高校生のオーストラリア留学

「オーストラリア留学」と聞いて、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?コアラやカンガルー、美しいビーチ、世界遺産のグレートバリアリーフなど、自然豊かな風景を想像するかもしれませんね。実は、オーストラリアは教育水準が高く安全な環境で、高校生にとっても人気の留学先です。「オーストラリアに行ってみたい」「高校時代に海外で学んでみたい!」そんな思いを持つあなたに向けて、高校生のオーストラリア留学について詳しく説明します。親御さんにとっても気になる おすすめ理由や 学校制度、 費用、 ビザ、 留学都市、そして 成功のためのポイントまで網羅しています。ぜひ最後まで読んで、夢のオーストラリア留学への第一歩を踏み出しましょう。
オーストラリア留学についてカウンセラーに相談する
オーストラリア留学が高校生におすすめな理由

高校生にとってオーストラリアへの留学は、多くの魅力とメリットがあります。ここでは、 なぜオーストラリア留学がおすすめなのか、主な理由を紹介します。
治安が良く安心できる環境
オーストラリアは世界的に見ても治安の良い国であり、高校生が生活するうえで安心感があります。医療機関も整い、万一の時のサポート体制も充実しています。また18歳未満の留学生に ガーディアン制度といって現地で保護者代わりになってくれる制度もあり、未成年でも安全に留学生活を送ることができます。初めての海外生活でも、比較的適応しやすい環境と言えるでしょう。
日本から近く費用も比較的抑えられる
オーストラリアは日本との距離が近く、時差も東海岸でわずか1~2時間程度です。アメリカやヨーロッパに比べると往復の渡航時間も短く、渡航費用や時差ボケの負担が少ない点は高校生にとって嬉しいポイントです。物価自体は決して安くはありませんが、総合的に見ると欧米留学より費用はやや抑えられるケースが多く、 高い教育水準に対してコストパフォーマンスが良いと評価する声もあります。実際、教育費や生活費を含めた総合費用は 同レベルの教育環境を持つ他の英語圏よりも好条件との意見もあります。
多文化社会で海外生活に馴染みやすい
オーストラリアは移民が多く集まる多民族国家であり、異なる文化や価値観を受け入れるおおらかな国民性があります。クラスメートも様々なバックグラウンドを持つ生徒が多く、留学生である日本人高校生も周りに溶け込みやすい雰囲気です。白人ばかりの中で自分だけが外国人...という状況ではなく、 お互いに異文化を理解し合う環境が整っているため、「英語に自信がない」「海外に友達ができるか不安」という生徒でも安心して挑戦できます。また、現地の高校には留学生向けの英語サポートクラス(ESL)が用意されている学校も多く、英語力に不安があっても授業についていけるよう配慮されています。
教育水準が高く将来の進学にも有利
オーストラリアの教育レベルは世界的にもトップクラスで、高校でも質の高い授業を受けることができます。英語の習得はもちろん、主体的に考える力や多角的な視野が養われ、日本にいるだけでは得られない学びが得られるでしょう。さらに、オーストラリアで高校卒業資格を取得すれば、現地や他国の大学への進学がスムーズになる利点も見逃せません。例えば オーストラリアの高校を2年以上在籍して卒業すれば、その後オーストラリアの大学に出願する際にIELTSなど英語力試験の提出が不要になる制度があります。現地の高校でしっかり勉強し統一試験(州ごとの卒業試験)で成果を出せば、海外大学への進学も有利です。また帰国後に日本の大学を受験する場合でも、帰国生入試などで海外経験や英語力が評価され、進路の選択肢が広がるのも大きなメリットです。
以上のように、 安全性・費用面・環境適応のしやすさ・将来の進路といった点で、オーストラリア留学は高校生にとてもおすすめできます。豊かな自然と先進的な教育環境の両方を持つオーストラリアで、高校時代に貴重な経験を積んでみませんか。
オーストラリアの学校制度について

海外へ高校留学をする際には、現地の学校制度を理解しておくことが大切です。日本とオーストラリアでは学年の区切りや教育課程にいくつか違いがあります。ここではオーストラリアの高校制度について基本的なポイントを説明します。
新学期は1~2月スタート
オーストラリアは南半球に位置するため季節が日本と逆で、 1月末~2月が新学期開始の時期になります。日本のように4月始まりではないので、留学開始のタイミングによっては学年途中からの編入になることもあります。このため出発時期は計画的に検討する必要があります。
学年区分と義務教育
オーストラリアでは小学校から中高一貫で Year1(1年生)~Year12(12年生)まで学年が連続しており、日本の中学・高校に相当するセカンダリースクールは一般的に7年生から12年生までとなります。義務教育は州によって微妙に異なりますが、おおむね 6歳から16歳まで(Year10まで)の10年間が義務教育期間です。つまりYear11・Year12(日本の高2・高3相当)は義務教育ではなく、高校卒業資格取得や大学進学を目指すためのシニア・セカンダリースクールにあたります。
高校卒業資格と大学進学
オーストラリアでは州ごとに高校卒業資格(HSCやVCE等)の制度がありますが、基本的には 12年生を修了すると各州の高校卒業証書が授与されます。12年生の終わりに卒業試験や課題を経て ATARと呼ばれる全国共通の大学入試指標が算出され、それをもとに大学出願を行います。大学進学希望者は11・12年生で日本の大学の一般教養課程に相当する専門科目を履修し、最終試験に備えます。一方で大学に進学しない生徒はYear10修了後に職業訓練校(TAFE)へ進むケースもありますが、留学生が高校卒業前にTAFEへ行くことはほとんどありません。
公立高校と私立高校
オーストラリアには公立と私立の高校があり、それぞれ特徴があります。 公立高校は現地の生徒が多く通い学費が比較的安いのが利点です。各州の教育省による留学生受け入れプログラムを通じて海外からの留学生も受け入れており、現地生徒との交流を深めやすい環境です。一方、 私立高校は宗教系や名門校を含めカリキュラムや設備が充実している学校が多く、留学生向けのサポート体制もしっかりしています。ただし学費は公立より高額になる傾向があります。どちらのタイプの学校も基本的に留学生の受け入れに積極的であり、多くの学校で 留学生向けESLクラスやサポート担当スタッフが用意されているので安心です。
評価方法と学習スタイル
オーストラリアの高校は日本と比べて 選択科目の幅が広く、自分の興味や進路に合わせて科目を選択できる点が特徴です。必修科目に加えて芸術やビジネス、工学、法律など多彩な科目が提供されており、生徒は自分の将来に役立つ分野を深く学ぶことができます。授業ではディスカッションやプレゼンテーション、課題レポートなどが重視され、 自主性と思考力が養われます。成績評価も平常点(課題・テスト)や最終試験の結果を総合して行われ、相対評価ではなく基準(ルーブリック)に沿った評価がされることが多いです。自分で科目を選び責任を持って学ぶスタイルは、最初は戸惑うかもしれませんが、大きな成長につながるでしょう。
このように、日本とは異なる教育制度の中で学ぶことになりますが、 異文化の学習スタイルに触れることも留学の醍醐味です。最初はわからないことも多いと思いますが、現地の先生やカウンセラーに質問しながら柔軟に適応していきましょう。多くの学校で留学生向けのサポート体制が整っていますので、不安なことは遠慮せず相談すればしっかり支援してもらえます。
高校生のオーストラリア留学方法の期間別選び方

一口に高校生のオーストラリア留学と言っても、 どのくらいの期間留学するかによって選べる方法が異なります。自分の目的や都合に合わせて、適切な留学スタイルを選びましょう。この章では期間別に代表的な留学方法と、その選び方のポイントを解説します。
短期留学(3ヶ月以内)
夏休みや春休みを利用して数週間〜3ヶ月未満で行う短期留学です。 サマースクールや短期語学研修プログラムなどがこれに該当します。短期間で気軽に海外体験ができるため、「まずはお試しで留学してみたい」という高校生に向いています。ホームステイや寮に滞在しながら現地の学校の授業を体験したり、英語研修+アクティビティに参加したりするプログラムが一般的です。短期留学では基本的に日本の学校を休学する必要はなく、長期休暇中に完結できるので学年の遅れを心配せず参加できます。ただし 3ヶ月以内の滞在であれば観光ビザ(ETAなど)で渡航可能なため、学生ビザは不要です(語学研修の場合は3ヶ月を超えると学生ビザが必要になる点に注意)。期間が短い分、語学力や異文化理解の伸びしろには限りがありますが、 留学の雰囲気を味わう入門編として最適でしょう。
セメスター留学(半年~10ヶ月程度)
1学期または1学年の途中までを海外の高校で過ごす留学です。 交換留学(10ヶ月〜1年間)もこのカテゴリーに含まれます。半年〜1年と比較的長い期間現地校に通うため、短期よりも深く学校生活に入り込んで英語力や国際感覚を磨くことができます。交換留学の場合、YSFやAFSなど公的・民間の留学団体が主催するプログラムに参加し、現地の公立高校に通うのが一般的です。交換留学は費用が比較的安く抑えられ、選考試験を経て奨学金が出る場合もあるため、費用面のハードルが低い方法と言えます。一方、自分で留学先の地域や学校を選ぶことは難しく、プログラムにより派遣先が決まるケースが多いです。それでも現地のホストファミリー宅にホームステイしながら一年間現地校に通う経験は、語学力の飛躍的向上や異文化理解に大いに役立つでしょう。日本の学校への復帰に関しては、 在籍校で「留学扱い」にしてもらえれば留年せず復学できますが、難しい場合は休学扱いで1学年遅れて復学することになります。留学前に日本の高校と進級の扱いをよく相談しておきましょう。
長期留学(1年以上~卒業まで)
現地の高校に正式入学し、 卒業資格の取得を目指す正規留学です。期間の制限がないため、2年~3年かけてオーストラリアの高校を卒業し、その後現地または海外の大学に進学する道も開けます。長期留学のメリットは、なんといっても 現地校を卒業できることにあります。現地の高校卒業資格(大学入学資格)を得られれば、オーストラリアや他の英語圏の大学への進学が有利になるほか、日本の大学も帰国子女入試枠で挑戦しやすくなります。また、期間が長い分現地の友人関係やコミュニティにも深く入り込め、語学力は日常会話の域を超えて学術的な英語力まで身につけることが期待できます。ただし 費用は最も高額になりやすく、私費で長期間留学する場合は学費・生活費あわせて年間で数百万円規模の予算が必要です(費用の詳細は次の章で解説します)。また、日本の高校は中途退学または在籍したまま休学扱いで渡航する形になるため、日本の高校卒業資格は得られません。そのため帰国後に日本の大学を受験する場合は、高卒認定試験を受けるか、海外高校の卒業資格で出願することになります。 高い自由度と引き換えに大きな決断と準備が必要なプランですが、得られるものも非常に大きいでしょう。
以上のように、留学期間によって選択肢はさまざまです。「とにかく長く海外で学びたい」のか「まずは短期間で様子を見たい」のか、自分の希望や将来設計に合わせて最適なプランを選びましょう。迷ったときは留学エージェントのカウンセラーに相談し、それぞれのメリット・デメリットを比較検討してみるのがおすすめです。
高校生のオーストラリア留学費用目安

留学を計画する上で 費用はとても重要なポイントです。オーストラリア高校留学の費用は 留学期間や 学校の種類(公立・私立・寮制)、そして 滞在方法によって大きく異なりますが、ここでは一般的な 期間別の費用目安を紹介します。ぜひ資金計画の参考にしてください。
長期留学(1年間以上)
約350万~700万円程度(1年間)が目安です。内訳の一例を挙げると、 学費が約150万~400万円(公立約150~250万円、私立約250~400万円、寄宿制のボーディングスクールは最大700万円程度)、 生活費(ホームステイ代や食費、交通費など)は約150万~250万円、 渡航費(航空券・保険・ビザ申請料など)が約30万~50万円、その他制服代やお小遣いなど雑費が20万~50万円です。私立や名門校を選ぶと学費が高くなり、滞在先を学生寮にするとホームステイより費用が嵩む傾向があります。 2~3年の在学ともなれば総額で1000万円以上になる可能性もあるため、奨学金の利用や計画的な資金準備が必要です。
セメスター留学(半年間程度)
約200万~400万円程度(半年)が目安です。半年間の学費は約75万~200万円(公立校約75~125万円、私立校約125~200万円)、生活費が約75万~125万円、渡航費等が30万~50万円ほどかかります。概ね1年留学の半分程度の費用となりますが、私立校や都市部への留学を選ぶと費用はやや高めになります。交換留学の場合はプログラム参加費や団体管理費が別途必要ですが、奨学金によって自己負担が軽減されるケースもあります。半年~1年の留学は人生経験として得られるものも大きいですが、費用も決して小さくないため、 留学前後の学費(日本の学校分)とのバランスも考慮しましょう。<.p>
短期留学(3ヶ月以内)
約50万~150万円程度が一つの目安です。プログラム料金に 授業料・滞在費・食費・アクティビティ代などが含まれていることが多く、例えば夏休み3週間程度の高校生向けサマープログラムであればおおよそ50~80万円、3ヶ月の語学+体験留学で100万円前後になることが多いようです。これに航空券代や保険料(10万~30万円)、お小遣い等(数万円~)が加わります。短期留学は 費用を抑えやすいのが特徴ですが、その分成果も限定的なので、費用対効果を高めるには現地で積極的に英語を使い多くのことを吸収する姿勢が大切です。
※上記はあくまで目安の金額です。為替レートやインフレ率によって費用感は変動しますし、都市部か地方部か、滞在方法がホームステイか寮か、自炊するかなどによっても生活費は変わってきます。都市別では一般的に地方都市よりシドニーやメルボルンなど大都市の方が生活費は高めです。また初年度は入学金や制服・教科書代など初期費用がかさみますが、2年目以降は多少安くなる場合もあります。
費用面で不安がある場合は、 奨学金制度や 分割払い制度の有無も調べてみましょう。オーストラリア政府や州政府、民間団体が高校留学向け奨学金を提供していることもあります。また、費用を抑える工夫としては「都市部ではなく地方の学校を選ぶ」「ホームステイで食事付きプランにする」「現地でアルバイトする(学生ビザで認められた範囲内で)」といった方法もあります。実際、メルボルンなど移民の多い都市では高校生でも放課後や週末にカフェでアルバイトしながら留学生活を送っている例もあります。ただし 学生ビザで就労できる時間には上限がありますので、学業に支障のない範囲で経験として取り組む程度にしましょう。
高校生のオーストラリア留学におけるビザについて

高校生がオーストラリアに留学する際には、渡航目的と期間に応じて適切なビザを取得する必要があります。ここでは高校生留学で主に関係するビザについて解説します。
学生ビザ(サブクラス500)
一般にオーストラリアで3ヶ月(約13週間)を超えて留学する場合は 学生ビザ(subclass 500)が必要になります。高校留学の場合も、長期留学や交換留学など13週間以上に及ぶ場合はこの学生ビザを申請します。学生ビザは最長5年間の在留が認められ、留学中オーストラリア国内外への出入国も自由に行えます。また就学期間中(ビザの有効期間中)は アルバイトが一定時間まで可能であったり、現地の公共医療制度の一部適用(留学生医療保険への加入が条件)などの特典もあります。申請にはオーストラリア政府が認可した教育機関からの入学許可証(CoE)や十分な留学資金の証明、在学証明などの書類が必要です。未成年(18歳未満)の場合、現地での保護者の詳細や滞在先承諾書など特別な書類準備も求められます。ビザ申請手続きには時間がかかることもあるため、渡航開始の少なくとも数ヶ月前には学校の入学手続きを終え、ビザ申請準備を始めましょう。
短期渡航(観光ビザ等)
3ヶ月以内の短期留学であれば、 観光目的の電子渡航許可(ETA/eVisitor)で渡航することも可能です。日本国籍の高校生であれば、観光目的で最大90日間まで滞在できるeVisitorビザ(サブクラス651)をオンラインで取得できます。例えば夏休みの3週間〜1ヶ月の語学プログラムや体験留学であれば、学生ビザではなくこの観光ビザで問題ありません。ただし観光ビザでは現地校で正式に単位取得を伴うコースに参加することは認められていないため、3ヶ月未満でも現地高校の授業に正式に参加し評価を受ける交換留学プログラムなどの場合は念のため学生ビザを取得するケースもあります。 ビザの種類は必ず主催団体や留学エージェントに確認し、指示に従って手続きを行いましょう。
※高校生(18歳未満)の長期留学では、親御さんが ガーディアン(監護人)ビザを取得して一緒に渡航するケースもあります。オーストラリア政府は未成年留学生の保護のため、親または親戚の大人1名が子どもの監護人として滞在できる制度を設けています。もし「子ども一人で海外に行かせるのは心配...」という保護者の方は、このビザの取得を検討すると良いでしょう。ただしガーディアンビザでは保護者本人は就労や就学が制限されるなどの条件があります。またガーディアンビザを利用せず、現地では ホームステイ先のホストファミリーや学校の担当者が保護者代行になる形で受け入れられる場合も多いです。いずれにせよ未成年の留学では、 現地での安全管理体制がしっかりしていることが重要です。学校手配のホームステイや寮を利用する、24時間サポート連絡先を確認しておくなど、安心して生活できる環境づくりに留意しましょう。ビザ申請は早めの準備が肝心!
ビザはオンライン申請が主流ですが、健康診断や追加書類提出で思った以上に時間がかかる場合があります。希望の渡航時期に間に合わない...ということがないよう、必要書類の準備や申請手続きは計画的に行いましょう。わからないことがあれば留学エージェントや大使館の情報を確認し、最新のビザ情報に従って進めてください。
高校生のオーストラリア留学でおすすめの都市

オーストラリアは国土が広く、地域によって都市の雰囲気や環境が大きく異なります。留学生活を充実させるためにも、どの都市に留学するかは重要なポイントです。ここでは高校生に人気のおすすめ都市をいくつか紹介します。それぞれの都市の特徴を知って、自分に合った留学先選びの参考にしてください。
シドニー(New South Wales州)
オーストラリア最大の都市であり、経済・文化の中心地です。近代的な高層ビル群と美しいハーバーが調和した都会的な雰囲気の一方、市街地から少し離れればビーチや国立公園など豊かな自然も身近にあります。年間を通じて温暖で過ごしやすく、晴天の日が多い気候も魅力です。シドニーには世界各国から留学生が集まっており、 留学生受け入れ数は国内トップクラスです。インターナショナルな環境の中で多様な文化に触れたい人におすすめです。また語学学校や専門コースも充実しており、高校留学後に現地で進学先を探す際にも選択肢が豊富です。東京から直行便で約10時間とアクセスもしやすいため、初めての海外でも安心感があります。
ブリスベン&ゴールドコースト(Queensland州)
オーストラリア北東部、亜熱帯気候のクイーンズランド州に位置するエリアです。州都ブリスベンは適度に都会で治安も良く、「勉強に集中しやすい落ち着いた環境」として人気があります。一方、ゴールドコーストは世界的に有名なビーチリゾートで、サーフィンなどマリンスポーツも盛んです。ブリスベンから電車で1時間程度の距離にあり、両都市間を行き来する留学生も多いです。 温暖な気候とフレンドリーな土地柄で知られ、冬でも比較的温かいため一年中アウトドアを楽しめます。日本人留学生の数はシドニーやメルボルンに比べるとやや少なめで、「できるだけ日本人が少ない環境で英語漬けになりたい」という高校生にも向いています。クイーンズランド州では州政府主導で公立高校への留学生受け入れを積極的に行っており、受け入れ校の選択肢も豊富です。費用面でも他州より割安な学校が多い傾向にあります。
メルボルン(Victoria州)
オーストラリア第2の都市で、「世界で最も住みやすい都市ランキング」の常連として有名です。歴史的な欧風建築とおしゃれなカフェが立ち並ぶ街並みは文化的な香りに溢れ、芸術・スポーツなど多彩なイベントも開催されます。四季がはっきりしており、夏は30℃を超える日もありますが冬は10℃前後まで下がり、日本の気候に近い感覚です。メルボルンは 移民が非常に多い多文化都市で、人口の4人に1人が海外出生と言われます。そのため異文化に対する寛容さが高く、留学生も受け入れられやすい雰囲気があります。日系企業も多いため、家族が駐在で一緒に滞在するケースなどにも適しています。街には大学や専門学校も多く、高校卒業後の進学先候補が豊富なのも魅力です。公共交通機関が発達しており、路面電車(トラム)やバスで通学しやすい点も学生に優しい街と言えます。
パース(Western Australia州)
オーストラリア大陸の西海岸に位置するパースは、「世界一美しい街」とも称されるほど自然環境に恵まれた都市です。インド洋に面したビーチや広大な公園があり、街自体も緑が多くゆったりとしています。人口約200万人ほどの中規模都市で、日本人を含むアジア人留学生の数は東海岸に比べて少なめです。そのため 英語環境にどっぷり浸かりたい人や、落ち着いた環境で勉強に集中したい人におすすめです。西オーストラリア州は資源産業が盛んなため経済的にも豊かで、公立・私立ともに教育水準が高い学校があります。物価は東海岸と大差ありませんが、住宅費などはやや安いとも言われます。日本からパースへの直行便も就航しており(所要約10時間)、実はシドニーとほぼ同距離です。美しい夕陽が沈むインド洋を眺めながら過ごす放課後は、パース留学ならではの贅沢な時間になるでしょう。
以上、代表的な都市を挙げましたが、この他にも アデレード(南オーストラリア州)やケアンズ(クイーンズランド州北部)、首都の キャンベラなど、それぞれ特色ある都市があります。どの都市にも共通して言えるのは、 勉強だけでなく生活そのものを楽しめる環境があるということです。自分が「大都会で刺激を受けたいタイプ」なのか「落ち着いた環境でのびのび過ごしたいタイプ」なのかを考えながら、最適な留学先を選んでください。都市選びに迷ったら、留学経験豊富なカウンセラーに相談し、現地の情報や学校の特徴を聞いてみるのも良いでしょう。
高校生がオーストラリア留学に失敗しないためのアドバイス

高校生の留学はワクワクする反面、不安もありますよね。実際、留学生活の中では勉強・生活・言葉の壁など様々なチャレンジに直面します。ここでは、高校生がオーストラリア留学を成功させるためのポイントをいくつかアドバイスします。「せっかく留学したのに失敗だった...」と後悔しないために、ぜひ参考にしてください。
明確な目的・目標を持とう
なんとなく留学するのではなく、「なぜ留学したいのか」「留学を通じて何を達成したいのか」を考えてみましょう。明確な目的がないまま留学してしまうと、モチベーションを維持できず時間を無駄に過ごしてしまう恐れがあります。例えば「英語を流暢に話せるようになりたい」「将来は海外の大学に進学したい」など、 ぶれない目標を一つ決めておくことをおすすめします。目標があれば辛い時も踏ん張る支えになりますし、日々の行動にメリハリが出ます。
事前に英語と基礎学力をしっかり準備
留学すれば英語力は自然に伸びる...と思いがちですが、実際には 授業についていけるだけの基礎力がないと授業理解に苦労し、自信を失ってしまうケースもあります。特に長期留学で現地の高校の正規授業を受けるなら、中学~高校で習う英文法や基本的な単語力はしっかり固めておきましょう。また数学や理科など英語以外の科目も、日本で基礎学力をつけておくと現地で役立ちます。留学先では授業が英語になるので難易度が上がりますが、日本で内容を理解していれば対応しやすくなります。もし英語力に不安があるなら、 渡航前にオンライン英会話や英語塾で集中的に勉強したり、オーストラリア到着後にESL(留学生向け英語クラス)からスタートできる学校を選ぶのも良い方法です。準備を怠らず「少しでも有利な状態でスタートする」ことが成功への近道です。
積極的に行動し人間関係を築こう
新しい環境では最初は誰でも緊張しますが、 受け身でいると友達もできず孤立してしまう恐れがあります。クラスメイトに自分から話しかけてみる、現地の部活動やクラブに参加する、ボランティア活動に挑戦してみる等、 怖がらずに飛び込んでみましょう。最初は言いたいことが英語でうまく伝えられないかもしれませんが、笑顔で挨拶を交わすことから始めれば大丈夫です。同じ趣味を持つ友達ができれば心強いですし、ホストファミリーとも積極的にコミュニケーションをとれば留学生活が格段に楽しくなります。 「自分から行動しないと何も始まらない」という意識で、積極性を大切にしてください。
日本人同士で固まりすぎない
留学先に日本人の生徒がいると心強いものですが、常に一緒に行動していると英語を使う機会が減り、異文化交流のチャンスも逃してしまいます。せっかくオーストラリアにいるのですから、現地の友人を作り英語でコミュニケーションする時間を最大限増やしましょう。ただし困ったときに情報交換できる日本人の友達も大切なので、 バランスが肝心です。休み時間はなるべく現地の友達と話し、放課後や週末は日本人の友達と勉強会をする、といった具合にメリハリをつけるのも良いでしょう。
自己管理とタイムマネジメント
親元を離れて生活する分、自己管理能力が求められます。夜更かしせず十分な睡眠をとる、栄養バランスを考えて食事をする、与えられたお小遣いの範囲で計画的に使う、といった基本的な生活習慣を整えましょう。学校の宿題や課題の締め切りも自分で管理する必要があります。特に海外の高校は課題が多く自己責任で勉強を進める場面が増えるため、 スケジュール管理が成功の鍵を握ります。手帳やアプリで予定を管理し、「やるべきこと」をリスト化して優先順位をつける習慣を身につけましょう。体調管理も大切です。慣れない環境で最初は疲れも出やすいので、無理しすぎず健康第一で生活してください。
困ったら早めに相談する
留学中、学業の悩みやホームシック、友人関係のトラブルなど、誰にも言えず抱え込んでしまうと精神的に辛くなりがちです。 「こんなこと相談して良いのかな...」と遠慮する必要はありません。学校の留学生担当の先生やカウンセラー、ホストファミリー、日本の家族、そしてエージェントの現地サポートなど、頼れる人には早めに相談しましょう。オーストラリアの高校は生徒のメンタルヘルスサポートにも力を入れており、相談しやすい雰囲気があります。問題が大きくなる前に周囲に助けを求めることは、留学を成功させるためにとても重要です。決して一人で抱え込まないでくださいね。
以上のポイントを心がければ、「留学しなければ良かった...」という事態は避けられるはずです。【明確な目標を持ち】【>主体的に行動し】【自己管理をしっかり】という三点は特に大切です。高校留学は自分次第で得られるものが大きく変わります。せっかく挑戦するからには、ポジティブに前向きに、たくさんのことを吸収してきてください。親御さんも、現地でお子さんが困っていないか気になるとは思いますが、温かく見守りつつ必要なときにサポートできるよう連絡を取り合ってください。お子さんが海外で成長する貴重な機会ですので、失敗を過度に恐れず送り出してあげてくださいね。
高校生の留学でよくある質問(Q&A)
最後によくある質問をQ&A形式でまとめました。高校生ご本人や保護者の方が抱きがちな疑問について回答しますので、疑問点をスッキリ解消しましょう。
Q. オーストラリア留学をするのに必要な語学力はどのくらい?
A. 一般的には高校の授業についていける中級以上の英語力が望ましいです。目安としてはIELTSで5.0~5.5程度、TOEFL iBTなら50~70点前後、英検なら2級以上のレベルが求められることが多いです。私費で現地校に正規留学する場合、入学時に英語力証明(IELTSやTOEFLのスコア提出)が必要な学校もあります。交換留学では必ずしも公式テストスコアは要求されませんが、選抜試験で日常会話力や面接が課されるので同程度の英語力は備えておくと安心でしょう。とはいえ最初から完璧な英語力である必要はありません。英語力が不足している場合は、現地高校のESLクラスでサポートを受けたり、入学前に付属の語学コースを履修することも可能です。留学前にはできる範囲で単語や文法の学習、リスニング・スピーキング練習を積んでおき、渡航後も積極的に英語を使って実践力を伸ばしていきましょう。「英語力に不安があるから留学を諦める」必要は全くありませんが、スタート時の努力がその後の伸びに大きく影響するので、できる準備はしておくと良いです。
Q. 留学中、日本の学校の勉強はどうなりますか?
A. 留学期間や学校の方針によって異なります。短期留学(夏休み中の数週間など)の場合は日本の学校の長期休暇内で完結するため、特に問題ありません。1年間前後の留学(交換留学など)の場合は、在籍校で「留学扱い」または「休学扱い」のどちらにするかで扱いが変わります。【留学扱い】とは、留学先での履修を日本の高校の単位として認めてもらい、留学から戻ってきたときに同級生と同じ学年に進級・卒業できる制度です。校長先生の裁量で最大36単位分まで海外での履修を認定できると文部科学省で定められており、多くの場合1年間留学で1年分の単位として認められます。一方【休学扱い】は、留学期間中は日本の高校を休学し、復学後は留学開始時の学年に改めて合流する(1学年下がる)形です。どちらの扱いになるかは学校によって異なり、留学前に学校と十分相談して決める必要があります。昨今は高校在学中に留学する生徒も増えているため、留学を単位認定してくれる学校も増加傾向にあります。まずは担任の先生や学校側に留学の意思を伝え、在籍校での制度を確認しましょう。長期(卒業留学)の場合は、基本的に日本の高校を途中で退学しオーストラリアの高校に転入・卒業する形になります。この場合、日本の高校卒業資格は得られませんが、帰国後大学受験する際は「高等学校相当卒業」として海外の卒業資格で受験が可能です。日本の高校に籍を残したまま海外の高校に通うことはできませんので、どちらの卒業資格を取るか決断が必要です。いずれの場合も、日本の高校の先生方とは密に連絡を取り、帰国後の進級・卒業や受験についてサポートを受けると安心です。
Q. 留学したいのですが、何から始めればいいのかわかりません。
A. 初めての留学準備はわからないことだらけですよね。一番最初にすべきことは「留学の目的や条件を明確にする」ことです。例えば「オーストラリアの高校を卒業したい」のか「1年間だけ異文化体験したい」のか、「いつ頃からどのくらいの期間行きたいのか」「予算はどの程度か」など、大まかな希望条件を家族で話し合ってみましょう。それが決まったら、情報収集と専門家への相談に移ります。インターネットや留学関連の本でオーストラリアの教育制度や留学プログラムを調べたり、留学エージェントのウェブサイトで資料請求をすると具体的なイメージが掴めます。特に留学エージェントを利用すれば、カウンセラーがあなたの希望に合ったプランを提案し、出願手続きやビザ申請までサポートしてくれるので安心です。無料相談を行っているエージェントも多いので、ぜひ積極的に活用しましょう。
具体的な準備ステップとしては、以下のような流れになります:
- 目標・期間を決める -- 留学の目的や希望時期・期間を明確にする。
- 行きたい国・学校を選ぶ -- オーストラリアのどの地域・学校が良いか情報収集し、プログラムを比較する。
- 費用の確認 -- 概算の留学費用を算出し、予算計画を立てる(奨学金の検討も)。
- エージェントやプログラムを決める -- 信頼できる留学エージェントや交換留学団体に相談し、サポートを依頼する。
- 出願・手続き -- 留学願書の提出、英語試験の受験、学校面接など必要な出願手続きを進め。
- ビザ申請・渡航準備 -- 学校の合格書類(CoE)を受け取ったらビザ申請を行い、航空券の手配や持ち物準備、予防接種など出発準備を整える。
このように書き出すとやることは多いですが、一つひとつ順番に進めれば大丈夫です。にもあるように、英語力の事前準備や書類手配など留学前に重要なステップがありますので、計画的に取り組みましょう。最初の一歩として、ぜひ気軽に留学カウンセリングを受けてみてください。プロのカウンセラーに相談することで不安が和らぎ、具体的に何をすべきか見えてくるはずです。
まとめ
高校生のオーストラリア留学について、おすすめの理由から具体的な準備事項まで幅広くお伝えしました。オーストラリア留学は、安全で多文化な環境のもと、高い教育を受けながら英語力と人間的成長を遂げる絶好のチャンスです。費用やビザなどハードルもありますが、しっかり計画・準備すれば決して乗り越えられないものではありません。むしろ高校時代に海外で過ごした経験は、今後の人生に大きな財産となるでしょう。
「成功する留学」では高校生の留学を長年サポートしてきた実績があり、経験豊富なカウンセラーが皆さんの夢を全力で応援しますートが大切です。十分な情報収集と準備をして臨めば、きっと実り多い留学生活が待っています。
オーストラリアという新天地で、新しい友達や親切なホストファミリー、美しい自然や多彩な文化との出会いがあなたを待っています。高校生活のこの瞬間にしかできない挑戦をぜひ掴んでください。あなたの留学が素晴らしい成功体験となるよう、心から願っています!
この記事を監修した人

末永 ゆう生
「成功する留学」留学カウンセラー
早慶上、ICU、GMARCHなどの国内の難関大学英語系学部と海外大学の併願を希望する受講生の成功を導くノウハウを蓄積。オレゴン州立大学直接入学、ファウンデーションコースを経由して、マンチェスター大学入学、カレッジを経由して、トロント大学入学など、現時点の英語・学力・お金を踏まえて、顧客の理想に寄り添った多種多様な進学・キャリアの提案・支援を行い、高い顧客満足度を実現。
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