まずは、メリット型奨学金です。メリット型奨学金とは、何らかの部門で優秀な成績を収めている学生が受けられる奨学金制度です。学業・運動（スポーツ）・芸術などの分野で優秀な成績を収めている方は、志望校の大学に確認し、大学側が「この生徒には奨学金を与えてでも自分の学校に入学してほしい」と判断した場合に受けられます。

ボランティアや部活動で優秀な成績を収めた学生なども対象となるため、中学・高校時代にボランティア活動や部活動に励み、優秀な成績をおさめた方にもチャンスがあります。また、芸術の分野で奨学金を受ける場合はポートフォリオ（作品）の提出が必要だったりと、部門によって大学に提出する内容は異なるので確認が必要です。

そしてこのメリット型奨学金は、奨学金の返済が不要です。

ニード型奨学金

続いては、ニード型奨学金です。ニード型奨学金とは、出願者の家庭の経済状況で、大学進学の学費を支払うことが困難な場合に、出願時に奨学金の申請をして申請が通れば不足分をスカラーシップ（奨学金）として受けられる制度のことです。

申請時には家庭の経済状況を証明する必要がありますが、世界各国からの留学生の各家庭の経済状況と比較をすると、日本人の経済状況は悪くないことが多いため、必ずしも学費が足りないからといって受けられるものではありませんのでご注意ください。

ニード型奨学金もメリット型奨学金と同様、受けた奨学金の返済は不要です。

アメリカの大学・大学院から奨学金（スカラーシップ）を受ける方法

次に、アメリカの大学や大学院から奨学金を受ける方法を解説します。まず奨学金の申請期間ですが、出願と同じタイミングで申請を行います。その後受験の合否と一緒に奨学金を受け取れるかどうかが発表されることが多いです。

次に奨学金の申請には以下の書類等が必要です。

必要なもの	詳細
英文の成績証明書	高校時代、もしくは大学時代の成績証明を英文で提出する（GPA換算する）
推薦状	高校や大学の先生に英文で推薦状を書いてもらい提出する
エッセイ	志望動機、なぜこの大学・大学院で学びたいのか、なぜその専攻を希望するのかなど、熱意を伝える
インタビュー（面接）	大学のスタッフさんと英語での面接を受け、質問に答えたり熱意を直接伝える

志望校により、IELTSやTOEFLなどの英語力の証明が必要になる場合もありますので、詳しくは学校の公式サイトまたは、「成功する留学」のカウンセラーにご確認ください。

アメリカ留学で利用できる2つの日本の奨学金制度

ここからは、アメリカ留学で利用できる日本の奨学金制度を解説します。こちらの記事では、以下2つの奨学金制度を解説します。

独立行政法人日本学生支援機構
日米教育委員会（フルブライト奨学金事業）

それでは詳しく解説します。

独立行政法人日本学生支援機構

まずは、独立行政法人である日本学生支援機構が提供している奨学金制度を解説します。2025年度海外留学支援制度（学部学位取得型）は募集を終了しているので、2026年度の発表を待ちましょう。

また、大学院学位取得型も募集を終了しているので2026年度の発表待ちましょう。詳しい内容は、JASSOの公式ホームページをご覧ください。

日米教育委員会（フルブライト奨学金事業）

続いては、日米教育委員会（フルブライト奨学金事業）を解説します。こちらの奨学金制度は、大学院学位取得留学や研究レベルの留学が対象の奨学金制度です。アメリカの大学院で研究したいことがある方には、おすすめの奨学金制度です。こちらの奨学金の給付期間は、1年目と2年目のみとなるので、その点は注意が必要です。

日米教育委員会（フルブライト奨学金事業）について詳しく知りたい方は、公式ホームページをご覧ください。

留学生が返済不要の奨学金を得る方法は？

ここからは、アメリカの大学・大学院から返済不要の奨学金（スカラーシップ）を得る方法を解説します。留学生が返済不要の奨学金を得るには、大学側に「この学生にうちの大学に入学してほしい！」と強く思ってもらうことが大切です。

しかし、どのように大学側にそのように思ってもらえるのかわからない方もいると思います。そのためには、先述の通り自身の得意分野でアピールする方法が有効的です。

アメリカの大学に出願するには、出願直前の成績だけが重要視されるわけではありません。在学中の高校や大学での総合的な成績がGPA（成績指標値）や、エッセイ（小論文）の提出、英語力のスコアの提示（IELTSやTOEFL）、在学中の学校の先生などからの推薦状の内容などから大学受験の合否が決まります。

エッセイの内容やインタビュー（面接）でスカラーシップ（奨学金）が決まったりもしますので、しっかりと事前準備が必要です。在学中の学校の先生からの推薦状も必要になるので、早めに先生に相談をしておくと良いでしょう。

アメリカ留学の奨学金に関するよくある質問

ここからは、アメリカの留学の奨学金に関するよくある以下の質問を解説します。

GPAとは？
GPAが低いけど奨学金はもらえる？

それでは詳しく解説します。

GPAとは？

GPAとは、Grade point Average の略で、学生が履修した科目の成績を点数化したものです。簡単にいうと評定平均になります。評定平均が高い＝GPAが高いという事です。名門大学になればなるほど、高いGPAが求められます。

GPAが低いけど奨学金はもらえる？

GPAが低すぎるとそもそも入学基準を満たさない可能性があるので注意が必要ですが、奨学金（スカラーシップ）に関しては、もしGPAが低いのならば、芸術の分野やスポーツ、社会貢献（ボランティア活動など）の分野などで自己アピールできる分野があれば奨学金（スカラーシップ）を受けるチャンスはあります。

まとめ：アメリカ留学の奨学金について

アメリカの大学の奨学金（スカラーシップ）を受けるためには、日本の高校や大学での成績も重要となるため、日々の努力が必要です。特に、有名校ですと受験の合否にも成績（GPA）が大きく影響するため、日本にいるうちから成績を上げる必要があります。成績だけでなく、自身の得意分野をアピールして奨学金（スカラーシップ）申請を行うことができるので、自分は何が得意なのか、何で今まで成果を出してきたのかを考えてみましょう。

また、ボランティアなどの課外活動も対象になるので、積極的に参加し、アピールポイントを増やすことが望ましいです。アメリカでの生活は生活費も安くはないので、奨学金（スカラーシップ）を受けて留学ができると総額の留学費用を抑えられるのでメリットが大きいです。

「成功する留学」にはアメリカ留学に関する奨学金だけでなく、留学に関する最新情報を留学経験のあるカウンセラーが無料で提供しています。詳しく知りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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