お急ぎの方はお電話で!

お問い合わせ0120-945-504
  
  

まだ知らない大邱の旅〜大邱薬令市韓医薬博物館を訪ねて 取材協力:大邱市

    
木谷 朋子
木谷 朋子

訪れてわかった「大邱」の魅力

大邱薬令市の門

こんにちは。7月となりましたが、夏の旅の計画は立てられましたか?今年の私のイチオシは、ソウルではなく、地方旅です。もちろん地方と言っても、いろいろありますけれど、今月からは「大邱(テグ)」をとりあげます。

じつは、4月、5月と大邱(テグ)を訪れ、今まで知らなかった大邱の魅力をいろいろ見て、感じてきました。観光スポットだけでなく、「韓方美容体験」、「コスメショップでの石鹸、パック作り」、「足湯」や「お寺での薬膳料理体験」など、ワクワクするような体験型の旅も順次ご紹介していきたいと思います。

大邱薬令市韓医薬博物館前の巨大オブジェ

ところで、みなさんは「大邱」という町にどんなイメージをお持ちですか?私自身も、最初は「薬令市がある町」、「韓国第4番目の都市」、「ファッション(衣料品)の町」、「美人が多い」といった、かなりステレオタイプなイメージしかありませんでした。これまでは、この大邱を拠点に、世界遺産の「安東(河回村ハフェマウル)」、海印寺(ヘインサ)、慶州(キョンジュ)へ行くというイメージでいましたが、それは私が単に、大邱の町の中にある豊かな観光資源を知らなかっただけだったのです。

私が大邱に関心を持つようになったきっかけですが、ここ1〜2年、周囲の韓国大好き友だちたちが、「大邱いいよ〜」「面白いよ!」と口々に言うようになり、大邱に出かける人が増え始めたからなのです。SNSの影響は大きいですね。

とはいえ、いくら「大邱はいいよ〜」と言われても、どこがいいかは実際に行ってみないとわかりません。まず、大邱市観光課の担当者丸山さんにいろいろご相談し、取材先を決めることにしました。

1910年代の韓薬房の再現シーン

興味津々!大邱薬令市韓医薬博物館へ

朝鮮時代の大邱薬令市を再現したジオラマ

大邱の魅力の一つに、韓方(ハンバン)の町としての歴史の古さがあげられます。大邱には、朝鮮王朝時代(1658年)から約400年の歴史をもつ薬令市があり、今では毎年5月に「薬令市韓方文化祭り(通称・薬令市フェスティバル)」が開催されています。

大邱薬令市は、ソウルの京東市場、全州の薬令市と並び、朝鮮王朝時代から続く韓国の三大韓方薬市場なのですが、現在も国内はもちろん、日本や中国、ロシア、ヨーロッパにも韓方薬を供給する韓方薬の拠点の一つとなっています。

朝鮮王朝時代の名医「ホ・ジュン先生」の肖像画

1993年にオープンした薬令市展示館は、2011年に大邱薬令市韓医薬博物館に昇格し、薬令市の歴史を一目で見て体験できる展示文化空間として人気があります。

館内の「韓方歴史室ゾーン」には、さまざまな種類の韓方薬材や、『東医宝鑑』などの歴史的に有名な韓医書など、300点あまりの韓方薬関連の遺物が展示されています。薬令市の由来や歴史を、アニメーションやグラフィックパネルで、立体的に展示しているためとてもわかりやすく、1910年代の薬令市の薬局通りの再現空間なども見どころの一つです。

ホ・ジュンが編纂した韓方のバイブル『東医宝鑑』も展示中
館内にある「足湯コーナー」

五感で楽しむ韓方体験

大邱薬令市韓医学博物館のユニークな点は、歴史を語り、見せるだけではないことです。短時間でも来館者が楽しめるようにと、韓方体験ができる「韓方体験室」が設けられています。

私たちが体験したのは、韓方足浴剤を入れた「足湯体験」。博物館の外にも足湯コーナーはあるものの、館内の足湯は、足浴剤を使っているのがポイントです。足しか入れていないのに、10分ほどすると、体中からジワジワと汗が出て、体がポカポカ。20分で体がかなり温まります。

韓方薬剤を使った肌に優しい石鹸が作れます!

この「韓方足湯体験」のほか、館内では「韓方石鹸作り」、「韓方芳香剤作り」、「韓方ミスト作り」、「韓方リップバーム作り」など、さまざまな「韓方ヘルシー体験」ができます。こちらの体験プログラムは有料で、事前予約が必要です。

[関連情報]
大邱薬令市韓医学博物館 WEB SITE
住所:大邱広域市中区達句伐大路415通り49
電話:053−253−4729
※「韓方ヘルシー体験」は要予約

植物や鉱物、動物などの韓方薬剤を展示、説明するコーナー

簡単に調べられる四象体質診断

人気の四象体質診断コーナー

最後に、この韓医薬博物館で見ておきたいイチオシスポットをご紹介します。韓国の韓方(韓医学)には、陰陽五行説や四象体質など、韓方独特の原理やアプローチがあるのですが、館内には、四象体質を簡単に診断できる機械が設置されているのです。厳密な診断ではないものの、4つの体質の違いも理解しやすく説明されていますし、何より自分の体質を診断できるのが面白いと思います。

四象体質というのは、朝鮮時代後期の韓方医であり哲学者だった李済馬(イ・ジェマ)(1837〜1900年)先生による考え方です。体質を、「太陽人」、「少陽人」、「太陰人」、「少陰人」の4つに分け、各々の体質に合った治療法、病気の予防法、健康管理などを、著書に残しています。

四象体質診断が手軽にできる機械も設置。2択の質問に答えていきます。

現在ではその「四象体質論」をさらに体系化し、最新鋭の機器を併用することで、より正確な判断ができるようになっています。韓方では、「性格や気質」は、「外見(体格や骨格、顔つき)」とともに、体質診断の際には重要視されます。

本来は診断時に細かい設問があるのですが、博物館の機械では、それがとても簡単な質問のみで構成されていますので、おおよその診断と思ってください。下記に、四象体質の主な特徴を書きましたので、ぜひ参考にしてください。四象体質を知っておくと、自分に合う食物、合わない食物もわかりますし、病気になりやすい自分の弱い部分を事前に知ることができます。この博物館は、韓方に対する興味の幅を広げてくれる場所でもありますが、自分の健康を見つめ直す場所にもなっていると思います。

【四象体質の主な特徴】
■太陽人(逆三角形体格。積極的で社交的。決断力あり。やや独善的。肺が強く肝臓が弱い)

太陽人の性格

■太陰人(背が高く体格が良い。落ち着いていて忍耐強い。柔軟性あり。肝臓が強く肺が弱い)

太陰人の体格条件、印象と容貌

少陽人(上半身に比べ下半身が華奢。活動的だが熱しやすく冷めやすい。目立ちたがり屋。脾臓が強く腎臓が弱い)

少陽人の行動

■少陰人(華奢でやせ型だが下半身は発達。内気で消極的。ストレスが溜まりやすい。腎臓が強く脾臓が弱い)

少陰人の健康上の特徴

[関連情報]
大邱薬令市韓医学博物館 WEB SITE
住所:大邱広域市中区達句伐大路415通り49
電話:053−253−4729

  
木谷 朋子

木谷 朋子
『留学ジャーナル』の編集者を経て1989年より2年間イギリスへ留学。帰国後はイギリスを始め、ヨーロッパ各地やアジア、オーストラリアなど、世界各地を取材。海外の旅文化や最新の旅行情報、語学、留学をテーマに幅広い分野で執筆活動を続ける。韓国関連の著作:『Live from Seoul』(ジャパンタイムズ)、『人気韓国ドラマロケ地めぐり』(学研)ほか、『るるぶ韓国』、『るるぶソウル』(JTBパブリッシング)では『韓流ブック』を担当。

    

この記事をシェアする

カウンセラー

カウンセラーは留学経験者なので、気兼ねなくご相談いただけます。
豊富な経験と知識で、一人ひとりに合った留学プランをご提案します。

▼ご質問やご不明点はお気軽にご相談ください!

通話無料0120-945-504

▼留学デスクで個別相談する日程を予約しよう

▼ご来店が難しい方にはメール相談も承ります

無料メール相談
パンフレット請求

「成功する留学」ならではの読み応え!
留学の基礎から語学学校まで、情報満載のパンフレットを無料でお届けします。

資料請求

留学セミナー

成功する留学ではさまざまな留学セミナー・イベントを開催!
留学に興味のある方は、まずはお気軽にご参加ください。

カウンセリング予約

ページ上部に戻る