トロント大学(University of Toronto)進学ガイド

トロント大学(University of Toronto)は、1827年に設立されたカナダ最大規模の名門公立大学です。世界大学ランキングで常にトップ30以内に位置し、インスリンの発見やAI技術の発展など、数々の画期的な研究成果を生み出してきました。トロント市内に3つのキャンパスを構え、約10万人の学生が学ぶ国際色豊かな学術コミュニティを形成しています。

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ランキングで見るトロント大学の評価【2025-2026年最新版】
トロント大学は、その卓越した研究実績と教育の質により、世界の主要大学ランキングで毎年安定してトップクラスに位置しています。特に医学・生命科学、人工知能、人文科学といった分野においては、グローバルリーダーとしての地位を確立しています。
総合ランキングと評価ポイント
ランキング名 | 総合順位(2025-2026) | 評価の焦点 | 出典 |
---|---|---|---|
QS世界大学ランキング (2025) | 世界25位 | 学術的評判・環境サステナビリティで満点評価 | immigcanada.com |
THE世界大学ランキング | 世界21位 | 研究・教育・論文引用・国際性 | timeshighereducation.com |
U.S. News世界大学ランキング | 世界16位 | 論文数、学術評判、国際研究共同数 | usnews.com |
トロント大学が高く評価される理由
① 圧倒的な研究力
トロント大学は年間の科学研究予算がカナダ国内最多で、2023年には政府から2億カナダドルの研究助成金を獲得しました。インスリンの発見(1921年)や世界初の幹細胞の同定など、歴史的な医学的発見を数多く生み出しています。
② 人工知能研究の世界的拠点
ディープラーニング技術の開発で知られるジェフリー・ヒントン教授をはじめ、AI研究分野で世界をリードしています。トロントはAI研究拠点都市として世界的に注目されており、大学はその中核的役割を果たしています。
③ 豊富な学術資源
大学図書館システムは蔵書数約1,200万冊を誇り、北米第3位の規模です。40以上の分館を持ち、学生・研究者は世界トップクラスの学術資源にアクセスできます。
④ 多様性と国際性
世界160以上の国と地域から学生が集い、留学生比率は約30%に達しています。国際学生比率の指標でQSランキングにて98点という極めて高い評価を受けています。
トロント大学が選ばれる5つの理由
1. 世界トップクラスの研究力と学術的評価
トロント大学は、THE世界大学ランキング2025で21位、U.S. News世界大学ランキングで16位という世界最高水準の学術的評価を受けています。特に医学・健康分野で世界9位、教育学9位など、複数の領域でトップ10入りを果たしています。
【分野別世界ランキング】
- 臨床医学:世界4位
- がん学(腫瘍学):世界5位
- 心臓病学:世界5位
- 生物学・生化学:世界11位
- 芸術人文学:世界9位
- コンピュータ科学:世界27位
これらの分野での卓越した実績は、学生にとって最高レベルの教育と研究機会を意味しています。
2. 多様性に富んだ国際的学習環境
トロント大学では、全学部生の約30%が留学生という高い国際比率を誇ります。世界160以上の国と地域から約29,000人もの留学生が在籍し、キャンパスは真の国際的コミュニティを形成しています。
- 多文化環境:カナダ社会の多文化性を体現する場として、様々な言語や文化背景を持つ学生が共に学んでいます。
- 国際交流プログラム:東京大学、北京大学、オックスフォード大学など世界の名門大学と交換留学協定を締結。
3. 充実した研究機会と最先端設備
トロント大学は「学部生でも最先端研究にアクセスできる」のが大きな特長です。世界的な研究機関と連携した実践型教育が受けられます。
- 医学・生命科学:インスリンの発見地として、医療系の評価は国内随一。製薬・医療系企業との共同研究も盛んです。
- 人工知能研究:ディープラーニング技術の黎明期からジェフリー・ヒントン教授らによる先駆的研究が行われています。
- 起業支援:ONRampやMaRSディスカバリーディストリクトとの連携で、学生・卒業生のスタートアップを積極的に支援しています。
4. 手厚い学生支援システム
カナダ最大規模の大学でありながら、きめ細かな学生支援を提供しています。
- 国際学生センター:ビザ手続きや英語サポート、異文化適応ワークショップなど留学生を包括支援。
- キャリア支援:各キャンパスにキャリア支援センターを設置し、履歴書指導、面接対策、OB/OGメンタープログラムを提供。
- 奨学金制度:レスター・B・ピアソン国際奨学金など、留学生向けの充実した奨学金制度があります。
5. 優秀な卒業生ネットワーク
トロント大学は、5名のカナダ首相、10名のノーベル賞受賞者、100名以上のローズ奨学生を輩出しています。
- 政界:ウィリアム・ライオン・マッケンジー・キング、レスター・B・ピアソンなど歴代首相を多数輩出。
- 文学界:マーガレット・アトウッド、マイケル・オンダーチェなど世界的作家を輩出。
- 科学技術:チューリング賞受賞者6名、フィールズ賞受賞者1名が関わっています。
人気専攻とアカデミックの強み
トロント大学では700以上の学部課程、200以上の大学院課程を提供しており、学問領域の幅広さで知られています。特に医学・生命科学、工学・コンピュータ科学、人文科学の分野で世界的な評価を受けています。
専攻分野 | 代表専攻・強み |
---|---|
医学・生命科学 | インスリン発見の伝統、世界最先端のゲノム解析・バイオテクノロジー |
工学・コンピュータ科学 | AI・ディープラーニング研究の世界的拠点、産学連携による技術革新 |
ビジネス・経済学 | ロットマン経営大学院、国際金融都市トロントでの実践的教育 |
人文科学・社会科学 | 「トロント学派」の文学批評理論、政治学・国際関係学の充実 |
教育学 | 世界ランキング9位、多文化教育のリーダー |
著名な卒業生
マーガレット・アトウッド(作家)、ドナルド・サザーランド(俳優)、ジェフリー・ヒントン(AI研究者)など、各分野のリーダーを多数輩出。
入学条件と出願情報(本科進学)
トロント大学はオンタリオ州共通出願システム(OUAC)を使用して出願します。出願締切は毎年1月中旬で、早期出願制度も導入されています。
要件 | 内容 |
---|---|
学歴 | 日本の高校卒業資格(12年間の学校教育修了) |
英語力 | TOEFL iBT 89点以上(スピーキング、ライティングそれぞれ22点以上)/IELTS 6.5以上(各セクション6.0以上) |
出願時期 | 秋入学のみ(早期出願:11月上旬、通常出願:1月中旬締切) |
補足 | 学部により課外活動履歴、エッセイ、ポートフォリオ等が必要 |
学費と生活費(目安)
トロント大学の学費は出身者の区分によって大きく異なります。以下は年間の目安費用です。
年間学費(2025-26)
区分 | 年間授業料(CAD) | 年間合計費用(食住含む) |
---|---|---|
カナダ国内学生 | 約 $6,100~6,590 | 約 $25,000~30,000 |
留学生 | 約 $60,510 | 約 $80,000~85,000 |
生活費(モデル)
- 大学寮:年間$14,000~26,000(食事プラン含む)
- 民間住宅:月$1,200~1,800(シェア)、月$3,000(個室)
奨学金制度(留学生向け)
トロント大学では留学生向けの充実した奨学金制度があります。
奨学金名 | 詳細 |
---|---|
レスター・B・ピアソン国際奨学金 | 年間約37名選抜、授業料・寮費・食費4年間全額支給 |
学部長賞 | 成績優秀者に自動的に審査対象、部分的な学費支援 |
各学部独自奨学金 | 専攻分野により年$1,000~$10,000 |
キャンパス環境と施設
キャンパスの雰囲気とロケーション
- セントジョージ・キャンパス:トロント市ダウンタウンに位置する歴史的な本部キャンパス。オックスフォードやケンブリッジになぞらえられる伝統的な建築と緑地が調和。
- ミシサガ・キャンパス:トロント西方のクレジット川沿いに広がる225エーカーの自然緑地。現代的な設備と美しい自然環境。
- スカーバロー・キャンパス:新設のパンアム・アスレチックセンターなど最新設備を誇る。
主要施設紹介
- ロバーツ図書館:1973年開館のブルータリズム建築で有名な地上14階建ての建物。
- トーマス・フィッシャー貴重書図書館:北米有数の貴重書コレクションを有し、4万冊の漢籍コレクションやシェイクスピアのファーストフォリオを収蔵。
- ハート・ハウス:1920年代開館のゴシック様式の総合学生センター。学生の交流拠点として機能。
- ONRamp:起業支援拠点として学生・卒業生のスタートアップを育成。
- パンアム・アスレチックセンター:スカーバロー・キャンパスの新設屋内プール・体育施設。
バーチャルキャンパスツアーと訪問情報
- バーチャルツアー:トロント大学の各キャンパスを360度のパノラマで体験できるバーチャルツアーが提供されています。utoronto.ca
- キャンパス訪問:実際にキャンパスを訪れる際は、公式サイトからツアーの予約が可能です。future.utoronto.ca
トロント大学のキャンパス
動画紹介
位置情報
住まいと食事
学生寮(オンキャンパスハウジング)
- 寮の種類と特徴:セントジョージ・キャンパスでは7つのカレッジ(組織寮)および独立寮から構成。ミシサガ・キャンパスでは約1,500名分、スカーバロー・キャンパスでは全てキャンパス中心から徒歩2分圏内に配置。
- 部屋タイプ:シングル、ダブル、トリプルの部屋タイプがあり、伝統的な寮タイプからスイート/アパートメントタイプまで多様。
- 費用と申請:年間$14,000~26,000(食事プラン含む)。新入生には入居が保証されており、3月末までの申請が必要。
オフキャンパスハウジング
- 住居の種類:アネックス地区、ハーバード・ビレッジ地区、ケンジントンマーケット地区などに学生用賃貸が集中。
- 家賃相場:ルームシェアで月$1,200、個室で月$1,400前後、ワンルーム単独で月$2,000~3,000。
- サポート:大学の民間住宅紹介サービスや提携のホームステイプログラムが利用可能。
食事プランと学内外の食環境
- ミールプラン:多くの学部寮でミールプラン加入が義務。年間約$5,000~6,000で、ビュッフェ形式やカフェテリア形式で提供。
- 学内ダイニング:各カレッジ内またはキャンパス内各所に食堂があり、多様な食文化に対応。
- 周辺の食環境:トロント市内の多文化環境を反映し、世界各国の料理が楽しめるレストランが豊富。
卒業後の進路とキャリア支援
トロント大学卒業生は、カナダ国内外のあらゆる分野で活躍しています。就職率は非常に高く、卒業後6ヶ月以内の就職率は90%以上に達しています。
項目 | 内容 |
---|---|
就職・進学率 | 約97%(卒業後6ヶ月以内) |
平均初任給 | 学部卒:$50,000~70,000/年、修士:$115,000、博士:$136,000 |
主な業界 | 金融、医療、IT、政府機関、国際機関、学術研究 |
キャリア支援 | 各キャンパスにキャリア支援センター、OB/OGメンタープログラム |
主な就職先と進路
- 金融業界:ロイヤルバンク(RBC)、トロント・ドミニオン銀行(TD)などカナダ五大銀行
- コンサルティング:デロイト、アーンスト&ヤング、マッキンゼーなど
- IT・テクノロジー:Google、IBM、Microsoft、Shopifyなど
- 医療・研究:大学健康ネットワーク(UHN)、サニーブルック病院、製薬企業
- 政府・公共部門:トロント市、オンタリオ州政府、カナダ連邦政府
トロント大学の語学プログラム・エクステンションコースの紹介
トロント大学では、正規学位課程以外にも留学生や社会人向けの充実した語学プログラムと専門教育コースを提供しています。特にSchool of Continuing StudiesとEnglish Language Program (ELP)は、50年以上の実績を持つ世界的に定評のあるプログラムです。
English Language Program (ELP) - 付属語学学校
トロント大学のContinuing Studies部門が提供するESL(第二言語としての英語)プログラムで、50年以上の実績があります。
- 所在地:セントジョージ・キャンパス(ダウンタウン・トロント)
- 開講時期:年4回(春・夏・秋・冬)
- ビザサポート:F-1ビザに相当するStudy Permit取得可能
- ウェブサイト:learn.utoronto.ca
主なELPコース
コース名 | 内容 | 期間 |
---|---|---|
アカデミック英語コース | 大学進学に必要な読解・論文執筆スキル集中指導 | 12週間 |
ビジネス英語コース | 職場で通用するコミュニケーション能力養成 | 12週間 |
短期集中会話コース | スピーキング・リスニング強化 | 3週間 |
TOEFL/IELTS準備コース | 試験対策に特化した指導 | 4~12週間 |
- レベル分け:初級〜上級まで、到着時プレースメントテストあり
- 受講対象:高校卒業以上、基本的な英語力を有する方
- 特徴:ディスカッションやプレゼン練習を多く取り入れ、自信を持って英語を使えるようになることを目標
School of Continuing Studies - エクステンション
社会人や正規課程以外の学生向けにサーティフィケート取得コースや専門講座を提供しています。
人気の専門プログラム
専門分野 | 代表的な内容 |
---|---|
データサイエンス | Python、統計分析、機械学習の基礎 |
プロジェクトマネジメント | PMI準拠のプロジェクト運用、実務演習 |
デジタルマーケティング | SEO、SNS広告、Googleアナリティクス |
ITスキル | プログラミング、ウェブ開発、システム管理 |
リベラルアーツ | 文学、歴史、哲学などの教養講座 |
International Foundation Program (IFP)
英語力や学力があと一歩で直接入学基準に届かない留学生向けの大学進学準備プログラムです。
- 期間:1年間(大学1年次の前段階に相当)
- 英語条件:IELTS 6.0程度、TOEFL iBT 80~89点程度
- 履修内容:大学の正規科目と英語・学術スキル強化科目を組み合わせ
- 進学保証:所定の成績を収めれば教養学部、建築学部、音楽学部への無条件入学が保証
日本人向け進学ルート ― トロント大学へスムーズに進む方法
トロント大学に進学する日本人学生には、以下の代表的な進学パターンがあります。それぞれにメリット・注意点があるため、自分に合ったルートを見極めることが大切です。
① 直接入学(Direct Admission)
日本の高校を卒業後、オンタリオ州共通出願システム(OUAC)を通じて直接トロント大学に出願するルートです。
- 必要条件:TOEFL iBT 89点以上/IELTS 6.5以上
- メリット:最短4年で学位取得。世界最高水準の研究機会に直接アクセス
- 注意点:競争率が高く、特に人気学部では数学・理科で突出した成績が必要
② International Foundation Program (IFP) 経由
英語力が基準に少し届かない場合でも、IFPを経由して大学進学が可能です。
- 対象:学業成績は基準を満たすがTOEFL iBT 63以上、IELTS 6.0程度の学生
- メリット:英語力向上と大学授業への適応を同時に達成
- 注意点:定員が限られるため競争もあり、追加のエッセイや面接が必要
③ 他大学・コミュニティカレッジからの編入
カナダの他大学やアメリカのコミュニティカレッジで学んだ後、編入を目指すルートです。
- 編入条件:他校でGPA 3.0以上の優秀な成績
- メリット:費用を抑えつつ英語環境に慣れることができる
- 注意点:編入枠が限られており、人気学部では極めて困難
日本人学生向けの支援体制
トロント大学には日本人学生コミュニティがあり、留学生活をサポートしています。
組織名 | 内容 |
---|---|
UT Japan Network (UTJN) | 日本人・日系学生のネットワーク、懇親会・就職セミナー開催 |
Japanese Language Club | 日本語・日本文化に興味のある学生が集まるクラブ |
日加学生協会 (JCSA) | 日系・日本語話者のネットワーク、地域ボランティア活動 |
奨学金・支援制度の活用
- レスター・B・ピアソン国際奨学金:年間約37名選抜の全額奨学金(4年間)
- トビタテ!留学JAPAN:文部科学省による海外トップ大学進学者への資金援助
- 在日カナダ大使館:EduCanadaによる留学相談サービス
ポイント
- 直接入学は学力・英語力に自信がある方向け
- IFP経由は英語力向上と大学適応を同時に実現
- 日本人コミュニティの活用で充実した大学生活が可能
- 奨学金制度を活用して経済的負担を軽減
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「成功する留学」では、トロント大学をはじめとするカナダ大学進学に向けて、以下のサポートを提供しています:
- 個別プランニングと費用試算
- エッセイ・出願書類の添削
- IELTS・TOEFL対策講座
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トロント大学についてのアドバイス
「トロント大学は、世界最高水準の学術環境と多様性、そして手厚い支援体制をバランス良く兼ね備えた大学です。『真のグローバル教育』を求める学生にとって、まさに理想的な選択肢といえるでしょう。」