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フランス・ミリオタ必見!レアなスポット「マジノ線」

    
加藤 亨延
加藤 亨延
要塞外観

マジノ線を知っていますか? 第一次大戦後、フランスがドイツに対抗するためにスイス国境から仏独国境、そして仏・ベルギー・ルクセンブルク国境が交わる総距離322kmにわたって築かれた長大な軍事要塞群です。当時の仏陸軍省アンドレ・マジノの建議により、1927年から36年までの約10年の歳月をかけて建設されました。

同線上には砦や砲台が無数にありますが、そのいくつかが観光用に整備されています。その中で代表的な砦の1つが、アルザス地方の街、ストラスブールから車で40分ほどの北にあるシュナンブール要塞です。

要塞入口

要塞は地下30mの場所に2800mに渡って張り巡らされ、通路が各砲台を繋いでいます。訪問は自由見学ではなく、施設ガイドによる1日1回(日曜は2回)のツアーのみ。フランス語の他に英語やドイツ語でも行われています。所要時間は約2時間。時期によっては開いていない期もあるため、先に確認してから訪れた方が良いです。

延々と続く通路

入場料を払い入口を抜けると、いくつかの扉を通り、地下へ続く階段を延々と下ります。施設内には発電設備や兵舎、厨房、司令部など、籠城できる設備が整えられ、ここがかつて最前線だったことを、まじまじと感じさせます。地上に顔を出す砲台は今も稼働可能で、実際に動かすこともできます。

当時は珍しい電気式厨房

地下のため常に気温は13度に保たれています。そのため夏は羽織るものを用意したほうが良いでしょう。通常の見学では使いませんが、エレベーターもあるため、車椅子やベビーカーでも訪れられます!

どの通路にも線路が敷かれている

このように分厚いコンクリートで固められた地下砦や砲台を擁し、鉄壁を誇ると言われていたマジノ線ですが、第二次大戦時、ドイツ軍は要塞が築かれていなかった仏・ベルギー国境を通りフランスへ侵攻しました。そのためマジノ線は防衛の役目を果たすことなく、フランスへ進んだ独機甲兵団の強襲を受け、あっけなく崩れ去りました。

当時使われていた砲

今は同じEU加盟国として親密な関係を結んでいるフランスとドイツ。かつてヨーロッパが重ねてきた戦争の歴史の一端を、垣間見ることができる施設です。

【データ】
店名:シュナンブール要塞(Fort de Schoenenbourg)
住所:67250 Hunspach
Tel:03 88 80 96 19
営業時間:14:00〜16:00(日曜は9:00〜11:00、14:00〜16:00)ただし要問合せ
入場料:€7
定休日:月曜
URL:http://www.lignemaginot.com/

  
加藤 亨延

加藤 亨延
ジャーナリスト。日本の雑誌に海外事情を寄稿。専門は日・英・仏の比較文化。ロンドンにて公共政策学修士を修了後、東京で雑誌、ガイドブック制作に携わる。2009年9月よりパリ在住。取材などで訪れた先は約60ヵ国800都市。現地コーディネートも担当。趣味は飲物。各国蔵元とミネラルウォーターの源泉へ足を運ぶことがライフワーク。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。ご連絡はこちらまで。

    

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