を見てから延長を考えるのも一つの手でしょう(※ただしスペイン現地でのビザ延長・変更は基本できないため、一度帰国して取り直す必要があります)。そのほか細かな節約術として、国際送金手数料を安く抑えるためWise等の海外送金サービスを利用する方法や、現地ATMで引き出す際の手数料が安い銀行を選ぶなどがあります。チリも積もれば山となるので、できる範囲で工夫してみてください。
都市別スペイン留学費用比較【マドリード・バルセロナ・セビーリャ・サラマンカ・バレンシア】

スペインは地域によって物価や生活コストが大きく異なります。ここでは主要都市別に留学費用の特徴を比較してみましょう。一般的に、マドリードやバルセロナといった大都市は物価・家賃ともに高めで、セビーリャやバレンシアなどはそれに比べるとやや抑えられます。サラマンカのような学生都市は物価が安く留学費用を抑えやすいエリアです。以下、それぞれの都市の特徴と費用目安を紹介します。
マドリード(Madrid)
スペインの首都で最大の都市です。物価指数はスペイン国内でトップクラスで、家賃も高めです。ただヨーロッパ他国の首都と比べれば「まだリーズナブル」とも言われます。ホームステイ代は月約€700~1,500(食事付き、約11~24万円)と幅があります。シェアアパートの相場はピソの立地や条件によりますが、1部屋月€500~700(約8~11万円)程度が一般的です。交通は地下鉄・バスが発達しており、学生なら月20€程度で市内乗り放題の定期券を利用できます(26歳未満対象の"Abono Joven"という割引定期があります)。マドリードは娯楽やイベントも豊富ですが、その分交際費もかかりがちです。1年間の留学費用はトータルでスペイン内では最も高く、約300~350万円程度になる人が多いでしょう(生活スタイルによってはそれ以上も)。首都ならではのメリットとして、求人(アルバイト)が比較的見つけやすい点が挙げられます。日本食レストランや日系企業も多いため、スペイン語初級でも働けるチャンスが他都市より多い傾向です。
バルセロナ(Barcelona)
カタルーニャ州の州都であり、スペイン第2の都市です。物価はマドリードと並んで高めで、ホームステイ代は月€750~1,500(約12~24万円)と首都同等かやや高いくらいです。シェアの家賃相場もマドリードと似ていますが、人気エリアでは競争が激しく若干高めです。交通費は地下鉄・バスの月定期が約€55(約8,800円)。バルセロナは観光地でもあるため外食や娯楽の選択肢が多く、出費を抑えるのが難しい面があります。しかし無料の文化イベントも頻繁にあるので、うまく活用すれば楽しみながら節約できます。1年間の費用目安はマドリードと同程度で300万円前後が一般的ですが、住まいや遊興にこだわると350万円以上かかるケースもあります。アルバイトに関しては、バルセロナも日本人向け求人が多く、週20時間上限で働きながら留学している学生もいます(※ビザ要件を満たし、雇用主が労働許可を申請してくれた場合)。観光地ゆえに英語が通じる環境でもあり、スペイン語初心者でも生活しやすいですが、その分スペイン語漬けの環境を求める人には誘惑が多い街とも言えます。
セビーリャ(Sevilla)
アンダルシア州の州都で、フラメンコの本場として有名な情熱的な街です。規模は大都市ですがマドリード・バルセロナより物価は低めです。ホームステイ代は月€550~1,300(約9~21万円)ほど。シェアアパートの家賃は月€300~500(5~8万円)程度から見つかります。交通は市内の路面電車やバスが中心で、月定期€35前後(約5,600円)と安価です。セビーリャは外食費も首都圏に比べて安めで、地元のバルではタパス1皿€2~3という庶民的な価格も珍しくありません。フラメンコ留学やアート系留学で訪れる人も多く、その場合フラメンコ教室の月謝が追加でかかりますが、それでもマドリードに比べトータル費用は抑えやすいでしょう。1年間の費用目安は250~300万円程度が一般的です。スペイン文化色の濃い土地柄ゆえ英語が通じにくく、スペイン語漬けになりやすい環境ですが、逆に初級者には最初ハードルに感じるかもしれません。物価の優位性としては、例えばセビーリャでは昼食のセットが€8~10(1,300円~)で食べられるところが多く、日本や他都市より割安です。
サラマンカ(Salamanca)
カスティージャ・イ・レオン州にある大学都市で、古くから「スペイン語を学ぶならサラマンカ」と言われるほど語学留学先として人気です。物価はスペイン国内でもかなり安い部類で、生活費を抑えたい留学生には穴場とも言えます。ホームステイ代は都市部より低く、月€500~1,100(約8~18万円)程度が相場でしょう(※グラナダが€500~1,200なので同程度と推測)。シェアハウスなら月€250~400(4~6万円)程度で十分探せます。交通に関しては街がこぢんまりとしており徒歩や自転車で移動可能なため、定期券を買わずに済む人も多いです。学生証を提示すると街のスポーツ施設や映画館が安く利用できるなど、学生の街ならではの恩恵があります。1年間の留学費用は200~250万円台に抑えられるケースも多く、これはマドリードなどに比べ数十万円以上安く済む計算になります。サラマンカ大学をはじめ語学学校も質が高く、費用対効果が良い留学先として近年注目されています。ただし首都圏ほどアルバイト求人は多くない点と、娯楽や便利さでは都会に劣る点は留意してください。
バレンシア(Valencia)
スペイン第3の都市で、地中海沿岸に位置する港町です。大都市でありながらマドリード・バルセロナより家賃や物価がやや低く、コストと都市機能のバランスが良い留学先です。ホームステイ代は月€600~1,300(約10~21万円)程度。シェア物件は立地にもよりますが、€300~500(約5~8万円)程度から豊富に見つかります。交通は地下鉄・バスがあり、月定期€40ほど(約6,400円)と他都市より安めです。食品物価も豊かな農産物に恵まれており比較的安く、新鮮なオレンジや海鮮が手頃に手に入ります。1年間の費用は250~320万円程度が目安で、これはマドリードより1~2割安いイメージです。実際「バレンシアは同じスペインの大都市でも家賃がかなり安い」と感じる留学生が多く、同じ予算ならワンランク上の生活ができるでしょう。海岸が近く気候も温暖なため、余暇をお金をかけずビーチで過ごすなんて贅沢も可能です。治安も比較的落ち着いており、初めての留学先としても人気が高まっています。
このように、スペイン留学の費用は選ぶ都市によってかなり変わってきます。大都市ほど高コストで、地方都市ほど低コストなのは概ね世界共通ですが、スペインの場合「どの都市も他国に比べれば安い」というメリットがあります。フランス・パリやイギリス・ロンドンなどは生活費が非常に高くなりますが、スペインの主要都市はそこまでではありません。費用重視で都市を選ぶなら、サラマンカやグラナダなどの学生街、あるいはアンダルシア地方などがおすすめです。一方で都市ごとの魅力(文化・気候・環境)も費用以上に大切な要素なので、「少しお金がかかっても憧れの街で学びたい」という気持ちも尊重してプランニングすると良いでしょう。
目的別スペイン留学費用【語学・高校・大学・フラメンコ】

スペイン留学と言っても、その目的によって必要な費用の種類や金額に違いがあります。ここでは留学の目的別に、スペイン留学の費用目安を比較してみましょう。
語学留学(スペイン語留学)の費用
スペインでスペイン語を学ぶ語学留学は、期間や学校によって費用が変動します。短期(1ヶ月)なら20~30万円台から可能で、長期(1年間)の語学留学では前述のとおり220~300万円程度が目安となります。これは授業料・滞在費・生活費・渡航費などを全て含んだ総額です。例えば、スペイン有数の語学学校に1年間通いホームステイした場合、総額250~300万円前後になるケースが多いです。一方、サラマンカなど物価の安い地域で節約しながら学べば年間200万円程度に抑えることも可能です。語学留学は学費の占める割合が高いですが、長期申込割引や学校の奨学金などを活用して費用軽減を図れます。現地でアルバイトをする場合でも、語学学校に通う語学留学生は原則週20時間以内の制約があるので(学生ビザ取得時)収入はお小遣い程度と考え、基本的な費用は日本から準備していきましょう。
高校留学の費用
高校生がスペインの高校に留学する場合、公的な交換留学プログラムか私費留学かで費用が異なります。代表的なAFSなど交換留学プログラムでは、1年間のスペイン高校留学プログラム費用が約180万円と案内されています(渡航費・授業料・ホームステイ・保険等込み)。これはホストファミリーがボランティアで受け入れる形式のため非常に割安です。一方、私費でスペインのインターナショナルスクール等に通う場合、授業料や寮費がかかるため年間300万円以上になることもあります。近年はスペインの高校にターム留学(1学期~半年)する選択肢もあり、その場合半年で100~150万円前後が目安です。高校留学は年齢制限や保護者同意などハードルもありますが、費用面では欧米の中でもスペインは比較的低コストと言えます。例えば同じ高校留学でもカナダ・オーストラリアでは年間300万~400万円かかることが多い中、スペインは200万円台で実現できる可能性があります。ただし高校留学は留学エージェントのサポート費なども発生するため、契約内容をよく確認しましょう。交換留学の場合は選抜がありますが、費用負担は軽くなります。
大学留学の費用
スペインの大学に正規留学するケースでは、学費の差が大きなポイントです。前述のように、立大学は授業料が非常に安く、年間でも10万~30万円程度に抑えられます。一方、私立大学やMBAなどでは年間100~200万円超の学費がかかることがあります。したがって大学留学の費用は進学先次第という側面が強いです。生活費は先述のとおり年間約100~150万円程度見込む必要があります。例えば、スペインの名門公立大学に留学する場合、学費20万円+生活費120万円程度=約140万円/年で済む計算です。これは欧米先進国の中では群を抜いて安く、「授業料が実質無料」に近いドイツと並んでスペインは大学留学費用の安い国と言えます。4年制大学に4年間通ってもトータルで500~600万円程度(公立大の場合)と、アメリカの大学1年分にも満たないほどです。ただし私立大学留学や大学院留学では事情が異なり、学費だけで年間百万円単位となる場合もあるため注意が必要です。留学先の専攻によっては奨学金(例えば大学独自のスカラーシップや政府給付奨学金)を狙うこともできます。スペイン政府やEUの留学生向け奨学金に応募すれば、年間数千ユーロ~免除といった支援を得られるチャンスもあります。大学留学を目指す方は、出願前に奨学金情報も収集しておくと良いでしょう。
フラメンコ留学の費用
スペインならではのユニークな留学にフラメンコ留学があります。フラメンコの本場アンダルシア地方(セビージャやグラナダなど)でフラメンコを習う留学で、語学+フラメンコレッスンのプログラムが多いです。費用はレッスン料と通常の留学費用の合計となります。プログラムによって値段は様々ですが、純粋な語学留学費用+α(レッスン代)と考えれば大きく外れません。個別にフラメンコ教室へ通う場合は、1時間あたり€15~€30(2,400~4,800円)の個人レッスン料が相場です。衣装代や靴代も必要になりますが、初心者なら現地でレンタルや安価な入門用を購入できます。総じて、フラメンコ留学の費用は語学留学費用+年間数十万円程度を見込んでおけば十分でしょう。スペインならではの情熱的な体験ができる分、費用以上の価値があると感じる方も多いようです。なおフラメンコ留学ではセビージャやグラナダが人気ですが、これらの都市は前述のとおり生活コストが首都圏より低めなのも嬉しいポイントです。
スペイン留学が安い理由【物価・生活コストの優位性】
「なぜスペイン留学は安いと言われるのか?」――その理由をまとめると、スペインの物価・生活コスト自体が他の先進国に比べて低めだからです。具体的には
- 生活費が総じて安い:スペインの生活費は日本と比較すると全体的に10~20%程度安いとのデータがあります。特に住居費(家賃)や外食費が日本より低く、公共交通機関の料金も割安です。例えば東京で月15万円かかる生活費があるとすれば、スペインでは月9~11万円程度に収まるイメージです。こうした毎月の生活コストの差が、長期留学では大きな費用差となって表れます。スペインはEU内でも物価が安い国とされており、特に地方都市では顕著です。日本は都市部を中心に高コスト構造ですが、スペインは給与水準も日本より低いため物価も抑えられている面があります。
- 学費が安い:スペインは高等教育の学費が安い国です。公立大学の授業料は留学生にも低く設定されており、年間数十万円程度で済みます。これはフランスやドイツと並んで世界的に見ても安価な水準です。語学学校の授業料も、英語圏の学校に比べると割安なケースが多いです。例えばアメリカやイギリスの語学学校は1年間で180~250万円以上かかることが珍しくありませんが、スペインの語学学校なら130万円台後半~200万円台前半で通えるところが多く、半額近いコストで済む場合もあります。このように学費面の負担が軽いことも、スペイン留学が安いと言われる理由の一つです。
- 物価安のメリット:スペインは日常生活に関わる費用、例えば食品や外食、交通費などが日本より2~3割ほど抑えられます。現地での出費ひとつひとつが安いので、留学全体の費用を押し下げる効果があります。例えばカフェのコーヒーは€1.5(約250円)程度、ビール一杯も€2(約330円)程度と、日本の半額くらいの感覚です。都市間移動の高速バスも片道€20(3,200円)以下で主要都市を結んでいて学生にはありがたい料金です。さらに博物館の学生割引や映画館の水曜割引など、お得な制度も多彩で、節約しやすい環境と言えます。
- 為替レートの影響:為替も費用に影響します。近年円安傾向で1€=170円前後ですが、それでもアメリカドルに比べればやや円高水準と言えます(例えば1USD=130円台)。ユーロ圏留学は為替面でも割高感が相対的に少ないという見方もできます。もちろん為替変動には注意が必要ですが、長期的に見て欧州での留学は費用対効果が高いという声もあります。
以上のような理由から、スペイン留学は他の英語圏諸国に比べて費用が安く済む傾向があります。【留学費用の高い国ランキング】を見ると、上位はアメリカ・イギリス・アイルランド・オーストラリア...と英語圏が占めており、スペインはランク外です(スペインは英語圏でないため単純比較はできませんが、生活費水準はこれらより低いことを示唆しています)。費用対効果」の面でスペイン留学は非常にコスパが良いと言えるでしょう。安くても質の高い教育と豊かな文化体験が得られるのがスペインの魅力です。
スペイン留学費用を劇的に安くする5つの節約術
ここでは、スペイン留学費用をグッと安く抑えるための具体的な節約術を5つ紹介します。少しの工夫で数十万円規模の節約も可能ですので、ぜひ実践してみてください。
1. ピソ(シェアアパート)を活用して住居費を節約
長期留学では、滞在方法の工夫が節約のカギです。最初の数週間~数ヶ月はホームステイや学生寮で現地に慣れ、その後ピソ(シェアアパート)に移ることで宿泊費を大幅に削減できます。ホームステイは食事付きで便利ですが、費用は月8~12万円ほどかかります。それに対しシェアアパートなら月5~7万円+光熱費程度で済む場合が多く、特に地方都市では月4~5万円台もあります。例えばホームステイ2ヶ月+シェアハウス4ヶ月の半年留学なら、ホームステイ代約24万円+シェア代約20万円=合計44万円程度に抑えられます。半年間ずっとホームステイした場合(約60~70万円)と比べて20万円以上の節約です。同じ1年間でも、最初だけホームステイ(現地の生活リズムに慣れる)→その後安価なピソへ移行、というプランでトータル家賃を30%以上カットした例もあります。ピソ探しは現地の不動産サイトや大学の掲示板、エージェントの情報網をフル活用しましょう。郊外エリアや地方都市に住むのも家賃節約に有効です。
2. 徹底的に自炊して食費を節約
自炊(じすい)は留学中の食費を大きく減らす最強の方法です。スペインは食材が安く、美味しい野菜や果物、お肉が日本より手頃な値段で手に入ります。例えば市場で新鮮なトマト1kgが€1~2(160~320円)程度、パン1個が€0.5(80円)程度という感覚です。これらを活用して自炊中心の生活<にすれば、1ヶ月の食費は€150~€250(約2~4万円)程度に抑えることも可能です。一方、外食ばかりしていると月5~8万円はあっという間に消えていきます。スーパーの特売日をチェックしてまとめ買いし、Mercado(市場)で旬の安い食材をゲットしましょう。留学生同士で自炊パーティーを開けば楽しく節約できますし、料理の腕も上がって一石二鳥です。「料理は苦手...」という人も、この機会に簡単な料理からチャレンジしてみましょう。スペインはオリーブオイルやにんにくを使ったシンプルな料理が多く、意外と自炊しやすいですよ。
3. バル&定食メニューを賢く利用
どうしても外食したいときや友人との付き合いでは、スペインならではのバル(Bar)文化を活用しましょう。スペインのバルは安価で美味しいタパス(小皿料理)を提供する庶民的な飲食店です。飲み物1杯(€2程度)を頼めば、無料でタパスが付いてくるお店も多く、上手に使えば食事代がほとんどかからないなんてことも(※特にグラナダなど)。また、お昼の定食メニュー(Menú del día)はボリュームたっぷりなのに€10前後(約1,600円)とお得です。前菜・メイン・デザート・飲み物がセットになってこの価格なので、ランチは定食屋でがっつり、夜は自炊で軽くとメリハリをつけると満足度高く節約できます。逆に高級レストランでのディナーや観光地価格の飲食は避けるのが無難です。留学中は「安くて旨い店リスト」を自分なりに作っておくと、交際費を抑えつつスペイン生活を楽しめますよ。「安いバル巡り」も立派な異文化体験ですし、現地の人との交流にも繋がります。スペイン語の練習がてら、バルのカウンターで店員さんとおしゃべりしてみるのもいいですね。
4. 移動・通信費を見直して節約
意外とバカにならないのが日常の交通費や通信費です。これらも見直してみましょう。まず交通費は、前述のように定期券を活用します。スペインの主要都市には学生向け割引定期がありますので、必ず利用しましょう。例えばマドリードの若者定期券は月€20ほどで地下鉄・バス乗り放題、バルセロナにも学生割引パスがあります。また徒歩や自転車を活用すると健康にも良く、一石二鳥です。市内中心部に住んでいれば歩いて大抵の場所に行けるでしょう。長距離の移動にはALSAバスなど格安長距離バスを使うか、鉄道の割引きっぷを事前購入しましょう(Renfeのウェブ限定運賃はかなり安いです)。次に通信費ですが、日本のスマホをローミングして使うと高額請求になります。現地のSIMカードに差し替えましょう。携帯ショップでプリペイドSIMを購入すれば、月€10~15で十分なデータ通信が可能です。WhatsAppなど無料通話アプリを使えば国際電話代もかかりません。Wi-Fiは学校やカフェで無料で使える場所が多いので、モバイルデータは節約モードでOKです。インターネット(Wi-Fi)が部屋にない場合でも、今はSIM経由でテザリングすればPC作業も問題なくできます。通信費の節約は毎月数千円かもしれませんが、塵も積もれば山となります。快適さを損なわない範囲でプランを見直してみましょう。
5. 学割・フリー制度をフル活用
スペイン留学中は「学生」であることをフルに活用しましょう。大学発行の学生証や国際学生証(ISIC)があれば、様々な場面で学割(Estudiante割引)が受けられます。例えば美術館や博物館は学生なら入場料が半額以下になったり、特定日は学生無料というところも多いです(マドリードのプラド美術館は学生無料の時間帯があります)。また映画館の学割やコンサートの学生席なども活用しましょう。さらにスペイン各地では毎週or毎月○日は入場無料という文化施設がたくさんあります。これは学生に限らず誰でも利用できますが、無料開放日(día de entrada gratuita)の情報を調べてスケジュールを組めば、観光費用をゼロにすることも可能です。例えばバルセロナのピカソ美術館は毎週木曜午後と毎月第一日曜が入場無料、セビージャ大聖堂も特定日に無料公開があります。地元開催のイベントやお祭りも積極的に参加しましょう。スペインは各地で年間通じてフェスティバルや街の催しが開催されており、見るだけ・参加するだけなら無料のものが大半です。例えばバレンシアの火祭り(Las Fallas)やトマト祭り(La Tomatina)など、有名なお祭りも見物するだけならお金はかかりません。娯楽費をかけずに現地文化を満喫できるチャンスです。最後に、留学生向けの特典にも注目しましょう。留学エージェントが主催する現地ツアーや交流会が格安または無料で提供されることもあります。成功する留学でも、留学生限定の割引サービスやLINEクーポンなどお得情報を随時発信しています。アンテナを張って、有効に活用してください。
スペイン留学費用と他国の費用比較【フランス・イタリア・ドイツ】
最後に、スペイン留学の費用をその他の人気留学先と比較してみましょう。「ヨーロッパの中でスペインは留学費用が安い」と言われるゆえんが見えてきます。
スペイン vs フランス
お隣のフランス、特にパリ留学は非常に費用がかさむことで知られています。パリの語学留学では、1ヶ月で約70万円、3ヶ月で約156万円、1年間で約550万円もの費用がかかるとの試算もあります。同じ期間で比べると、スペイン(マドリード/バルセロナ)の方が2~3割以上安く収まるケースが多いです。例えば1年間ならスペイン約220~300万円に対しフランス約500~550万円、半年でもスペイン150~200万円に対しフランス300~350万円程度と見積もられます。これは主に生活費と学費の差です。フランスも公立大学の学費は安いですが、パリの生活費(家賃等)がパ非常に高額です。一方スペインは生活費が低く抑えられるため、トータルでかなり差が出ます。地方都市同士で比較しても、スペインの方が概して安い傾向です。したがって費用面重視ならスペインが有利と言えます。
スペイン vs イタリア
イタリア留学の費用はスペインと同程度か、条件によってはやや高いくらいです。例えばイタリア語の語学留学では、1ヶ月あたり30~60万円、半年で80~200万円、1年で150~400万円程度が目安というデータがあります。平均すると年間220~250万円くらいが相場との情報もあり、スペインの平均とほぼ同じか若干少ないくらいです。これはイタリアも公立大学の学費が安い一方、ミラノやローマなど都市部の生活費はそれなりに高いことが影響しています。ミラノ・ローマなどでは家賃相場がスペインのマドリード並みに高く、留学費用も増えます。ただ、フィレンツェやボローニャなど学生都市では比較的抑えられるでしょう。総合すると、スペインとイタリアの留学費用は大差ないものの、語学学校の数や奨学金の充実度などでスペインに軍配が上がる面もあります。いずれにせよ、英語圏に比べればスペイン・イタリアは共に費用的メリットが大きいと言えます。
スペイン vs ドイツ
ドイツは学費が無料(公立大学の場合)で有名な留学先です。そのため、大学留学という観点ではドイツは非常に安く済む可能性があります。しかし語学留学や生活費に関して言えば、決してタダではありません。ドイツ留学の費用目安を見ると、1年間で約150~300万円程度が一般的とされています。これはほぼスペインと同水準です。ドイツは物価がスペインよりやや高く、特にミュンヘンやフランクフルトなどは家賃も高額です。一方で大学の授業料は基本無料なので、大学留学の場合ドイツが圧倒的に安いです。ただ、語学留学やワーキングホリデーなどでは生活費の差でスペインに軍配が上がる場合もあります。例えばビール1杯の値段はミュンヘンではスペインより高かったりしますし、冬の暖房費などもドイツはかさみます。総合的には、ドイツの長期留学は年間150~250万円程度の自己負担が多いようです。そう考えるとスペインと大きな違いはありません。
こうして比べてみると、スペイン留学費用の優位性が浮き彫りになります。フランスなどに比べれば明らかに低コストですし、イタリアやドイツとも概ね同等~安い水準です。特に語学留学に関しては、スペインは治安や気候も良く費用も安いため、コスパ最強の留学先と言えるでしょう。費用面だけで留学先を決めるのは禁物ですが、スペインは費用・学びやすさ・楽しさのバランスが取れた国です。ぜひ候補に入れてみてください。
スペイン留学費用に関するよくある質問(FAQ)
最後に、スペイン留学の費用についてのよくある質問にQ&A形式でお答えします。
スペイン留学では結局いくらぐらいお金を準備すれば安心ですか?
留学期間によりますが、1年間なら最低でも400万円程度は準備しておくことをおすすめします。半年で250万円前後、3ヶ月で150万円前後、1ヶ月なら100万円程度が目安です。短期でも航空券代など固定費がかかるため余裕を持った予算計画が大切です。想定より費用が余った場合は帰国後に残金を日本円に戻せば良いので、余裕を持って多めに準備しておきましょう。
スペイン留学はアメリカやイギリスの留学と比べて本当に安いのですか?
はい、一般的に抑えられます。例えばアメリカ留学1年で約550~700万円かかるのに対し、スペイン留学1年は平均498万~660万円程度で収まります。イギリス留学も物価・学費が高く、年間400~500万円は見込む必要があります。一方スペインは生活費・学費ともに西欧の中では低水準なので、欧米主要国の中でトップクラスに費用を抑えられる留学先と言えます。
スペイン留学中にアルバイトでどのくらい稼げますか?
長期の学生ビザを取得すれば週20時間以内の労働許可が下りるため、スペインでもアルバイトは可能です。しかし語学留学生の場合、語学力や求人状況によって収入はまちまちです。日本食レストランのホールスタッフなどでは月300~500ユーロ(約4~8万円)程度稼ぐ留学生もいますが、そもそも仕事を見つけるのが簡単ではありません。バルセロナやマドリードでは比較的日本人向け求人がありますが、最低賃金レベルの時給となります。アルバイト収入は生活費の足し程度と考え、学費や渡航費は事前に用意しておくのが基本です。また学業との両立も大切なので、無理のない範囲で働きましょう。
スペイン留学に奨学金や学費免除制度はありますか?
はい、ありますが選択肢は多くありません。代表的なのはスペイン政府奨学金や日本政府の「トビタテ!留学JAPAN」奨学金、JASSOの海外留学支援制度などです。また、スペイン留学エージェントが開催する留学フェアで授業料一部免除(例:1年で30万円免除)といった奨学金が提供されることもあります。スペインの大学によっては成績優秀者向けの奨学金制度を持つところもあります。ただし語学留学レベルでは返済不要の奨学金は非常に限定的です。応募条件(年齢・語学力など)もありますので、使えそうな制度がないか早めに調べてみましょう。また、地方自治体や民間財団の奨学金にスペイン留学が該当するケースも稀にあります。奨学金は競争率が高いですが、「もらえるものはもらう」精神でぜひ挑戦してみてください。
ホームステイとシェアハウス、どちらが安く済みますか?
シェアハウス(ピソ)の方が基本的に安く済みます。ホームステイは食事込みとはいえ月8~12万円程度かかるのに対し、シェアハウスなら月5~8万円+食費で済むことが多いです。年間にすると数十万円の差になります。ただしホームステイは到着後すぐ生活に必要なものが揃い、食事も提供されるメリットがあります。最初はホームステイで安心を買い、その後慣れたらシェアハウスに移るというのが賢い選択でしょう。こうすれば両方の利点を享受しつつトータル費用を下げられます。
スペインの物価は本当に安いですか?日本よりも生活費は低い?
日本(特に東京)に比べれば安いです。スペインは地域によりますが、家賃・食料品・外食などの日常費用が日本より概ね2割程度安いとのデータがあります。例えばマドリードで一人暮らしする場合、普通に暮らして月9~11万円程度という報告もあります(東京で15万円かかる想定なら、その2/3程度)。特に地方都市では生活費がグッと下がります。ただし昨今ユーロ高/円安の影響で割安感が以前より薄れている面もあります。また、日本の実家暮らし等と比べれば留学中の方がお金はかかるのは確かです。しかし他の西欧諸国よりはスペインの物価は明らかに低いため、欧米留学の中では生活費負担が軽いと言えます。
スペイン語学学校の授業料支払いはどう行いますか?
多くの場合、日本から銀行送金(海外送金)で支払います。学校から請求書や見積もりが発行されるので、指定の銀行口座にユーロ建てで振り込みます。その際の海外送金手数料は約4,000~5,000円ほどです。留学エージェントを通す場合は、エージェントに円建てで支払い、代理で送金してもらうケースもあります。またクレジットカード払いに対応している学校も一部あります(手数料がかかることが多い)。分割払いは認められないことが多く、長期コースでも開始前に全額支払いが基本です。公立大学の場合は入学後に現地払いとなることもあります。いずれにせよ為替レートに注意して、日本円を多めに用意しておきましょう。最近はWise等の送金サービスを利用して手数料を安く済ませる留学生も増えています。
現地での支払いは現金とカードどちらが良いですか?
スペインではクレジットカードが非常に広く使えます。主要な店やレストラン、交通機関の窓口などほとんどカード決済可能なので、カード中心で問題ありません。VisaやMastercardはもちろん、日本のICチップ付きデビットカードも使えます。少額の現金(せいぜい日本円換算1~2万円分)だけ持ち歩き、あとはカード払いでOKでしょう。ATMで現金を引き出す場合は、留学中に現地銀行口座を開いても良いですが、短期なら日本の銀行カード+国際ATMで十分です。カード払いなら為替レートも比較的有利なので、両替商で現金を大量に替えるより経済的な場合が多いです。ただし市場の屋台や小さなバルなど現金しか使えない場面もゼロではないので、<非常用に現金100ユーロ(約1.7万円)程度は持っておくと安心です。防犯のため、大金は持ち歩かず必要分だけ引き出すようにしましょう。
留学保険には必ず入らないとダメですか?
強制ではありませんが、長期留学なら加入を強くおすすめします。スペインの長期ビザ申請時には無制限補償の留学保険加入証明が求められるため、基本的に保険未加入ではビザが下りません。また医療費は日本より高額になる可能性があり、無保険で入院すると大変なリスクです。短期留学であっても、何が起こるか分からないのでできれば保険加入しましょう。費用を抑える工夫として、クレジットカード付帯保険(90日間有効)で短期をカバーし、超過分だけ有料保険に入る手もあります。ただし付帯保険は補償額が少ないので注意が必要です。安心料と割り切って、自分に合ったプランに加入しましょう。なお、スペインの公立大学に留学する場合などは現地加入の学生保険があるケースもありますが、語学留学では基本的に日本から保険に入っていく形になります。
スペイン留学費用をなるべく安く抑える一番のコツは何ですか?
ズバリ、「計画と情報収集」です。具体的には、①安い都市・学校を選ぶこと、②長期割引や奨学金など利用できるものは全て使うこと、③自炊・ピソ活用など現地で節約を徹底することです。【費用節約の5つの方法】で述べたようなポイントを事前に把握し、徹底的にコスパを意識しましょう。スペインはもともと留学費用が抑えやすい国ですが、だからといって何も考えず行くと無駄遣いも発生します。情報武装こそ最大の節約です。成功する留学では、費用に関する無料相談や見積もりサービスも提供していますので、ぜひ活用してみてください。適切なアドバイスを受けることで、想定より何十万円も安くプランニングできたという例もあります。最後に、節約も大事ですが安全と健康を損なう無理はしないでください。スペイン留学を充実させるために、必要な出費は投資と考えてメリハリをつけましょう。楽しみながら賢く節約して、実り多いスペイン留学を実現してください!
この記事を監修した人

末永 ゆう生
「成功する留学」留学カウンセラー
早慶上、ICU、GMARCHなどの国内の難関大学英語系学部と海外大学の併願を希望する受講生の成功を導くノウハウを蓄積。オレゴン州立大学直接入学、ファウンデーションコースを経由して、マンチェスター大学入学、カレッジを経由して、トロント大学入学など、現時点の英語・学力・お金を踏まえて、顧客の理想に寄り添った多種多様な進学・キャリアの提案・支援を行い、高い顧客満足度を実現。
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2週間留学のポイント
2週間の超短期留学は、大学生の春休み・夏休みや社会人の有給休暇を利用して「プチ留学」するケースが多いです。期間が短い分、語学力が伸びる効果は限定的と思われがちですが、現地の空気に浸り集中して学ぶ2週間は決して無駄にはなりません。スペイン語漬けの環境に身を置くことで、日本では得られない発見やモチベーションアップに繋がります。また、観光も視野に入れるなら予算計画に観光費用も忘れず含めましょう。航空券は渡航時期が決まれば早めに予約をすることで費用を抑えられる場合があります(早期割引やLCCの活用)。ビザについては観光扱いのため申請不要ですが、90日を超えないよう日程を調整してください。