グリフィス大学（Griffith University）進学ガイド

グリフィス大学（Griffith University）は、オーストラリア・クイーンズランド州に本部を置く公立の研究型総合大学です。1971年に設立され、革新的な教育と社会正義へのコミットメントで知られています。世界130か国以上から約5万人の学生が集まる国際的なキャンパスコミュニティを形成し、特に環境学、観光学、看護学、犯罪学などの分野で世界トップクラスの評価を受けています。

ランキングで見るGriffith Universityの評価【2025-2026年最新版】

グリフィス大学は、その優れた研究実績と教育の質により、世界の主要大学ランキングで安定して上位にランクインしています。特に看護学、観光学、犯罪学といった専門分野では、世界トップクラスの評価を受けています。

総合ランキングと評価ポイント

学問分野別ランキングでの強み

グリフィス大学が高く評価される理由

① 卓越した研究資金調達力

2023年の外部研究資金は約1億1,500万豪ドルに達し、大学全体の年間予算は約11.6億豪ドルと、オーストラリア有数の研究型大学としての地位を確立しています。

② 社会課題解決への貢献

気候変動対策、感染症撲滅、持続可能な開発など、社会的インパクトの大きい研究プロジェクトを多数実施。オーストラリア政府の研究評価（ERA）で20以上の分野が「世界水準を大きく上回る」との評価を受けています。

③ 実践的な産学連携

オーストラリア国内外5,000以上の団体とパートナーシップ協定を結び、研究とイノベーションを後押しする体制が整っています。

④ 革新的な教育プログラム

オーストラリア初の環境学やアジア研究の学位プログラムを創設した草分けとして、常に時代の先端を行く教育を提供しています。

Griffith University（グリフィス大学）が選ばれる5つの理由

1. 世界トップ2%の研究力と実践的教育

グリフィス大学は世界大学ランキングでトップ2%に入る評価を受けており、特に看護学（世界5位）、観光学（世界6位）、犯罪学（世界37位）では世界トップクラスの実績を誇ります。研究型大学でありながら、実践的な教育にも力を入れており、多くの専攻でインターンシップや現場実習が必修または選択必修となっています。

38の研究センター・研究所を擁し、学際的なチームが連携して社会課題の解決に向けたイノベーション創出に取り組んでいます。

2. 自然豊かな5つのキャンパス

クイーンズランド州内に5つのキャンパス（ゴールドコースト、ネイサン、ローガン、サウスバンク、マウントグラバット）を展開し、それぞれが都市近郊の自然豊かな環境に立地しています。2027年にはブリスベン中心部に6つ目のキャンパスが開設予定です。

• ゴールドコーストキャンパス：美しいビーチに近く、グリフィス健康センターとゴールドコースト大学病院が隣接
• ネイサンキャンパス：森に囲まれた静かな環境で、建築家ロビン・ギブソン設計の図書館が有名
• サウスバンクキャンパス：ブリスベン市街地に位置し、クイーンズランド美術大学（QCA）やグリフィス映画学校を併設

各キャンパスにはカフェやショップ、スポーツ施設が整い、120以上の学生クラブが活動するなど、充実したキャンパスライフを送ることができます。

3. 社会課題解決に向けた先進的研究

グリフィス大学は「研究のグリフィス」と称されるほど研究活動が盛んで、社会的インパクトの大きい研究プロジェクトを多数実施しています。

• 先端バイオ医療・グライコーム研究所：世界的な感染症ワクチン開発で知られる
• オーストラリア河川研究所：河川生態系の持続可能な管理を探究
• クイーンズランド量子・先端技術研究所：量子物理と先端技術の融合を図る
• 高度設計試作技術研究所（ADaPT）：次世代の3Dプリンティングや先端製造を推進

これらの研究拠点では、学際的なチームが連携し政府・企業とも協働しながら、イノベーション創出に取り組んでいます。

4. 充実した留学生サポート体制

全学生の約20%（8,673人）が留学生という高い国際比率を誇り、出身国は世界130か国以上に及びます。大学側も積極的に留学生をサポートしています。

• Griffith Mates：現地学生と留学生ボランティアがペアを組み、新入留学生をサポート
• International Student Advisors：各キャンパスに常駐し、学業相談から生活上の困り事まで母国語対応も含めてサポート
• 多文化イベント：各国の文化を紹介する多文化祭やビーチBBQ、スポーツ大会などを学生主導で開催
• 日本人学生会「Nakama」：日本人留学生や日本文化に興味のある学生が集まり、文化紹介イベントや交流会を実施

「留学生に優しい大学」との評価が高く、安心して留学生活を送ることができます。

5. 優れた就職実績とキャリア支援

オーストラリア政府の卒業生調査（2023年）によれば、グリフィス大学の学部卒業生の就職率（フルタイム）は73.9%、大学院修了生では89.1%に達しています。

キャリアセンター（Employability Services）では、インターンシップ紹介、履歴書添削、模擬面接、企業説明会の開催など包括的なサポートを提供しています。

人気専攻とアカデミックの強み

グリフィス大学では10以上の学部群に200以上の専攻プログラムを提供しており、特に環境・エネルギー、社会科学、医療・ヘルス、芸術、ビジネスなど幅広い分野で国内外から高い評価を受けています。

著名な卒業生

グリフィス大学は多方面にわたり活躍する人材を輩出しています。

• ニック・ブイチチ氏：世界的なモチベーショナルスピーカー（会計学士取得）
• エマ・マキーオンさん：オリンピック史上最多メダリストの競泳選手（東京五輪で金4・銅3を獲得）
• ダミ・イムさん：2016年ユーロビジョン歌唱コンテスト2位の歌手（グリフィス音楽院卒）
• ジェフ・ホーンさん：元WBO世界ウェルター級王者のプロボクサー
• ジム・チャルマーズ氏：現オーストラリア連邦財務大臣（文学士取得）

30万人を超える卒業生が国内外で活躍しており、多様な分野におけるその功績がグリフィス大学の名声向上にも寄与しています。

入学条件と出願情報（本科進学）

グリフィス大学は年間を通じて出願を受け付けており（ローリング方式）、学部・大学院とも入学時期は年3回のトリマスター制で、主に3月（Trimester 1）・7月（Trimester 2）・11月（Trimester 3）から開始できます。

必要書類

• 最終学歴の卒業証明書・成績証明書（英語翻訳付き）
• 英語能力試験の公式スコア
• 志望動機書（Statement of Purpose）※大学院や一部学部プログラム
• 推薦状※専攻により
• 履歴書（CV）※専攻により
• ポートフォリオ※芸術・建築系の場合

出願プロセス

留学生は直接大学へオンライン出願が可能で、出願から合否結果までは書類が揃っていれば2〜3日程度という迅速なケースもあります。条件付き合格となった場合、入学前までに指定の英語コース修了や追加書類提出が課されることもあります。

学費と生活費（目安）

グリフィス大学の学費は学生の国籍や課程によって異なります。留学生（国際学生）は全額自己負担となり、年間の授業料は学部課程で平均3万〜4万豪ドル前後が目安です。

年間学費（2025-26）

生活費（年間目安）

オーストラリア政府は学生ビザ取得条件として年間約29,710豪ドル（約300万円強）の資金証明を求めています。ブリスベンやゴールドコーストでの生活費は、大学の試算によれば週あたり約A$480〜A$960が目安です。

奨学金制度

グリフィス大学は留学生向け奨学金も充実させており、成績優秀な留学生を対象とした制度があります。

• International Student Academic Excellence Scholarship：授業料の25%を免除（在学期間中継続、成績条件あり）
• その他の奨学金：専攻分野別や地域別の奨学金制度も用意

キャンパス環境と施設

キャンパスの雰囲気とロケーション

• 立地と景観：クイーンズランド州内に5つのキャンパスを展開し、それぞれが都市近郊の自然豊かな環境に立地しています。
• 気候と生活環境：亜熱帯気候で年間を通じて温暖で過ごしやすく、治安も良好です。ブリスベンやゴールドコーストの都市部へのアクセスも良好です。

主要キャンパス紹介

• ゴールドコーストキャンパス：美しいビーチに近く、グリフィス健康センターとゴールドコースト大学病院が隣接。医療系学生の実習や臨床研究の場となっています。
• ネイサンキャンパス：森に囲まれた静かな環境で、建築家ロビン・ギブソンの設計による図書館はオーストラリア建築賞を受賞しています。
• サウスバンクキャンパス：ブリスベン市街地に位置し、クイーンズランド美術大学（QCA）やコンセルヴァトワール（音楽院）、グリフィス映画学校といった芸術系の名門教育機関が集約されています。
• ローガンキャンパス：多文化コミュニティに根ざした教育・研究を展開。
• マウントグラバットキャンパス：ビジネスや教育学の拠点として機能。

主要施設

• 図書館：各キャンパスには現代的な図書館が設置され、豊富な蔵書とデジタルリソースを提供。
• 研究施設：高度な金属・高分子3Dプリンタや複合材料製造設備を備えたADaPT研究所など、最新の研究設備が整っています。
• 芸術施設：サウスバンクキャンパスには業界水準のスタジオや編集設備、コンサートホールや録音スタジオが完備されています。
• スポーツ施設：各キャンパスにフィットネスセンターやスポーツコートが設置されています。

グリフィス大学のキャンパス

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動画紹介

位置情報

住まいと食事

学生寮（オンキャンパスハウジング）

• 寮の種類と設備：4つの学生寮があり、ブリスベンのネイサンキャンパスに2棟、マウントグラバットキャンパスに1棟、ゴールドコーストキャンパスに1棟が設置されています。
• 住居形式：男女共学のシェアハウス型住居で、家具付きの個室と共用キッチン・ラウンジを備えたアパートメント形式です。
• 設備・サービス：共用の調理設備やランドリー、Wi-Fiが完備され、24時間体制のセキュリティ管理や緊急対応サービスも提供されています。
• 費用：週A$166〜394（光熱費込み）

オフキャンパスハウジング

• 住居の種類：大学周辺に民間の学生寮やルームシェア物件が数多くあり、特にブリスベン市街地やサウスポート（ゴールドコースト）には留学生向けのアパートメントが充実しています。
• 家賃相場：シェアハウス等で週A$160〜440程度（光熱費別）
• サポート：大学のアコモデーション・サービスが物件探しや契約のサポートを提供しています。

ホームステイ

• 特徴：現地家庭の一員として生活しながら英語習得や文化体験ができます。
• 食事：平日の朝夕食や週末の食事が提供されるケースが多いです。
• 費用：週A$235〜325程度（食事代込み）

食事環境

• 基本スタイル：寮生も下宿生も基本は自炊となります。
• 学内ダイニング：各キャンパスにカフェテリア、フードコート、レストランが複数あり、手頃な価格で食事を取ることができます。
• 食費目安：自炊の場合、週A$140〜280ほどが目安とされています。
• 多国籍料理：大学内外で多国籍な料理が手に入る環境のため、留学生でも食生活に困ることは少ないでしょう。

卒業後の進路とキャリア支援

グリフィス大学はキャリア支援にも定評があり、卒業生の就職実績は良好です。大学のキャリアセンター（Employability Services）は在学生に対し包括的なサポートを提供しています。

キャリア支援の特徴

• 実践的な経験：インターンシップや現場実習が多くの専攻で必修または選択必修となっており、在学中に実務経験を積めます。
• 産学連携：地元企業と連携した長期インターン、提携校での教育実習、産業プロジェクトへの参加機会が豊富です。
• 起業支援：起業支援インキュベーター「Griffith Entrepreneurship Centre」がビジネスプランコンペやメンター制度を提供しています。
• 生涯サポート：卒業後も大学のキャリアサービスは生涯利用でき、求人データベースの閲覧やスキルアップ講座への参加が可能です。

主な就職先企業

• デロイト（会計監査大手）
• プライスウォーターハウスクーパース（PwC）
• クイーンズランド州観光業協会
• テニスオーストラリア（テニスQLD）
• その他、金融、コンサル、IT、教育、公務員など多彩な業界

Griffith Universityの付属語学学校・エクステンションコースの紹介

グリフィス大学には、大学進学準備や社会人のスキルアップを目的とした提携教育機関および語学学校が併設されています。英語力向上から専門スキル習得まで、多様なニーズに対応しています。

Griffith English Language Institute（GELI） - 付属語学学校

【概要】
グリフィス大学付属の語学学校で、英語力向上を目指す留学生向けにELICOS（集中英語コース）を開講しています。

【主なコース例】

• レベル分け：到着時プレースメントテストによる適切なレベル配置
• 受講対象：高校卒業以上、18歳以上
• 入学時期：年4回の主要開講時期、短期コースは月1回の開講枠もあり
• 特徴：週20時間のクラス授業と自主学習サポートによる集中指導
• URL：https://www.griffith.edu.au/international/griffith-english-language-institute

Griffith College - パスウェイプログラム

【概要】
大学入学基準を満たさない学生や専門課程への基礎力を養いたい学生のための教育機関で、1年間のディプロマ課程を提供しています。

【主な提供分野】

• ビジネス
• IT（情報技術）
• 工学
• ホテル経営
• その他専門分野

【特徴】

• 編入パスウェイ：ディプロマ修了後、グリフィス大学の対応する学部2年次への編入が可能
• 少人数制：英語サポートを受けつつ少人数クラスで専門基礎を学習
• 段階的適応：直接進学よりも段階的に大学生活へ適応できる
• URL：https://www.griffithcollege.edu.au/

ブリッジングコース

入学時のIELTSスコアが要求基準にわずかに満たない場合、GELIの進学英語コースを所定レベルまで修了することで英語要件を代替できる仕組みも整っています。

• 対象：英語要件にわずかに満たない学生
• 期間：英語レベルに応じて5〜20週間
• メリット：IELTS再受験不要で大学進学可能

日本人向け進学ルート ― Griffith Universityへスムーズに進む方法

日本からグリフィス大学への進学ルートとしてはいくつかのパターンがあります。それぞれにメリット・注意点があるため、自分に合ったルートを見極めることが大切です。

① 直接入学（Direct Entry）

日本の高校を卒業後、直接グリフィス大学の学部課程に出願するルートです。年3回の入学時期（3月・7月・11月）から選択できます。

• 必要条件：高校成績約65%以上、IELTS 6.5（各セクション6.0以上）
• メリット：最短3〜4年で学位取得、豊富な研究機会
• 注意点：英語力と学力の両方で基準を満たす必要

② Griffith College経由（パスウェイルート）

グリフィス・カレッジで1年間のディプロマ課程を履修し、その後グリフィス大学2年次に編入するルートです。

• 対象：直接入学の基準に満たない学生
• メリット：英語サポートを受けながら段階的に大学生活に適応
• 注意点：合計4〜5年の在学期間が必要

③ 語学学校経由（GELI → 大学）

まずGELI（グリフィス英語学校）で英語力を向上させ、その後大学進学するルートです。

• 対象：英語力向上が必要な学生
• メリット：確実な英語力向上、キャンパス環境への慣れ
• 期間：英語レベルに応じて5〜45週間

④ 日本の大学からの編入

日本の大学で数年間学んだ後にグリフィス大学へ編入留学することも可能です。

• メリット：取得単位によっては在学期間の短縮が可能
• 条件：大学での成績と英語力が必要

日本人学生向けの支援体制

グリフィス大学には日本人学生によるコミュニティもあり、留学生活への不安を軽減できます。

進学準備のサポート

• 公式日本語サイト：大学公式サイト内に日本向け案内ページあり
• 奨学金情報：日本政府のトビタテ留学制度や民間財団の奨学金で同大学への留学が認められた例もあり

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