お金の準備をする

留学にはかなりまとまった額のお金が必要だ。しかし、すべて現金で持っていくのはとても危険。ここでは、クレジットカードや国際キャッシュカードなどの上手な活用方法を紹介しよう。

クレジットカード

1枚あると便利なクレジットカード

クレジットカードを1枚持っていると、ホテルに泊まるとき、ちょっと大きめの買い物をするとき、食事をするときなどに多額の現金を持たずに済むので大変便利。使った分の金額は、日本円に換算されて日本の銀行口座から引き落とされる。

身分証明書代わりにもなる

クレジットカードは一種の身分証明の役割も果たす。ホテルのチェックイン時やレンタカーを借りるときは、たいていクレジットカードの提示が求められるはずだ。クレジットカードがないと、現金でまとまった金額の保証金を要求されることになる。

クレジットカードでキャッシングも

クレジットカードのなかには、いざというときキャッシングができるものもある。カード会社の提携銀行の窓口で行う場合とATMを利用する方法がある。銀行の窓口でお金を受け取る場合は、カードでキャッシングしたい旨を伝え、カードとパスポートを提示。所定の用紙に希望金額を記入し、サインする。ATM利用の場合は、カードを入れて暗証番号と金額を打ち込む。

クレジットカードは国際的に通用するものを

オーストラリアで通用するおもなカードはVISA、MasterCard®など。所得のない学生の場合は、親の家族会員としてカードを取得するか、使用限度額が比較的低め（月額10～30万円程度）の学生用カードを作ることになる。申し込んでからカード発行までに、通常は3週間～1ヵ月ほどかかる。オンライン申し込みなど、1週間程度で発行できるものもあるが、早めに準備しておこう。

キャッシュ（現金）

現金は少しだけ持っていくと便利

高額の現金を持参するのは危険だが、クレジットカード以外にも若干のオーストラリア・ドル（A$）の現金を日本で用意して持っていくと便利。空港から滞在先までのタクシー代と食事代くらいは、用意しておこう。両替は銀行に目的国の通貨の現金があるかどうか確認してから出かけよう。もちろん、事前に用意できなかった場合は、空港の両替所を利用できる。空港の外貨両替所は年中無休だが、営業時間は両替所により異なるので注意しよう。現地入国時にも、空港にある両替銀行で両替できる。ただ、一般に空港の両替所は交換率が悪いので、当面必要な最低額だけを両替するようにしよう。

国際キャッシュカード

日本の口座から現地通貨を引き出す

海外で、日本の口座から預金を外貨換算して引き出せるキャッシュカードもある。現地で銀行口座を持つまでは、お金の保管や送金の面で持っていると便利だ。現地支店、提携金融機関のATMから現地通貨で引き出せ、1回ごとに手数料がかかるが、銀行所定換算レートで24時間、365日利用可能。引き出し方法はクレジットカードによるキャッシングの方法と同じだ。最近ではキャッシュパスポートなど口座を持っていなくても指定の口座に入金して現地通貨で引き出せ、尚且つ現地の提携加盟店でキャッシュレスでの決済ができるカードも出てきている。

スタッフも使っている「キャッシュパスポート」

銀行の利用

現地で銀行口座を開く

留学が長期にわたる場合は、現地で銀行口座を開いたほうがいい。普段の買い物は現金やクレジットカードでも事足りるが、学校の授業料や家賃、電気代などは小切手で支払いが行われることが多いので、長期滞在の場合は現地で小切手（口座預金）口座をもっていると便利。

渡航の際に持っていくのは当面必要な額だけにして、残りは日本から送金してもらおう。この場合は日本にいる家族の協力が必要となるので、日本を出発する前に、海外送金の方法などをきちんと調べ、説明しておこう。