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人気英国ドラマ『ダウントン・アビー』日帰りツアーに参加! 後編

    
木谷 朋子
木谷 朋子

ハイクレア城&バンプトン村最新情報

バンプトン村での撮影風景

昨日(7/23)のことです。ちょうど今、イギリス旅行に出かけている友人がいるのですが、ダウントン・アビーのロケ地「バンプトン村Bampton Village」(第7回)で、『ダウントン・アビー』の撮影隊に遭遇したそうです。なんと、このドラマのラストシーズン「シーズン6」の撮影日最終日だったとか!

友人がフェイスブックで、執事のカーソンさんやマシューママ(イザベラ)ほか、俳優たちやエキストラ、撮影クルーが写っている写真をアップしてくれていて、思わず叫んじゃいました!

というのも、よっぽど事前に調べていないと、こういった撮影風景に遭遇できるのは、本当に稀なことなのです。写真を見る限り、その場は、いつもの静かな「バンプトン村」ではなく、まさに「ダウントン村」だったよう。先週ツアーで訪れていた別の友人のFBの写真だと、いつものバンプトン村だったので、撮影時に遭遇できた友人は、本当にラッキーとしかいいようがありません!

ハイクレア城

ドラマファンにとって、ロケ地へ行くのはそれだけでもワクワクの時間ですが、撮影時に遭遇するのは別次元の話。しかも、『ダウントン・アビー』は、シーズン6で終了が決定していますので、今後撮影隊に遭遇することはないわけですから、一期一会の興奮の時間だったと思います。

その後、その友人は、夏のチケットがすでに売切れだった「ハイクレア城」(第6回)でも、当日券をゲット。私は、チケットなしでハイクレア城まで行くのは、ちょっとリスクがあるかなと心配していましたが、当日券で入場がかなったことを知り、安堵しました。ハイクレア城入場日に限り、城では当日券を少しだけ販売しています。

ハイクレア城内でのシーン(シーズン1)

こんな感じで、今年に入ってから、私の周囲では、「ハイクレア城に行ってきた!」という話を、しばしば耳(目?)にするようになってきました。もちろん一般レベルではまだまだ少数派ですけれど、来年1月からは、NHKで『ダウントン・アビー』のシーズン4もスタートします。来年はますますロケ地訪問者が増えるかなと思っているところです。

ちなみに、今年の夏のハイクレア城公開は2015年9月10日まで。これからイギリス旅行へ行く計画をたてている方も、ぜひ当日券を狙ってみてください。但し、入れるかどうかは、行ってみないとわからない、ですが・・・。

まだ『ダウントン・アビー』を見たことがないという方は、以下にご紹介しましたDVD&ブルーレイで、ぜひこれまでのストーリーを辿ってみてくださいね。

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『ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館』「ダウントン・アビー」
シーズン1〜3 ブルーレイ&DVD発売中、DVDレンタル中
発売・販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
Ⓒ 2010-2012 Carnival Film & Television Limited. All Rights Reserved.
ブルーレイ&DVD公式サイト⇒ WEB SITE
(NHK総合) WEB SITE

ロケ地に選ばれたシルトン村とスウィンブルック村

スウィンブルック村のスワン・イン

さて、『ダウントン・アビー』日帰りツアーで訪れたロケ地紹介に戻ります。

私がバンプトン村訪問後に向かったのは、コッツウォルズのバーフォード(Burford)からほど近い、スウィンブルック村(Swinbrook)でした。ここにあるスワン・イン(Swan Inn)というホテルがロケ地なのです。

シーズン2で、伯爵令嬢の三女シビルが運転手のブランソンと駆け落ちした宿として登場したのですが、覚えていますか?

今では、村の中の一軒家的なホテルとなり、昔のINN(1階にパブがあって2階が旅籠)を継承した伝統的なスタイルを保っていますが、内部はおしゃれなブティックホテルのようです。ドラマで使われて以来、たくさんの観光客が訪れるそうで、キャメロン首相が訪れてからは、レストランの予約がとりにくくなったのだとか。11室と大人数で泊れるホテルではありませんが、レストランも美味しいと評判です。調べてみたところ、ホテルサイトのブッキングドットコムからでも簡単に予約できるので、日本人でもそれほどハードルは高くないと思います。但し、この周辺は車がないとアクセスが少々悪いのが難点。レンタカーで動く人にお薦めですね。

シルトン村の鍛冶屋がドラマではパブ「レッド・ライオン」に

じつは、私が印象的だったのは、このスワン・インよりも、ここから車で10分ほどの距離にあるシルトン村(Shilton)でした。クローリー伯爵の従者ベイツが、伯爵令嬢メアリーの秘密を守るためにダウントンを去った後、密かに働いていたパブ「レッド・ライオン」があった村です。

実際には「レッド・ライオン」は、村の鍛冶屋だった場所を使ったとのことで、パブではありません。ドラマでは、ベイツが働いていると聞いたアンナが、ベイツに会いに来るシーンを撮影したりしています。アンナが、村の小さな小川沿いの小道から心配そうに「レッド・ライオン」の前に立っていたシーンを思い出しながら、私も小川のほとりにただずんでみました。

ガイドさんの説明によると、シルトン村は、昔の景色がそのまま残る風景美で有名な村だそうです。何もないと言えばそれまでですが、何も作らないからこそ、昔と変わらないとも言えますよね。

築100年以上の家が点在する静かで小さなシルトン村

バンプトン村、スウィンブルック村、シルトン村など、『ダウントン・アビー』のロケ地となった村々は、コッツウォルズとオックスフォードの間にあるオックスフォードシャー(オックスフォード州)にある小さな村々です。そのため、ドラマ放送前には、どこも無名でした。

近くのコッツウォルズは、観光地としての知名度は日本でもダントツ。でも、コッツウォルズと同じように100年以上前の景色や風情が残るこれらの村々は、たぶん、ドラマの『ダウントン・アビー』のロケ地になっていなければ、そのままの姿で村の人々は静かに住み続けていたと思います。

ロケ地によって脚光を浴びた小さな村々。ドラマが終わることになり、当分は世界中の人が訪れる観光地になるでしょうが、個人的には、このままの姿で、ずっといて欲しいという気持ちにもなりました。でも、何年かたったら、ティールームやレストラン、ショップとかができるようになるのかもしれません。

[関連情報]
★オールド・フォージOld Forge(ベイツが働くパブ「レッド・ライオン」)
Church Lane, Shilton, Oxfordshire OX18 4AE
★スワン・インSwan Inn(シビルがブランソンと駆け落ちした宿) WEB SITE
Swinbrook,Burford, Oxfordshire OX18 4DY
★オックスフォードシャー&コッツウォルズツーリズム WEB SITE
★インターナショナル・フレンズ International Friends WEB SITE

  
木谷 朋子

木谷 朋子
『留学ジャーナル』の編集者を経て1989年より2年間イギリスへ留学。帰国後はイギリスを始め、ヨーロッパ各地やアジア、オーストラリアなど、世界各地を取材。海外の旅文化や最新の旅行情報、語学、留学をテーマに幅広い分野で執筆活動を続ける。イギリス関係の著書:『英語で楽しむピーターラビットの世界BOOK1、BOOK2』(ジャパンタイムズ)、『英国で一番美しい風景 湖水地方』(小学館)、『ロンドンと田舎町を訪ねるイギリス』(共著・トラベル・ジャーナル)、『イギリス留学』(共著・三修社)ほか。

    

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