オーストラリア大学院留学完全ガイド:費用から就職まで成功への全ステップ

本記事では、最新版のデータと制度に基づき、オーストラリア大学院留学の全体像から具体的な準備ステップまでを徹底解説します。オーストラリアはメルボルン大学をはじめ世界大学ランキングトップ100に複数校が名を連ねる教育大国であり、留学生受け入れにも積極的な環境が整っています。費用や入学条件、奨学金情報から卒業後の就職事情まで網羅し、最新情報・網羅性・実用性・信頼性を兼ね備えた完全ガイドとしてお届けします。チェックリストやケーススタディ、図解も交えて、プロのカウンセラー視点で丁寧に解説しますので、ぜひ安心して最後までお読みください。
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この記事を監修した人

末永 ゆう生
「成功する留学」進学カウンセラー
早慶上、ICU、GMARCHなどの国内の難関大学英語系学部と海外大学の併願を希望する受講生の成功を導くノウハウを蓄積。オレゴン州立大学直接入学、ファウンデーションコースを経由して、マンチェスター大学入学、カレッジを経由して、トロント大学入学など、現時点の英語・学力・お金を踏まえて、顧客の理想に寄り添った多種多様な進学・キャリアの提案・支援を行い、高い顧客満足度を実現。
- 1. オーストラリア大学院留学の魅力とメリット
- 2. オーストラリアの大学院制度と学位の種類
- 3. 入学条件と出願要件【IELTS・学歴・その他】
- 4. 出願の流れと準備スケジュール【スケジュールテンプレート付き】
- 5. 学費と留学費用のリアル【授業料・生活費・奨学金情報】
- 6. 奨学金と資金調達の方法【返済不要の奨学金一覧】
- 7. 学生ビザ申請と渡航手続き【最新ビザ情報】
- 8. オーストラリアでの学生生活【学業・日常サポート・カルチャー】
- 9. ケーススタディ:成功した先輩たちの体験談
- 10. 卒業後の進路と就職事情【ポスト留学のキャリア戦略】
- 11. 留学準備チェックリスト【出発までにやるべきこと】
- 12. まとめ:成功するオーストラリア大学院留学へ向けて
1. オーストラリア大学院留学の魅力とメリット
世界トップレベルの教育環境
オーストラリアには、世界大学ランキング上位の大学が多数あります。特に「Group of Eight(豪八大学)」と呼ばれる8校は、研究力・教育水準が非常に高く、日本人留学生からも人気です。
代表的な大学:
- メルボルン大学
- シドニー大学
- クイーンズランド大学
- オーストラリア国立大学(ANU)
例えば、メルボルン大学はQS世界大学ランキングで常に上位にランクインしており、国際的な評価も非常に高いです。「どうせ行くなら世界レベルで学びたい」という方に、オーストラリアは最適な選択肢といえます。
留学生への手厚いサポート体制
オーストラリアの大学は、留学生の受け入れに非常に積極的です。どの大学にも「International Office(留学生オフィス)」が設置されており、以下のようなサポートを受けることができます。
サポート内容 | 説明 |
---|---|
英語サポート | アカデミック英語の補講や語学チューター制度 |
生活支援 | 住居探し、医療保険案内、銀行口座開設など |
学習支援 | メンター制度、履修指導、就職相談など |
また、多くの学生が世界各国から集まっており、多文化環境での学びを通して、国際的な視野や異文化適応力も養われます。
働きながら学べる、就職にも強い
オーストラリアでは、学生ビザで就労が許可されています。
- 学期中:2週間で48時間までのアルバイト可
- 長期休暇中:フルタイム就労が可能
さらに、最低時給も世界的に高く、2024年時点で時給24.10豪ドル(約2,000円)。2週間で48時間働けば、月15〜20万円程度の収入になることもあります。
ただし、あくまでも「学業優先」が大前提。無理のない範囲での就労を心がける必要があります。
また、大学院修了後にオーストラリア国内で就職を目指す人には、「卒業ビザ(Post-Study Work Visa)」の制度があり、一定期間現地での就労経験を積むことも可能です。
2. オーストラリアの大学院制度と学位の種類
学位体系とコースの種類
オーストラリアの大学院は、以下のように分類されます。
学位種別 | 所要年数 | 特徴 |
---|---|---|
Master's Degree(修士) | 1.5〜2年 | リサーチ型・コースワーク型の2種類がある |
Doctoral Degree(博士) | 3〜4年 | 完全な研究中心。論文提出が必須 |
修士課程の2つのタイプ
- リサーチコース:研究と論文が中心。将来、博士課程や研究職を目指す人向け。
- コースワーク:授業と試験で単位を取得。実務的スキルを磨くのに適しており、MBAなども含まれる。
修了期間の基本ルール
2015年以降、修士課程は基本2年間以上とされるようになりました。短期修了コースは減少傾向にあり、日本の大学院と同様、1.5〜2年程度と考えておくとよいでしょう。
博士課程は通常3〜4年ですが、研究進行が順調であれば3年での修了も可能です。
グラデュエート・ディプロマなどの準備コース
以下のような大学院準備課程も用意されています:
課程 | 期間 | 対象者 |
---|---|---|
Graduate Certificate | 約半年 | 関連職歴や専攻分野に自信のない方 |
Graduate Diploma | 約1年 | 修士課程に進む前の基礎固め |
このような柔軟な進学ルートにより、異分野からの挑戦や社会人の学び直しにも対応しています。
ケーススタディ:社会人の学び直し成功例
例えば、国内で7年の人事経験を積んだ社会人が、オーストラリアの大学院で人事マネジメント(HRM)を学び直し、最新の理論と実務を習得。その後、日本で人事コンサル企業への転職に成功した事例があります。
このように、オーストラリア大学院はキャリアチェンジやキャリアアップのための再スタートにも最適です。
3. 入学条件と出願要件【IELTS・学歴・その他】
英語力の基準
試験 | 目安スコア |
---|---|
IELTS | 6.5〜7.0(各セクション6.0以上) |
TOEFL iBT | 約90点以上 |
一部の専攻(教育・法学など)はIELTS7.0以上を求める場合もあります。学生ビザ申請の最低基準も、2024年からはIELTS6.0相当以上に引き上げられており、早めの対策が重要です。
英語力が不足している場合でも、条件付き入学(語学学校経由)という選択肢もあります。
学歴と成績の条件
要件 | 内容 |
---|---|
最終学歴 | 学士号(4年制大学)取得が原則 |
成績基準 | GPA3.0/4.0以上が目安 |
提出書類 | 卒業証明書・成績証明書(英文)など |
一部の大学・専攻では、追加で以下のような書類が必要です:
- 推薦状(Reference Letter)
- 志望動機書(Statement of Purpose)
- 研究計画書(Research Proposal)
特に研究型コースや博士課程では、指導教員との事前コンタクトや研究テーマの明確化が求められます。
職歴や追加要件
以下の専攻では職歴が要件になる場合があります:
- MBA:2〜3年以上のマネジメント経験が必要なことが多い
- 教育・ソーシャルワーク系:実務経験を重視する傾向あり
必要書類としては、以下が求められることがあります:
- 職務経歴書(Resume/CV)
- 勤務先からの推薦状
- 実績ポートフォリオ(クリエイティブ分野など)
出願条件のまとめチェックリスト
- 学歴:学士号(4年制大学)取得済み
- 英語力:IELTS6.5以上またはTOEFL90点程度
- 成績:GPA3.0以上が目安
- 書類:卒業・成績証明、推薦状、志望動機書など
- 職歴:専攻により必要(MBAなど)
- その他:ポートフォリオや研究テーマ明記が必要な場合あり
早めの準備がカギです。
特に英語試験はスコア取得まで時間がかかるため、出願の1〜2年前からの対策開始が望まれます。
4. 出願の流れと準備スケジュール【スケジュールテンプレート付き】
オーストラリアの大学院に出願するには、入学時期の約1年前からの準備が理想です。以下は、2月入学を想定したスケジュール例です。
出願準備スケジュール(例:2月入学)
時期 | 主なタスク |
---|---|
入学1年前(2〜4月) | 希望専攻・大学をリサーチ/必要書類と英語試験を確認/奨学金情報の収集開始 |
入学前年5〜8月 | IELTS/TOEFL対策開始/英語試験初回受験/卒業・成績証明書、推薦状の準備開始 |
入学前年9〜11月 | 願書提出の最終準備/出願フォーム入力、志望動機書作成/出願完了(多くは10〜12月締切) |
入学前年12月〜1月 | 合格発表/入学意思表明とデポジット支払い/ビザ申請開始/航空券・住居の手配 |
入学直前(1〜2月) | 渡航準備最終チェック/保険・ビザ・公的手続きの確認/出発準備 |
ポイント:出願は各大学のオンラインポータルから行います。複数校への併願も可能ですが、出願料は1校あたり約100豪ドルほど。締切や出願形式は大学によって異なるため、各校の公式情報をよく確認しましょう。
自分専用のスケジュール表が作れる!
当サイトでは、「留学準備スケジュールテンプレート(Excel)」も提供しています。必要項目を入力するだけで、自分専用の出願スケジュールを簡単に作成可能です。計画的に準備を進めたい方は、ぜひご活用ください。
5. 学費と留学費用のリアル【授業料・生活費・奨学金情報】

オーストラリア大学院留学の費用は、「学費+生活費+その他諸費用」で構成されます。以下にそれぞれの目安を具体的に解説します。
① 学費(授業料)
学費は大学や専攻分野により大きく異なりますが、一般的な修士課程で年間A$18,000〜35,000(約140〜275万円)が相場です。
学費の傾向
- Group of Eight(豪八大学)など難関校は高め
- 医学・工学・MBAなどの専門性が高い専攻は高額
- 地方大学や人文系は比較的リーズナブル
学費の例(年額)
大学名 | 学位・分野 | 年間学費(目安) |
---|---|---|
メルボルン大学 | 修士(理系) | A$45,000(約390万円) |
シドニー大学 | 修士(文系) | A$35,000(約300万円) |
西オーストラリア大学 | 修士(コースワーク) | A$28,700〜38,200 |
グリフィス大学 | 修士(一般) | 約A$30,000(約260万円) |
授業料は毎年見直されるため、最新情報は大学公式サイトで確認を。
② 生活費(家賃・食費・交通費など)
都市やライフスタイルによって大きく差が出ますが、1年間の生活費はA$20,000〜30,000(約160〜240万円)が一般的です。
月ごとの目安(都市別)
都市名 | 月額生活費の目安 |
---|---|
シドニー/メルボルン | A$1,900〜2,500 |
ブリスベン/キャンベラ | A$1,400〜1,600 |
アデレード/パース | A$1,300〜1,500 |
住居タイプと特徴
住居形態 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
学生寮 | 安全・便利/大学に近い | 費用やや高め(週A$300〜450) |
ホームステイ | 初めての渡航に安心 | 家族との相性や生活習慣に要注意 |
シェアハウス | 費用が抑えられる | 自分で物件探しが必要 |
その他の主な生活費
- 食費:週A$90〜150(自炊 or 外食)
- 通信費:月A$50〜100
- 交通費:月A$100前後
- 娯楽費:個人差あり(映画:A$6.5程度)
③ その他の諸費用
項目 | 内容・費用目安 |
---|---|
ビザ申請料 | 学生ビザ:A$1,600前後(2024年時点) |
海外留学生保険(OSHC) | A$500/年程度(大学在籍期間分を一括払い) |
航空券 | 往復:15万〜20万円(時期により変動) |
テキスト・教材費 | 年間数万円程度(専攻によって差) |
渡航後の初期費用 | 家賃デポジット、家具購入などで数十万円の準備が必要 |
ビザ申請時には、年間A$20,000以上の生活費証明が求められます。資金計画をしっかり立てておくことが大切です。
奨学金制度も活用を!
オーストラリアには、大学独自の奨学金や、政府主催の国際奨学金(Australia Awardsなど)が多数あります。成績優秀者向けや分野限定の奨学金もあるため、早い段階からの情報収集と応募準備がカギです。
補足情報:「留学費用の内訳や節約術」「都市別モデル費用」など、さらに詳しい情報は当サイト内の「オーストラリア留学の費用」カテゴリーで特集しています。自分の計画に合わせて、より現実的な予算シミュレーションを行いましょう。
6. 奨学金と資金調達の方法【返済不要の奨学金一覧】
学費・生活費の負担を減らすために
オーストラリア大学院への進学には、学費だけでなく生活費、ビザ申請費用、航空券代などさまざまな出費が伴います。これらをすべて自己資金で賄うのは大きな負担になるため、奨学金制度や資金調達方法の活用は非常に重要です。
特に大学院レベルでは、返済不要の「給付型奨学金」が複数存在します。条件に合えば数十万円〜数百万円単位で支給される可能性があるため、積極的に情報収集し、計画的に応募準備を進めることが成功のカギです。
日本国内で応募可能な主な奨学金制度
奨学金名 | 特徴・概要 |
---|---|
日本学生支援機構(JASSO)海外留学支援制度 | 学内推薦制。学業成績や人物評価が重視され、月額支給型の支援。採用人数は限られるが実績多数。 |
トビタテ!留学JAPAN | 官民連携プログラム。大学院コース枠あり。生活費・渡航費をカバーする高額支援が特徴。 |
自治体・民間財団奨学金 | 出身地や分野に応じた奨学金が多数。ロータリークラブ、伊藤国際教育交流財団などが代表例。年間数十万円〜100万円超の給付も。 |
これらの奨学金は、出願に際して学内選考やエッセイの提出が必要であり、早めの準備が必要です。
オーストラリア側の奨学金も狙い目
奨学金名 | 特徴・支援内容 |
---|---|
Australia Awards | オーストラリア政府が提供。授業料全額+生活費を支給する大型奨学金。日本人応募可の枠もあり。ただし競争率は非常に高い。 |
各大学の奨学金 | 成績優秀者や特定国籍(日本含む)対象に授業料免除・減免制度を設ける大学が多い。例:年間A$10,000免除など。 |
エンデバー奨学金(旧制度) | かつては最大A$272,500の支援実績がある名門制度。現在は停止中だが、新たな制度への移行が検討されている。 |
多くの大学は奨学金専用ページを持っており、志望校が決まり次第チェックしておくことが大切です。
奨学金応募で大切な心構え
- ほとんどの奨学金が選抜制(審査あり)
- 募集時期が早く、入学1年以上前の締切も珍しくない
- 「複数同時応募」で合格確率を上げるのが基本戦略
- 書類準備・研究計画・志望動機書の完成度が決め手
奨学金選考においては、英語力・成績・将来の目標が明確であることが求められます。大学出願用の書類とは別に、奨学金用にカスタマイズしたエッセイを準備するのもポイントです。
資金をどう準備するか?複合的に考える
奨学金だけで全費用をまかなえるケースはごく一部です。現実的には、以下のような手段を複合的に組み合わせた資金計画が必要です。
資金源 | 詳細 |
---|---|
自己資金 | 貯金・家族の支援など。計画的な準備が前提。 |
教育ローン | 日本政策金融公庫や民間金融機関の「留学向けローン」。比較的低金利。 |
留学中のアルバイト | 就労可能なビザ制度を活用。生活費の一部補填に。 |
例:時給A$20で週15時間×6か月働くと → 約A$7,200(約64万円)の収入。
※ただし過度なアルバイトは学業に支障をきたすため、バランス重視で。
7. 学生ビザ申請と渡航手続き【最新ビザ情報】
オーストラリアの学生ビザ「Subclass 500」
学生ビザ(Subclass 500)は、オーストラリアで2か月以上の学位取得コースに在籍するために必要なビザです。正規の大学院コースに進学する場合、基本的にこのビザが該当します。
このビザは、就学+就労が可能な柔軟性を持ち、ビザ発給期間は「在籍期間+1〜2か月」ほどが一般的です。2年間の修士課程であれば、2年3か月〜2年半程度の滞在が許可されるケースもあります。
申請タイミングと全体の流れ
ステップ | 内容 |
---|---|
1. CoE発行 | 入学許可証(CoE:Confirmation of Enrolment)を大学から取得 |
2. OSHC加入 | 留学生保険(OSHC)に加入し、証明書を入手 |
3. オンライン申請 | ImmiAccountを作成し、申請フォームへ必要事項を入力 |
4. 書類提出 | 英語スコア・財政証明・健康診断・GTEエッセイなど |
5. 支払い | 申請料A$1,600前後を支払い、審査スタート |
主な提出書類
- CoE(入学許可証)
- パスポート
- OSHC加入証明書
- 銀行残高証明書 or 奨学金証明書
- 英語試験スコア(IELTSなど)
- 健康診断書(胸部X線検査など)
- GTEステートメント(留学の動機・将来計画)
GTE(Genuine Temporary Entrant)ステートメントは、ビザ審査で重視される要素のひとつ。帰国意志、明確な学習目的、学習後のキャリアプランを論理的に述べる必要があります。
ビザ取得後の準備
- ビザ情報を印刷して持参
- 航空券・住居手配
- 市役所で転出届や保険脱退などの手続き
- 初期費用(家賃デポジット・家具購入)に備え、現金やクレカの準備も忘れずに
8. オーストラリアでの学生生活【学業・日常サポート・カルチャー】
授業スタイルと学び方の違い
オーストラリアの大学院では、学生主体の学びが基本です。受け身ではなく、積極的に発言し、議論に参加する姿勢が評価されます。
- 授業形式:セミナー、グループワーク、発表形式など
- 評価方法:出席、課題、平常点、期末試験の総合評価
- 自主学習:図書館・アカデミックスキルセンターが充実
英語での課題提出やプレゼンが多く、最初は苦戦することもありますが、大学側もサポート体制を整えているので安心です。
言語や文化の壁を乗り越えるには
- 大学の語学サポートを積極的に活用(Writing Centerなど)
- 学内のピアメンター制度で相談相手を見つける
- クラスメートとの雑談や食事の時間を大切にし、積極的に話しかける
- 「間違ってもいいから話す勇気」が上達への第一歩
学生生活を豊かにする工夫
- パブナイトや文化祭などの課外活動に参加
- キャリアイベントや就職フェアで企業との接点を持つ
- 学内バイトやボランティア活動もキャリア形成に有益
キャンパスには世界中からの留学生が集まっており、国際的なネットワークを自然と築ける環境です。
留学生活の支援体制
支援内容 | 内容 |
---|---|
住居 | 学生寮、大学提携レジデンス、シェアハウス紹介など |
健康 | キャンパスクリニック/OSHC適用で医療費負担を軽減 |
心のケア | 無料のカウンセリングサービス/学業・生活相談も可能 |
9. ケーススタディ:成功した先輩たちの体験談
実際にオーストラリア大学院に留学し、キャリアアップや研究活動に繋げた先輩たちのストーリーを3例紹介します。
ケース①:理工系修士でスキルアップし、日本の大手企業に就職
- 大学:オーストラリア国立大学(ANU)
- 専攻:情報科学(ICT)
- 成果:研究プロジェクトで最優秀賞を受賞
- 卒業後:日系メーカーの研究開発職に就職、海外プロジェクトにも参画
「英語力と専門知識の両方を評価され、同世代の中でも高いポジションからキャリアをスタートできた」と語っています。
ケース②:30代でMBA留学し、現地就職とキャリア転換に成功
- 大学:メルボルン大学ビジネススクール
- 背景:国内銀行勤務を経て私費で留学
- 在学中:現地スタートアップでインターン
- 卒業後:現地就職 → 日本支社立ち上げ → グローバルキャリアへ
「費用対効果が高く、短期集中でグローバル人材としての転換ができた」
ケース③:博士課程に進学し、オーストラリアの大学で研究職に
- 修士:メルボルン大学
- 博士:グリフィス大学(犯罪学)
- 結果:現地大学で講師に就任。国際研究プロジェクトの中心人物に。
「日本では難しかった分野の研究が、オーストラリアでは自由に挑戦できた。人生が変わった」と語っています。
留学体験から得られるもの
これらの体験談に共通しているのは、留学経験がキャリアの転機となっていることです。専門性、語学力、異文化対応力、国際人脈------これらは、今後の人生を切り拓く大きな武器になります。
自分もこうなれるかもしれない。そんな未来を想像しながら、ぜひ一歩を踏み出してください。
10. 卒業後の進路と就職事情【ポスト留学のキャリア戦略】
卒業後のビザ制度と現地就職の可能性
オーストラリア大学院を修了すると、多くの留学生がまず検討するのが、「卒業生ビザ(Temporary Graduate Visa:サブクラス485)」です。これは、オーストラリア国内での就労や生活を引き続き可能にする制度で、卒業後のキャリア形成にとって極めて重要な制度です。
このビザには、Post-Study Work ストリームと呼ばれる枠があり、一定の条件を満たす大学院修了者に対し、在留期間が付与されます。2024年の制度改正により、この在留可能期間は修了学位や専攻分野によって細分化されました。
学位・分野 | 卒業生ビザの在留可能期間 |
---|---|
修士号(一般) | 最大3年間 |
修士号(優先分野:STEM・医療・教育など) | 最大5年間 |
博士号 | 最大6年間 |
学士号 | 最大2年間(優先分野で最大4年) |
この期間中に、現地企業で職務経験を積み、技術移民ビザ(永住権)へ切り替える道を選ぶ留学生も少なくありません。オーストラリアでは、ポイント制で選考される永住権制度(Subclass 189や190など)が整備されており、大学院修了者は学歴ポイントを得られるため、特に博士号取得者は永住への道が有利に働きます。
「オーストラリアでキャリアを積み、将来は永住を目指したい」という方にとって、大学院進学はその第一歩となり得るのです。
日本帰国後の就職:グローバル人材としての評価
留学後、あえて日本へ帰国して就職・転職を選ぶケースも多数あります。近年ではグローバル人材の需要が高まり、海外大学院修了者は高く評価される傾向にあります。
特に、以下のような業界・職種での活躍が目立ちます:
- 外資系企業の本社採用・管理職候補
- 商社やメーカーの海外事業部門
- 金融(国際業務・M&Aなど)
- ITスタートアップ企業やベンチャー
- コンサルティングファーム(戦略・人事・IT)
実際、年収レンジが国内大学修了者よりも高めにシフトする傾向があり、「英語+専門性+国際経験」を持つ人材としてキャリアの選択肢は多岐に広がります。
就職活動における留学経験の活かし方
帰国後の就職活動では、留学経験を「単なる思い出」ではなく、自分の強みとして戦略的に伝えることが大切です。
アピールポイントの整理
項目 | 具体的なアピール内容 |
---|---|
専門性 | 修士課程で学んだ内容と研究成果、プロジェクト経験など |
英語・多国籍対応力 | 英語でのディスカッション・プレゼン・チーム協働経験 |
主体性・適応力 | 異文化環境での困難克服、積極的な行動力 |
ネットワーク | 教授・クラスメートとの国際的な人脈形成 |
例えば、ある先輩は「留学していたことそのものを面接でポジティブに評価された」と語っており、特にコンサルやIT系企業では、「グローバルな視野」「変化への対応力」が採用理由に挙げられることも多いです。
留学中から始めるキャリア戦略
就職活動は「帰国してから」ではなく、「在学中から」動き出すことが重要です。近年はオンライン面接やウェビナーが主流になり、オーストラリアにいながら日本企業の選考に参加することが可能です。
- 日本企業のインターン・説明会へのオンライン参加
- 転職サイトやOB・OG訪問の活用
- 卒業論文や課題と連動した業界研究
また、在学中から自己PR資料や履歴書を作成・改善しておくことで、卒業後のスタートダッシュがしやすくなります。
キャリアの持続的成長を見据えて
留学がゴールではなく、キャリアの通過点であることを意識しましょう。修了後も次のステップへ向けて以下のような取り組みが推奨されます:
- 最新の業界動向の継続的なリサーチ
- 資格取得やオンライン講座(例:Coursera、Udemy)でのスキルアップ
- 海外ネットワークの維持と活用
- キャリアカウンセリングやOB・OGとの情報交換
留学経験は、自分次第で「一生モノのキャリア資産」に育てることができます。
結論:ポスト留学の選択肢は多様。早めの戦略が成功の鍵
オーストラリア大学院で得られるのは、学位や英語力だけではありません。国際的な視野、異文化理解力、行動力、そして人的ネットワークといった多くの資産が、卒業後のキャリア形成において強力な武器となります。
国内外問わず、企業が求めるのは「留学を通じて何を得て、それをどう社会に還元できるか」という視点です。自らの経験をしっかりと言語化し、自信を持ってアピールできるよう、留学中から一貫したキャリア戦略を立てていきましょう。
11. 留学準備チェックリスト【出発までにやるべきこと】
オーストラリア大学院留学の準備は、出願だけでなく、資金・ビザ・住居・航空券・生活手続きまで多岐にわたります。やるべきことが多く、「何から手をつけてよいか分からない」という声も多いですが、段階ごとに着実に準備を進めることが成功への第一歩です。
ここでは、出発までに必要な手続きをチェックリスト形式で紹介します。準備漏れがないかを確認しながら、計画的に進めましょう。
出願準備編
- 志望大学・専攻のリサーチ
- 出願要件と締切日の確認
- 英語試験(IELTS/TOEFL)の受験・スコア取得
- 卒業証明書・成績証明書の発行依頼
- 推薦状・志望動機書・研究計画書などの書類作成
- オンライン出願フォームの入力・提出
- 合格通知受領・入学手続き(デポジット支払い)
資金・奨学金編
- 学費・生活費の年間予算の作成
- 奨学金の申請(日本・オーストラリア両方)
- 教育ローンや自己資金の準備
- 海外送金・両替方法の確認
- ビザ申請に必要な資金証明の準備
ビザ・健康管理編
- CoE(入学許可書)の受領
- OSHC(留学生健康保険)加入
- オンラインで学生ビザ(Subclass 500)申請
- 財政証明・健康診断・英語スコア・GTE文書の提出
- ビザ許可後、ビザ通知書を印刷・保管
渡航・住居準備編
- 学生寮や民間レジデンスの予約
- 一時滞在先(ホテル・Airbnbなど)の確保
- 航空券の購入(学生向け割引を要確認)
- パスポートの有効期限確認(6ヶ月以上残存が必要)
- 国際運転免許証の取得(必要な場合)
- 海外対応のクレジットカードやSIM準備
日本国内での手続き
- 住民票の海外転出届(1年以上留学の場合)
- 国民年金・健康保険の手続き(免除・任意継続など)
- 大学の休学・退学手続き(該当者)
- 勤務先の退職・離職票の取得
- 税務関連の届出・家族への連絡
出発直前の確認
- 渡航に必要な書類(ビザ通知、入学許可証など)の最終確認
- 持参すべき医薬品・常用薬の準備
- 日本食や文房具などの現地入手困難な物品の準備
- 国際宅急便の利用(荷物の発送)
- 家族・友人への連絡と緊急時連絡先の共有
- 日本大使館・領事館の連絡先のメモ
ポイント:本サイトでは印刷可能な「チェックリストテンプレート(PDF)」も提供中。手書きで進捗管理しながら準備を進めたい方におすすめです。
12. まとめ:成功するオーストラリア大学院留学へ向けて
ここまで、オーストラリア大学院留学に関する基礎知識から、出願準備、費用、ビザ、学生生活、卒業後の進路まで網羅的に解説してきました。最後に、留学成功のために押さえておきたいポイントをまとめます。
1. 最新情報を常に確認する習慣を
ビザ制度や学費、奨学金などは年度によって変更されます。信頼できる大学の公式サイトや留学サポート機関の情報をもとに、自分で正確な情報を把握する姿勢が重要です。
2. 余裕を持ったスケジュールで準備を
出願に必要な英語スコアの取得や書類の用意には時間がかかります。理想的には出願1年前から準備開始し、語学・資金・手続きの3本柱を同時並行で進めましょう。
3. 費用と奨学金の現実を知る
年間費用は平均で400万円前後。全額を奨学金でまかなえる例は稀なので、複数の資金源(奨学金+自己資金+アルバイト)を視野に入れた現実的な予算設計が必要です。
4. 留学中の行動が将来に直結する
現地での努力こそが将来のキャリアを左右します。授業だけでなく、人脈構築、アルバイト、ボランティア、キャリアイベント参加など、多面的な学びを意識しましょう。
5. 留学をキャリアにどう活かすかを常に考える
「何を学び、どう活かしたいか」を言語化し、就職活動や面接で伝えられる準備を留学中から行うことが、帰国後の成功に繋がります。
オーストラリア大学院留学は、決して簡単な道ではありません。準備や手続きの煩雑さ、現地での語学の壁、文化の違い......。それでもその先にあるのは、かけがえのない経験と未来を切り拓く力です。
あなたの留学が「成功する留学」となるよう、スタッフ一同全力でサポートいたします。疑問や不安があればいつでもご相談ください。一緒に夢への一歩を踏み出しましょう。オーストラリアでの新たな挑戦と成功を心より応援しています!
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