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モネ晩年の大作「睡蓮」に出合う...パリ・オランジュリー美術館

   
佐藤 ゆか
佐藤 ゆか
 
オランジュリー美術館「睡蓮」の展示室

ルーブル美術館とコンコルド広場にはさまれるように広がるチュイルリー公園。その一角に今回紹介するオランジュリー美術館があります。ここでは印象派の画家クロード・モネの晩年の傑作「睡蓮」を見ることができます。

美術館外観はシンプル
入口ではセキュリティーチェックがあります

美術館に入るとまずはセキュリティーチェックがあります。その後荷物をクロークに預けてチケット売り場へ。日本語のオーディオガイドも一台5€で借りられます。館内は写真撮影はOKですがフラッシュ機能を使うことは禁止されているので注意してください。セルフィッシュ(自撮り棒)の使用もNGです。

モネが見た睡蓮の庭に迷い込む...

1階は2つの展示室から構成されており、いずれもモネの描いた「睡蓮」を展示しています。「仕事に疲れ切った神経は、そこで淀んだ水に佇む風景に癒されるであろう。そしてこの部屋は、ここで過ごす者にとって花咲く水槽の真ん中で、安らかな瞑想を行うための隠れ家となるであろう」この大作の企画段階でモネが記した言葉です(美術館パンフレットより引用)。その言葉通りこの展示室に足を踏み入れた瞬間、四方を飾る睡蓮の絵に癒され、しばし時間を忘れて魅入ってしまいます。

四方の壁を飾る睡蓮の景色が光の変化を刻む

この作品はパリ近郊の街・ジヴェルニーにあるモネの家の蓮池をモチーフにしたもの。同じモチーフを描いてはいても、朝、日没、雲、緑の反映など、光やその時間帯によって変化するタッチや色使いには驚きです。

画商ポール・ギヨームのコレクション

地下二階には画商ポール・ギヨームが収集したコレクションが展示され、新古典主義や印象派を中心に構成されています。モネはもちろん、セザンヌやピカソなど当時を代表する画家たちの作品が並べられ、見比べながら進むのも楽しいです。歩き疲れない程度のちょうど良い規模なのもうれしいポイント。私が訪れたのは朝9:30頃でしたが、人も多くなく、ゆったりと時間を気にせず見て回れました。

ミュージアムショップには本が充実
かさばらないポストカードはばらまき土産にも♪
カフェも併設されています

ミュージアムショップの隣にはカフェもあり、朝からオープンしています。ここで休憩して次の観光へ♪ オランジュリー美術館に隣接しているコンコルド広場には夏の期間に観覧車も設置されます。ただしこのコンコルド広場は、アンケートを装ったスリが多発しているので、要注意です!

夏の期間は隣のコンコルド広場に観覧車も!

【データ】
店名:オランジュリー美術館(Musée de l'Orangerie)
住所:チュイルリー公園内/Jardin des Tuileries 75001 Paris
Tel:+33 (0)1 44 77 80 07
URL:https://www.musee-orangerie.fr/
開館時間:9時〜18時(入場は17:15まで)
閉館日:毎週火曜日
入館料:9€

佐藤 ゆか

佐藤 ゆか
日本で情報誌などの編集を経て、2014年ルクセンブルクに移住。趣味は旅行と食べ歩き。英語とフランス語に日々奮闘しながら海外の魅力をレポートしていきます。

    

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