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魅惑のカントリーサイド エディンバラ国際フェスティバルへ行こう!

    
木谷 朋子
木谷 朋子

68年の歴史をもつエディンバラ国際フェスティバル

カールトンヒルから見たエディンバラの町

8月に入り、夏休みシーズン真っただ中。私の周囲でも、次々と海外へ旅立つ人が増えています。日本は暑い夏ですが、この時期のイギリスは涼しくて快適。夏にはイギリス各地でいろいろな行事が行われています。

今回は、その中でもイギリスの夏の風物詩として有名な「エディンバラ国際フェスティバルEdinburgh International Festival」のことをご紹介したいと思います。

この「エディンバラ国際フェスティバル」は、世界最大級の芸術祭といわれています。1947年に始まり、今年で68回を数えます。イギリスでも長い歴史をもつ伝統行事の一つで、開催シーズンは毎年8月の3週間。今年の開催期間は8月7日〜31日です。

フェスティバル期間中は、国内外のアーティストたちによる演劇、オペラ、クラシック音楽、バレエ、ダンスパフォーマンスが、エディンバラ市内にある6つの劇場やコンサートホールで連日楽しめます。人気チケットは現地に行ってからでは売切れという可能性もあり、毎年、前売りチケットをあらかじめ購入して、エディンバラへ行く準備をする人もいます。

エディンバラ旧市街の目抜き通りロイヤルマイル

日本の演劇界にも、このエディンバラ国際フェスティバルで注目された人物が何人かいます。一人は、1985年に『マクベス』をひっさげてエディンバラへやって来た演出家の蜷川幸雄さん。このときの『マクベス』が高く評価されたことで、イギリスの演劇界でも一目置かれる存在になり、日本では演劇界の重鎮となられています。現在も、イギリスで蜷川演出による芝居が公演されているのは、最初のエディンバラとの関わりがあったからではないでしょうか。

もう一人が、野田秀樹さんです。1990年のエディンバラ国際フェスティバルで、野田さんが当時率いておられていた「夢の遊民社」の『半神』を、留学中だった私もエディンバラまで見に行きました。
翌年1991年には、鴻上尚史さん率いる第三舞台が公演しています。当時、エディンバラ国際フェスティバルに参加した日本の演劇人はとてもエネルギッシュだったのが印象的です。

エディンバラのメインコンサートホール「アッシャーホール」

今年は、ジュリエット・ビノシュが「エディンバラ国際フェスティバル」の舞台「Antigone」に出演するということで、話題になっていました。

最近は日本の演劇人はあまり「エディンバラ国際フェスティバル」に参加しなくなっているようで、その点はちょっと残念です!

[関連サイト]
●エディンバラ国際フェスティバル WEB SITE

チケットが取りやすいエディンバラ・フェスティバル・フリンジ

フェスティバル期間中、大道芸人やアーティストたちが集まるロイヤルマイル

「エディンバラ国際フェスティバル」よりも気軽に見られるのが、「エディンバラ・フェスティバル・フリンジEdinburgh Festival Fringe」です。フリンジとは実験的な劇を意味しますが、演劇、コメディ、ダンス、ミュージカルなど、幅広いパフォーマンスが、市内各所で行われています。今年は8月7日〜31日。「エディンバラ国際フェスティバル」と同時期開催です。

アマチュア、プロ関係なく参加できるため、毎年2000以上の団体が参加しています。値段もエディンバラ国際フェスティバルの方よりずっとお手ごろ。公演料金が無料のものもあります。

チケット情報やプログラムが置いてあるフリンジ・ショップ

このフリンジ・フェスティバルに参加した若きアーティストたちが、後に有名になった例もあります。イギリスを代表する大女優エマ・トンプソンや、『ミスター・ビーン』で有名なコメディアンのローワン・アトキンソン。彼らは、若い頃にエディンバラのフリンジに出演して演技を磨いたと言われています。

私もフェスティバル期間中には、小さい劇団の芝居やダンスパフォーマンスを見たりします。チケットはその場でとれることも多く、正直、クオリティがイマイチなこともありますが、「当たり」なこともありますので、それが「フリンジ」を見る楽しみの一つでもあります。まずは、ロイヤルマイルにあるフリンジ・ショップへ行き、分厚いフリンジ用のプログラムを手に入れてください(無料)。ここから興味のありそうな演目を選ぶのも一つの方法です。

[関連サイト]
●ザ・エディンバラ・フェスティバル・フリンジ WEB SITE

エディンバラ城の「ミリタリー・タトゥー」

ミリタリー・タトゥーの軍楽隊

フェスティバル期間中の行事で、マストで行っていただきたいのが「ミリタリー・タトゥー」です。正式名称は「ザ・ロイヤル・エディンバラ・ミリタリー・タトゥーThe Royal Edinburgh Military Tatto」。「タトゥーTatto」といっても「軍隊の帰営ラッパ」のことで、「刺青」のことではありません。

イギリスでは、1950年にエディンバラ城で始まったこの軍楽隊のバグパイプ演奏のことを、「ミリタリー・タトゥー」と親しみをこめて呼んできました。伝統衣装のタータンチェックのキルトを着た各国の軍楽隊が、バクパイプを弾きながらパレードするショーのことで、エディンバラでは夏の風物詩として知られています。

絶妙なライティングにうっとり!

今年の開催期間は8月7日〜29日まで。今年はフェスティバルとほぼ同時期ですが、少し早めに終了します。

準備は7月から始まり、エディンバラ城の入口のエスプラナード広場に、「ミリタリー・タトゥー」観覧用の椅子が組まれます。その数8700席。近年観覧希望者が多くなったため、2011年に席数を増やし、広場の両側のかなり高い位置まで席が作られています。

「ミリタリー・タトゥー」の内容は毎年違いますし、参加するバンドも変わります。2012年に久しぶりに観てきたのですが、一番驚いたのが、パフォーマンスの構成が格段に良くなっていることでした。もちろん、照明や音声技術も以前とは比べ物になりません。

伝統のパイプバンド演奏やハイランド・ダンスに加え、ディズニーやスーパーマンといったコミックヒーローが登場する斬新なプログラム。観客を驚かせ、楽しませてくれる最高のパフォーマンスに酔いしれました。エディンバラ城の壁に映されたライティングの美しさや最後の花火も素晴らしかったです。

本物の車が登場するパフォーマンスも!

今年はすでにほぼチケットが完売していますが、毎日少しだけ当日券も出るそうです。来年に向けて準備したい方は、今年の12月からチケット発売がスタートしますので、お忘れなく!ちなみに、エディンバラ・フェスティバルのチケットの方は来年3月からの発売です。

いつものエディンバラは静かで落ち着いた街です。でも、夏のフェスティバルの時期だけは本当に違います。その特別な華やぎと活気を体感してきてください。ぜひフェスティバルの時期をはずさずに訪れて欲しいです。

[関連サイト]
●ザ・ロイヤル・エディンバラ・ミリタリー・タトゥー WEB SITE

  
木谷 朋子

木谷 朋子
『留学ジャーナル』の編集者を経て1989年より2年間イギリスへ留学。帰国後はイギリスを始め、ヨーロッパ各地やアジア、オーストラリアなど、世界各地を取材。海外の旅文化や最新の旅行情報、語学、留学をテーマに幅広い分野で執筆活動を続ける。イギリス関係の著書:『英語で楽しむピーターラビットの世界BOOK1、BOOK2』(ジャパンタイムズ)、『英国で一番美しい風景 湖水地方』(小学館)、『ロンドンと田舎町を訪ねるイギリス』(共著・トラベル・ジャーナル)、『イギリス留学』(共著・三修社)ほか。

    

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