オーストラリアのワーキングホリデーでできる仕事を紹介!仕事が見つからない場合の解決策は?

ワーキングホリデー(ワーホリ)でオーストラリアに行くと、現地で働きながら生活費を稼ぐことができます。オーストラリアは最低時給が約24豪ドル(約2,400円)と高く設定されており、カフェやホテルスタッフ、ファームジョブなど多様な仕事が募集されています。本記事では、オーストラリアのワーホリで人気の仕事や職種別の給料相場、仕事の探し方、仕事が見つからないときの対処法などを詳しく紹介します。親しみやすい文体でまとめましたので、これからワーホリに行く方はぜひ参考にしてくださいね!
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オーストラリアワーホリで人気の仕事7選

オーストラリアのワーホリでは、多くの日本人が次のような仕事に就いています。以下に人気の職種7つを紹介します。
①ホスピタリティ系(レストラン・カフェ・ホテル)
レストランのウェイター/ウェイトレスやカフェ店員、バリスタ、ホテルのフロントや客室係など、お客様相手の接客業です。都市部にはレストランやカフェが多く求人も豊富で、英語力向上にもつながります。日本食レストランなら英語初級者でも働きやすく、都市部では特に人気です。
②ファーム系(フルーツピッキング・野菜収穫)
広大な農場でバナナやブルーベリーなど果物の収穫、野菜のピッキングや梱包をする仕事です。収穫期には求人が増え、時給が30〜40豪ドル(約3,000~4,000円)に達することもあり、短期間でしっかり稼げます。住み込みでのケースも多く、生活費がほぼかからないのもメリットです。
③小売・販売系(ショップスタッフ・お土産店)
お土産物屋やスーパー、ドラッグストアなどの店員です。観光業が盛んなオーストラリアでは、土産物店やツアーガイドの求人もよく見られます。接客を通じて現地の人とも交流でき、英語力中級者以上であれば挑戦しやすいでしょう。
④清掃系(ハウスキーピング・オフィス清掃)
ホテルの客室清掃や、オフィス・商業施設の日常清掃の仕事です。1人作業が中心のため高い英語力は不要で、体力仕事の分時給はやや高めです。地道な作業ですが、「裏方」として職場を支える縁の下の力持ち的なポジションです。
⑤建設・労働系(建設現場・倉庫作業)
建築現場での資材運搬や清掃、引っ越し作業、倉庫でのピッキングなど、肉体労働系の仕事です。男性に人気があり、時給も25〜30豪ドルと比較的高めに設定されています。資格や経験があると有利ですが、未経験でも人手不足で雇われるケースもあります。
⑥オフィス系(事務・受付・データ入力)
日系旅行会社の受付や現地企業のアシスタント、ホテルの予約事務など、事務職の求人も稀にあります。ビジネスレベルの英語力とパソコンスキルが必要ですが、オフィスワークの経験があれば採用される可能性もあります。英語環境で働けるため、キャリアに活かせるスキルを身につけられるでしょう。
⑦専門スキル系(日本語教師・IT関連)
資格や専門能力を活かせる仕事です。例えば日本語教師は現地の語学学校や個人レッスンで需要があります。またITスキルがあれば、企業の短期プロジェクトに参加したり、フリーランスでリモートワークをしたりする方もいます。これら専門職は求人こそ多くありませんが、経験次第で高収入が期待できます。
職種別の時給相場と仕事内容
同じワーホリでも、職種によって給料や求められるスキルには大きな違いがあります。このセクションでは、先ほど挙げた職種ごとの時給相場と具体的な仕事内容、さらに各仕事のメリット・デメリットや英語力との関係について解説します。
時給相場の目安
オーストラリアの全国最低賃金は2025年3月時点で時給24.10豪ドル(約2,400円)です。ワーキングホリデーで就ける主な仕事の平均時給は、おおむね以下の通りです。
職種 | 時給相場 | 備考 |
---|---|---|
ローカルのレストラン・カフェ | 25〜30豪ドル | 接客英語が必要。チップはなく時給にすべて含まれる |
清掃業(クリーナー/ハウスキーパー) | 25〜30豪ドル | 英語力初級者でも働ける分野。肉体労働で体力勝負 |
ファームジョブ(農場作業) | 25〜30豪ドル | 短期集中で稼げる。収穫量による歩合制の場合さらに稼げることも |
バリスタ | 26〜28豪ドル | 資格必要。ラテアートなど技術があると優遇 |
バーテンダー | 30〜35豪ドル | 資格必要。夜間勤務が中心。RSA資格が必要 |
アシスタントナース | 32〜38豪ドル | 介護・看護補助の仕事。専門スキルが必要 |
ミートファクトリー | 32〜35豪ドル | 工場での肉処理作業。体力的にハード |
※上記は平均目安で、地域や雇用形態によって異なります。深夜・週末・祝日は割増賃金が適用されるため、接客業等では時給がさらに高くなる場合があります。
職種ごとの仕事内容と必要スキル
ホスピタリティ系
レストランやカフェでは注文取り、配膳、レジ打ち、簡単な調理補助などを行います。ホテルのフロントならチェックイン対応や電話応対、予約管理など事務スキルも必要です。いずれも接客マナーと英語での接客力が求められます。メリットは会話を通じて英語が上達しやすいこと、国際色豊かな職場で人脈が広がることです。反面、人気職種ゆえ競争率が高く、英語に不安がある初心者にはハードルが高い場合もあります。
ファーム系
果樹園や農場での収穫・選別・梱包作業、牧場での動物世話などが中心です。朝が早く肉体的にきついですが、英語力はほぼ不問で体力勝負のため初心者でも採用されやすいです。住み込みの場合は、家賃が比較的安く、場所によっては食事提供もあるため貯金がしやすくなります。さらに所定期間働けばセカンドビザ取得要件を満たすというメリットもあります。デメリットは天候や季節に仕事量が左右されること、人里離れた環境で生活インフラが不便なことです。
小売・販売系
お土産店の販売員やスーパーのレジ打ち、ショッピングセンター内のショップスタッフなど。商品の陳列・在庫管理からレジ対応、簡単な問い合わせ対応まで幅広く任されます。接客英語と現金管理スキルが必要ですが、観光地の土産物屋では日本人観光客相手に日本語を活かせることもあります。商品の知識を覚える勉強は必要ですが、室内業務で比較的安定した勤務形態なのが利点です。
清掃系
ホテルのハウスキーピングでは客室のベッドメイキングやバスルーム清掃、アメニティ補充などを1日何十室とこなします。オフィス清掃の場合は営業時間外に床掃除やゴミ回収などルーチンワークが中心です。高い英語力は不要で一人作業が多く、自分のペースで黙々と働けるのが特徴です。時給が比較的高めで残業も少ないため、勤務後の時間を勉強や観光に使いやすいメリットがあります。
建設・労働系
建築現場の作業員は資材運搬や清掃、簡単な組み立て補助などを担当します。倉庫作業では商品のピッキングや仕分け、梱包、リフト操作(資格要)などが仕事です。いずれも安全第一の現場なので作業手順の理解力が必要ですが、現場監督の指示を聞き取れる最低限の英語力があれば働けます。報酬面では都市部の建設現場は週給800豪ドル(約7万円)前後と高収入傾向にあり、週末出勤では割増賃金も期待できます。
オフィス系
旅行代理店や留学エージェントのオフィスでの一般事務や、ホテル・学校受付のリセプショニスト、現地企業のデータ入力などが該当します。電話・メール対応やパソコン作業が主となるため、ビジネス英語力とPCスキルが要求されます。過去に事務職や営業職の経験がある場合は、そのスキルを履歴書や面接で強調すると採用につながりやすくなります。オフィス勤務は土日休みの場合も多く、生活リズムが整えやすい利点があります。
専門スキル系
日本語教師なら教授法の資格やボランティア経験、ITエンジニアなら専門知識と英語での実務経験が求められます。たとえば日本語教師は週末に日本語補習校で教えたり、現地の語学学校でティーチャーアシスタントをしたりするケースがあります。IT系では現地企業の短期契約やリモートのフリーランス案件を個人で受注している人もいます。専門職のメリットは得意分野を活かせてキャリアに直結しやすいこと、高収入も期待できることです。
英語力別のおすすめ職種
英語力のレベルによって応募できる仕事の幅も変わります。また、英語力が高いほど高時給の仕事に就ける傾向があります。目安としては以下の通りです。
英語力レベル別おすすめ職種
- 初級(簡単な単語をつなげて意思疎通できる程度):会話がほぼ発生しない仕事なら応募可能です。例)農場での収穫作業、ホテルの清掃スタッフなど。
- 中級(日常会話が問題なくできる):接客業にも挑戦できるレベルです。例)カフェ・レストランの店員、ホテルの受付やホールスタッフなど。
- 上級(流暢な日常会話+ビジネス英語も可):現地のオフィスワークや高度な専門職も視野に入ります。例)現地企業の事務職や営業補助、ITエンジニアなど。
オーストラリアで仕事を見つける5つの方法
いざ現地で仕事を探すとなったとき、どのように探せば効率的でしょうか。ここではオーストラリアで仕事を見つける代表的な方法5つを紹介します。それぞれメリット・デメリットがありますので、自分に合った手段を組み合わせてみてください。
1. オンライン求人サイトの活用
インターネット上の求人サイトで仕事を探す方法です。現地の大手求人サイト(例:Seek, Indeed, Gumtree)には多種多様な求人が掲載されており、勤務地や職種で検索できます。また日本人向けの求人掲示板(例:JAMS.TVや日豪プレスの求人ページ)では、日本食レストランや日系企業の求人が見つかることもあります。日本語で書かれている求人も多いので英語初心者でも探しやすい点がメリットです。
2. 直接応募(ウォークイン)
気になるお店やカフェ、レストランなどがあれば履歴書(レジュメ)を持参して直接お店に売り込みに行く方法です。飲食店では「Hiring(求人募集)」の貼り紙を出している店舗も多く、そうした店には飛び込みで訪ねていくのがおすすめです。ポイントは、忙しい時間帯(ランチやディナーのピーク)は避けること、そして可能であれば店長やマネージャーに直接履歴書を手渡すことです。
3. 人脈・紹介を通じた仕事探し
現地で知り合った友人や先輩、日本人コミュニティから仕事を紹介してもらう方法です。すでに働いている人からの紹介は雇用主にも信用されやすく、採用につながりやすい傾向があります。語学学校で友達を作ったり、シェアハウスでの知人、SNSの在豪日本人グループなどを通じてネットワークを広げましょう。
4. 語学学校の就職サポート活用
ワーホリ向けのサポートプログラムを持つ語学学校に通うのも一つの手です。学校によっては履歴書の書き方指導や面接練習、現地企業との提携によるインターンシップ紹介などのサービスを提供しています。学校に通っている間に仕事探しのノウハウを教えてもらえ、同時に現地での友達作りもできるので一石二鳥です。
5. エージェント・人材派遣会社の利用
オーストラリアにはワーキングホリデー向けのサポートを行う留学エージェントや、現地の人材派遣会社があります。留学エージェントでは無料相談で仕事探しのアドバイスをくれたり、履歴書やカバーレターの添削をサポートしてくれるところもあります。
効果的な仕事探しのポイント
5つの方法の中で実際に効果的・おすすめなのは、「直接応募」と「人脈・紹介を通じた仕事探し」です。直接応募は、求人をしていないお店からも「あなたと一緒に働きたい!」と連絡がくることがあります。また、友人の紹介等で働く際は、雇用主からの信用以外にも働く前に実際の職場環境や時給など詳しいことが予め分かるのもメリットです。
仕事が見つからない時の解決策
「応募しても全然採用されない...」「仕事が決まらないまま貯金が減っていく...」そんなスランプに陥ったときのために、仕事が見つからない場合の解決策をまとめました。焦る気持ちをぐっと抑えて、一つずつ打開策を試してみましょう。
履歴書(レジュメ)の改善
最初の関門である履歴書を見直してみましょう。オーストラリアの履歴書は日本と形式が異なり、顔写真や年齢の記載は不要です。その代わり自分のスキルや職歴を箇条書きでわかりやすくまとめ、具体的な実績は数字で示すと説得力が増します。また志望動機や「自分が会社にどう貢献できるか」を伝えるカバーレターも添えて提出すると効果的です。
面接スキルの向上
書類選考を通過しても面接で落とされてしまう場合、受け答えの練習が必要です。英語面接では聞かれるポイントを想定し、自分の言葉で回答できるよう準備しましょう。よくある質問として、「自己紹介」「志望理由」「以前の仕事で学んだこと」「長所と短所」「いつから働けるか」などがあります。
英語力不足の対処法
英語力が原因で仕事探しに苦戦していると感じる場合は、思い切って英語力アップに時間を投資するのも一つの戦略です。例えば数ヶ月間語学学校に通って集中して勉強すれば、日常会話レベルに達して応募できる仕事の幅が広がります。
地域を変えて探す
滞在している地域でなかなか仕事が見つからないときは、思い切って別の都市や地域に移動することも検討しましょう。大都市は求人が多い反面、応募者も多く競争率が非常に高いです。そのため、あえて最初は求人の多い地方都市に行って経験を積むという作戦もあります。
職種の幅を広げる
「どうしてもこの職種がやりたい」というこだわりが強すぎると、採用のチャンスを逃すことがあります。理想はあると思いますが、まずは選択肢を広げてみることも大切です。比較的採用されやすい仕事で現地の就労経験を積めば、英語力も自信もつき、次の仕事探しで有利になります。
タイミングを見直す(繁忙期・閑散期)
求人のタイミングも重要なポイントです。渡航した時期が悪く、ちょうど閑散期で求人が少ない可能性があります。例えばオーストラリアでは一般的に11〜2月頃が夏の繁忙期で、観光業や飲食業の求人が増えます。逆に秋から冬にかけて(5〜8月頃)は観光客が減り、多くの地域で求人数が落ち込みます。
【体験談】半年で150万円稼いだホテル有給インターン
最後に、実際にオーストラリアのホテルで有給インターンシップを経験して半年で約150万円を稼いだ方の体験談を紹介します。ワーホリで稼ぎたい方には大変参考になるリアルな例です。
有給インターンで稼いだ具体的な収入と仕事内容
大学卒業後にワーホリで渡豪した彼女は、現地の語学学校で「英語+有給インターンシップ」プログラムを受講しました。プログラムには履歴書の書き方指導や面接練習が含まれ、さらにインターン先の仕事紹介もセットになっていたため、約1ヶ月の就職活動で3社のオファーを得ることができました。
最終的にキャンベラにあるホテル「Rydges Capital Hill」からハウスキーピング担当として採用され、そこで6〜7ヶ月間フルタイムで働いたそうです。
収入面について
その方の場合は時給平均約25豪ドル(平日$23、土日$25~28、祝日$31)という高待遇でした。ハウスキーピングはカフェやレストランのインターンより時給が高めで、1日5時間×月20日働けば月収約2,500豪ドル(約22万円)になります。実際彼女も7〜8ヶ月で約150万円を稼ぐことができたとのことです。ワーホリ期間の後半はほぼ貯金に回せたそうで、「オーストラリアは本当に稼げる」という実感を得たと語っています。
仕事内容
ホテル客室の清掃業務です。1日6~7時間、週5~6日勤務し、担当の客室を順番に回ります。朝8:30に出社して制服に着替え、その日チェックアウト予定の部屋数や宿泊継続中の部屋状況が書かれたタスク表を確認します。標準的なシングルルームは30分、少し広い部屋でも35分と一部屋あたりの作業時間が決められており、それを基に自分の終了予定時刻が算出されます。
職場環境と英語力の壁
現場のマネージャーはオーストラリア人でしたが、一緒に働いていた同僚インターンの多くは韓国人で、自分と同年代の20代が多かったそうです。清掃の仕事自体は基本的に各自が黙々と一人で行うため、勤務中に英語を話す機会はあまり多くありませんでした。そのせいもあり途中で「せっかくワーホリに来たのに英語が伸びない...」と語学面でスランプに陥った時期もあったそうです。
スランプの乗り越え方
語学の伸び悩みに関して彼女がとった対策は、「いったん開き直って日本語でリフレッシュする」ことでした。学校の先生に相談したところ「それは誰もが通る道。思い切り日本人の友達や家族と日本語で喋ってストレス発散していいのよ!」とアドバイスをもらい、その言葉通り一度日本語で好きなだけおしゃべりして心をスッキリさせたそうです。
得られたものとその後のキャリア
インターンシップを無事やり遂げた彼女は、「何度も壁にぶつかり辞めたいと思ったけれど、一つのことを最後まで続ける忍耐力と責任感が身についた」と振り返っています。外国人と話すことへの恐怖心も全くなくなり、大きな自信になったそうです。ワーホリから帰国後、彼女は念願だった外資系ホテルに就職を果たしました。
オーストラリアで働く前に知っておくべき基礎知識

最後に、ワーホリでオーストラリアに渡航して働くにあたって事前に知っておきたい基本的な知識を整理します。労働法規や税金など、日本とは異なるルールもあるのでしっかり頭に入れておきましょう。
労働法・最低賃金について
オーストラリアには連邦法と州法で労働者の権利が厳格に守られています。全国共通の最低賃金が定められており、2025年7月以降は時給24.95豪ドル(約2,320円)が最低ラインです。すべての従業員は研修期間や試用期間であってもこの最低賃金以上の支払いを受ける権利があります。
ワーキングホリデービザの制限
ワーキングホリデービザでは一つの雇用主の下で6ヶ月以上働けないという規定があります。同じ職場で継続して働きたい場合はセカンドビザ取得や労働ビザへの切り替えが必要になるので注意してください。
税金・タックスファイルナンバー(TFN)
オーストラリアで働く人は例外なく納税者番号(Tax File Number: TFN)を取得する必要があります。これは日本のマイナンバーのようなもので、就労可能なビザ(ワーホリや学生ビザ等)の人ならオンラインで無料申請できます。TFNを持っていない状態で働くと、給与支払い時に最高税率で源泉徴収されてしまうので必ず取得しましょう。
ワーホリメーカー(非居住者)の所得税率は特別に定められており、年間所得$45,000以下の部分について一律15%課税となります。これを一般に「ワーホリ税(バックパッカー税)」と呼びます。
スーパーアニュエーション(年金制度)
オーストラリアにはスーパーアニュエーション(Superannuation)と呼ばれる年金制度があります。簡単に言うと、雇用主が従業員の給料とは別に一定割合の掛け金を従業員名義の年金口座に積み立てる制度です。現在の拠出率は給与の11%前後で、ワーホリで働く場合も自動的に積み立てられます。
実は帰国時にこの積立金を受け取る手続き(DASP: Departing Australia Superannuation Payment)ができます。手続きをすれば掛け金の大部分が返金されるので、忘れずに申請しましょう。
労働者の権利と保護
オーストラリアで働く全ての人には、法律で守られた基本的権利があります。主なものとして「最低賃金を受け取る権利」、「有給休暇や病休を取得する権利」(フルタイム・パートタイムの場合)、「人種や性別による差別や職場いじめからの保護」などが挙げられます。
万一職場で不当な扱いを受けたと感じたら、一人で悩まずに行動を起こしましょう。まずは上司や雇用主に相談し、それでも改善されない場合は政府のFair Work Ombudsman(公正労働オンブズマン)に連絡します。
違法労働の見分け方
ワーホリ中には「キャッシュジョブ」と言って、給与を現金手渡しする代わりに税金を払わず最低賃金以下で働かせる違法な雇用形態に誘われるケースもあります。
違法な職場を避けるためのチェックポイント
- 提示された時給が現在の最低賃金を下回っていないか確認する
- 税務署への登録(TFN提出)や雇用契約書の取り交わしがない場合は働かない
- 「研修だから無給」などと言われても研修でも賃金支払い義務があることを主張する
地域別仕事事情とおすすめエリア

オーストラリアは広大な国土を持ち、都市ごとに経済状況や産業構造が異なります。当然、仕事探しの事情も地域によって特色があります。ここでは主要なエリア別にどんな仕事が見つけやすいか、どんな特徴があるかを紹介します。
シドニー(New South Wales州)
オーストラリア最大の都市であり、観光・金融ビジネスの中心地です。常に多くの求人が出ておりワーホリでも仕事を見つけやすい街と言われます。ただその分応募者も多く競争が激しいのが実情で、人気のカフェやレストランの仕事には何十人もの応募が集まることもあります。英語力や経験がある人に有利ですが、逆に日系企業のオフィスインターンや日本食店の募集も豊富なので、日本語を活かした仕事も見つけやすいです。
メルボルン(Victoria州)
芸術とコーヒーの街とも称され、カフェ文化が非常に盛んなエリアです。街中いたる所におしゃれなカフェがあり、バリスタやカフェ店員の求人も多いのが特徴です。ワーホリにとってメルボルンでのカフェ仕事は憧れの一つで、特にバリスタ職は大人気。ただし人気が高い分採用も簡単ではなく、専門学校のバリスタコースで技術を習得してから応募する人もいるほどです。
ブリスベン(Queensland州)
一年中温暖で「サンシャイン・ステート」(太陽の州)と呼ばれるQLD州の州都です。天気が良く人々ものんびりした雰囲気で、初めてのワーホリ先としても暮らしやすい街と言われます。ブリスベン自体は観光地ではありませんが、近郊にゴールドコーストやサンシャインコーストなど有名ビーチリゾートが控えており、観光業・サービス業の求人が豊富です。
パース(Western Australia州)
オーストラリア西海岸に位置する大都市で、アジアに近く近年発展目覚ましい地域です。WA州は鉄鉱石や天然ガスなど資源産業が盛んで、それに関連した仕事が多いのが特徴です。鉱山労働者は高収入で知られますがワーホリでは難しいとしても、資源ブームの恩恵でパース市内の一般求人も平均時給が高めです。
地方都市(田舎エリア)
アデレード(南オーストラリア州)やダーウィン(北部準州)、ケアンズ(QLD州北部)など、中小規模の都市や田舎町にもワーホリのチャンスはたくさんあります。特にファームジョブを探すなら地方都市はおすすめです。農業が盛んな地域では地元掲示板やホステル経由で仕事情報が得られやすく、かつセカンドビザ取得につながる仕事に就きやすい利点があります。
成功するための仕事探しのコツ
最後に、ワーホリでの仕事探しを成功させるための5つのコツをお伝えします。ちょっとした工夫で採用率はぐんと上がりますし、せっかくの海外就労経験を今後のキャリアにつなげることもできます。
1. 効果的な履歴書の書き方
履歴書(Resume)はあなたを売り込む大事な営業ツールです。見やすさとアピール力を意識して作成しましょう。ポイントは、重要な情報(職歴・スキル・資格)を箇条書きで簡潔にまとめること。例えば「Experienced in customer service at busy Tokyo café (2019-2021)」のように具体的に書くと目に留まりやすいです。
2. 面接で好印象を与える方法
面接ではスキルよりも人柄とコミュニケーションが重視されます。英語に自信がなくても笑顔と熱意でカバーできます。当日は清潔感のある身だしなみで臨み、入室時のあいさつや自己紹介を元気よく行いましょう。
3. 英語力向上のための実践的アドバイス
英語力は一朝一夕には伸びませんが、毎日の小さな積み重ねが大切です。おすすめは「使えるフレーズをどんどん真似して口に出す」こと。例えば接客なら「How are you today?」などの定番フレーズを積極的に使ってみる、友達との会話で新しく覚えた表現を必ず一度は使ってみる、といった具合です。
4. ネットワーキングの重要性
海外では「コネが仕事を連れてくる」と言われるほど人脈作りが大切です。ワーホリを成功させるには、積極的に人との繋がりを広げましょう。具体的には、語学学校のクラスメイトやシェアハウスの住人と仲良くなる、現地のイベントやボランティアに参加して知り合いを作る、SNSで在豪日本人コミュニティに参加して情報交換するなど。
5. 長期的なキャリア戦略
ワーホリの仕事は一時的なアルバイトかもしれませんが、将来のキャリアに活かせる経験になる可能性があります。せっかく海外で働くのですから、将来につながる目標を意識してみましょう。例えば将来ホテル業界で働きたいならワーホリ中はホテルやツアーガイドの仕事を選んで経験を積む、将来ITで起業したいなら英語でビジネスを学ぶためにオフィスジョブに挑戦してみる、など戦略的に仕事を選ぶのも一つです。
成功のための追加アドバイス
現地で実際に成功に導いたコツとして、オンライン求人サイトに求人を出しているお店にネット上で応募をし、別日にそのお店に直接履歴書を持って行く方法があります。つまりは同じお店に何度も何度も履歴書を渡しに行きます。仕事探しではハングリー精神を持ち続け、諦めずに何度もトライする事が成功の鍵です。
まとめ
オーストラリアでのワーキングホリデーは、努力次第で仕事も見つかりやすく充実したものにできます。最低賃金が高く、真面目に働けばしっかり貯金もできるので、「海外で働く」という貴重な経験とお金の両方を手に入れられるチャンスです。
ぜひ本記事の情報やコツを活かして、オーストラリアワーホリでの仕事探しを成功させてくださいね。あなたのワーホリが実り多いものになるよう応援しています!
オーストラリアワーホリについて詳しく聞く
この記事を監修した人

m.kato
GIO CLUB株式会社「成功する留学」カウンセリング事業部・マネージャー
アメリカでの短期留学を経験後、社会人として働きながら独学で英語力を伸ばし、カナダへ2年間留学。帰国後は英会話学校のスタッフの職を経てカウンセラーへ転身。
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英語力不足を感じる場合は、まず語学学校に通ってレベルアップを図るのがおすすめです。「日常会話もまだ不安...」という人でも、3〜4ヶ月ほど現地の語学学校で学べばある程度の英語力が身につきます。語学学校在学中にアルバイト探しを始めれば、卒業する頃には応募できる職種の幅が広がっているでしょう。