ドイツ留学の費用(1年・半年・1ヵ月・生活費)

ドイツ留学を検討するうえで、気になるのはやはり費用面ですよね。「ドイツ留学の費用はどれくらいかかる?」という疑問にお答えするため、期間別の費用目安から費用内訳の詳細、そして都市ごとの違いや節約術まで徹底解説します。累計25万人の利用者実績を誇る〖成功する留学〗の視点から、2週間~1年の費用や生活費のリアルについてまとめました。まずは期間別の費用早見表で全体像を把握し、その後に期間ごとの詳細や費用を安く抑えるコツを順に見ていきましょう。
ドイツ留学の費用について相談する
- 1. ドイツ留学の費用一覧表【期間別早見表】
- 2. ドイツ留学2週間の費用詳細
- 3. ドイツ留学1ヶ月の費用詳細
- 4. ドイツ留学3ヶ月の費用詳細
- 5. ドイツ留学半年(6ヶ月)の費用詳細
- 6. ドイツ留学1年の費用詳細
- 7. ドイツ留学の費用内訳を徹底解説
- 8. 都市別ドイツ留学費用比較【ベルリン・ミュンヘン・フランクフルト・ハンブルク】
- 9. 目的別ドイツ留学費用【語学・高校・大学・ワーホリ】
- 10. ドイツ留学が安い理由【国公立大学学費無料の秘密】
- 11. ドイツ留学費用を劇的に安くする5つの節約術
- 12. ドイツ留学費用と他国の費用比較【アメリカ・イギリス・フランス】
- 13. ドイツ留学費用に関するよくある質問(FAQ)
ドイツ留学の費用一覧表【期間別早見表】
まずはドイツ留学にかかる費用を留学期間ごとに一覧で示します。短期2週間から長期1年までの大まかな費用目安は以下の通りです。
期間 | 費用目安(総額) |
---|---|
2週間 | 約45万~60万円 |
1ヶ月 | 約70万~90万円 |
3ヶ月 | 約127万~157万円 |
6ヶ月(半年) | 約263万~320万円 |
12ヶ月(1年) | 約490万~590万円 |
※上記は語学留学を想定した平均的な費用レンジです(授業料・滞在費・渡航費・生活費等を含む)。例えば1年間のドイツ語語学留学では約490万~590万円ほどかかるのが目安で、1ヶ月でも70万~90万円程度は見込んでおきましょう。短期になればなるほど航空券代が費用に占める割合が大きくなる点に注意です。
ドイツ留学2週間の費用詳細
2週間程度の超短期留学は、渡航費用の比重が非常に高くなります。実際、短期留学ほど渡航費の占める割合が大きくなりがちです。例えば語学学校の2週間コース+ホームステイを利用するケースでは、合計約45万円ほどかかった例があります。
項目 | 目安 |
---|---|
授業料 | 約7~8万円 (週20レッスン×2週間の語学コース目安) |
滞在費(ホームステイ2食付) | 約12~15万円 |
生活費(交通・昼食・観光) | 約5~6万円 |
航空券(往復) | 約20~25万円前後 |
海外旅行保険 | 約2万円 |
ビザ関連 | ¥0(90日以内はビザ不要) |
合計目安 | 約45万~60万円前後(繁忙期の直行便利用などで上振れ) |
内訳の一例は、航空券代:約20~25万円、授業料:約7~8万円、滞在費(ホームステイ):約12万~15万円、食費・交通費等:約5~8万円で、合計約45万~60万円となっています。
もちろん航空券の手配次第では費用を抑える余地があります。乗継便を利用して渡航費を節約すれば、総額が10万円台に収まることも可能です。渡航シーズンを選び、早めに格安航空券を手配することで費用圧縮につながります。また、日本国籍で観光目的の短期滞在(90日以内)であればビザは不要なので、煩雑な手続きなしに渡航できるのも短期留学のメリットです。
ポイント:2週間の超短期留学では、「旅行」としての要素が強くなり費用対効果の面では割高です。渡航費が占める割合が大きいため、「短期でも経験を積みたい」という明確な目的がある方向けと言えるでしょう。時間に余裕があれば、もう少し長めの滞在にして費用当たりの充実度を高めるのもおすすめです。
ドイツ留学1ヶ月の費用詳細
1ヶ月(4週間)のドイツ留学費用は概ね25万~50万円前後が目安となります。
項目 | 目安 |
---|---|
授業料 | 約12~16万円 (週20レッスン×2週間の語学コース目安) |
滞在費(ホームステイ2食付) | 約20~25万円 |
生活費(交通・昼食・観光) | 約10~12万円 |
航空券(往復) | 約20~25万円前後 |
海外旅行保険 | 約2万円 |
ビザ関連 | ¥0(90日以内はビザ不要) |
合計目安 | 約70万~90万円前後(繁忙期の直行便利用などで上振れ) |
内訳として大きな比重を占めるのが授業料と滞在費です。語学学校の授業料は学校やコースによって異なりますが、一般的に1週間あたり約3~4万円が相場で、4週間で12~16万円程度になります(別途入学金が1~2万円程度)。滞在費はホームステイか学生寮かで差があります。ホームステイ(食事付き)なら1ヶ月あたり20万円程度が目安で、自炊主体の学生寮やシェアアパートなら1ヶ月あたり15万円程度に抑えることも可能です。
これに渡航費(往復航空券代)と生活費が加わります。航空券代は時期や経路によりますが、往復で7~15万円程度を見込んでおくと安心でしょう(直行便は高めですが、乗継便を利用すれば往復10万円以下で見つかることもあります)。生活費については後述しますが、1ヶ月程度であれば観光を兼ねた交際費などもかさみやすいため、数万円の予備費も用意しておくと良いでしょう。
ビザに関して:1ヶ月(4週間)は90日未満の滞在です。このため日本人はビザ不要で渡航できます。手続きが簡単な分、比較的気軽に挑戦できる期間と言えます。ただし、ビザが不要でも海外留学保険への加入は忘れずに。
ポイント:1ヶ月留学は、授業料や滞在費など1ヶ月分のコストが発生する一方で、航空券代という固定費が1回分かかる点で2週間より相対的に割安になります。「もう少し長ければ...」と感じ始める頃でもあり、可能であれば2ヶ月程度への延長も検討すると良いでしょう(長期割引で週あたり費用が下がる学校も多いため)。
ドイツ留学3ヶ月の費用詳細
3ヶ月(約12週間)の留学になると、費用目安は60万~100万円程度になります。この期間は中期留学と位置付けられ、学費・滞在費に長期割引が適用されるケースが増えます。多くの語学学校では8週間以上の申し込みで週当たり授業料が安く設定されるため、12週間まとめて支払うことで1週間あたりの費用が抑えられる傾向にあります(例えば、3ヶ月コースで授業料+滞在費+食費込み約65~80万円程度のプランもあります)。
項目 | 目安 |
---|---|
授業料 | 約33~40万円 (週20レッスン×2週間の語学コース目安) |
滞在費(ホームステイ2食付) | 約60~75万円 |
生活費(交通・昼食・観光) | 約30~36万円 |
航空券(往復) | 約20~25万円前後 |
海外旅行保険 | 約2万円 |
ビザ関連 | ¥0(90日以内はビザ不要) |
合計目安 | 約127万~157万円前後(繁忙期の直行便利用などで上振れ) |
3ヶ月留学で考慮すべき点:
- ビザの取得:3ヶ月(90日)を超える滞在になる場合、学生ビザ(語学留学ビザ)の取得が必要です。日本出国前または現地到着後に管轄のドイツ大使館・移民局で手続きを行います。ビザ申請には後述する残高証明(ブロック口座)や書類準備が必要になるため、計画段階で確認しておきましょう。
- 滞在方法の見直し:12週間も滞在すれば現地の生活に慣れてきます。途中から滞在先を切り替えて費用を節約する方法も検討できます。例えば、最初の1ヶ月はホームステイで生活に慣れ、残りの期間はWG(シェアアパート)に移るというプランです。ホームステイで現地の生活に慣れつつ、後半は自炊可能なフラットシェアに移れば住居費を大幅に削減できます。
- 航空券代の負担軽減:3ヶ月の滞在でも往復航空券代は1回きりです。1ヶ月留学と比べると1ヶ月あたりの渡航費負担が1/3になる計算なので、総額では割安感が出てきます。できれば往復の日程変更可能な航空券を手配し、予定延長にも柔軟に対応できるようにすると安心です。
ポイント:3ヶ月留学は語学力向上と現地生活への適応において効果が実感でき始める期間です。同時に、費用面では短期よりも割安で充実した経験を得られるバランスの良い期間と言えます。ビザ申請などの手間は増えますが、その分得られる成果も大きいでしょう。
ドイツ留学半年(6ヶ月)の費用詳細
半年(6ヶ月、約24週間)の留学になると、費用は約万263万~320万円が一つの目安です。この期間になると現地での生活基盤もでき、費用の節約工夫がしやすくなる点が特徴です。半年間ずっと語学学校に通う場合でも、長期割引で授業料総額が抑えられることに加え、住居や生活費の節約策がより実行しやすくなります。
項目 | 目安 |
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授業料 | 約55万円~70万円 (週20レッスン×2週間の語学コース目安) |
滞在費(ホームステイ2食付) | 約113~115万円 |
生活費(交通・昼食・観光) | 約60~72万円 |
航空券(往復) | 約20~25万円前後 |
海外旅行保険 | 約13~15万円 |
ビザ関連 | ¥1~2万円 |
合計目安 | 約263万~320万円前後(繁忙期の直行便利用などで上振れ) |
半年留学での節約ポイント:
- WGへの移行:半年も滞在するなら、可能な限り安価な住居オプションに切り替えるのが鍵です。代表的なのがWohngemeinschaft (WG)と呼ばれるルームシェアへの入居です。例えば首都ベルリンでWGを利用すれば家賃は月2.5~5万円程度に抑えられます。学校の学生寮やホームステイより大幅に住居費を節約できるため、長期滞在者には非常に有効です。※学生寮が利用できる場合はさらに安いケース(公的学生寮なら月2~4万円台)もあります。
- ビザ取得と労働: 半年(180日)を超える滞在には学生ビザが必要です。学生ビザで渡独する場合、年間最大140日(または週20時間まで)の就労が法律で認められています。そのため、現地でアルバイトをしながら生活費を補うことも可能です(※語学留学ビザでは就労不可なので、長期なら大学正規留学またはワーホリ等の検討を)。ドイツ語力が高ければアルバイト先も見つけやすいため、半年の間に語学と実践を両立させることもできるでしょう。
- 現地健康保険の活用:滞在が長くなる場合、保険にも注意が必要です。3ヶ月以内の短期留学では任意加入ですが、半年ともなるとドイツの留学生保険への加入も検討しましょう。民間の留学生プランで月35~119ユーロ(約6千円~2万円)程度で加入でき、万一の病気やケガに備えられます。
また、半年以上の留学では大学進学を視野に入れる方もいるでしょう。ドイツの大学(特に国公立)は基本的に学費無料で受けられるため、語学学校から大学準備過程へ進む場合は学費負担がゼロになるケースもあります(学期ごとに数万円の学生登録料のみ)。半年の語学留学後、そのまま現地大学に進学するという選択肢も費用面で魅力的です。
ポイント:半年留学は「長期留学」の入口とも言える期間です。生活コストの圧縮効果が出やすく、1ヶ月あたりの費用は短期より大幅に下がります。一方で語学力の伸びや現地適応も飛躍的に向上する時期です。費用対効果の観点では、半年以上の留学はドイツ留学のコストメリットを最大限に享受できる期間と言えるでしょう。
ドイツ留学1年の費用詳細
1年間(12ヶ月)のドイツ留学では、費用総額は約150万~250万円程度になるのが一般的です。ただし、留学の内容(語学留学か大学留学か)によって費用構成が大きく異なります。ここでは主に語学学校等に通うケースを想定して、1年留学の費用と特有の事項を解説します。
項目 | 目安 |
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授業料 | 約103~128万円 (週20レッスン×2週間の語学コース目安) |
滞在費(ホームステイ2食付) | 約225~260万円 |
生活費(交通・昼食・観光) | 約120~144万円 |
航空券(往復) | 約20~25万円前後 |
海外旅行保険 | 約20~30万円 |
ビザ関連 | 約1~2万円 |
合計目安 | 約490万~590万円前後(繁忙期の直行便利用などで上振れ) |
- ビザと残高証明: 1年の留学には学生ビザ(またはワーキングホリデービザ等)の取得が不可欠です。学生ビザ申請時には、留学期間中の生活費をまかなえることを示すためブロックアカウントと呼ばれる凍結口座への預金証明が求められます。2024年現在、その必要額は11,904ユーロ(約160万円)と定められており、ビザ申請者はこの金額を専用口座に預け入れる必要があります。預けた資金は留学中、毎月992ユーロずつ生活費として引き出し可能で、実質的に月あたり約992ユーロ(約17万円)で生活する計画を立てることが求められるということです。また、ビザ申請そのものにも75~110ユーロ程度(約1~2万円)の申請料がかかります。
- 大学留学の場合: ドイツ国公立大学に正規留学(学位取得)する場合、原則として学費は無料です(州によっては非EU留学生に1学期あたり約6万円の学費を課す場合もあります)。その代わり多くの大学で「セメスターチケット」等を含む学期分の学生登録料(100~350ユーロ程度)の支払いがあります。それを考慮しても学費負担は他国に比べ極めて軽く、年間数万円~十数万円程度で大学に通える計算です。また大学正規課程の学生であれば前述のセメスターチケットにより交通費がほぼ不要になり、大学の食堂(Mensa)で格安に食事できるなど生活コスト面での優遇も多くあります。「学費がかからない上に学生生活コストも割安」なのがドイツ大学留学の大きな魅力です。
- アルバイトの活用:学生ビザを取得すれば前述の通り一定の就労が可能なので、1年の留学中に現地アルバイトで生活費の一部を賄うことも選択肢になります。ドイツでは多くの大学生がアルバイトをしていますが、語学力が向上すれば留学生でもオフィスの簡単な補助業務や日本食レストランのスタッフなど職種は見つかりやすくなります。週20時間以内のWerkstudent(ワークシュトゥーデント)という学生アルバイト枠で働けば学業との両立もしやすいでしょう。もっとも、学業が本分であることは忘れず、働きすぎには注意が必要です。
ポイント:1年間の留学は「留学経験」として十分なボリュームがあり、得られる語学力・異文化理解も飛躍的に大きくなります。同時に、ドイツの学費無料政策や長期割引・現地割安サービスをフル活用できるため、他の英語圏諸国に比べコストを抑えつつ高品質な教育を受けられる点が最大のメリットです。長期留学を視野に入れている方にとって、ドイツは費用面のハードルが比較的低い国と言えるでしょう。
ドイツ留学の費用内訳を徹底解説

留学費用には様々な項目があります。この章では「何にいくらかかるのか」を費用の内訳ごとに詳しく解説します。費用を把握することで、計画的な資金準備や節約のポイントも見えてきます。
- 学費(授業料):ドイツ語の語学学校に通う場合、学費は学校タイプによって幅があります。一般的な私立語学学校では1ヶ月あたり5~15万円程度が授業料の目安です(週20コマ程度のコースの場合)。一方、各都市にあるVHS(フォルクスホホシューレ)など自治体運営の成人向け講座を利用すれば1ヶ月あたり約2~5万円と非常に安価に学べます。大学・大学院留学の場合、国公立大学の学費は原則無料です(州により1学期あたり数万円の学費が課される場合あり)。私立大学に進学する場合でも年間40~120万円程度と、英米の私大よりは安価に設定されています。要約すると「語学留学は期間に応じた授業料が必要」「大学留学は基本的に授業料不要」という大きな差があります。
- 滞在費(住居費): 滞在方法によって費用が大きく異なる項目です。目安として1ヶ月あたり5~10万円程度が滞在費のレンジになります。具体的には、ホームステイの場合は食事付きで月7~10万円ほどが一般的です。語学学校の学生寮や大学の学生寮に入る場合で月5~8万円程度、さらにWG(共同アパートのルームシェア)なら月5~6万円程度に抑えられることもあります。都市中心部より郊外を選ぶことで家賃が下がるケースもあります。長期滞在者ほど自分で物件を探して借りることで滞在費を圧縮できる傾向にあります。ただし、ドイツは大都市ほど住居探しが難しくなるので、留学当初は学校手配の滞在先を利用し、現地で慣れてから安い部屋を探すのが賢明です。
- 生活費(食費・日用品など):生活費は個人のライフスタイルによりますが、1ヶ月あたり5~7万円程度が目安です。内訳で大きいのは食費です。ドイツは日本に比べ外食費が高めで、ランチでも1食10ユーロ(約1,500円)前後はかかる傾向があります。したがって自炊するか外食するかで食費は大きく変動します。幸い、ドイツは野菜や肉、乳製品などの食材が安価で、スーパーでの買い物次第では食費を大きく節約できます。実際、自炊中心にすれば月2~3万円台に食費を抑えることも十分可能です。また、水道水が飲めるため水代がほぼ不要な点も地味な節約ポイントです。通信費や日用品費は日本と大差ありませんが、交際費(カフェでのコーヒー代や友人との外食等)は欧州標準でやや高めなので、計画的に使うよう心がけましょう。
- 渡航費(航空券代):日本からドイツへの往復航空券は経路や時期によって大きく変動しますが、片道フライト時間12時間前後の直行便は概ね往復12~25万円くらい、乗継便なら7~15万円程度が目安です。夏休みシーズンや年末年始は航空券代が高騰するため、留学開始時期を調整できるならオフシーズンを狙うと良いでしょう。費用を抑えるなら乗継便の利用が有効で、場合によっては渡航費が直行便の1/2~1/3になることもあります。ただし乗継便は移動時間が長くなる(場合によっては30時間以上)ため、時間とお金のバランスで選択してください。なお留学期間によっては往路と復路で航空会社を変えるオープンジョーや、片道ずつ予約する手法も有効です。渡航費は為替レートや燃油サーチャージにも左右されるため、最新の情報をチェックしましょう。
- 海外保険料: 海外留学保険(医療保険)は万一に備えて必ず加入しましょう。費用はプランによって異なりますが、目安として1ヶ月あたり約6千円~2万円程度です。短期留学者向けには1日あたり数百円から入れる保険もあります。加入方法として、日本の保険会社が提供する海外旅行保険や、ドイツ現地の留学生保険(Care Conceptなど)にオンラインで加入する方法があります。例えばCare Conceptの学生プランでは月額30~70ユーロ前後(約5千~1.2万円)で加入でき、クレジットカード付帯保険よりも充実した補償が得られる場合があります。長期留学では保険は必須と考え、予算に組み込んでおきましょう。
- ビザ申請費: ドイツ留学の種類によりますが、学生ビザや語学留学ビザを取得する場合は申請料が必要です。金額はビザ種類によって異なりますが、おおむね60~110ユーロ程度(約8,000~1万6,000円)です。例えば学生ビザ申請料は約75ユーロ前後と言われています。またビザ申請時には先述のブロック口座開設費(数万円程度)や必要書類の翻訳費用など、付随費用も発生します。ワーキングホリデービザの場合、日本国内の大使館で申請すれば無料ですが現地申請だと有料になるなどケースによって異なります。ビザ関連費用は大きくはありませんが、見落としがちな出費なので余裕を持って準備しましょう。
以上が主な費用内訳です。それぞれの項目で節約できる余地がありますので、次章の節約術も参考にしながら賢くプランニングしてください。
都市別ドイツ留学費用比較【ベルリン・ミュンヘン・フランクフルト・ハンブルク】

ドイツは都市によって物価や生活コストが異なります。主要都市(ベルリン、ミュンヘン、フランクフルト、ハンブルク)の特徴と費用感を比較してみましょう。同じ半年~1年の留学でも、選ぶ都市次第で必要な生活費が変わってきます。
- ベルリン(Berlin): ドイツの首都ベルリンは、全体的な物価は東京と比べると安い傾向にあります。とはいえ近年は人気都市となり移住者が増えている影響で物価は上昇傾向にあります。家賃も東京よりは安いものの、適切な物件を探すのに苦労するほど需要が高まっています。ドイツ国内で見ると比較的物価は高めの都市ではありますが、その分文化的なイベントが多く、一部は無料で楽しめるものもあります。賢く立ち回れば低コストで充実した留学生活を送れる都市です。
- ミュンヘン(München): 南ドイツの大都市ミュンヘンは、物価が東京とほぼ同じくらいと言われます。特に家賃は東京よりやや高めで、ドイツ国内でもトップクラスに高い街です。例えば市中心部の1人暮らし用アパート家賃はベルリンより2~3割高い水準となっています。ただし食品や日用品の価格自体はベルリンと大差ない場合もあり、出費が大きくなるのは主に住居費です。裕福で治安が良い反面、つい贅沢をするとお金が飛んでしまう街でもあります(ビアガーデン巡りなど楽しい誘惑も多いので注意が必要です)。
- フランクフルト(Frankfurt):フランクフルトは金融都市であり、物価は日本とあまり変わらないもののドイツの中では高めです。特に家賃は場所や条件によりますが国内では上位に入る高さと言われます。ただ街自体はコンパクトで移動しやすく、公共交通費があまりかからないという利点があります。中心街を歩いて楽しめるため、交通費を節約できるでしょう。また季節ごとのイベントが多く、無料で楽しめる催しも数多く開催されます。出費は住居費に集中しますが、その分エンターテイメントや娯楽は工夫次第で安く抑えられる都市です。
- ハンブルク(Hamburg):ハンブルクはドイツ第二の都市で北ドイツの経済中心地です。産業が盛んな大都市ゆえに物価、とくに家賃が非常に高く、ドイツ国内でもトップ10に入る高い家賃水準となっています。実際、ハンブルク市内中心部の家賃相場はベルリンやケルンより明らかに高額です。一方で食品価格などはミュンヘンほど高くなく平均的ですが、外食や娯楽費は大都市なりの水準になります。港町で観光客も多いため、少し郊外に住む・自炊中心にするなどで節約が必要でしょう。総じて、ハンブルクは家賃が高く生活費もやや高めの都市ですが、その分都市の活気や文化的魅力も大きい場所です。
都市別の費用比較まとめ:ドイツでは一般に「南部や大都市ほど物価・家賃が高い」傾向があります。特にミュンヘンは常に物価ランキングのトップに挙がり、ハンブルクやフランクフルトもそれに続く高コスト都市です。ベルリンは首都で人気上昇中のため一昔前より高くなりましたが、それでもミュンヘンに比べると家賃は低めで、創意工夫次第で安く住める可能性があります。留学先を選ぶ際は、都市ごとの家賃相場や物価も考慮し、自分の予算に合った街を選ぶことも大切です。
目的別ドイツ留学費用【語学・高校・大学・ワーホリ】

ドイツ留学と一口に言っても、留学の目的によって必要となる費用は変わってきます。ここでは「語学留学」「高校留学」「大学留学」「ワーキングホリデー」の各ケースについて費用の特徴を解説します。
- 語学留学(語学研修):ドイツの語学学校に通う語学留学は、期間や学校の種類によって費用幅が大きいです。短期~半年程度なら前述したように総額数十万円~150万円前後ですが、例えば半年の語学留学なら約263万~320万円ほどが費用の目安です(都市やコースによって差あり)。語学留学では学費(授業料)が主要な費用となり、コースの時間数や期間次第で変動します。1週間あたりの授業料は約2~4万円が一般的なので、長く通うほど割引で単価が下がるとはいえ一定の学費は必要です。また滞在費や生活費は留学期間に比例するため、「何ヶ月でいくら」の計算がしやすいです。一方で正規の学位取得を目的としないため奨学金等の対象が少ない点には注意しましょう(民間の給付奨学金に応募することは可能です)。総じて、語学留学は「期間×月あたり費用」で概算できるパターンが多く、期間が延びればその分費用総額も増えるというシンプルな構造です。
- 高校留学(中高生留学):日本の高校生がドイツに高校留学するケースでは、大きく分けて交換留学プログラムと私費留学(私立校等への留学)があります。ドイツの公立高校は授業料が無料ですが、交換留学でない限り受け入れ枠がないため、通常は留学エージェント等のプログラム参加費が発生します。費用の目安として、高校留学1年間では約120~160万円程度(滞在費・食費込み)のプログラム料金になる場合が多いです。例えば現地公立高校に1年間通う交換留学プログラムでは、年間約150万円前後(渡航費・現地サポート含む)の予算が一般的です。私立校やインターナショナルスクールに留学する場合は授業料がかかります。ドイツの私立高校の学費は学校によりますが、おおむね年間数十万円~数百万円と幅があり、寄宿舎代や保護者代理費用なども発生します。高額なケースでは年間300万~400万円に達する場合もありますが、公立校留学であれば授業料無料かつホームステイ代など実費のみで済むため、比較的抑えられるでしょう。いずれにせよ未成年の留学では保護者のサポートやエージェント費用が必要となるため、プログラム参加費込みでの予算立てが重要です。
- 大学留学(大学・大学院留学):ドイツの大学留学は費用面で非常に恵まれています。最大の特徴は国公立大学の学費が原則無料であること。そのため、現地で必要なのは主に生活費ということになります。ドイツの大学に正規留学する場合、年間の学費はほぼゼロ(ごく一部の州で非EU留学生に対し1学期500ユーロ程度の学費負担あり)で、学期ごとに100~300ユーロ程度の学生サービス寄付金を支払うのみです。一方で生活費はかかるため、年間150万~250万円程度(生活費+渡航費など)を準備しておくと安心です。それでもアメリカやイギリスの大学に比べれば桁違いに安い総留学費用で収まります。なお私立大学に留学する場合は授業料が発生しますが、年間40~120万円程度と英米の私大より低く設定されています。また大学間交換留学でドイツに留学する場合は、在籍大学に学費を払えば留学先大学の授業料は免除されるので、さらに費用を抑えることができます。総合すると、ドイツ大学留学は「学費負担が極小、生活費中心」の費用構造と言え、奨学金等もうまく活用すれば非常にコストパフォーマンスの良い留学が可能です。
- ワーキングホリデー(ワーホリ): ワーキングホリデー制度を利用して渡独する場合、学費は基本的にかかりません(語学学校に通う場合は別途授業料が必要)。費用の中心は渡航費と生活費になります。ドイツのワーホリビザは18~30歳まで取得可能で、渡航前に大きな費用は不要ですが、入国時に十分な資金を所持していることを示す必要があります(目安として2000~3000ユーロ程度の残高証明を求められる場合があります)。一般には最低でも50~100万円程度の資金を持って渡独することが推奨されています。というのも、現地で仕事が見つかるまでの生活費や、帰国航空券代などを自力で賄う必要があるからです。前述の生活費目安から計算すると、仮に月15万円×6ヶ月=90万円ほどあれば当初は安心でしょう。ワーホリでは現地で働いて収入を得られるため、都市によってはアルバイト収入で生活費の大半をまかなえることもあります。ただし語学力や職探しの運にも左右されるため、最初の数ヶ月分の生活費は自己資金で確保しておくべきです。幸いドイツは最低賃金が時給12ユーロ前後(約2,000円弱)と比較的高く、フルタイムで働ければ月の収入が生活費を上回る可能性もあります。結果的にワーホリは「初期費用を用意し、その後は現地収入でまかなう」というスタイルになります。学費負担がない分、自助努力で費用を安く抑えられる留学形態と言えるでしょう。
以上、目的別に費用の特徴をまとめました。ご自身の留学目的に応じて、どの費用項目に重点を置くべきか(学費なのか生活費なのか)を把握して計画を立てることが大切です。
ドイツ留学が安い理由【国公立大学学費無料の秘密】
「なぜドイツ留学は安いのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。他の英語圏諸国に比べて、ドイツは留学コストが安く抑えられる国として知られています。その最大の理由が、前述の国公立大学の学費無料という制度にあります。
◎ 国公立大学の学費が無料: ドイツでは連邦州ごとに教育政策が決まりますが、ほとんどの州で大学の授業料を撤廃しています。これはドイツ政府が高等教育を税金で賄い、国内外問わず学生に開かれたものにしているためです。要するに、大学教育費を社会全体で負担する仕組みが整っているのです。その結果、ドイツの大学生は原則として学費を支払う必要がなく、留学生も同様の恩恵を受けられます。例えばフランスやイタリア、北欧諸国などEU圏には同様に学費が安い国がありますが、それら欧州諸国でも医学部など特殊な場合を除き年間30万円~せいぜい200万円程度で学べるのが一般的です。ドイツの場合はほとんどの学部が実質0円~数万円という破格の安さで、これは世界的に見ても非常に恵まれた制度と言えます。
◎ 生活コストも適正: 「学費無料」のインパクトばかり強調されますが、生活費の面でもドイツは比較的安定しています。西ヨーロッパの中では物価が安めで、特にフランスやイギリスより生活費を抑えやすい国です。もちろん前述のように都市によって差はありますが、概ね日本(東京)と同程度かそれ以下と考えてよいでしょう。例えば食料品や日用品の価格は日本と大差なく、むしろ野菜や乳製品は日本より安いものが多いです。公共交通機関の運賃は月額定期で見れば東京より若干高い程度ですが、大学生ならセメスターチケットで無料になるなどの制度があります。このように日常生活コストも極端に高くないことが、留学全体の費用を低く保つ一因です。
◎ 他国との費用比較: 具体的に他国と比較すると、ドイツの安さがより際立ちます。例えばアメリカの場合、私立大学の授業料は年間400万~1000万円、州立大学でも300万~800万円と非常に高額で、生活費も年150万~300万円程度かかります。イギリスやオーストラリアなど英語圏諸国も、年間の授業料が200万~600万円前後と割高です。これらに比べ、ドイツの大学は授業料0円、必要なのは年150万円前後の生活費のみというケースも珍しくありません。「教育にかかるお金」を国家が負担しているからこそ実現できる費用構造であり、留学生にとっては非常にありがたい環境です。
要するに、ドイツ留学が安い最大の理由は「学費負担がほぼないこと」に尽きます。さらに生活費も適正水準であるため、世界水準の高等教育を他国よりはるかに低コストで受けられるのです。ドイツが近年留学先として人気を博している背景には、こうした費用面のメリットが大きく影響していると言えるでしょう。
ドイツ留学費用を劇的に安くする5つの節約術
ここではドイツ留学の費用を抑える具体的なテクニックを5つ紹介します。ちょっとした工夫で数十万円単位の節約も可能ですので、ぜひ実践してみてください。
- 住居はWGやルームシェアを活用する -- 家賃を下げる最大のポイントは、住居費を抑えることです。学校手配の学生寮やホームステイよりも、現地でWG(シェアハウス)を探して入居する方が格安になるケースが多々あります。ベルリンでWGに入れば家賃は月2.5~5万円程度と非常に安く済みます。最初は学校の寮やホームステイに滞在し、現地で友人や掲示板を通じてWGを見つけるのがおすすめです(「初めはホームステイ、慣れたらWGに移る」のが定番の節約術)。長期留学者ほど住居を自分で選べる余地があるため、ぜひ活用しましょう。
- セメスターチケット・定期券をフル活用する -- 交通費の節約も重要です。大学正規留学生の場合、Semesterticket(セメスターチケット)という学期ごとの定期券を手に入れることで大学周辺の公共交通機関が実質無料になります。交換留学生でも利用可能な場合が多いので、移動は原則これを使い倒しましょう。また語学留学など学籍がない場合も、各都市の定期券や割引乗車券を駆使してください。例えばドイツでは2023年から全国一律49ユーロの定期券(Deutschland-Ticket)が導入され、月額約7千円で国内のほぼ全ての公共交通に乗り放題です。こうした制度を利用すれば交通費を大幅に削減できます。通学や生活圏の移動に限れば中古自転車を購入するのも一案で、最初に数千円払うだけであとはタダで移動できるようになります。ドイツのフリーマーケットやオンライン掲示板で格安の中古自転車を探してみましょう。
- 自炊徹底&安いスーパーを利用する -- 食費の節約には何と言っても自炊が効果的です。ドイツは外食すると高くつくので(1食あたり1,000円超が普通)、できるだけ自炊中心の生活に切り替えましょう。幸い、ドイツの食材は日本に比べて安いものが多いです。特に野菜や果物、乳製品は豊富かつ安価で、1,000円もあれば数日分の野菜が買えるほどです。格安スーパーとして有名なAldi(アルディ)やLidl(リドル)、Pennyなどを活用し、まとめ買い&自炊することで食費を月2~3万円程度に抑えることも可能です。どうしても外食する場合は、ランチのお得なセットを利用する、一品料理ではなくパン屋の軽食で済ますなど工夫しましょう。ちなみに大学に通う人は学食(Mensa)も積極的に利用してください。大学の学食は学生証を見せればワンコイン(500円程度)でお腹一杯食べられる場所も多く、非常に経済的です。
- 渡航費は時期とルートを工夫する -- 航空券代も留学費用の中でバカにならない部分です。これを節約するにはオフシーズンを狙った渡航と乗継便の活用がポイントです。夏休みや年末年始を避け、例えば2~3月や10~11月といった比較的航空券が安い時期に渡航日程を設定しましょう。また、多少時間がかかっても費用優先という場合は乗継便(経由便)を選ぶと大幅に安くなります。乗継便なら渡航費が直行便の半額以下になることもあり、10万円以下で往復航空券を入手できるケースも珍しくありません。ヨーロッパ系航空会社(フィンエアーやカタール航空等)の乗継便が狙い目です。さらに早期予約割引や留学生向け割引運賃が設定されていることもあるので、情報収集を怠らず、安いチケットを見つけましょう。留学日程が確定したら即座に航空券を押さえるくらいの行動力が節約につながります。
- 奨学金や交換留学制度を利用する -- 資金そのものを調達・節約する方法として、奨学金の活用も見逃せません。日本には海外留学向けの奨学金が多数あり、返済不要のものも多いです。例えば文部科学省主導の「トビタテ!留学JAPAN」や地方自治体の留学奨学金、民間財団の給付型奨学金などがあります。これらに応募して採用されれば、渡航費や生活費の一部(場合によっては大半)をカバーできます。また、大学生であれば大学間の交換留学制度を使うのも大きな節約になります。交換留学なら在籍大学に通常通り授業料を納めれば留学先大学の授業料は免除されるため、学費負担ゼロで留学可能です。交換枠に入れば多くの場合奨学金もセットでもらえます。さらにドイツ政府の学術交流サービス(DAAD)など、ドイツ側にも留学生向け奨学金制度があります。要件に合うものは積極的に申請し、もらえるお金はもらう精神で資金計画を立てましょう。奨学金情報は大学の留学センターやインターネットで公開されています。「情報を集めて賢く利用する」ことが、結果的に留学費用の大幅節減につながります。
以上の5つの節約術を駆使すれば、同じ内容の留学でも何十万円も安く実現することも夢ではありません。ドイツは留学生に優しい環境が整っている分、自助努力次第で出費を減らす余地がたくさんあります。経済的な負担を減らし、充実した留学生活を送りましょう!
ドイツ留学費用と他国の費用比較【アメリカ・イギリス・フランス】
最後に、ドイツ留学の費用感を他国(主に留学人気国)と比較してみます。費用面から見たドイツ留学の優位性を確認しておきましょう。
- アメリカ: 留学費用が最も高い国の一つです。大学の授業料は、私立大学で年間400万~1000万円、州立大学でも年間300万~800万円程度と桁違いです。これに生活費(年間150万~300万円)が加わり、1年間の留学に合計500万~1000万円超というケースも珍しくありません。語学留学でも1ヶ月あたり数十万円はザラで、費用面のハードルは極めて高いと言えます。
- イギリス: 歴史ある名門校が多いイギリスも、学費は非常に高額です。一般的な大学の授業料は年間200万~600万円前後で、大学院やMBAだとさらに高額になります。ロンドンは生活費も高く、年間の生活費だけで200万円以上かかることもあります。英語圏の中では物価が高めなこともあり、総費用はドイツ留学の数倍になる傾向です。ただしイギリスには1年間のMasterコースなど短期集中の学位コースもあり、滞在期間を短くすることでトータル費用を抑える工夫も見られます。
- フランス: フランスはドイツと同様に<国公立大学の学費が安いことで知られています。EU圏外の留学生には近年授業料を請求するようになりましたが、それでも年間約30万~60万円程度と英米に比べれば格安です。博士課程などはほぼ無料に近いところもあります。ただしパリの生活費は高めで、家賃もドイツ(ベルリン)より高い傾向にあります。地方都市に留学すればかなり安上がりですが、パリを選ぶ場合はそれ相応の生活費を見積もる必要があります。総じて「授業料は安いが生活費はやや高い」のがフランス留学の費用的特徴と言えるでしょう。とはいえ学費無料のドイツと比較しても、フランスの学費負担はごく僅かです。
★ドイツの優位性まとめ: 上記の比較から明らかなように、ドイツは学費負担の面で突出して有利です。アメリカやイギリスでは学費だけで何百万円も必要なところ、ドイツなら学費0円~ごく少額で済みます。また生活費も極端に高くはなく、日本と同程度かそれ以下の水準で抑えられます。つまり、世界水準の教育を受けられる主要留学国の中で、ドイツは最も経済的負担が軽い国の一つなのです。費用面を重視する方にとって、ドイツ留学は非常にコストパフォーマンスが高い選択肢と言えるでしょう。
ドイツ留学費用に関するよくある質問(FAQ)
最後に、ドイツ留学の費用に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめます。疑問点を解消し、安心して留学準備を進めましょう。
Q1: ドイツの大学は本当に学費が無料なの?留学生でもタダで通えるの?
A1: はい、基本的にドイツの国公立大学は学費が無料です。これはドイツ人だけでなく、日本人を含む留学生にも適用されます。ただし学生サービス料(学期ごとの登録料)として1学期あたり数万円(100~300ユーロ程度)の費用はかかります。この中には前述したセメスターチケット(交通機関定期券)代などが含まれており、実質的には福利厚生費のようなものです。一部の州では非EU留学生に対し別途学期ごと約500ユーロ(6~7万円)の授業料を課す例外もありますが、全国的に見れば留学生でも授業料無料が原則です。したがって、条件を満たして大学に正規入学さえできれば、授業料負担なくドイツの高等教育を受けることが可能です。
Q2: 留学中にドイツでアルバイトはできますか?収入で生活費を補えますか?
A2: 学生ビザを持っていればアルバイトが可能です。ドイツの法律では、留学生は年間最大140日(もしくは280日半日)まで働くことが許可されています。これは週に換算すると約20時間までの労働が認められるイメージです。大学の長期休暇中などはまとめてフルタイムで働くことも可能です。一方、語学留学ビザ(語学学校の学生)は基本的に就労不可なので注意してください。またワーキングホリデービザを持っている場合は就労時間の制限なく働けます。ドイツの最低賃金は時給12ユーロ前後(約¥1,800~2,000)と高めなので、週20時間でも月に約€960(16万円強)ほど稼げる計算です。うまく職が見つかれば生活費の大半をアルバイト収入でまかなうことも可能でしょう。ただし、語学力がある程度ないと職探しは難しいのが現実です。英語が堪能なら観光業や日系企業のインターンなども道が開けますが、ドイツ語力を高めておくほど選択肢が広がります。総じて、学生ビザでのアルバイトは認められている範囲であれば十分可能であり、多くの留学生が実際にアルバイトをしながら生活しています。
Q3: 3ヶ月以上の長期留学にはどんなビザが必要?ビザ取得の条件や費用は?
A3:90日を超える滞在には学生ビザ(もしくはワーホリビザ等)が必要です。日本から語学留学や大学進学でドイツに行く場合、多くは「滞在許可(学生)ビザ」を申請することになります。取得条件として重要なのが資金証明です。具体的には先述したブロックアカウントに必要期間分の生活費を預ける必要があります。2024年時点では1ヶ月あたり992ユーロ×滞在月数で算出され、例えば1年間留学なら11,904ユーロ(約160万円)を口座に用意する必要があります。この資金は留学中に毎月引き出して使えるので単なるデポジットです。またビザの申請料も必要で、約75~110ユーロ(1~2万円強)ほどを支払います。その他、留学先の入学許可証や滞在先の証明、海外旅行保険の加入証明などの書類も求められます。ワーキングホリデーの場合は日本国内でビザを取得すれば原則無料ですが、ドイツ入国後に滞在許可に切り替える際は手数料がかかることがあります。ビザ申請には時間がかかる場合もあるので、余裕をもって準備を始めることが大切です。
Q4: ドイツでの生活費は月々どれくらいかかる?日本と比べて高いですか?
A4: 月あたりの生活費は都市や暮らし方によって幅がありますが、概ね€800~€1,000(約13~17万円)程度が1ヶ月の生活費の目安とされています。ドイツ政府も留学生用の基準として「月992ユーロ」を必要生活費の目安に定めています(この数字は前述のブロック口座の算定根拠になっています)。実際、地方都市で質素に暮らせば月10万円台前半でも生活可能ですし、大都市で交際費など使えば月20万円超えもあり得ます。参考までに、ある留学エージェントの試算では「2023年度は約170万円(=月あたり14.5万円)あれば、アルバイトを併用しつつ1年間生活できる」とされています。ミュンヘンやハンブルクのような都会だと家賃が高いぶんもう少し必要ですが、それでも月15万円~18万円もあれば学生の一人暮らしとしては十分やりくりできるでしょう。日本と比べると、家賃は東京並みかやや安い、食費は自炊すれば日本より安い、外食は日本より高いといった違いがあります。電気代やインターネット代などの光熱費・通信費は日本と大差ありません。結論として、生活費総額は日本の都市部と同程度と考えておけば大きなズレはありません。ただし円安やインフレで物価が上がる可能性もあるので、常に最新の物価情報を確認するようにしましょう。
Q5: ドイツ留学向けの奨学金や費用支援制度はありますか?
A5: はい、日本側にもドイツ側にも多数の奨学金制度があります。まず日本政府・自治体関連では、文科省の「トビタテ!留学JAPAN」(高校生・大学生対象の給付型奨学金)や、日本学生支援機構(JASSO)の第二種奨学金(貸与型)などがあります。民間財団も笹川記念財団やロータリークラブなど多くの奨学金を提供しています。これらを利用すれば留学費用を大きく減らすことが可能です。また大学間の交換留学制度を使う場合、在籍大学に授業料を払えば留学先大学の授業料は免除されます。さらに派遣元・受入先双方から奨学金が支給されることも多く、自己負担は生活費のみというケースもあります。ドイツ政府側の奨学金としては、代表的なものにDAAD(ドイツ学術交流会)の奨学金があります。これは大学院留学生や研究者向けが中心ですが、夏季語学研修奨学金など学部生が利用できるプログラムもあります。いずれにせよ「自分は奨学金の対象にならない」と思い込まず、あらゆる可能性を探ってみることをおすすめします。応募書類の準備や選考は大変ですが、採用されれば留学費用の大部分を奨学金でカバーできる場合もあります。実際、多くの先輩留学生が奨学金を活用してドイツ留学を実現しています。金銭面で不安がある方は、大学の留学相談窓口や各種財団の情報を調べ、ぜひ奨学金に挑戦してみてください。
この記事を監修した人

末永 ゆう生
「成功する留学」進学カウンセラー
早慶上、ICU、GMARCHなどの国内の難関大学英語系学部と海外大学の併願を希望する受講生の成功を導くノウハウを蓄積。オレゴン州立大学直接入学、ファウンデーションコースを経由して、マンチェスター大学入学、カレッジを経由して、トロント大学入学など、現時点の英語・学力・お金を踏まえて、顧客の理想に寄り添った多種多様な進学・キャリアの提案・支援を行い、高い顧客満足度を実現。
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