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海外大学の受験・出願ガイド。日本の入試との違いと合格のコツ|成功する留学

海外大学受験  

海外大学への進学を目指すにあたって、日本の大学入試との違いや出願準備のポイントを理解することはとても重要です。海外大学の受験方法と出願プロセスを成功する留学の専門カウンセラーが徹底解説します。日本の入試との根本的な違い、必要書類やスケジュール、志望理由書(エッセイ)や推薦状の書き方のコツ、面接対策、そして合格率を高める出願戦略まで、初めてでも安心して準備できるよう丁寧にご紹介します。一緒に合格への第一歩を踏み出しましょう。

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末永 ゆう生
「成功する留学」進学カウンセラー

早慶上、ICU、GMARCHなどの国内の難関大学英語系学部と海外大学の併願を希望する受講生の成功を導くノウハウを蓄積。オレゴン州立大学直接入学、ファウンデーションコースを経由して、マンチェスター大学入学、カレッジを経由して、トロント大学入学など、現時点の英語・学力・お金を踏まえて、顧客の理想に寄り添った多種多様な進学・キャリアの提案・支援を行い、高い顧客満足度を実現。

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海外大学入試と日本の入試の根本的な違い

①一斉試験ではなく総合的な審査:
日本の一般的な大学入試では共通テストや大学ごとの筆記試験といった"一発勝負"の試験で合否が決まります。一方、海外大学の入学選考では統一筆記試験は課されず、書類審査が中心です。具体的には、高校の成績(GPA)や英語試験スコア(TOEFLやIELTS)、標準テストスコアや大学入試スコア、課外活動の実績、志望理由を書いたエッセイ推薦状など多面的な要素で総合評価されます。日本のように全国共通の学力テストはなく、大学ごと・国ごとに必要要件も異なるのが特徴です。

②AO入試に近い選考方式:
日本にも総合型選抜入試(旧AO入試)のように書類や面接で評価する方式がありますが、海外大学入試はそれを大規模にしたイメージです。日本の総合型選抜では募集人員が限られ各大学ごとに個別実施されますが、海外ではCommon Application(アメリカの共通出願システム)やUCAS(イギリス)など一括プラットフォームを通じて複数大学へ同時に出願できる仕組みが整っています。評価対象も、日本のAO入試が志望理由書・小論文・面接等なのに対し、海外大学では英語スコア、GPA、標準テストスコアや大学入試資格スコアエッセイ、推薦状により総合的に判断されます。要するに、海外大学の入試は人物像や学業成果を総合的に見る点が、日本の点数重視の入試との根本的な違いです。

③入学後の難易度:
日本では「入学が難しく卒業は易しい」、海外は「入学は比較的入りやすいが卒業が難しい」と言われることもあります。海外大学の入試は書類をしっかり揃えれば門戸は広い反面、入学後は大量の課題提出やディスカッションなど主体的な学びが要求され、努力しないと卒業できません。こうした文化の違いも踏まえて、早めに情報収集し計画的に準備を始めることが大切です。

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海外大学出願に必要な書類と準備

基本の必要書類リスト:
海外大学への出願には、大学ごとに指定された多くの書類を英語で提出する必要があります。主な必須書類は以下のとおりです:

  • 成績証明書(Transcript) -- 高校での成績を証明する書類。日本語の成績表は英語に翻訳し、公証を受けた正式なものを用意します。場合によってはWESなどの成績評価サービスを利用してGPA換算を行い、評価レポートを提出するよう求められることもあります。
  • 卒業証明書(Diploma) -- 高校卒業を証明する書類(出願時に卒業している場合)。英文での提出が必要です。
  • 英語能力試験のスコア -- TOEFL iBTやIELTSなど、公的な英語試験のスコア提出が必須です。大学や国によって求められるスコア水準が異なり、例としてTOEFL iBTなら80点以上を基準とする大学が多く、難関校では100点以上が求めらます。有効期限(一般に2年間)内のスコアを用意しましょう。

TOEFL

TOEFL (トフル)= Test of English as a Foreign Language

英語を母国語としない人の英語力を測定するテスト。アメリカの非営利団体ETSが実施しています。アメリカ合衆国やカナダ等の短大、大学、大学院入学を希望する、英語を母国語、または英語の学校を卒業していない受験生の英語力の能力を判定する際に、最も多く参照されるのがこのTOEFLのスコアです。つまり、アメリカ合衆国やカナダ等の学校に進学するためには、志望校が要求するスコアを超えることが最初の一歩となります。

<試験内容>

所要時間約2時間、インターネット配信
Listening、 Speaking、 Reading、 Writingの4科目。
テストスコアは0〜120、各セクション0〜30。

<試験開催>

北海道から九州・沖縄まで日本のほぼ全域にわたる50ヶ所以上の会場で、年間
120回以上実施されています。土曜日は午前・午後、日曜日は午前開催。3日に1回受験可能です。

自宅受験型TOEFL iBT「TOEFL iBT Home Edition」もありますが、受け入れない大学もありますので注意が必要です。

<スコアの確認>

受験後4〜8日後にインターネットでスコアの確認ができます。

IELTS

IELTS(アイエルツ) = International English Language Testing System

IELTS(アイエルツ) = International English Language Testing System 英語を母国語としない人のための総合的な英語力診断テスト。主にイギリス、オーストラリア、 ニュージーランドの高等教育機関へ英語力を証明する際に求められます。 イギリスのCambridge大学英語検定機構、 ブリティッシュ・カウンシル、IDP Education、 IELTS Australiaが共同で運営・管理する。試験には、大学や大学院を目指す人を対象とするアカデミック・モジュールと、主にイギリス・オーストラリア・カナダでの一般的な生活、仕事や、移住関係に関わる英語のテストとするジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類があります。

<試験内容>

所要時間2時間45分。
コンピューター版とペーパー版があります。
Listening、 Speaking、 Reading、 Writingの4科目。 テストスコアは1〜9(0.5単位)で通知されます。

<試験開催>

コンピューター版:東京、大阪、京都、横山、仙台でほぼ毎日開催

ペーパー版:東京、大阪、札幌、千葉、浜松、岡山、高松、鳥取、北九州、福岡、那覇で開催、月3〜4回
自宅で受験ができるIELTS Onlineもありますが、認めている機関が限定的ですので、注意してください。

<スコアの確認>

コンピューター版: 24時間〜48時間後、コンピューターで確認可能。
ペーパー版:13日後の13時以降に、MY Pageで確認可能。

  • 志望理由書・エッセイ(Personal Statement/Essay) -- 志望動機や自身の強みを述べるエッセイです。大学ごとに課題となる質問(エッセイのテーマ)が異なるため、それぞれ指定字数や内容に合わせて作成します。詳細は後述しますが、合否を分ける重要書類です。
  • 推薦状(Letter of Recommendation) -- 学校の先生や顧問の先生などから書いてもらう推薦書です。通常1〜2通要求され、英文での作成が必要です。誰に依頼するか、どのように準備するかは後述の「推薦状の依頼方法」で解説します。
  • 財政証明書(銀行残高証明等) -- 留学に必要な学費・生活費を支払える財力があることを示す書類です(特にアメリカ大学)。銀行の残高証明書や奨学金受給証明などを英文で用意します。国によってビザ申請時にも必要となる重要書類です。
  • 標準テスト・大学入学資格のスコア(SAT/ACT/ Aレベル / IBなど) -- アメリカの大学志望の場合、SATやACTといった大学進学適性試験のスコア提出が求められることがあります。必須か任意かは大学によります。

    イギリスの大学では、大学入学資格であるAレベルやIBの予測スコアの提出が必要です。IBのスコアをアメリカやカナダの大学に提出すると1年生の教養課程を受講しない権利がもらえる場合が多くあります。
  • その他書類 -- パスポートのコピー、履歴書(CV)、課外活動の証明書や受賞歴の証明(ある場合)など、大学によって追加で求められる書類もあります。

大学ごとの要件確認が重要:
必要書類は志望先の国・大学によって異なるため、出願準備の初期段階で各大学の入学要項を必ずチェックしましょう。例えばアメリカの大学では共通出願サイトの入力+必要書類一式を各校に提出しますが、イギリスではUCASという統一システム上でPersonal Statement(志望動機書)や推薦状をまとめて送信するなど形式が違います。

志望校ごとの提出リストを作成し、漏れなく書類を準備することが大切です。書類の中には高校や第三者機関から直接送付させなければならないものもあります。例えば成績証明書や卒業証明書は改ざん防止のため学校から直接発送させる必要がある場合が多いので、各大学が定める提出方法もよく確認しましょう。

効果的な志望理由書・エッセイの書き方

海外大学出願の志望理由書(Personal Statement)やエッセイは、入試において極めて重要な役割を果たします。日本のAO入試の志望動機書にも似ていますが、より自由度が高く、自分の個性や将来の目標をアピールする場です。エッセイの出来は合否に大きく影響すると言われており、合格率を高めるには効果的な書き方を理解しておく必要があります。

①内容を練るポイント:
まずはテーマの理解から始めましょう。大学ごとに提示されるエッセイの質問(Prompt)をよく読み、自分の何を伝えるべきか整理します。ありがちな内容を避け、自分だけの経験や動機を盛り込むことが大切です。例えば「なぜこの大学で学びたいのか」「将来何を成し遂げたいか」といった問いには、具体的なエピソードを交えて熱意を伝えると効果的です。自分の過去の体験や努力してきたことを振り返り、「この専攻を志すきっかけとなった出来事」「困難をどう克服し成長したか」などあなたならではの物語を盛り込みましょう。大学側はエッセイを通じてあなたの人柄や思考力を知りたいと考えています。単なる経歴の羅列ではなく、そこから何を学んだか、志望先でどうそれを活かしたいかまで述べると説得力が増します。

②文章構成と書き方のコツ:
読み手の心を掴むには、最初の書き出し(フック)が肝心です。例えばエピソード型で幼少期の体験から興味が芽生えた経緯を語ったり、問題提起型で社会課題に触れて自身の使命感を示したり、統計データを引用したインパクト型の出だしにするなど、工夫してみましょう。本文では起承転結を意識し、志望動機について深掘りします。「その専攻に興味を持った理由」「その大学で学びたい理由」「将来の目標」が一貫して伝わるよう、論理的に展開してください。自問自答の形式で動機を整理するのも効果的です。例えば、以下のような観点で自分への質問を書き出し、答えてみると軸が定まります:

  • なぜこの専攻を選ぶのか? → (例)「〇〇という研究テーマに高校で出会い、その分野で世界に貢献したいと感じたため。」
  • なぜこの大学で学びたいのか? → (例)「△△大学の〇〇教授の研究に感銘を受け、この環境で学べば自分の志を実現できると思ったから。」
  • これまでの経験をどう活かすか? → (例)「高校の部活動でのプロジェクト経験を通じて培ったリーダーシップを、大学の〇〇プログラムでも発揮したい。」

以上のように、自分の興味・関心と志望校の特徴を結びつけて述べると、説得力のある内容になります。結論部分では将来の抱負や入学後にやり遂げたいことを簡潔にまとめ、前向きで意欲的な印象を残しましょう。

③手直しとブラッシュアップ:
エッセイは一度書いて終わりではなく、何度も手直しすることが成功の鍵です。書き上げたら数日おいて客観的に読み直し、内容の一貫性や表現を磨きます。可能であれば第三者のレビューも受けましょう。留学経験者や英語ネイティブの先生に読んでもらえれば、内容面・言語面双方で貴重なフィードバックが得られます。最近では文法や語彙のチェックにGrammarlyなどのAI校正ツールも活用できます。ただし最終的な内容の質を決めるのはあなた自身です。コピペや盗用は厳禁ですし、自分の言葉で書いてこそ熱意が伝わります。各大学ごとに課題が異なる場合は、基本の文章をベースに志望校ごとにカスタマイズすることも忘れずに。締切前には提出書類として体裁(語数やフォーマット)も確認し、完璧なエッセイに仕上げましょう。

エッセイについてのアドバイス

「エッセイの出来は合否に大きく影響します。自分だけのオリジナルストーリーを語ることで、審査官の心を掴むことができます。早めに準備を始め、何度も推敲を重ねることが成功への近道です!」

推薦状の依頼方法と書いてもらうコツ

誰に依頼すべきか: 推薦状(Recommendation Letter)は、あなたをよく知る教師や指導者に書いてもらうのが基本です。高校の担任の先生、部活動の顧問、あるいはあなたの学業や人格をよく理解している塾の先生などが候補になります。大学によって指定がある場合(例:「主要科目の教師から2通」など)はその指示に従いましょう。重要なのは、「この生徒をぜひ推薦したい」と思ってくれる人物に依頼することです。成績だけでなく人柄や課外活動での活躍も見てくれている先生だと、内容に厚みのある推薦状を書いてもらいやすくなります。

早めの依頼と準備:
推薦状は時間に余裕をもって依頼することが何より大切です。先生方は普段の授業やほかの業務で忙しく、締切間際に頼んでも十分な内容の文章を用意する時間がありません。遅くとも出願の数ヶ月前、可能なら高校2年生の終わり〜高校3年生の初め頃にはお願いしておきましょう。早めに相談すれば、先生もスケジュールを確保しやすくなりますし、断られるリスクも減ります。依頼時には出願先大学名と締切日、推薦状の提出方法(オンラインフォームに直接入力なのか、封書での提出なのか)など必要情報を伝え、協力へのお礼とともに丁寧にお願いしましょう。

情報提供とドラフト作成のコツ:
良い推薦状を書いてもらうには、先生に必要な情報を提供する配慮も必要です。自分がなぜその大学を志望しているのか、将来の目標、高校での具体的な活動内容や成績の推移などをまとめた資料(ブリーフィングシート)を渡すと親切です。先生があなたの強みや人柄を具体例とともに書きやすくなります。また、先生によっては推薦状の草稿を自分で書いてみるように求められることもあります。その場合は遠慮せず、一度下書きを作成してみましょう。ドラフトを用意し、先生と面談して内容を精査するくらいの積極性があっても構いません。ただし最終的な文章は先生に仕上げていただくものなので、失礼のないよう「こんな点を盛り込んで頂けるとありがたい」といった参考資料として提供します。完成した推薦状は、指定の方法で提出してもらいます。Common App等では先生に招待メールを送りオンラインで直接入力・送信してもらう形式、また大学によっては紙に署名・厳封してもらい自分で郵送する形式など様々です。いずれにせよ先生へのお礼の気持ちは忘れずに。合否が出た後には結果報告と感謝の言葉を伝えるようにしましょう。

海外大学の面接対策と質問例

海外大学入試における面接の位置づけ:
多くの海外大学では書類審査のみで合否判定が行われますが、大学や専攻によっては面接(Interview)を課す場合もあります。特にアメリカの名門私立大学(アイビーリーグ等)や、イギリスのオックスフォード・ケンブリッジ大学、その他専門プログラム(医学部など)では、応募者に対して面接を行うケースが見られます。面接は日本の大学の面接試験と趣旨は似ていますが、形式や雰囲気が異なることが多いです。面接が必須か任意かは大学ごとに決まっているので、志望校で実施されるかどうか出願前に確認しましょう。もしオプション面接(任意参加)が用意されているなら、できるだけ受けることをおすすめします。書類では伝えきれないあなたの人柄や熱意を直接アピールできる貴重な機会だからです。

面接の形式と心構え:
海外大学の面接は、一般にリラックスした雰囲気で行われることが多く、質問に一問一答で答える堅苦しい試験というより、30分〜1時間程度のフリートークに近い形式です。対面の場合、大学のスタッフや卒業生が面接官となり、カフェやオフィスで雑談を交えつつ進むこともあります。遠方の場合はオンラインでのインタビューとなるケースも増えています。面接官の目的は「出願者をよく知る」ことと同時に「大学について出願者に知ってもらう」ことにあります。つまり、一方的に試す場ではなく、お互いに理解を深める対話なのです。とはいえ準備は必要です。緊張せず自分の言葉で話せるよう、聞かれそうなことを想定して英語で答える練習をしておきましょう。面接は英語力そのものを測る試験ではありませんが、質問に対して適切に受け答えできるコミュニケーション力は評価対象になります。

よくある質問例と回答のコツ:
面接で聞かれる内容は大学や面接官との会話の流れによって様々ですが、一般的に以下のような質問が定番です。

  • 「なぜこの大学で勉強したいのですか?」-- 志望理由は必ずと言っていいほど聞かれます。その大学のどんな点に魅力を感じているのか、具体的に答えられるようにしましょう。カリキュラムや教授陣の特徴、自分の目標とのマッチを述べます。
  • 「なぜこの専攻(コース)を選んだのですか?」-- 学びたい分野への興味ときっかけ、将来やりたいことを絡めて説明します。高校での関連する学習や経験があれば触れましょう。
  • 「将来の目標やキャリアプランは?」-- 大学卒業後に何をしたいか、どんな貢献をしたいかを問われます。具体的な職業やビジョンがあれば語り、なぜそれを志すのかも説明します。
  • 「入学したら大学にどう貢献できますか?」-- クラスやキャンパスコミュニティにもたらせるあなたの強みを聞かれます。リーダーシップ、協調性、多様な視点など、自分のアピールポイントと絡めて答えます。
  • 「あなた自身について教えてください(自己紹介)」-- オープンな質問ですが、自分の性格や価値観を示すチャンスです。明るく簡潔に、自分を表すキーワードやエピソードを交えて話しましょう。
  • 「あなたの長所と短所は?」-- 長所は大学生活でどう活きるか、短所は克服の努力を絡めて前向きに答えるのがコツです。
  • 「高校生活で印象的な出来事や失敗した経験は?」-- 実体験から学んだことを話します。困難をどう乗り越えたか、成長した点にフォーカスしましょう。
  • 「最近読んだ本は?尊敬する人物は?」-- 個人の興味や教養を見る質問です。本や人物を挙げ、その何に感銘を受けたか、自分にどう影響したかを語ります。

いずれの質問でも、なるべく具体的なエピソードを交えて自分の言葉で答えることが重要です。予想問答集を丸暗記して一方的にしゃべるのは逆効果で、会話のキャッチボールを意識してください。質問の意図をしっかり汲み取り、簡潔かつ的確に回答する練習をしておきましょう。また、多くの場合「最後に何か質問はありますか?」と聞かれるので、面接官への質問を必ず準備して行きましょう。大学での授業や学生生活について等、公式サイトでは分からないことをいくつか用意しておくと良いです。ただし調べれば分かることを聞くのは避け、大学への関心と下調べの努力が伝わる質問を心掛けましょう。

面接対策のまとめ:
面接はあなたをアピールするチャンスであると同時に、大学が自分に合っているか見極める場でもあります。リラックスして会話を楽しむくらいの気持ちで、失敗を恐れず熱意を伝えてください。多少英語に詰まってもうまく取り繕おうとするより、誠実さと意欲が伝わる方が評価されます。事前に自己分析を深め、大学研究も十分行って、自信を持って面接に臨みましょう。

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国別・大学別の出願スケジュール

海外大学の入試時期・出願スケジュールは、日本と大きく異なり国や大学によって様々です。日本の大学入試が主に1〜3月に集中するのに対し、海外では入学時期が国ごとに違うため出願時期もバラバラです。「いつ出願すればいいの?」と迷わないよう、主要な国・地域のスケジュールを把握しておきましょう。

  • アメリカ: 新学年は8〜9月開始が一般的。出願時期は前年秋から冬にかけてです。多くの大学で早期出願(Early Action/Decision)制度があり、締切は 11月頃、通常の一般出願(Regular Decision)は 12月〜翌1月頃が締切になります。合否通知は早期なら12月、一般出願は翌3〜4月までに届きます。なおローリング入試(Rolling Admission)方式の大学もあり、この場合締切を定めず出願順に随時合否通知が行われます。早めに出願するほど有利になるため、枠が埋まる前に出願するのがポイントです。
  • イギリス: UCASという統一出願システムを通じて5校まで出願できます。出願開始は9月締切は翌年1月中旬(例年1月15日頃)と全国一律です。ただしオックスフォード大学・ケンブリッジ大学(および医学部等)のみ締切が10月中旬と早いので注意が必要です。合否結果はUCAS上で1月〜5月頃に段階的に通知されます。イギリスでは出願時にA-levelまたは国際バカロレア(IB)の予測成績の提出が求められ、IBまたはAレベルの成績が合否に重視されます。提出できない場合は、大学入学資格がないため、ファンデーションコースで一年学んでから、その結果で大学に進学できます。

    なお、IBスコアとAレベルは予想スコアに基づき条件付き合格をもらうとなります。その場合は、合格条件を最終的試験後の最終スコアで満たさない場合は、合格は取り消しとなります。

    英語要件が厳しく、ILTSは6.0以上、学部によっては6.5以上、または7.0以上が必要な場合もあります。ファンデーションコースの入学には、通常、IELTS 4.5〜6.0程度の英語力が必要となります。
  • オーストラリア・ニュージーランド: 南半球の学期暦のため入学時期が年2回(2月と7月)あります。2月入学の場合は前年の9月頃までに出願、7月入学の場合は同年の2月頃までに出願するのが一般的です。大学や州によって詳細は異なるため志望校の公式案内を要確認ですが、合格通知は出願後1〜2ヶ月で順次届きます。英語力が基準に満たなくても条件付き合格(Conditional Offer)が出される場合があり、入学前までに規定の英語条件をクリアすれば入学許可が得られるケースもあります。
  • カナダ: 秋(9月)入学が主流で、出願期間は10月〜翌1月頃に設定されている大学が多いです。カナダにはアメリカのような全国統一の出願制度は一般的ではありません。州によって出願ポータルが異なり(例えばオンタリオ州はOUAC経由など)、志望校のある州のルールに従います。合否結果は早い大学で1月頃から順次出始め、4月頃までに判明します。英語要件はIELTS 6.5〜7.0TOEFL 80〜90点以上が目安とされ、高校成績と合わせて総合評価されます。
  • その他の地域: シンガポール香港の大学も日本人に人気です。シンガポール国立大学などは10月〜翌3月に出願受付、4〜6月に合否通知というスケジュールです。香港の主要大学は9月〜翌1月出願、1〜4月合格発表が一般的です。両国ともイギリス系の教育制度を基にしており、シンガポールはTOEFL/IELTSに加えSAT/ACTが要求されることが多く、香港もIBやA-levelの成績重視で評価されます。

※以上は一般的な目安です。「志望校の締切を勘違いしていた!」という事態にならないよう、必ず各大学の入学要項を最新情報で確認してください。海外び大学は日本より締切が半年〜1年も前倒しなこともありますので、早め早めの準備を心掛けましょう。

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合格率を高めるための出願戦略

海外大学受験では、戦略的に動くことで合格の可能性を高めることができます。闇雲に出願するのではなく、出願時期や校数の選定、準備の進め方に工夫を凝らしましょう。以下に合格率アップのためのポイントをまとめます。

  • 早期出願を活用する: アメリカ志望であればEarly ActionやEarly Decisionといった早期出願制度の利用を検討しましょう。一般出願よりも早期の方が合格率が高くなる傾向があり、特に第一志望校にはEarly Decisionでチャレンジする価値があります(合格した場合その大学に入学する拘束力がありますが、それゆえ熱意が評価されます)。早期出願できない大学でも、出願は締切ギリギリまで待たず早めに行うのが鉄則です。ローリング方式の大学では早い者勝ちで枠が埋まるため、枠に余裕があるうちに出願することで有利になります。
  • 出願校はバランスよく複数選ぶ: 「有名大学だけに出願する」のは避けるべきです。合格率を上げるには、安全校・実力相応校・チャレンジ校を織り交ぜたバランスの良い大学リストを作成しましょう。世界には何百もの大学があり、知名度だけでなく教育内容や環境に優れた学校が多数あります。視野を広げ、自分に合った大学を幅広く検討することで合格のチャンスも広がります。「第一志望しか受けない」ではなく複数校に出願する方が、結果的に納得のいく進学先が見つかる可能性が高まります。

    イギリスの大学は5校まで一回で出願できるので、各大学の各学部の合格に必要な要件から、難易度の高い順から第一志望から、そして順に安全圏の第5志望まで選ぶことをお勧めします。
  • 英語試験と学力テストの対策を綿密に: 合否を左右する英語力や学力試験のスコアは、早期から計画的に向上させましょう。TOEFL/IELTSなどは有効期限もあるため、高2までに初回受験を済ませ、高3序盤までに目標スコアを取得するスケジュールがおすすめです。スコアメイクには時間がかかるので、「思い立ってすぐ高得点」は困難です。少なくとも2〜3ヶ月の準備期間を見込み、必要に応じて複数回受験してスコアアップを狙います。SATやACT等が必要な場合も同様に早めに取り組み、模試受験を通じて弱点を分析・克服しておきましょう。点数が高いほど出願時のアピール材料になりますし、最低ラインすれすれでは合格後に語学研修を課されるなど負担も増えます。「早めの準備」と「継続的な対策」で試験を攻略しましょう。
  • 課外活動・ボランティアへの参加: 海外大学、特にアメリカの大学はあなたの人間性やリーダーシップも重視します。高校在学中にぜひ課外活動やボランティア、コンテスト等に積極的に参加しましょう。それらの経験はエッセイや面接でアピール材料になりますし、実績として書類に記載すれば評価アップにつながります。例えば生徒会や部活動のキャプテン、地域奉仕活動への継続的参加、科学オリンピック出場など何でも構いません。「勉強以外に打ち込んだこと」がある受験生は、海外大学にとって魅力的に映るものです。無理に奇をてらう必要はありませんが、自分なりの挑戦をして結果や学びを得ておくと合格可能性も高まるでしょう。
  • 条件付き合格や準備コースの活用: 仮に出願時点で英語スコアが基準に満たなくても諦める必要はありません。海外大学の中では、条件付き合格(Conditional Offer)という形で合格を出し、入学前までに所定の英語力証明を提出させる制度があります。例えば「IELTSがあと1.0足りない」場合でも合格通知自体はもらえ、入学手続きまでに基準スコアをクリアすれば正式入学が認められる、というパターンもあります。またイギリスでは、大学付属のファウンデーションコース(進学準備課程)に一定期間在籍し、修了と成績を条件に本課程への進学を許可する仕組みもあります。英語力に不安がある場合や高校の成績がもう一歩の場合でも、こうした道を利用すれば合格率を高めることが可能です。アメリカ留学の場合、第一志望にこだわるならば編入制度(コミュニティカレッジから2年次編入など)を活用する手もあります。自分の状況に合わせて柔軟に戦略を立てましょう。

海外大学受験の失敗しないための注意点

最後に、海外大学受験で陥りがちなミスや注意すべきポイントを確認しておきます。準備不足や思い込みでせっかくのチャンスを逃さないよう、以下の点に気を付けましょう。

  • 締切日程の勘違いに注意: 日本の感覚で「出願は高3の秋頃から準備すればいいだろう」と思っていると大変危険です。海外大学の締切は高校3年の秋〜冬に訪れます。国によっては日本の高2終了時点から出願が始まるケースさえあります。例えばイギリス大学のケンブリッジやオックスフォード、そして医学部やアメリカの大学のearly decisionやearly actionでは高3の秋には出願が終わっていることも珍しくありません。必ず各校の締切を逆算し、少なくとも1年前から準備開始するくらいの心構えで臨みましょう。
  • 書類準備の時間を確保: 出願書類の中には取得・準備に時間のかかるものが多々あります。成績証明書の英訳卒業証明書の発行には学校との調整が必要ですし、推薦状の依頼も先生の都合次第では時間を要します。願書提出間際になって「書類が揃わない!」とならないよう、高2のうちから必要書類のリストアップと手配を始めておきましょう。特に推薦状は先生の繁忙期(学年末や試験前)を避けて依頼し、余裕を持って書いていただくことが大切です。
  • テストスコアの有効期限と再受験: TOEFLやIELTSなど英語試験スコアには有効期限(約2年)があります。出願時に有効なスコアを持っていないと受理されませんので、いつまでに受験すべきか逆算して計画しましょう。また、初回で目標スコアに届かない場合も想定して複数回受験する時間的余裕を見込んでください。SAT/ACTについても、日本国内では試験実施回数が限られ席がすぐ埋まることもあります。スコアメイクの遅れが命取りにならないよう早期スタート&計画的な対策を心掛けましょう。
  • 大学ごとの指示を厳守: 提出書類のフォーマットや送付方法など、各大学の指示は細部まで注意が必要です。例えば成績証明書は学校から直接郵送させないと無効になる、といった決まりがある大学もあります。出願要項を熟読し、指定された手順に従って提出しましょう。書類の不備や提出方法のミスで失格になっては悔やんでも悔やみきれません。オンライン出願システムへの入力も含め、提出前に何度もチェックする習慣をつけてください。
  • 出願後のフォローを忘れずに: 願書を提出して終わりではありません。出願後に大学側から追加資料の要求や面接案内が届くことがあります。メールやマイページを定期的に確認し、求められた追加要件を期限内に必ず完了しましょう。例えば合格後に入学意思の表明やデポジット(入学金)支払い手続きが必要な大学も多くあります。これを怠るとせっかくの合格が取り消されてしまうので注意が必要です。最後まで気を抜かず、大学とのやり取りには迅速かつ丁寧に対応しましょう。

以上が海外大学受験に臨む皆さんへのガイドとアドバイスです。日本の大学受験とは異なる点が多く最初は戸惑うかもしれませんが、正しい情報をもとに早めに計画を立てて動き出せば、決して難しい道のりではありません。分からないことがあれば信頼できる留学カウンセラーや現役海外大生の経験談を参考にしつつ、夢に向かって準備を進めてください。グローバルな舞台で学ぶという大きな目標に向けて、この記事の知識が皆さんの成功に繋がることを願っています。健闘を祈ります!

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