イギリス大学留学の全知識|名門校から入りやすい大学まで目的別に最適な選択肢を紹介

イギリス大学留学は、世界中の学生にとって憧れの進路の一つです。
オックスフォード大学やケンブリッジ大学といった伝統と実績を誇る名門校から、現地就職を見据えた実践重視型の大学まで、イギリスには多種多様な大学が存在します。しかし、「どの大学を選べばいいの?」「留学費用はどれくらいかかるの?」「卒業後のキャリアはどうなる?」といった疑問や不安を抱く人も少なくありません。イギリスの大学制度は、日本やアメリカと異なる独自のシステムを持ち、出願方法、入学条件、学費、ビザ制度など、正しい知識を持ったうえで計画的に準備を進めることが成功する留学への第一歩となります。
本記事では、2025年版最新大学ランキングをもとに、ラッセルグループ大学とその実態、イギリス大学留学にかかる学費・生活費、入学条件やUCAS出願の詳細、比較的入りやすい大学の特徴とリスト、奨学金の種類と申請戦略、人気コースと専攻の最新トレンド、卒業後のキャリアパスとビザ制度の変化まで、イギリス大学留学に必要なすべての情報を網羅的に解説します。
この記事を読むことで、あなたに最適なイギリス留学の道筋が明確になります。
経験豊富なカウンセラーに分からないことを聞いてみよう!
この記事を監修した人

末永 ゆう生
「成功する留学」進学カウンセラー
早慶上、ICU、GMARCHなどの国内の難関大学英語系学部と海外大学の併願を希望する受講生の成功を導くノウハウを蓄積。オレゴン州立大学直接入学、ファウンデーションコースを経由して、マンチェスター大学入学、カレッジを経由して、トロント大学入学など、現時点の英語・学力・お金を踏まえて、顧客の理想に寄り添った多種多様な進学・キャリアの提案・支援を行い、高い顧客満足度を実現。
1. 2025年最新イギリス大学ランキング
世界大学ランキングとは?|QS・THE・Complete Guideの違い
イギリス大学の世界的な評価は、主に次の3つのランキング機関により発表されています。
- QS World University Rankings
- THE(Times Higher Education)World University Rankings
- Complete University Guide(イギリス国内ランキング)
これらのランキングは、それぞれ独自の評価基準を持っています。 ランキングを見る際は、「どの基準に基づくランキングなのか」を理解して比較することが重要です。
QSランキングの特徴
QSランキングは、学術的な評価と雇用主からの評価を重視しています。 また、「国際性」(外国人教員比率、外国人学生比率)も加点要素となるため、国際的な環境を持つ大学が上位にランクインしやすいのが特徴です。
主な評価指標(例)
- Academic Reputation(40%)
- Employer Reputation(10%)
- Faculty/Student Ratio(20%)
- International Faculty Ratio(5%)
- International Student Ratio(5%)
THEランキングの特徴
THEランキングは、教育力・研究力・論文引用数などの実績をより重視します。 QSよりも、「どれだけ世界に影響を与える研究を行っているか」が評価される傾向が強いため、研究志向の強い大学(特にラッセルグループ加盟校)が高順位を獲得しやすいです。
主な評価指標(例)
- Teaching(30%)
- Research(30%)
- Citations(30%)
- International Outlook(7.5%)
- Industry Income(2.5%)
Complete University Guideの特徴
Complete University Guideは、イギリス国内学生向けに作成されているランキングであり、学生満足度や卒業後の就職率、研究の質、入学基準の厳しさを総合的に評価しています。国内進学志望者や現地就職を重視する場合、このランキングも非常に参考になります。
2025年版トップ10大学と注目校
2025年版|QS・THE・Completeでトップに輝いた大学
【QS 2025年度版イギリス国内ランキングトップ10】
順位 | 大学名 |
---|---|
1位 | オックスフォード大学(University of Oxford) |
2位 | ケンブリッジ大学(University of Cambridge) |
3位 | インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London) |
4位 | ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE) |
5位 | ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL) |
6位 | エディンバラ大学(University of Edinburgh) |
7位 | マンチェスター大学(University of Manchester) |
8位 | キングス・カレッジ・ロンドン(King's College London) |
9位 | ブリストル大学(University of Bristol) |
10位 | グラスゴー大学(University of Glasgow) |
※THEやCompleteでは順位の前後に多少違いが見られますが、上記の大学群はほぼ固定されています。
注目すべき「急上昇校」
ここ数年で急激に評価を上げている大学もあります。
例えば
- エクセター大学(University of Exeter)
- バース大学(University of Bath)
- イーストアングリア大学(University of East Anglia)
これらの大学は 教育の質 や 学生満足度の高さ で評価を伸ばし、就職に強い大学としても認知が進んでいます。
各ランキングにおける日本・他国との比較分析
日本の大学との比較
日本のトップ校(東京大学・京都大学)も QS や THE で上位に位置しますが、イギリスの大学は国際性と論文引用数でリードする傾向があります。特に「海外からの評価」「英語圏での利便性」の面で、イギリス大学が優位です。
比較項目 | 日本のトップ校 | イギリスのトップ校 |
---|---|---|
学術評価 | 高い | 非常に高い |
雇用主の評価 | 高い(アジア圏中心) | 世界中で高評価 |
国際性 | 低い〜中程度 | 非常に高い |
研究引用数 | 中〜高 | 非常に高い |
他の英語圏(アメリカ・カナダ・オーストラリア)との比較
- アメリカ:世界上位 10 校の大半を占めるが、学費が高額(年 700〜1,000 万円超えも)
- カナダ:教育の質が高いが、トップ校数が限られる
- オーストラリア:世界大学ランキングで上位に食い込む大学が増加中
イギリスはアメリカに次ぐ教育ブランド力を持ちつつ、学費や学位取得期間(3 年制学士)、移民政策のバランスに優れ、留学生からの人気が年々高まっています。
2. ラッセルグループとその他の有名大学の特徴
ラッセルグループとは?
ラッセルグループ(Russell Group)は、1994年に設立された、イギリスを代表する研究型大学群の協会です。アメリカのアイビーリーグになぞらえて「英国版アイビー」とも呼ばれ、加盟大学は学術研究、教育の質、国際的評価、政府との連携において、イギリスの高等教育を牽引しています。加盟大学は、政府からの研究資金を多く受け取っており、イギリス全体の大学研究資金の約75%がラッセルグループの大学に集中していると言われています。
ラッセルグループ大学に進学することは、
- ハイレベルな教育環境
- 充実した研究設備
- 世界的なブランド力
を手に入れることを意味します。
ラッセルグループ加盟校一覧(2025年版)
ラッセルグループには現在24大学が加盟しています。
【イングランド】
- ケンブリッジ大学(University of Cambridge)
- オックスフォード大学(University of Oxford)
- インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)
- ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)
- ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)
- キングス・カレッジ・ロンドン(KCL)
- ブリストル大学(University of Bristol)
- バーミンガム大学(University of Birmingham)
- マンチェスター大学(University of Manchester)
- リーズ大学(University of Leeds)
- リバプール大学(University of Liverpool)
- ノッティンガム大学(University of Nottingham)
- ニューカッスル大学(Newcastle University)
- シェフィールド大学(University of Sheffield)
- サウサンプトン大学(University of Southampton)
- ワーウィック大学(University of Warwick)
- クイーン・メアリー(ロンドン大学)(Queen Mary University of London)
- ダラム大学(Durham University)
- エクセター大学(University of Exeter)
- ヨーク大学(University of York)
【スコットランド】
【ウェールズ】
- カーディフ大学(Cardiff University)
【北アイルランド】
- クイーンズ大学ベルファスト(Queen's University Belfast)
ラッセルグループ内でも格差がある?オックスブリッジとその他の大学
オックスフォード・ケンブリッジの圧倒的存在感
同じラッセルグループ内でも、特にオックスフォード大学(Oxford)とケンブリッジ大学(Cambridge)は、別格の存在とされています。
- 世界大学ランキングでは常にトップ 5 入り
- 卒業生のノーベル賞受賞者数が圧倒的
- 入学難易度(A‑level オファー要件 AAA〜AAA*)
- 面接選考(Interview)を重視する独自制度
オックスブリッジはラッセルグループの中でも別格とされ、日本人留学生にとって最大級のチャレンジ校となります。
その他のラッセルグループ校の魅力
-
インペリアル・カレッジ・ロンドン (Imperial College London)
- インペリアル・カレッジ・ロンドン:理工系世界トップクラス
- ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス:社会科学分野で世界最高峰
- キングス・カレッジ・ロンドン:医学・法学に強い
- エディンバラ大学:人文学・コンピュータサイエンスに強い
専攻によっては、オックスブリッジ以外にも十分有力な選択肢が存在します。
ラッセル以外の有力大学|バース大学・ラフバラー大学・ランカスター大学
バース大学(University of Bath)
- 学生満足度ランキングで常に上位
- ビジネス・建築・エンジニアリング分野で高評価
- インターンシップ(Placement Year)制度が充実し、就職率が高い(約90%以上)
ラフバラー大学(Loughborough University)
- スポーツ科学・エンジニアリング・デザイン分野に強み
- 学生生活の充実度が非常に高く、学生満足度 No.1 経験あり
- 実学重視の教育で即戦力人材を輩出
ランカスター大学(Lancaster University)
- コミュニティ型の小規模教育環境
- 経営学・社会学・心理学で高い評価
- 物価が比較的安いエリアに立地し、留学コストを抑えたい人にも人気
3. イギリス大学の学費と生活費の実態
学費の内訳|学位別(学士・修士・MBA)と専攻別相場
学士課程(Undergraduate)の学費
イギリスの学士課程は通常3年間で修了するため、アメリカやカナダよりも留学期間が短く、総費用も抑えやすいのが特徴です。
平均年間学費
学位・専攻 | 平均年間学費 |
---|---|
文系・社会科学系(学士) | £15,000〜£22,000(約 300万〜420万円) |
理工系・建築・デザイン系(学士) | £18,000〜£28,000(約 350万〜530万円) |
医学部・歯学部(学士) | £35,000〜£50,000(約 680万〜950万円) |
文系・社会科学系(修士) | £17,000〜£25,000(約 330万〜480万円) |
理工系・IT・エンジニアリング系(修士) | £20,000〜£32,000(約 390万〜610万円) |
MBA | £30,000〜£60,000(約 580万〜1,160万円) |
特に医学・獣医学は極めて高額ですが、それ以外の専攻なら、アメリカ留学と比べて圧倒的にコストを抑えることができます。
修士課程(Postgraduate Taught, Master's)
修士課程(Master's Degree)は通常1年間で完結します。 これもイギリス留学の大きな魅力のひとつです。
平均年間学費
学位・専攻 | 平均年間学費 |
---|---|
文系・社会科学系(修士) | £17,000〜£25,000(約330万〜480万円) |
理工系・IT・エンジニアリング系 | £20,000〜£32,000(約390万〜610万円) |
MBA(経営学修士) | £30,000〜£60,000(約580万〜1,160万円) |
ロンドン vs 地方都市|生活費のリアル比較
ロンドンの生活費
ロンドンは、イギリス国内でも圧倒的に生活コストが高い都市です。
項目 | 月額費用目安 |
---|---|
家賃(シェアハウス) | £700〜£1,200 |
食費 | £200〜£300 |
交通費(定期券) | £150〜£200 |
雑費 | £100〜£200 |
合計 | £1,150〜£1,900(約 22 万〜37 万円) |
年間にすると£14,000〜£22,800(約260万〜440万円)ほど必要となります。
地方都市の生活費(例:マンチェスター・リーズ)
ロンドン以外の都市では、家賃を中心に大きくコストダウンできます。
項目 | 月額費用目安 |
---|---|
家賃(シェアハウス) | £400〜£800 |
食費 | £150〜£250 |
交通費(バス定期) | £50〜£100 |
雑費 | £100〜£200 |
合計 | £700〜£1,300(約 14 万〜26 万円) |
年間なら£8,400〜£15,600(約160万〜300万円)に収まるケースも。
ロンドンと地方の年間費用比較まとめ
地域 | 年間生活費目安 |
---|---|
ロンドン | 約 260 万〜440 万円 |
地方都市(例:マンチェスター・リーズ) | 約 160 万〜300 万円 |
地方都市への留学を選べば、学費+生活費の合計で最大300万円以上の差が出ることも珍しくありません。
留学コストを抑えるための節約術とおすすめエリア
寮(University Accommodation)を利用する
大学が提供する学生寮は、家賃に光熱費やWi-Fiが込みになっているため、トータルコストが分かりやすく、予算管理もしやすいです。 地方都市では、月£400程度のリーズナブルな寮も多数あります。
交通費を節約する
- ロンドン:学生用オイスターカードで交通費が 30% オフ
- 地方都市:徒歩・自転車通学が可能な場合が多く、交通費が抑えられる
留学費用を抑えられるおすすめエリア
- ノッティンガム(Nottingham)
- シェフィールド(Sheffield)
- グラスゴー(Glasgow)
- カーディフ(Cardiff)
これらの都市は物価が比較的安く、かつ有名大学が立地しているため、コスト重視型の留学に最適です。
4. イギリス大学の入学条件と出願方法
UCAS出願とは?手続きの流れと注意点
UCASとは?
UCAS(University and Colleges Admissions Service)は、イギリスの大学出願を一括管理するオンラインシステムです。
日本のような大学個別出願ではなく、1回の申請で最大5校まで同時出願できるのが特徴です。
UCAS出願の基本ステップ
- UCAS アカウント登録
- 個人情報・学歴情報の入力
- Personal Statement(志望動機書)の作成
- 推薦状(Reference Letter)の提出
- 出願料の支払い(£27/最大5校)
- 出願完了(通常締切は 1月15日)
※ オックスフォード・ケンブリッジ、および医学・獣医学・歯学志望者は 10月15日 が締切です。
UCAS申込み手続きの詳細
志望校決定後、UCASへの願書提出は入学の1年前
イギリスで自分の学びたいことを学べる大学や専攻科目が決まったら、プロスペクタス(入学要項)を入手して、UCASを通して最大5コースまで申し込みを行います。
願書の提出先は UCAS ウェブサイト
学部レベルへの出願は、UCASのオンラインシステムを使って行います。
UCASオンライン出願の方法
- ユーザー登録をしてユーザーネームとパスワードを取得
- ログインして願書を作成
- 出願は入学希望年度の前年9月中旬から、通常1月15日まで(一部アート&デザインコースは3月24日まで)
オックスフォード・ケンブリッジ、医学・歯学・獣医学志望者は10月15日締切
イギリス・EU以外からの出願は6月30日まで可能。ただしコースに空きがない場合は審査されない可能性あり。
UCAS出願:6ステップ
- 大学情報・資料の収集と検討
- 複数候補のプロスペクタスを入手
- IELTSやTOEFL®など英語試験を受験
- 志望校を最大5コースまで絞り、UCASで出願
- 合格後、入学手続き
- 渡航準備
願書送信と出願後の流れ
UCASウェブサイト内の「Apply」機能で出願
必要:出願者情報、志望コース、Personal Statement、推薦状、出願手数料(1コース£22、複数£26.50)
出願後は「Track」機能で状況を確認
- Step1
welcome emailでPersonal IDを確認
- Step2
UCAS経由で合否結果が届く(4月末~8月末)
- Step3
合格後、Trackで進学先を決定し、firm acceptance/insurance acceptance/decline を選択
- Step4
入学予定大学から正式な合格通知が届く
- Step5
入学手続きを進める
もしすべて不合格または辞退する場合
2月末から7月初旬までの期間にまだ空きがあるコースへ出願できるExtra制度があります。また、6月30日過ぎに出願した場合は、Clearingという7月中旬から9月までの2次募集制度で出願可能。
UCASの締切と準備スケジュール
- アート&デザイン系にはRoute A(1月中旬)とRoute B(3月中旬)あり。
- 志望校選びから入学まで、1年半~2年の準備期間を見込むのが理想。
出願時の注意点
- コース選びのミスに注意!(学部名が似ていても内容が異なることがある)
- 志望動機書は5校共通なので、特定の大学名を出さない
- 推薦状は必ず英語で作成し、推薦者に十分説明する
プロスペクタスのチェックポイント
- 専攻学科の内容
- 学生数、授業料、入学時期等
- 留学生の入学資格
英語力の条件English Language Requirementなど。自分の資格が入学条件を満たしているかどうかは、各大学のInternational Officeか、Admissions Officeなどに個人で問い合わせる。 - 留学生向けのサービス
英語力のサポートコースの有無、留学生アドバイザーの有無、大学寮の有無など。
イギリス留学の最新情報をチェック
これらの情報は変更される場合もあるので、出願する際は必ず最新情報をUCASのウェブサイトでチェックしてください。
イギリス大学が求める英語力|IELTS・TOEFL対策
必要な英語スコア目安
大学グループ | IELTS 目安 | TOEFL 換算 |
---|---|---|
オックスブリッジ(超名門) | 7.0〜7.5+ | 100〜110+ |
ラッセルグループ大学 | 6.5〜7.0 | 90〜100 |
その他大学 | 6.0〜6.5 | 80〜90 |
スコア要求の細かいポイント
多くの大学では Overallスコアだけでなく、各セクション(Reading/Listening/Writing/Speaking)の最低スコアも設定しています(例:Overall6.5・各セクション6.0 以上)。苦手分野対策が不可欠です。
Personal Statement(志望動機書)で差をつけるコツ
パーソナルステートメントとは?
志望理由・学業への情熱・将来目標を1,000~4,000 文字以内でまとめるエッセイです。UCAS では全大学共通提出となり、合否を大きく左右します。
成功する Personal Statement の書き方
- 自分の専攻に興味を持ったきっかけをストーリーで語る
- 学習・課外活動から得た具体的スキルを示す
- 将来目標と志望大学で学ぶ意義をリンクさせる
「高校時代、環境問題について自主研究を行った経験があり、持続可能な都市開発に貢献するため建築学を専攻したい。」
推薦状(Reference Letter)の重要性と書き方
推薦状とは?
先生や指導者からの推薦文であり、申請者の学業態度、能力、人柄を第三者目線で証明するものです。
推薦状を書く際のポイント
- 具体的なエピソードを交えて推薦
- 学問的素質・成長意欲・責任感を定量的に示す
- 500〜1,000 ワード程度が理想
推薦状は日本語から英語に直訳すると不自然になるため、英語の推薦状テンプレートを使いながら、自然な表現にすることが大切です。
【重要】ファウンデーションコースとは?|大学進学のための事前準備ルート
ファウンデーションコースとは?
ファウンデーションコース(Foundation Course)は、イギリス大学の学部課程に進学するために必要な基礎学力・英語力を養うための事前準備プログラムです。特に日本など、イギリスの教育制度とは異なる国から留学する学生に向けて設けられています。
対象者例
- 英語スコアがやや不足している
- イギリス式アカデミックスキル(エッセイ・リサーチ)に慣れる必要がある場合
ファウンデーションコースの種類
- International Foundation Year:文理問わず一般学部進学を目指す
- Art Foundation Course:美術・デザイン・建築系専攻向け(ポートフォリオ重視)
- Pre‑Master's:大学院進学希望者向け。英語力と研究スキルを強化
期間・費用・出願条件
項目 | 内容 |
---|---|
期間 | 9 か月(9 月入学〜翌 6 月修了が主流) |
費用 | £12,000〜£20,000(約 230 万〜390 万円) |
英語条件 | IELTS 4.5〜5.5 程度(コースにより異なる) |
学力条件 | 高校卒業(平均評定 3.0 以上推奨) |
※ファウンデーション修了後、自動的に提携大学への入学が保証されるパスウェイ制度(公式の英語テストを受けなくても大学、カレッジに入学が可能になるという制度)を採用しているコースもあります。
ファウンデーションコースのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
代表的なファウンデーションコース提供機関
提供機関 | 提携大学例 |
---|---|
INTO University Partnerships | マンチェスター大学/エクセター大学 など |
Kaplan International Pathways | シティ大学ロンドン/ノッティンガム大学 など |
Study Group(ISC) | サセックス大学/サリー大学 など |
5. 入りやすいイギリスの大学 TOP10

なぜ入りやすい?基準と選び方
入りやすい大学とは?
「入りやすい大学」とは学力が低い大学ではなく、入学要件が柔軟で、留学生受け入れに積極的な大学を指します。(合格率 60〜80% 以上など)
「入りやすい大学」とは、単に学力が低い大学を指すのではなく、次のような特徴を備え留学実現のハードルが比較的低い大学を意味します。
- 入学時の英語要件が柔軟
- 成績評価(A‑level/IB など)の基準が低め
- 留学生受け入れに積極的
- 合格率が 60〜80% 以上
特に、学力に自信がない場合や、英語力がまだ発展途上でも、留学を実現しやすい点がメリットです。
入りやすさと大学評価は別問題
注意すべきは、「入りやすい=質が低い」わけではないこと。多くの大学は、教育の質、学生サポート、就職支援に力を入れており、卒業後の満足度が非常に高いケースも珍しくありません。そのため、入りやすさ+将来性を考慮して大学選びをすることが重要です。
入りやすい大学リストと各校の特徴(2025 年版)
ここでは2025年版のデータをもとに、特に人気のある「比較的入りやすいイギリスの大学」を紹介します!
バンガー大学(Bangor University)
- ウェールズの自然豊かな環境
- 少人数制クラスで手厚い指導
- 留学生向け英語サポートが充実
- IELTS 6.0〜で入学可
- 年間学費:£14,000〜£16,000(文系)
サンダーランド大学(University of Sunderland)
- コストパフォーマンスの高さが魅力
- メディア・アート・ビジネスが人気
- 近年キャンパスの大規模リニューアル実施
- IELTS 6.0(各 5.5)で出願可
- 地方都市価格で生活費を節約
サルフォード大学(University of Salford)
- マンチェスター近郊でアクセス良好
- メディアシティ UK に隣接し放送・メディア系の専攻に強い
- 産業界との連携プロジェクトが豊富
- IELTS 6.0〜(一部 5.5 も可)
カーディフ・メトロポリタン大学(Cardiff Metropolitan University)
- 首都カーディフにありながら生活コストは比較的安価
- スポーツ科学・アート・ビジネス系のコースが人気
- 留学生向けカウンセリング・就職支援が手厚い
アバティ大学(Aberystwyth University)アバティ大学(Aberystwyth University)
- 「世界で最も美しいキャンパス」のひとつと称される
- 地政学・国際関係学に定評
- 総合満足度が非常に高い
- IELTS 6.0 で出願可、出願手続きもシンプル
ロバート・ゴードン大学(Robert Gordon University)
- スコットランド・アバディーンに立地
- 工学・ビジネス・デザイン分野に強み
- 卒業生就職率が非常に高い(95%以上)
- IELTS 6.0 で入学可
ポーツマス大学(University of Portsmouth)
- ロンドン近郊の温暖な港町
- 海事学・工学・犯罪学など専攻多数
- リーズナブルな学費と生活費が魅力
- 奨学金オプションが豊富
ウエストミンスター大学(University of Westminster)
- ロンドン中心部にキャンパスを持つ都市型大学
- メディア・ファッション・ビジネス分野に強い
- 都市型インターン機会が豊富
- IELTS 6.0〜
ノーサンブリア大学(Northumbria University)
- 学生都市ニューカッスルに立地
- コンピュータサイエンス・建築・ビジネスが人気
- IELTS 6.0〜(一部学部によっては 5.5 可)
サウスウェールズ大学(University of South Wales)
- カーディフ近郊の大規模大学
- 航空工学・舞台芸術などユニークな専攻
- 留学生満足度 90% 以上
- フレキシブルな入学条件設定あり
入りやすい大学でも侮れない!就職・大学評価とのバランス
就職率も高い大学が多い
- ロバート・ゴードン大学:就職率 95% 以上
- サルフォード大学:産業界連携プロジェクトが多数
「入りやすさ」だけでなく、卒業後のサポート力にも注目して大学を選びましょう。
自分の目的に合った大学選びが重要
- コスト重視 → バンガー大学、アバティ大学
- 都市型生活+インターン → ウエストミンスター大学
- 工学・IT 志望 → ノーサンブリア大学、サルフォード大学
自分の希望条件に合わせたマッチングを意識しましょう。
6. イギリス大学留学の奨学金情報
チーヴニング、コモンウェルスなど主要奨学金一覧
イギリス大学留学には、世界中の優秀な学生向けにさまざまな奨学金制度が用意されています。ここでは代表的なプログラムを紹介します。
チーヴニング奨学金(Chevening Scholarships)
- 主催:イギリス政府(外務・英連邦開発省)
- 対象:リーダーシップ経験を持つ世界各国の若者(修士課程)
- 支給内容:学費全額+生活費+渡航費
- 選考基準:
- 優れた学業成績
- リーダーシップ経験
- 明確なキャリアプラン
- 競争率:非常に高い(日本枠は毎年数名程度)
コモンウェルス奨学金(Commonwealth Scholarships)
- 主催:イギリス連邦諸国間の奨学金プログラム
- 対象:特定の開発途上国出身者が中心(※日本人は基本対象外)
- 支給内容:学費全額+生活費+航空券
- 目的:社会開発に貢献する人材育成
大学独自奨学金プログラム
多くの大学では、留学生向けに独自の奨学金制度を設けています。
例
- UCL Global Excellence Scholarship(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)
- University of Bristol Think Big Scholarships(ブリストル大学)
- University of Edinburgh Global Scholarships(エディンバラ大学)
支給額:年間£5,000〜£20,000(学費減免型が多い)
日本国内から利用できる奨学金
- 日本学生支援機構(JASSO)海外留学支援制度
- 民間財団(ロータリー財団、フルブライト記念財団 など)
- 地方自治体の留学奨学金
日本国内でも「イギリス留学」を対象とする給付型奨学金があります。出願時期が早いので、1年以上前からリサーチ開始が理想です。
奨学金申請の必勝法|選考で差をつけるポイント
早めの準備とスケジュール管理
- 必要書類リストの作成
- 推薦状依頼
- 志望動機エッセイのドラフト作成
奨学金申請は、通常出願締切の6〜12か月前から開始されるため、早めに動き始めることが重要です。
成績だけで勝負しない
社会貢献活動・リーダーシップ経験・将来ビジョンなど「人物像」が重視されます。
- 社会貢献活動
- リーダーシップ経験
- 将来のキャリアビジョン
したがって、学業成績だけでなく、自分の経験をどうストーリー化できるかが鍵になります。
エッセイ(Personal Statement)が合否を左右する
奨学金申請用のエッセイでは、明確に、かつ具体的に書きましょう。
- なぜイギリスか?
- なぜその専攻か?
- 卒業後に社会へどう貢献するか?
例
「環境問題に取り組むNGOでのインターン経験から、持続可能なエネルギー政策の研究を志すようになった。」
7. イギリス大学の人気コースと専攻
2025年人気急上昇中の専攻とは?
イギリス大学では、社会のトレンドや産業構造の変化に合わせて、人気専攻が年々変動しています。2025年現在、特に人気が高まっている専攻分野は以下のとおりです。
コンピュータサイエンス(Computer Science)
- IT 業界の人材需要拡大で人気急上昇
- AI・ビッグデータ・サイバーセキュリティなど最先端分野
- 就職率・初任給が非常に高い
卒業後の平均初任給:£30,000〜£40,000(約 580 万〜770 万円)
人気大学例:ケンブリッジ大学/インペリアル・カレッジ・ロンドン/マンチェスター大学
ビジネス・マネジメント(Business & Management)
- 国際ビジネス・起業・マーケティングを網羅
- コンサルティング会社やグローバル企業就職に有利
- MBA 進学へのステップにも最適
卒業後の平均初任給:£28,000〜£38,000(約 540 万〜730 万円)
人気大学例:ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)/ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)
国際関係学(International Relations)
- グローバル社会に対応した政策立案や国際協力分野でのキャリア形成に直結
- NGO・国連機関・政府系機関就職者多数
人気大学例:キングス・カレッジ・ロンドン/イーストアングリア大学
建築・デザイン(Architecture & Design)
- 建築学部のレベルが非常に高い
- 実践重視のカリキュラム(インターンやスタジオワーク)で即戦力育成
卒業後の平均初任給:£25,000〜£32,000(約 480 万〜620 万円)
人気大学例:バース大学/UCL バートレット建築学校
医学・生物科学(Medicine & Biological Sciences)
- 医療系・ライフサイエンス分野の需要が世界的に増加
- 大学院進学・研究職志望者にも最適
人気大学例:オックスフォード大学/エディンバラ大学/インペリアル・カレッジ・ロンドン
専攻選びの失敗事例と成功事例
失敗事例:「就職市場を考えずに選んだ」学
Aさんは「楽しそうだから」という理由だけで文学専攻を選択。卒業後、関連職に就けず進路変更を余儀なくされました。
教訓:好きな分野+将来キャリアを見据えた専攻選びが必要。
成功事例 :コンピュータサイエンス専攻を選択し、学内インターンにも積極参加。
Bさんは、コンピュータサイエンス専攻を選択し、学内インターンにも積極参加しました。 卒業後、ロンドンの IT 企業に 高年収 で就職成功。
教訓 → 専攻選びの段階から就職・キャリア志向を持つことが成功への近道。
人気専攻と将来年収・キャリアパスの相関関係
イギリスで選んだ専攻は、卒業後のキャリア・年収に大きな影響を与えます。
以下は、代表的な専攻と卒業5年後の平均年収目安です。
専攻分野 | 卒業 5 年後の平均年収(GBP) |
---|---|
コンピュータサイエンス | £45,000〜£60,000 |
ビジネス・マネジメント | £40,000〜£55,000 |
建築学 | £35,000〜£50,000 |
国際関係学 | £30,000〜£45,000 |
生物学・バイオサイエンス | £30,000〜£42,000 |
※ 専攻・職種・勤務地によって大きく変動します。
8. イギリス大学卒業後のキャリアパスとビザ
ポストスタディワークビザ(Graduate Route)とは?
Graduate Route は、イギリスの大学・大学院で取得した 学士・修士・博士 の正規課程修了者が、最長 2 年間(博士号は 3 年間)イギリス国内で就労・求職できるビザ制度です。
主な特徴
- 学士号(Bachelor's)・修士号(Master's)・博士号(PhD)取得者が対象
- スポンサー企業不要で自由に就職・転職が可能
- 一定期間内に Tier 2(就労ビザ)へ切替で長期滞在ルートも。
取得条件
- Licensed Sponsor(政府認可校)の正規課程を修了していること
- 申請時にイギリス国内に滞在していること
- 申請費 £715 + IHS(年 £624)支払い
Graduate Route のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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イギリス国内就職 vs 日本・第三国就職
イギリス就職のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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日本・アジア他国でのキャリア展開
メリット | デメリット |
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海外就職を成功させるための留学中の準備ポイント
在学中インターンシップ(Work Placement)の活用
イギリスの多くの大学では、専攻によって 1 年間の Placement Year を正式に組み込んだプログラムがあります。
例
- ビジネス専攻 → ロンドンの外資系企業でインターン
- IT 専攻 → テクノロジー企業でソフトウェア開発実習
実務経験を積むことで、卒業後の採用率が格段にアップします。
学内キャリアセンターの積極利用
イギリスの大学は、Career Servicesが非常に充実しています。
- 履歴書・カバーレターの添削サポート
- 模擬面接トレーニング
- キャリアフェア(合同企業説明会)の開催
留学生でも無料で活用できるサービスが整っています。
資格取得・専門スキルの強化
例
- 会計士志望 → ACCA/CIMA 資格取得サポート
- IT 志望 → AWS 認定・Google 認定エンジニア資格
- ビジネス志望 → データ分析スキル(Python/Excel/Tableau)習得
+α のスキルは、イギリスでも日本でも就職競争力を高めます。
9. イギリス大学進学に関するよくある質問 FAQ
- Q. イギリスの大学進学は難しいと言われていますがどうしてですか。
- Q. 日本人がイギリスの大学へ進学するにはどんな条件が必要ですか。
- Q. ファウンデーション・コースとは何ですか。
- Q. 英語力はどのくらい必要ですか。
- Q. イギリスで人気のある専攻は何ですか。
- Q. イギリスの大学院への進学は難しいですか。
10. まとめ|イギリス大学留学を成功させるために
イギリス大学留学は、世界トップクラスの教育を受けつつ国際キャリアを築けるまたとないチャンスです。しかし、憧れやブランド志向だけで動くと費用負担やキャリア形成で後悔するリスクもあります。
留学計画で必ず比較すべきポイント
- 学費・生活費・奨学金などリアルな負担
- 出願条件・英語要件・ファウンデーションコースなど進学ルートの違い
- 専攻ごとの将来性・年収データ
- 卒業後のビザ制度とキャリア展開の選択肢
これらを総合的に検討し、自分にとって最適な道を選ぶことが成功への鍵です。戦略的に準備すれば、イギリス留学は人生を大きく飛躍させる投資になります。
最後に:留学準備は「早めに動く」ことが成功への第一歩!
本気でイギリス留学を目指すなら、出願の1 年以上前から準備を始めましょう。英語力対策、書類作成、奨学金リサーチ、ビザ申請など、やるべきことは多岐にわたります。早く動くほど選択肢・合格チャンス・未来の可能性が広がります。
あなたの挑戦を心から応援しています!
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ポイント!
社会貢献・国際協力への意欲を具体的にアピールすることが合格への鍵です。