フィンランドワーキングホリデー完全ガイド|申請方法・費用・仕事・言語・生活まで徹底解説

オーロラが夜空を彩り、千の湖が太陽を映す国―フィンランド
フィンランドでワーキングホリデーを考えている皆さん、こんにちは!私は、2024年の初めにフィンランドにワーホリに行きました。北欧の魅力に魅せられ、ヘルシンキの街角からラップランドの極夜まで、その全てを体験してきました。
この記事では、申請方法から現地での暮らし方まで、フィンランドワーホリの全てをお伝えします。
- 1. フィンランドワーキングホリデーの魅力|オーロラと自然に囲まれた北欧生活
- 2. フィンランドワーホリビザの申請条件と手続き|必要書類と注意点
- 3. フィンランドワーホリの費用計画|高物価の北欧での資金管理術
- 4. フィンランドでの住居事情|ヘルシンキ・タンペレ・オウルの家賃相場
- 5. フィンランドワーホリでの仕事探し|英語が通用する職種と探し方
- 6. フィンランドの四季と気候|季節ごとの楽しみ方と必要な準備
- 7. フィンランド語と英語|現地での言語環境と学習方法
- 8. フィンランドワーホリ体験談|成功者に学ぶ北欧生活のコツ
- 9. フィンランドワーホリ後のキャリア展望|北欧企業への就職可能性
- 10. フィンランドワーホリを充実させる7つの秘訣
- 11. まとめ|フィンランドワーホリで人生を広げる
- フィンランドへのワーホリ体験者ライター/編集:成功する留学編集部
2024年にフィンランドでワーホリを経験。
なかなか聞くことができないフィンランドのワーホリのリアルな体験をご案内します。
1. フィンランドワーキングホリデーの魅力|オーロラと自然に囲まれた北欧生活
フィンランドでのワーホリは他では味わえない特別な経験です。
初めてオーロラを見たのは、ロヴァニエミで働き始めて3週間目の夜のこと。突然「オーロラが出てるよ!」と声をかけられ、急いで外に飛び出したんです。建物の屋上から見上げた夜空には、緑色の光のカーテンが風に揺れるように踊っていました。写真で見たものよりも、ずっと生き生きとしていて、ときどきピンク色が混じるんです。その瞬間、「ここに来てよかった」と心から思いました。凍えるような寒さも忘れるくらい、心が震えました。
身近に感じる自然との一体感
フィンランドで暮らして驚いたのは、都会の真ん中にいても自然がすぐそこにあること。会社帰りに湖に寄って泳いだり、週末に森できのこ狩りをしたり...日本だと特別なレジャーになることが、日常的に楽しめるんです。
ある夏の夜、友人の別荘に招かれました。湖畔にある質素な木造の家でしたが、そこで体験した「フィンランド流の休日」が忘れられません。サウナで汗を流した後、夕暮れ時の湖に飛び込む爽快感。湖から上がって冷えたビールを飲みながら焚き火を囲み、白夜の下で夜通し語り合った時間。そこには携帯電話の通知音も、街の喧騒もなく、ただ火の揺らめきと友人との会話だけがありました。なんて贅沢な時間なんだろう、と思ったものです。
冬の自然も圧巻でした。マイナス25度の世界は想像以上に厳しいけれど、そんな極寒の中でも日常があるのがフィンランド。雪の積もった森を歩くと、雪が靴の下でキュッキュッと音を立て、息が白く凍りつくようでした。そんな中、先住民サーミ族の伝統料理「ポロンリハ」(トナカイ肉の煮込み)を食べながら、オーロラを待った夜のこと。凍えそうな寒さの中で見た夜空の踊りは、一生忘れられません。
幸福度ランキング世界一から学ぶこと
「世界幸福度ランキング」で常に上位のフィンランド。その理由が肌で分かる瞬間がありました。働いていた喫茶店での出来事です。閉店間際に追加注文したお客さんに、つい日本の感覚で「急いで作ります!」と言ったところ、「なぜそんなに急ぐの?コーヒーを楽しむ時間なんだから、ゆっくりでいいよ」と言われたんです。効率優先の考え方に慣れた私には、ハッとさせられる言葉でした。
職場では「もう5時だよ、帰りなよ」が日常会話。最初は「仕事を途中で帰っても大丈夫?」と不安でしたが、翌日「昨日はどうだった?何か楽しいことした?」と聞かれて驚きました。彼らにとって、仕事よりも「その後の時間」の方が大事なんだと気づいたんです。
日が長い夏は午後3時に仕事を切り上げ、湖でピクニックするのが当たり前。会社の上下関係も極めて緩やかで、上司と冗談を言い合う関係性に最初は戸惑いましたが、今ではこの働き方こそが彼らの幸福の源なのだと理解できます。
2. フィンランドワーホリビザの申請条件と手続き|必要書類と注意点
私がフィンランドワーホリに挑戦したのは、日本とフィンランドの協定が始まったばかりの頃。新しいチャレンジにワクワクしながら申請書類を揃えたことは今でも鮮明に覚えています。
申請条件(2025年最新情報)
日本とフィンランドのワーキングホリデー協定は2022年5月に署名され、2023年8月から始まりました。
2025年現在の申請条件は:
- 日本国籍を持つ18歳以上30歳以下(申請時点)
- 主な目的が休暇であること(働くのはあくまで旅行資金を補うため)
- 過去にフィンランドのワーホリビザを取得したことがないこと
- 十分な資金(最低2,450ユーロ=約40万円、最初の3ヶ月分)の証明
- 滞在期間をカバーする海外旅行保険への加入
- 同伴者(配偶者や子供)がいないこと
必要書類と申請の実際
書類集めは思った以上に大変でした。特に銀行の残高証明書は取得に手間取ったので、余裕を持って準備することをお勧めします。夜勤明けで眠い目をこすりながら銀行に行ったのに、「一週間かかります」と言われてガッカリした記憶があります。
必要なのは:
- 有効なパスポート(残存期間に注意!)
- オンライン申請(Enter Finlandサイトで作成)
- 証明写真
- パスポートのカラーコピー
- 資金証明(銀行残高証明書)
- 海外旅行保険の証明
- 帰国チケットか、それを購入できる資金の証明
私は2024年に申請した際、フィンランド移民局(Finnish Immigration Service)の公式サイト「Enter Finland」からオンライン申請を行いました。このサイトでは、ワーキングホリデーを含む様々な種類の滞在許可申請が可能です。
フィンランド移民局(Finnish Immigration Service)
申請手続きは思ったより簡単でした:
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1. オンライン申請:
フィンランド移民局の「Enter Finland」サイトで申請。英語対応なので安心ですが、 フォームの記入には約 1 時間かかりました。細かい質問も多いので、パスポートや スケジュールを手元に置いて臨むといいでしょう。
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2. 大使館予約:
東京のフィンランド大使館での面接予約を取りました。予約は申請から 2 週間後でしたが、 春から夏にかけては予約が取りにくくなるのでご注意を。
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3. 大使館訪問:
緊張しましたが、面接官はとても親切でした。指紋と写真を撮影し、書類の確認をしただけで 15 分ほどで終了。「フィンランドの何に興味がありますか?」と聞かれたので、 「サウナとオーロラとムーミン!」と答えると、笑顔で「良い選択ですね」と言われホッとしました。
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4. 結果待ち:
審査に 1 ヵ月ほどかかり、その間はドキドキの日々。友人に「落ちたらどうしよう...」と弱音を吐きつつも、 フィンランド語の勉強や現地情報集めに没頭しました。「許可されました!」というメールが届いた時は、 思わず飛び上がって喜びました。
申請時の失敗から学んだこと
多くの不安を抱えながら申請したワーホリビザ。実際に経験して分かった「やっておけばよかった」と思うことがいくつかあります。
最大の失敗は保険の選び方。私は最初、6か月分だけの保険に加入し、「途中で延長すればいいや」と安易に考えていました。 ところが審査で「フィンランド滞在全期間をカバーすること」が条件だと分かり、急いで保険を変更するはめに。 余計な手間と費用がかかってしまいました。
教訓:最初から12か月分の保険に加入すべきでした。
もう一つの失敗は残高証明書の有効期限。発行から3か月以上経過すると無効になることを知らず、再取得に手間取りました。申請直前に取得するのがベストです。
また、申請時の質問で「フィンランドでの具体的な計画」を聞かれて詰まってしまいました。 「とりあえず行ってみよう」ではなく、「サーミ文化を学びたい」「デザインを勉強したい」など 具体的な目的があると審査で有利なようです。
これから申請する方への具体的アドバイス:
- 2025年時点でフィンランドのワーホリ協定国は4カ国のみ(オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、日本)
- 早めの準備が鍵!特に予約が混む4〜6月の申請は2か月前から準備を
- オンライン申請システムは更新が頻繁なので公式サイトの最新情報をチェック
- 申請が不十分だと拒否され、6か月間再申請できなくなるケースも
3. フィンランドワーホリの費用計画|高物価の北欧での資金管理術
「フィンランドは物価が高い」という情報は渡航前から知っていましたが、実際に住んでみると「想像以上に高い!」というのが正直な感想でした。スーパーでジャガイモを買おうとして値段を見た時の衝撃は今でも覚えています。でもコツを掴めば、無理なく生活できます。
実際にかかった渡航前の準備費用
私が使った渡航前の費用はこんな感じでした:
- ビザ申請料: 350ユーロ(約56,000円)
- 航空券(往復): 約12万円(オフシーズンのセール価格)
- 海外旅行保険(1年): 約11万円(キャッシュレス診療対応を選択)
- 防寒具: 約5万円(防寒ブーツと厚手のダウンコート)
- 語学学習費: 約3万円(アプリや教材)
- 初期生活費: 約60万円(住居の初期費用、生活立ち上げ資金)
合計で約100万円。これだけあれば十分と思っていましたが、予想外の出費もありました。
特に「収入の空白期間」は長めに見積もるべきでした。言葉の壁もあり、仕事が見つかるまで2か月かかりました。その間の生活費と初期費用(敷金など)で予想以上に出費がかさみました。
実際の月々の生活費(ヘルシンキ・2025年)
家計簿をつけていたおかげで、月々の支出を正確に把握できました:
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住居費:
シェアハウス(個室)で 550 ユーロ(約 88,000 円)。友人はワンルームで 900 ユーロ (約 144,000 円)を支払っていました。郊外なら 100 ユーロほど安くなります。
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食費:
約 270 ユーロ(約 43,000 円)。自炊中心で週 1 回の外食を含む金額です。フィンランドの食材は 日本より高く、特に野菜や果物は割高。チーズ 1 個が 5 ユーロ、パン 1 斤が 4 ユーロします。 Lidl で買い物するようになって、だいぶ節約できました。
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交通費:
約 65 ユーロ(約 10,500 円)。ヘルシンキ市内の月間パスで、バス・路面電車・地下鉄が乗り放題。 案外良心的な価格だと思います。
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通信費:
25 ユーロ(約 4,000 円)の無制限データプラン。日本より安いのが嬉しい誤算でした。
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光熱費:
約 50 ユーロ(約 8,000 円)。ただし冬は暖房費が上がり、真冬には 80 ユーロに達することも。
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娯楽・交際費:
約 150 ユーロ(約 24,000 円)。カフェでの読書、友人とのディナー、時々の小旅行などです。
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雑費:
約 70 ユーロ(約 11,200 円)。洗剤や日用品、衣類などの費用です。
合計: 約1,200ユーロ(約19万円)/月
これは節約志向の生活費です。もっと外食や旅行を増やせば、月に+300〜500ユーロは見ておくべきでしょう。
苦労して見つけた節約術と失敗談
最も効果的だった節約方法は「シェアハウス生活」でした。当初はワンルームを借りるつもりでしたが、家賃の高さに驚き、急遽シェアハウスに変更。これで毎月350ユーロ(約56,000円)も節約できました。最初は「他人と住むのは嫌だな」と思っていましたが、各国からの留学生やワーホリ仲間と共同生活することで、むしろ楽しく過ごせました。料理の交換会が自然発生し、メキシコ料理、イタリア料理、日本料理と国際交流しながら食費も節約できる一石二鳥の効果も!
自炊も大きな節約になりました。外食は一回20ユーロ(約3,200円)以上かかりますが、自炊なら一食3〜4ユーロに抑えられます。ルームメイトと交代で料理する「ディナーシェア」が意外と楽しく、各国料理を学べる良い機会にもなりました。
一方、大失敗だったのは冬の暖房費の見積もり不足です。11月になって急に寒くなり、暖房をガンガンつけていたら、月末の請求額にビックリ!その後は室温18度に設定し、厚手の靴下と部屋着で乗り切りました。フィンランド人から「家の中でも厚着するのが基本だよ」と教えてもらったときには遅すぎました(笑)。 もう一つの教訓は「季節による出費の変動」です。夏は交通費が減る(歩いたり自転車を借りたりできる)一方、アクティビティや旅行が増えます。冬は暖房費が上がる代わりに、外出が減って娯楽費が下がります。季節ごとの予算調整が必要だと学びました。
現地での銀行口座開設と収入事情
ワーホリでは現地銀行口座の開設が便利ですが、これが意外な難関でした。主要銀行(Nordea、OP、Danske Bank)では、居住許可証、個人識別番号(henkilötunnus)、住所証明が必要です。全ての書類が揃うまで6週間もかかりました。初めて口座開設に行った日、必要書類が足りずに断られて途方に暮れたことを覚えています。 それまでの間は、Wise(旧TransferWise)のマルチカレンシーアカウントで乗り切りました。日本の口座からユーロに両替して送金でき、現地ATMで引き出せるので便利でした。手数料も意外と安く、ワーホリの強い味方でした。
現地での仕事は、カフェで時給13ユーロ、月収約1,400ユーロ(税引後)でした。
最初は言葉の壁で接客は無理だろうと思っていましたが、「日本人のきめ細かいサービス」を評価してもらえ、次第に任される仕事が増えていきました。
給料は生活費をほぼカバーできましたが、旅行や特別な出費のためには日本から持ってきた貯金も使いました。
4. フィンランドでの住居事情|ヘルシンキ・タンペレ・オウルの家賃相場
フィンランドでの住居探しは、ワーホリ生活の中で最も頭を悩ませた問題でした。特に到着直後の仮住まい確保は非常に重要です。
リアルな住居探しの体験談
私は到着後の2週間をAirbnbで過ごし、その間に長期の住まいを探すというプランでした。Airbnbは1泊70ユーロ(約11,200円)とかなり出費がかさみましたが、住所不定の状態で仕事や銀行口座を探すのは難しいため、必要経費だと割り切りました。 住居探しで一番役立ったのはFacebookグループでした。「Apartments in Helsinki」と「Finland ROOM & APARTMENTS」に登録して、毎日チェックする日々。最初は返信がなく落ち込みましたが、「初めてのフィンランド、ワーキングホリデーで来ました!」と自己紹介を詳しく書いたところ、反応が良くなりました。結局、10件以上メッセージを送って、やっと見つけたシェアハウスが我が家になりました。
忘れられないのは内見当日のこと。住所を頼りに行ったものの、似たような建物が並ぶ中でどれが目的の建物か分からず、雨の中で途方に暮れていたところ、通りがかりのフィンランド人が親切に案内してくれたんです。言葉も不自由な外国人に、こんなに親切にしてくれるのかと感動しました。
ヘルシンキの住居事情(2025年リアルな体験から)
首都ヘルシンキは最も家賃が高いエリアです。
私の経験と友人からの情報を総合すると:
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ワンルーム: 中心部で 850〜1,100 ユーロ(約 136,000〜176,000 円)、郊外で 650〜850 ユーロ (約 104,000〜136,000 円)
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シェアルーム: 個室で 450〜650 ユーロ(約 72,000〜104,000 円)
私が住んでいたKallioエリアは、若者向けのアーティスティックな雰囲気が魅力でした。カフェやバーが多く、夜遅くまで賑わっています。古い建物が多いので家賃も比較的手頃です。
また、公共交通機関が充実しているので、市内のどこへでも簡単に行けるのが便利でした。 冬に訪れたPunavuoriは、オシャレなデザイン地区。家賃は高めですが、素敵なカフェやギャラリーが集まっていて、見ているだけでも楽しいエリアでした。ただ、物価も高めなので要注意です。
地方都市の住居事情と選択肢
バイト先で知り合った友人はタンペレで暮らしていましたが、ヘルシンキより2〜3割ほど家賃が安いそうです。彼女のワンルームアパートは月600ユーロ(約96,000円)で、同等のものをヘルシンキで借りたら800ユーロはするとのこと。学生の街なので若者も多く、物価も控えめなのが魅力だそうです。
また、ラップランド地方のオウルで季節労働をしていた友人によると、さらにリーズナブルで、ワンルームで500ユーロ(約80,000円)程度から見つかるそうです。冬は極寒(氷点下30度になることも)で、日照時間が極端に短くなりますが、オーロラ観測には最適の地だそうです。
賃貸契約時の驚きと注意点
シェアハウスに入居する際、最も驚いたのは「敷金の高さ」です。家賃1ヵ月分ではなく、2ヵ月分(1,100ユーロ≒17.6万円)が一般的でした。これは日本から持ってきた資金を大きく減らす要因になりました。また、ほとんどの物件は「期間限定契約」で、私の場合は6ヵ月契約でした。
もう一つ驚いたのは、多くのアパートで「家具なし」が基本だったこと。「furnished」と明記されていない限り、文字通り何もない状態で引き渡されるんです。「照明器具すらない!」という声も友人から聞きました。急いでIKEAやリサイクルショップで家具を揃えるのも、ワーホリ生活の思い出の一つになりました。
契約書にサインする前に必ず確認したいのは:
- 光熱費・ネット代が家賃に含まれるか(含まれていることが多いけど要確認)
- 暖房費の支払い方法(特に冬は高額になります)
- 契約期間と解約条件(突然解約金を請求されることも)
- 修理・メンテナンスの責任範囲(壊れた時に誰が直す?)
5. フィンランドワーホリでの仕事探し|英語が通用する職種と探し方
「フィンランド語ができなくて仕事が見つかるかな?」これは出発前の最大の不安でした。結論から言うと、英語だけでも仕事は見つかりますが、探し方と心構えが重要です。
生々しい仕事探し体験記
ヘルシンキに到着して最初の1週間は観光気分でしたが、2週目から本格的に仕事探しを開始。オンライン応募20社、直接訪問10店舗という戦略で臨みました。 最初の2週間は全く音沙汰なし。夜、ホステルのベッドで「このまま仕事見つからなかったらどうしよう...」と不安に押しつぶされそうになった日もありました。
でも3週間目に入った頃、中心部のカフェから連絡が。面接では「日本のおもてなし文化に興味がある」と言われ、日本でのアルバイト経験が評価されたようです。
面接当日は緊張のあまり、待ち合わせ場所を間違えるというドジを踏みました。遅刻しそうになり、必死で走って汗だくになりながら到着...と思ったら、「時間より15分早いね!フィンランド人みたいだ」と言われ、ホッとしたことを覚えています。時間厳守は彼らの文化の根幹なんですね。
結果、時給13ユーロ、週25〜30時間の契約で採用され、月収は税引き後で約1,400ユーロに。最初は皿洗いからのスタートでしたが、徐々に接客も任されるようになり、フィンランド語の簡単な挨拶も覚えました。
驚いたのは職場の雰囲気です。日本のカフェでは考えられないほど、上下関係が緩やかで、初日から店長と冗談を言い合えるフランクさ。休憩も必ず取るよう言われ、「効率よりも人間らしく働くこと」が重視されていることに新鮮さを感じました。
英語で働ける仕事の実態(2025年最新情報)
フィンランドは英語力の高い国で、特に若い世代はほぼ全員が英語を話します。
2025年現在、英語だけで働ける主な職種は:
1.ホスピタリティ業界:
- カフェ・レストラン: 特に観光客向けや国際的な店舗
- ホテル: フロントデスクやハウスキーピング
- バー: 外国人観光客の多いエリア
2.IT・スタートアップ企業:
- プログラマー・デザイナー: ヘルシンキの「スラッシュ」というスタートアップハブには英語が公用語の企業が多い
- カスタマーサポート: 国際サービス向け
3.観光業:
- ツアーガイド: 特に日本人観光客向け
- アクティビティインストラクター: ラップランドのスキーリゾートなど
- お土産ショップスタッフ
4.教育関連:
- 英語教師: 民間英会話スクール
- 日本語教師: 大学や語学学校(資格必要な場合も)
5.季節労働:
- 農業(夏のベリーピッキングなど)
- クリスマスシーズンの短期バイト(11〜12月)
友人たちの就職先も多様でした。観光ガイドのアシスタント(時給15ユーロ)、ゲーム開発のインターン(無給から始めて有給に)、ベビーシッター(時給16ユーロ)、フードデリバリー(出来高制で平均時給14ユーロ)など、英語だけでも様々な仕事があります。
仕事探しのリアルな方法(2025年版)
一番効果的だった仕事探し方法は:
1.オンライン求人サイト:
- Work in Finland(英語求人特化): 私のカフェの仕事はここで見つけました
- Duunitori: フィンランド最大の求人サイト、英語フィルターあり
- LinkedIn: 専門職向け
2.直接訪問:
私はレストランやカフェ10軒を直接訪問し、1件から面接の誘いをもらいました。特に小規模店舗では効果的です。
アプローチ法としては:
- 忙しくない時間帯(午後2〜4時頃)を選ぶ
- 履歴書と短い自己紹介レター(英語)を持参
- 笑顔で「Do you have any vacancies for English speakers?」と質問
3.ネットワーキング:
ワーホリ仲間の紹介で仕事が見つかるケースも多いです。私も休日のイベントスタッフの仕事をこの方法で得ました。
- Facebook「フィンランド在住日本人」グループ
- 語学交換アプリ(Tandem、HelloTalkなど)
- 国際交流イベント(Meetupアプリで検索)
仕事探しのコツと心構え
フィンランドでの仕事探しで私が学んだコツは:
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自己 PR 方法:
日本人であることを前面に出す。「日本のサービス精神」「几帳面さ」「勤勉さ」は 高く評価されます。
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柔軟性:
最初は条件にこだわらず、まずは何でも経験する姿勢が大切。
私も当初は接客業を希望して いましたが、最初の仕事は皿洗いからのスタートでした。 -
積極性:
フィンランド人は控えめな人が多いので、自分から積極的にアピールすると好印象です。 面接では「なぜフィンランドに来たのか」を聞かれることが多いので、情熱的に答えましょう。
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心の準備:
返信がない企業も多いので、落ち込まないこと。私も最初の2週間は全く反応がなく不安でしたが、3週目から少しずつ連絡が来始めました。
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季節を考慮:
観光シーズン(6〜8月、12月)前に応募すると採用されやすい傾向があります。
フィンランドの労働環境は全体的に良好で、最低賃金も高め。週40時間労働が基本で、残業はほとんどありません。有給休暇も取りやすく、ワークライフバランスは本当に素晴らしいです。
6. フィンランドの四季と気候|季節ごとの楽しみ方と必要な準備
フィンランドの四季は、日本とは全く異なる体験でした。特に冬の厳しさと、夏の美しさのコントラストは忘れられません。
夏(6月〜8月): 終わらない白夜の魔法

フィンランドの夏は短いけれど、その分濃密です。特に印象的だったのは「白夜」です。ヘルシンキでは夜11時でも明るく、北部ではまさに「太陽が沈まない」状態。睡眠リズムが狂いそうになりましたが、それも含めて貴重な体験でした。
気温は15〜25℃と過ごしやすく、湖や海でのスイミングが定番アクティビティ。フィンランド人は「短い夏を逃すまい」と、この季節を全力で楽しみます。毎週末のように友人に誘われてコテージに行き、バーベキューやサウナを楽しみました。
また、夏は野外フェスティバルの季節。ヘルシンキの「Flow Festival」では、工場跡地を使った独特の雰囲気の中で世界中のアーティストのライブを楽しめます。夏至祭(ユハンヌス)も見逃せない文化体験で、一晩中飲んで踊って祝うフィンランド人の姿に驚きました。
秋(9月〜11月):ルスカの絶景と暗闇への準備

秋のフィンランドは「ルスカ」と呼ばれる紅葉が美しい季節。北から順に色づいていくので、タイミングが合えばルスカを追いかけて旅行するのもおすすめです。私はラップランド地方でのハイキングでルスカを体験しましたが、赤や黄色に染まった白樺の森は息をのむほど美しかったです。
9月下旬からはオーロラの季節が始まり、夜空を見上げる習慣が身についてきます。徐々に日が短くなり、11月には暗い時間が長くなってきますが、その分オーロラが見える確率も上がります。 秋は急激に寒くなる時期でもあります。9月初めは15℃程度ですが、11月末にはマイナスになることも。予想以上に早く冬が来ることに驚きました。「冬支度」と呼ばれる防寒対策も本格化し、暖房の点検や冬用タイヤへの交換などが行われます。
冬(12月〜2月):極寒と闇の中の幻想世界

フィンランドの冬は、覚悟していたつもりでも想像を超える厳しさでした。南部のヘルシンキでもマイナス10〜15℃、北部ではマイナス30℃以下になることも。「寒い」のレベルが全く違います。息をすると鼻の中が凍る感覚や、まつ毛に霜が降りる経験は、言葉にできないほど特別なものでした。
12月は「カーモス」と呼ばれる極夜の時期。特に北部では太陽がほとんど昇らず、数時間のうっすらとした明るさだけ。メンタル的にきつい時期でしたが、街中のイルミネーションや、雪に反射する光で思ったほど暗くは感じませんでした。
冬のアクティビティも豊富です。クロスカントリースキー、スノーシューハイキング、アイスホールスイミング(サウナの後に氷の穴に飛び込む!)など。特にラップランドでのハスキーそり体験は生涯忘れられない思い出です。凍てつく森の中を疾走するそりから見た星空は、まるで別世界のようでした。
そして何と言ってもこの季節はオーロラが最も活発な時期。空一面に広がる緑やピンクの光のカーテンを見上げながら「本当にここに来て良かった」と思う瞬間が何度もありました。
春(3月〜5月):冬からの解放と自然の目覚め

3月になっても雪と氷は残りますが、日照時間が増え始め、気分が明るくなってきます。凍っていた湖や海が徐々に解け始め、4月下旬には氷が割れる「アイスブレーク」が見られます。川の氷が割れる轟音は、春の訪れを告げる自然のファンファーレのようでした。
5月になると一気に花が咲き、緑があふれます。冬の間ずっと抑えられていた生命力が、一気に解放されるような爆発的な生長を見せる様子に感動しました。日本の春とは違う、力強さがあります。
5月1日の「ヴァップ」(メーデー)は、フィンランド最大の祝祭の一つ。学生たちが白い帽子をかぶって街にあふれ、公園でシャンパンを飲みながら春を祝います。フィンランド人の、普段の静かな雰囲気からは想像できないほどの陽気なパーティーぶりに驚きました。
季節ごとの持ち物と注意点
夏の必須アイテム:
- 睡眠マスク(白夜対策)
- 虫よけスプレー(湖畔や森では蚊が多い)
- 薄手の長袖(夏でも朝晩は冷える)
- 水着(至る所に湖や海があります)
冬の必須アイテム:
- 防寒ジャケット(-30℃対応のもの)
- 防水・防寒ブーツ(滑り止め付き)
- 厚手の手袋、マフラー、ニット帽
- 保温性の高い下着(ヒートテックなど複数枚)
- ビタミンD(日照不足対策)
- 乾燥対策グッズ(リップクリーム、ハンドクリーム)
過酷な冬を経験して分かったのは、「安物買いの銭失い」ということ。最初は節約しようと安い防寒着を買いましたが、全く役に立たず結局高品質のものを買い直す羽目に。特にブーツは妥協せず、フィンランドの現地ブランド(Sorel、Haltiなど)を選ぶべきでした。
また冬は屋内外の温度差が激しく(外はマイナス20℃、室内は25℃など)、「重ね着」が基本戦略です。外出時は玉ねぎのように何層も着込み、建物に入ったら徐々に脱いでいく...この習慣が身について、今でも冬の着こなしの基本になっています。
7. フィンランド語と英語|現地での言語環境と学習方法
フィンランドは英語が広く通じる国ですが、現地語を少しでも学ぶことで、文化理解が深まり、地元の人との距離も縮まります。
予想外に複雑だったフィンランド語
フィンランド語は世界で最も難しい言語の一つと言われていますが、その理由が実感できました。日本語や英語とは全く異なる文法構造で、特に「15の格変化」には頭を抱えました。単語も長く複雑で、スーパーの看板を読むだけでも一苦労。最初に覚えた単語「Kyllä」(はい)の発音すら、何度も何度も笑われました。
それでも、簡単な挨拶や日常フレーズを覚えるだけでも、現地の人の反応は格段に良くなります。私が片言のフィンランド語で「Kiitos」(ありがとう)と言うだけで、相手の表情が一気に和らぐのを何度も経験しました。「外国人なのに自分たちの言葉を学ぼうとしている」という姿勢が評価されるようです。
実際の言語環境と学習方法
フィンランド人の英語力は驚くほど高く、特に若い世代はほぼ全員が流暢に話します。私が働いていたカフェでも、お客さんの99%は英語での注文に快く応じてくれました。役所や銀行でも基本的に英語が通じるので、生活に支障はありませんでした。
それでも、フィンランド語を少しでも学ぼうと以下の方法を試みました:
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無料アプリの活用:
Duolingo と WordDive を毎日 15 分ずつ、通勤中の電車内で継続して取り組みました。
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言語交換:
週 1 回の「Language Café」に参加。フィンランド語を教えてもらう代わりに、 日本語や英語を教えるという相互学習の場でした。ここで知り合った友人たちとは今でも交流があります。
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現地素材の活用:
子ども向けのフィンランド語の本や、字幕付きのフィンランドドラマを視聴して学習。 特に YLE の「Supisuomea」というウェブサイトは初心者向け教材が充実していました。
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日常での実践:
スーパーの商品名を声に出して読む、バスの行き先表示を解読するなど、日常生活の中で 「小さな挑戦」を重ねました。失敗も多かったですが、少しずつ単語が増えていくのは嬉しいものでした。
半年後には簡単な会話ができるようになり、1年経つ頃には基本的な日常会話なら何とかなるレベルに。完璧には程遠いですが、この努力が現地の友人を作るきっかけになったことは間違いありません。
言語についての実感と教訓
フィンランド語学習で学んだのは、「完璧を目指さない」という姿勢です。最初は「きちんと話せるようになりたい」と思い、間違いを恐れて話すのを躊躇していました。ところが、フィンランド人の友人から「君が間違っても誰も気にしないよ。むしろ挑戦していることが素晴らしい」と言われ、気持ちが楽になりました。
また、言語は「ツール」であって「目的」ではないということも実感。拙いフィンランド語でも、笑顔と身振り手振りを交えれば意外と通じるものです。完璧な言語習得より、コミュニケーションを楽しむ姿勢が大切だと気づきました。
8. フィンランドワーホリ体験談|成功者に学ぶ北欧生活のコツ
これまでの内容は私自身の体験に基づくものですが、他のワーホリ経験者からも多くのことを学びました。同じ道を歩む仲間たちの成功例や失敗談から、貴重な教訓を得ることができました。
カフェバイトを通じて文化理解を深めた例
ヘルシンキ中心部のカフェで働いていた友人は、最初の3ヶ月は語学学校に通いながらシェアハウスで生活していました。フィンランド語の基礎を学んだことで、現地の人との距離が一気に縮まったそうです。 4ヶ月目からカフェでバイトを始め、英語とフィンランド語を使いながら働きました。時給13ユーロで、月に約140時間働いて税引き後で1,400ユーロほど稼げたとのこと。フィンランド人のお客さんはみんな英語が流暢で、接客に困ることはほとんどなかったそうです。
カフェでの仕事は忙しい時期もありますが、残業がほとんどなく、オフの日はラップランドへの小旅行や週末のコテージステイなど、フィンランドならではの体験を楽しむことができたと聞いて、うらやましく思いました。
ITスタートアップでインターンした例
プログラミングの知識を活かして、ヘルシンキのITスタートアップでインターンシップを経験した友人もいます。フィンランドは技術大国で、特にゲーム開発やAI関連の企業が多く、英語だけで働ける環境が整っているそうです。 最初は3ヶ月の無給インターンでしたが、その後、時給18ユーロのパートタイム契約に切り替わったとのこと。職場はとてもフラットな環境で、年齢や役職に関わらず意見を言いやすく、日本の会社との違いを強く感じたそうです。
またワークライフバランスが素晴らしく、夏休みは3週間連続で取得することができ、その間にスウェーデンとノルウェーを旅行することができたと聞いて、フィンランドでの働き方の良さを再認識しました。
ラップランドで観光業に携わった例
オーロラを見たくてフィンランドのワーホリを選んだ友人は、冬の期間、ラップランド地方のロヴァニエミという町のホテルとツアー会社で働きました。仕事内容は主にホテルのフロント業務と、時々日本人観光客向けのツアーアシスタントだったそうです。 冬のハイシーズンは給料も良く、チップもあるので、月に2,000ユーロほど稼ぐことができたとのこと。ただし、極寒の環境(マイナス30度になることも!)と、冬の間は日照時間が極端に短いので精神的にきつい時期もあったそうです。
でも、その分オーロラを何度も見ることができ、ハスキーそりやスノーモービルなどのアクティビティも無料で体験できたのは大きな特権だったと羨ましそうに語っていました。夏はコテージやレストランでの仕事が多く、白夜を体験しながら働くという不思議な経験もできたそうです。
成功のための共通点
様々なワーホリ経験者の話を聞いて見えてきた「成功するための共通点」は以下の通りです:
柔軟性と挑戦する姿勢:
最初から理想の仕事にこだわらず、様々な経験を通じてスキルを広げた人が成功しています。
現地の人との交流:
孤立せず、積極的に交流の場を見つけた人ほど充実した時間を過ごしています。
自分のスキルの活用:
日本語能力、専門知識など、自分だけの強みを見つけて活かした人が良い仕事を見つけています。
季節を味わい尽くす:
四季それぞれの魅力を存分に楽しんだ人ほど「来てよかった」と感じています。
メンタルケア:
特に冬の暗い時期を乗り切るための工夫(友人との交流、趣味、ビタミンD摂取など)をした人が1年間を通して充実した生活を送っています。
9. フィンランドワーホリ後のキャリア展望|北欧企業への就職可能性
フィンランドでのワーキングホリデー経験は、単なる「海外での1年間」にとどまらず、将来のキャリア形成にも大きな影響を与えます。私自身、ワーホリ終了後の進路を考える中で様々な可能性を模索しました。
北欧企業への就職チャンス
フィンランドは現在、多くの産業分野で人材不足に直面しています。特にIT、製造業、ヘルスケア、観光業などでは積極的に海外人材を採用しています。私のワーホリ仲間の中にも、ワーホリ終了後に現地企業からの正社員オファーを受け、滞在を延長した人が何人かいます。
就職に成功した友人の例から分かったのは、以下のようなスキルや資質が特に評価される傾向があるということです。
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専門的なスキル:
特にITやエンジニアリング分野の技術者は高い需要があります。友人のプログラマーは、ワーホリ中のインターンシップがそのまま正社員ポジションに発展しました。
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言語能力:
英語は必須ですが、基本的なフィンランド語ができればさらに有利です。また、アジア市場に展開している企業では日本語能力も貴重な武器になります。
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適応力と異文化理解::
ワーホリ期間中に示した柔軟性や文化適応能力は、雇用主にポジティブな印象を与えます。
具体的な就職機会と採用プロセス
フィンランドでは以下のような経路での就職が考えられます:
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ワーホリでの勤務先からの採用:
最も一般的なパターンです。私のカフェの同僚は、勤務態度と顧客サービスが評価され、マネージャーポジションへの昇格と共に正社員契約を提示されました。
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ネットワークを通じた紹介:
フィンランド人は紹介採用を重視する傾向があります。ワーホリ中に構築した人脈が思わぬ就職につながることも少なくありません。
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求人サイトを通じた応募:
「Work in Finland」や「Jobs in Helsinki」などの英語対応求人サイトには、外国人向けのポジションも多く掲載されています。私も実際にいくつか応募し、面接まで進んだ経験があります。 採用プロセスは基本的に日本と似ていますが、よりカジュアルな印象です。CVと動機書(Cover Letter)の提出後、1〜2回の面接があり、最終的にオファーが来る流れが一般的です。面接では「なぜフィンランドで働きたいのか」という質問が必ず来るので、ワーホリでの具体的な経験を交えて答えられるよう準備しておくといいでしょう。
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滞在許可の延長と永住の可能性:
ワーホリ後に就職する場合、新たに「労働目的の滞在許可」に切り替える必要があります。申請は就職先が決まってから行い、最初は1年間の期限付き許可が出ますが、継続して働くことでどんどん延長が可能です。最終的には永住権の取得も視野に入れることができます。 永住権取得のためには4年間の連続滞在が必要ですが、私の友人によると「フィンランドは移民に対してオープンな国なので、真面目に働いてフィンランド社会に貢献していれば、比較的スムーズに永住権が得られる」とのことでした。
ワーホリ経験を日本でのキャリアに活かす
もちろん、全ての人がフィンランドに残るわけではありません。私自身は1年のワーホリを終えて日本に帰国しましたが、この経験は日本でのキャリアにも大きなプラスになりました。特に以下のような点で評価されています:
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語学力:
英語力の向上はもちろん、フィンランド語という珍しい言語の基礎知識も、国際業務では差別化要因になります。
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北欧との業務経験:
日本企業の中には北欧と取引のある会社も多く、現地の商習慣や文化に精通した人材として重宝されます。
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異文化適応能力:
異なる文化環境で1年間生活・就労した経験は、どんな職場でも評価されるスキルです。面接では必ず強調するポイントになります。
私の場合、帰国後はフィンランドからの輸入業務を行う商社に就職することができました。
10. フィンランドワーホリを充実させる7つの秘訣
1年間のフィンランドワーホリ生活から得た、充実した時間を過ごすための7つの秘訣をまとめました。
1. 徹底した事前準備が成功の鍵
私の経験から、渡航前の準備が充実度を大きく左右します。特に重要なのは:
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資金計画:
最低でも90〜100万円程度の資金を準備し、緊急時の予備費も確保しましょう。仕事が見つかるまで2〜3か月かかることも想定しておくべきです。
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季節に合わせた持ち物:
特に冬の防寒具は侮れません。質の高いダウンコートや防水・防寒ブーツは必須です。ただし、かさばるものは現地調達も検討しましょう。
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学びたいこと・体験したいことのリスト作成:
漠然と過ごすより、「サウナ文化を学ぶ」「オーロラを見る」など具体的な目標があると充実します。私はノートに書き出し、一つずつ達成していく喜びを味わいました。
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基礎的なフィンランド語の習得:
挨拶や基本的なフレーズだけでも学んでおくと、現地での最初の一歩が格段に楽になります。
2. コミュニティとのつながりを大切に
孤独感はワーホリ生活の大敵です。私も最初の1ヶ月は知り合いがおらず寂しい思いをしましたが、以下の方法でコミュニティを見つけました:
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現地の日本人コミュニティ:
Facebook の「フィンランド在住日本人」などのグループは情報交換や友達作りに最適でした。
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言語交換会:
現地の人と知り合うきっかけになり、フィンランド語も学べる一石二鳥の場でした。
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趣味を通じた交流:
私の場合は写真サークルに参加し、撮影会を通じて友人ができました。スポーツクラブや音楽グループなど、自分の興味に合わせて選ぶといいでしょう。
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ホームステイの活用:
最初の 1〜2 ヶ月はホームステイを利用し、家族との交流を通じて文化理解を深めるのもおすすめです。
3. 四季それぞれの魅力を堪能
フィンランドの四季は極端で、それぞれに独自の魅力があります:
春(3〜5月):
雪解け、春の祭り(ヴァップ)、新緑の自然を満喫。この季節ならではの、生命力あふれる北欧の姿を見られます。
夏(6〜8月):
白夜を存分に楽しむ!湖畔でのバーベキュー、森でのベリー摘み、野外フェスティバルなど、短い夏を逃さないように。
秋(9〜11月):
ルスカ(紅葉)狩り、キノコ狩り、初めてのオーロラ観測など。急激に寒くなるので、防寒対策を忘れずに。
冬(12〜2月):
オーロラ、クロスカントリースキー、サウナと氷穴スイミング、クリスマスマーケットなど。ビタミンDの摂取と適度な運動で、極夜を乗り切りましょう。
4. 多様な職場経験を積む
ワーホリの大きな魅力は、様々な仕事を経験できること。私も複数の仕事を経験し、視野が広がりました:
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季節ごとの仕事の掛け持ち:
夏と冬でまったく異なる業種を経験することで、より多面的にフィンランド社会を理解できます。
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短期インターンシップの活用:
専門分野でのキャリアにつながる経験を得るチャンス。無給でも将来につながる可能性があります。
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ボランティア活動の併用:
有給の仕事に加えて、週末などにボランティア活動に参加することで、地域社会とのつながりが深まります。
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リモートワークの可能性:
日本のクライアント向けのフリーランス業務なども視野に入れると、選択肢が広がります。
5. フィンランド文化への積極的な理解
表面的な観光ではなく、文化の深層に触れることでワーホリ体験は何倍も豊かになります:
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サウナ文化の体験:
公共サウナから家庭のサウナまでさまざまなサウナを体験しました。初めは裸になることに抵抗がありましたが、次第に「心も体も裸になる」解放感を楽しめるようになりました。
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フィンランド料理の習得:
カレリアパイ(ライ麦のパイ)作りやベリーを使ったデザートなどを友人に教わりながら学習。自分で作れるようになると嬉しいものです。
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フィンランドの祝日・行事への参加:
独立記念日(12 月 6 日)や夏至祭など、祝日ごとの伝統行事に参加すると文化理解が深まります。
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現地の生活習慣の理解:
靴を脱ぐ習慣、時間厳守、環境への配慮など、細かい生活習慣を尊重することで現地の人との距離が縮まります。
6. 健康と心の管理を忘れずに
特に冬の暗い時期は、心身のケアが不可欠です:
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季節性うつ対策:
冬の暗い時期は「光療法」(明るいライトを浴びる)とビタミン D サプリメントが効果的でした。私も初冬に軽い落ち込みを経験しましたが、これらの対策で乗り切れました。
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運動習慣の維持:
屋内ジムやスイミングなど、季節に関わらず続けられる運動を見つけることが重要。私の場合は週 2 回のヨガクラスが心の支えになりました。
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定期的な休息:
ワーク中心にならず、適度な休息と観光を取り入れることでバーンアウトを防ぎましょう。
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ホームシック対策:
日本食レストランや日本人コミュニティを活用しつつ「新しい環境を楽しむ」姿勢を大切に。私は月 1 回「日本食デー」を設け、寿司や味噌汁を作る日を楽しみにしていました。
7. 将来を見据えた活動を心がける
ワーホリは「遊びに行く」だけでなく、将来のキャリアにつながる貴重な機会です:
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ポートフォリオ作成:
仕事や活動の記録を残し、将来のキャリアに活かしましょう。私はブログで北欧生活を記録し、帰国後の仕事探しに役立ちました。
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現地の人脈構築:
LinkedIn などを活用した専門的なネットワーキングは、将来の就職に直結する可能性があります。
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継続的な学習:
語学だけでなく、専門スキルの向上も忘れないことが大切。私はオンラインコースで写真技術を磨き、現地のフリーランス仕事にも活かせました。
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次のステップを考える:
ワーホリ後の計画(就職・進学・帰国など)を早めに検討し、最後の数ヶ月を有効に使いましょう。
11. まとめ|フィンランドワーホリで人生を広げる
フィンランドワーホリは、
①大自然と文化を体感し、
②世界最高水準のワークライフバランスを学び、
③国際的なキャリアを開くチャンスです。
物価やビザ準備などハードルもありますが、事前計画・現地ネットワーク・メンタルケアを押さえれば必ず乗り越えられます。
北欧での一年は、あなたの視野と可能性を何倍にも広げてくれるはずです。
「寒さ」と「言語の壁」の向こう側に、かけがえのない経験と一生ものの仲間が待っています。
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