高校生のカナダ留学

高校生にとってカナダ留学は、安全な環境で質の高い教育を受けながら国際的な視野を広げる絶好の機会です。治安が良く、人々がフレンドリーで異文化を尊重し合う多文化共生が進むカナダでは、英語圏ならではの語学習得はもちろん、フランス語教育も体験できるユニークなメリットがあります。また、カナダの高校留学には、春・夏休みの短期プログラムや1学期間以上の留学、さらにはカナダで高校卒業を目指す長期プランなど、多彩な形態があります。ここでは、なぜカナダが高校留学におすすめなのか、現地の学校制度や留学方法、必要な費用やビザ、安全に成功させるポイントまで詳しく解説します。高校生の留学に不安を感じている方も、本記事を読めば「何から始めればいいの?」という疑問が解消するはずです。そして、『成功する留学』は豊富な実績と専門知識を持つ信頼のパートナーで、高校生と保護者の皆様をしっかりサポートしています。ぜひ最後まで頂き、お気軽にご相談ください。
カナダ留学についてカウンセラーに相談する
カナダ留学が高校生におすすめな理由

カナダはその豊かな自然、文化的多様性、高い教育水準、安全な社会環境など、多くの魅力を持つ国です。近年では、高校生の留学先としても人気が急上昇しており、短期・長期を問わず、毎年多くの日本人学生がカナダの教育機関に進学しています。ここでは、カナダがなぜ高校生にとって理想的な留学先といえるのかを、6つの視点から詳しく解説します。
① 世界トップクラスの教育水準と国際的評価
カナダの教育制度は、OECDが実施するPISA(国際学習到達度調査)で一貫して高評価を得ており、読解力・数学・科学の3分野すべてで、アメリカやイギリス、オーストラリアなどを上回り、世界の上位を維持しています。たとえば、2022年のPISAでは、読解力の分野でカナダはアジア諸国に次ぐ世界トップクラスの位置を占め、欧米諸国の中では最も高い評価を受けました。
また、各州政府が教育を管轄しているため、地域ごとに特色あるカリキュラムが存在し、それぞれが学生の主体性や創造力を伸ばす教育を実践しています。たとえばブリティッシュコロンビア州では「生徒主導のプロジェクト学習」が盛んで、トロントを擁するオンタリオ州ではキャリア教育やICT教育が充実しています。
教師の質も高く、多くの州で教員免許取得のためには大学での教育課程履修・実習・資格試験を経る必要があり、教育現場に立つ教師は高度な専門性を有しています。このように、世教育制度がしっかり整備されているだけではなく、教師の質も高いことから、高校教育の質は世界でトップレベルと認められています。
② 治安が良く、安全な環境で留学できる
高校生にとって初めての海外生活において、治安の良さは何よりも重要な要素です。カナダは国連や世界平和指数(Global Peace Index)などの調査において、「世界で最も平和な国」の上位に位置づけられており、犯罪率が低く、銃規制も非常に厳格です。
また、カナダは未成年の留学生に対する保護制度も整っており、州や学区によっては、
- 夜間外出の制限(門限)
- ガーディアン制度(保護者代理人の任命)
- 安全教育の実施
- ホストファミリーの定期モニタリング
など、安心して生活できる仕組みが整っています。
特に「成功する留学」では、現地の教育委員会と提携した安全性の高い学校やボーディングスクール・ホームステイ先を紹介しており、未成年者向けのサポート体制が万全です。都市部でも比較的安全で、生活インフラや交通も整っているため、親御さんにとっても安心して送り出せる留学先といえるでしょう。
③ 留学生に寛容で、柔軟な受け入れ体制
カナダは移民国家としての歴史が長く、多様な文化や宗教に対する理解が深い社会です。そのため、現地の高校でも留学生の存在は珍しくなく、英語を母語としない生徒への対応も非常に慣れています。
特筆すべきは、英語力や学業成績に自信がない生徒でも受け入れてくれる学校が多いという点です。入学時にTOEFLやIELTSなどの語学試験スコアを求めるケースは少なく、代わりに現地のESL(English as a Second Language)プログラムで段階的に語学力を向上させるスタイルが主流です。
また、学区ごとに留学生担当のコーディネーターやカウンセラーが配置されており、学業・生活の両面からサポートしてもらえます。言語や文化の違いで戸惑う場面があっても、すぐに相談できる環境があるのは、初めての留学には心強いポイントです。
④ 英語圏の中でも比較的リーズナブルな留学費用
カナダは、アメリカやイギリス、オーストラリアといった他の英語圏に比べて、学費や生活費が抑えられる点も魅力です。特に公立高校に通う場合は、
- 授業料:約120〜170万円/年
- ホームステイ滞在費:約80〜130万円/年
- その他(保険、教材、交通費など):約20〜40万円/年
と、トータルで200万〜300万円程度/年が一般的な相場です。
アメリカでは公立高校に最長1年間しか在籍できないのに対し、カナダでは3年間通って高校卒業資格を得ることも可能。この点だけでも、長期でしっかりと学びたい方にとっては大きなメリットです。
さらに「成功する留学」では、費用を抑えられるプログラムや、節約のコツもご案内しています。ご家庭の予算に合った留学プランがきっと見つかります。
⑤ 学年スケジュールが日本と合いやすく準備しやすい
カナダの多くの州では、学校年度が9月スタート・6月終了となっており、日本の中学校卒業(3月)から高校入学(9月)まで約5か月の準備期間が確保できます。この期間を利用して語学研修や渡航準備を行うことで、留学開始時の不安を大幅に減らすことができます。
また、セメスター制(前期・後期制)を採用する学校では、1月からの途中編入も可能で、年間2回の入学チャンスがあります。これにより、希望時期に合わせて柔軟に留学プランを立てることができます。
多くの教育委員会では入学希望の3〜6ヶ月前からの準備を推奨しており、受け入れ体制も整っています。時期を逃さずスムーズに進学したい方にとっても、カナダは非常に相性の良い国です。
⑥ 多文化社会の中で、国際感覚と自立心が育つ
カナダは世界的に見ても屈指の多文化・多民族国家です。学校や地域社会の中には、アジア系、ヨーロッパ系、アフリカ系、中南米系など、さまざまなルーツを持つ人々が共生しています。
高校生活を通して、異なる文化や価値観に自然と触れながら生活することは、国際的な視野を育てる貴重な体験となります。また、自分の文化を説明したり、他者と円滑にコミュニケーションを取るスキルは、将来的にグローバル社会で活躍する上で不可欠です。
さらに、親元を離れて生活することで、生活力・自己管理能力・問題解決力など、自立心や責任感も自然と育っていきます。こうした「人間力の向上」も、カナダ留学が高校生にもたらす大きな成果の一つです。
こうしたたくさんの魅力がそろったカナダ留学を、あなたの人生の「大きな一歩」として検討してみてはいかがでしょうか?「成功する留学」では、高校生と保護者の皆さまが安心して留学をスタートできるよう、無料カウンセリングを通じて最適なプランをご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。
以上のように、カナダは教育の質・安全性・留学環境・費用面などあらゆる点で高校留学に適した国です。次章では、そのカナダの学校制度について具体的に見ていきましょう。
カナダの学校制度について

カナダの高校(セカンダリースクール)は州ごとに多少制度が異なりますが、一般的に8〜10年生から12年生までが高校課程となります(ケベック州のみ11年生まで)。日本の中学卒業後は9月からカナダの高校に入学し、通常17〜18歳で卒業となります。学年開始は9月、終了は6月で、夏休みにあたる7〜8月に短期補習やサマースクールが開かれることもあります。
カナダの高校は公立校と私立校に大別されます。公立高校は各地域の教育委員会(スクールボード)が運営し、カリキュラムは州政府の教育省により定められています。現地生徒は基本的に授業料無料ですが、留学生は年間約10,000〜17,000カナダドル(約110〜187万円)程度の授業料を支払って通います。公立校の多くは男女共学の通学制で、留学生も英語またはフランス語で授業を履修できます(地域によっては両言語から選択可能)。一部にはカトリック系など宗教教育を含む公立校もあり、希望に応じて選択できます。
私立高校は宗教系や全寮制、専門プログラム校など多様で、授業料は公立より高額(年間約250〜500万円)ですが、小人数クラスや手厚い進学指導を特色としています。全寮制(ボーディングスクール)では学校寮で生活しながら学ぶことになり、規律の厳しい環境で自立心を養うことができます。
カナダの高校教育の特徴として、少人数制クラスと対話型の授業が挙げられます。1クラスあたり20〜30人程度と日本より少なく、発言や討論、グループワークが重視されます。成績評価も筆記テストだけでなく、プレゼンテーションや課題研究への取り組み、授業への参加度など多角的な評価方法が採用されています。必修科目に加え、美術やビジネス、コンピュータなど幅広い選択科目が用意され、自分の興味や将来計画に沿った履修が可能です。州ごとに卒業に必要な単位数や必修科目は異なりますが、概ね2〜3年間で規定の単位を取得すれば高校卒業資格(高等学校卒業証書)が授与されます。
また、セメスター制(前期・後期の2学期制)を導入する高校も多く、前期(9月〜1月)と後期(2月〜6月)の区切りで履修科目を変更します。セメスター制の学校では年に2〜3回入学時期が設定され、留学生も年度途中から編入しやすい利点があります。一方、リニア制(通年制)の学校もあり、その場合は1年を通して同じ科目を履修します。留学生の受け入れについては、学校ごとに入学時期や必要書類が定められているため、希望校の情報を早めに収集することが大切です。
高校生のカナダ留学方法の期間別選び方

高校生がカナダ留学を実現する方法はいくつかあり、期間や目的に応じて最適なプランを選ぶことが重要です。主な留学形態を期間別に整理すると、以下のようになります。
短期留学(1週間〜3ヶ月)
短期間で気軽に海外体験したい場合に適したプログラムです。夏休みや春休みを利用した語学研修やサマースクール、現地高校の短期プログラムなどがあります。ホームステイまたは学生寮に滞在し、英語研修とアクティビティを組み合わせたパッケージ形式が一般的です。1〜3ヶ月程度では現地の高校で単位取得は難しいものの、異文化体験や語学力向上のきっかけとして最適です。
- メリット: 短期間のため費用負担が比較的小さく、長期留学前のお試し体験として有効です。日本の学校の長期休暇を利用できるプログラムなら休学不要で、帰国後も学年をそのまま続けられます。
- 留意点: 短い期間では語学力が飛躍的に伸びるわけではないので、「将来長期留学したいのでまず雰囲気を掴みたい」人や「休みの間に異文化に触れてみたい」人におすすめです。
長期留学(約1年間)
1学年間(10ヶ月前後)カナダの高校に通うプランです。現地の高校の正規課程に1年間在籍し、様々な科目を履修します。交換留学プログラムを利用する場合と、私費で直接留学する場合があります。1年間現地で学ぶことで語学力は格段に向上し、カナダの高校卒業資格は取得しないものの、日本に帰国後の進路に大いに役立つ経験となります。
- メリット: 現地高校での1年は文化と言語を深く理解するのに十分な長さであり、卒業を目指さなくても高度な英語力や海外での適応力が身につきます。帰国後、大学入試で帰国生入試枠に挑戦できる資格を得られる場合もあり、進学の選択肢が広がります。
- 留意点: 1年間留学した場合、日本の在籍校に復学する際に元の学年に戻れるかどうかは学校次第です。文部科学省は海外で取得した1年分の単位(最大36単位)の認定を各高校に促しており、留学中に取得した単位を認めて進級させてくれる高校も増えています。ただし判断は校長の裁量となるため、進級条件として一定の成績を求められたり、認められず留年扱いとなるケースもあります。事前に日本の学校と休学か留学扱いかを確認しておきましょう。
交換留学(約半年〜1年)
交換留学は、国際交流団体や自治体・学校の提携によるプログラムで、選抜試験を経て派遣されるケースが多いです。期間は半年から1年が一般的で、留学先の国・地域や学校はプログラム側で指定されます(希望は出せますが完全には選べない場合も)。費用面では奨学金が充実していたり授業料減免があるため比較的安価に留学できるメリットがあります。
- メリット: 信頼できる団体の管理下で留学できるため、現地サポートや受け入れ体制が整っています。費用が抑えられ、返済不要の奨学金が出るプログラムもあります。学校によっては在籍校の留学制度として単位認定や休学措置が明確に決まっており、安心して送り出せる仕組みがあります。
- 留意点: プログラムによっては留学先の地域・学校が指定され、自分で選べないことがあります。また途中で卒業留学(現地での高校卒業)に切り替えができない場合もあります。応募時期や試験が早めに設定されるので、高校入学直後から情報収集と準備が必要です。
卒業留学(高校卒業目的の留学)
カナダの高校に卒業まで通い、現地の高校卒業資格を取得することを目指す留学です。高校1年または2年次までにカナダへ渡り、残りの期間を現地校で過ごします。公立校でも卒業まで最長3年間在籍できますし、私立校に転入して卒業を目指す道もあります。卒業後はそのままカナダや海外の大学に進学する選択肢も広がります。
- メリット: カナダの高等教育への道が開けることです。カナダの高校卒業資格は国際的に認められており、北米や世界各国の大学に進学しやすくなります。また高校在学中から海外大学進学準備プログラム(※IBなど)を履修できる学校もあり、グローバルな進路が実現可能です。長期間現地に溶け込むことで英語力はネイティブに近いレベルまで高まり、国際感覚や自立心も飛躍的に伸びます。
- 留意点: 日本の高校は途中で退学または転校扱いとなるため、日本の卒業資格は得られません。帰国して日本の大学を受験する場合は、帰国子女入試など特別枠を利用することになります。費用も複数年にわたるため高額となりがちです。また未成年が長期間海外生活を送ることになるため、現地での生活サポート体制(親戚やガーディアンの有無、エージェントのサポート)を十分に整えておく必要があります。
以上のように、高校生のカナダ留学と一口に言っても期間や目的に応じた様々なスタイルがあります。「まずは短期で体験」から「現地卒業まで本格的に」まで、自身の目的と将来計画に合った方法を選びましょう。専門のカウンセラーに相談すれば、希望に沿った最適なプランを提案してもらえます。
※IBとは、国際バカロレア(International Baccalaureate)の略称で、スイスに本部を置く国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムのことです。世界160以上の国と地域、約5,800校で実施されており、認定校は増加傾向にあります。
高校生のカナダ留学費用目安

留学にかかる費用は期間や地域、学校の種類によって大きく異なりますが、高校生がカナダ留学する場合のおおよその目安を紹介します。短期から長期まで検討する際の参考にしてください。
- 短期留学(数週間〜3ヶ月): 20万〜80万円前後が目安です。例えば2週間程度の語学+アクティビティプログラムで約20〜40万円、1ヶ月では50〜90万円ほどかかります。この費用には授業料・滞在費(ホームステイまたは寮)・食費・渡航費・保険などが含まれます。プログラムによっては小旅行や課外活動費用も加算されることがあります。
- 長期留学(1学期〜1年間): 約130万〜300万円が一つの目安です。1年間公立高校に留学する場合、授業料が州によりますがおおよそ年間120万〜250万円、滞在費(ホームステイ代など)が年間80万〜150万円程度です。合計すると最低でも200万円前後は必要になります。私立高校や物価の高い都市部を選ぶと授業料・寮費がさらに高額になり、年間400万〜600万円に達するケースもあります。一方、交換留学プログラムなら奨学金で自己負担が100万円以下に抑えられる例もあります。
- 卒業留学(複数年): 2〜3年現地高校に通い卒業を目指す場合、単純計算で総額500万〜800万円以上の年間費用を見込んでおく必要があります。公立校でホストファミリー滞在なら年あたり約200〜300万円×年数、私立寄宿学校なら年500万円以上のケースもあります。長期になるほど為替レートの変動や学費改定なども影響するため、余裕をもった資金計画が重要です。
いずれの場合も航空券代(往復20万〜30万円程度)や海外留学生保険への加入費用、現地でのお小遣いや旅行費なども考慮しましょう。費用を抑えるコツとしては、学費の割安な地域の学校を選ぶ、物価の低い地方都市に滞在する、奨学金や教育ローンを活用する等が挙げられます。詳しい費用内訳や節約方法については「カナダ留学 高校生の費用|成功する留学」のページも参考にしてください。
高校生のカナダ留学におけるビザについて

高校生がカナダへ留学する際には、留学期間に応じて適切なビザ(査証)や許可証を取得する必要があります。カナダでは一般に6ヶ月を超えて就学する場合、「スタディパーミット(Study Permit、就学許可証)」と呼ばれる学生ビザが求められます。以下に期間別のビザ要件と注意点をまとめます。
- 6ヶ月以内の短期留学: 基本的に学生ビザ(就学許可)は不要です。観光扱いで入国し、ESTAに相当する電子渡航認証(eTA)を取得して渡航します。ただし6ヶ月未満でも、今後留学を延長する可能性がある場合や現地での学生身分証が欲しい場合などは、あえてスタディパーミットを申請しておくメリットもあります。例えばカナダで半年未満のプログラム後に引き続き延長したくなった場合、最初から許可を得ていれば手続きがスムーズです。短期でも不安な方はビザ申請をしておくことも検討しましょう。
- 6ヶ月を超える長期留学: 事前にスタディパーミット(学生就学許可)を申請し、取得してから渡航する必要があります。申請にはカナダの受入校から発行された入学許可書(Letter of Acceptance)が必要で、加えて経済能力証明(授業料・生活費を賄える資金の証明)や最新の成績表なども求められます。申請手続きはオンラインで行い、通常数週間〜数ヶ月かかるため早めに準備を始めることが大切です。許可が下りればパスポートに学生ビザのスタンプが押印され、入国時に就学許可書が発給されます。
- 未成年留学生の保護者制度: カナダでは18歳未満(州によっては19歳未満)の留学生には現地における法定後見人的なカストディアン(Custodian)の任命が必要です。両親が一緒に渡航しない場合、現地在住の大人(ホストファミリーや現地サポート担当者など)をカストディアンとして指定し、公証人のサイン入り同意書(Custodianship Declarationフォーム)をビザ申請時に提出します。17歳以上になると必須ではありませんが、移民審査官の判断で要求されることもあるため用意しておくと安心です。「成功する留学」のようなエージェントでは、提携先の現地スタッフやホームステイ提供者がカストディアンになってくれるケースもありますので相談してみましょう。
- 就労に関して:中高生の留学生は原則アルバイト等の就労は認められていません。カナダの学生ビザでは大学・カレッジ以上の高等教育機関に在籍する留学生のみ、週20時間までの就労が許可されます。一方、高校生は学業専念が求められるためアルバイトは禁止となります。例外的に、カリキュラムに組み込まれたCo-op(コープ)プログラム※での就業体験には専用の就労許可が下りる場合があります。しかし一般的なお小遣い稼ぎのアルバイトはできないと認識しておきましょう。留学費用は基本的に家庭からの送金や奨学金で賄う必要があります。
(※Co-opプログラム: 一部高校で提供される、学校が斡旋するインターンシップ科目。参加には別途Co-op就労許可証の取得が必要です。)
以上のように、期間や年齢によってビザの種類・要件が異なります。ビザ申請は不備があると拒否され留学計画が狂ってしまう可能性もありますので、書類準備やオンライン申請は慎重に行いましょう。不安な場合は留学エージェントのビザサポートを活用し、余裕を持って渡航開始の半年前頃から準備を始めることをおすすめします。
高校生がカナダ留学に失敗しないためのアドバイス

憧れのカナダ留学を成功させるために、高校生と保護者の方が押さえておきたいポイントをいくつか挙げます。留学生活で陥りがちな失敗パターンを避け、貴重な経験を最大限に活かしましょう。
①明確な目的と目標を設定する
漠然と「海外に行ってみたい」だけで留学すると、途中でモチベーションを失いやすくなります。英語力を〇〇まで伸ばしたい、IB(国際バカロレア資格)を取得したい、将来は海外大学に進学したい等、留学の目的を具体的に決めておくことが大切です。目標がある生徒は困難に直面しても乗り越える意志が強く、結果的に留学を成功させる傾向があります。
②事前に基礎学力と語学力を高めておく
「留学すれば英語ができるようになる」という考えで準備不足だと、現地の授業についていけず挫折することがあります。出発前にできる限り英語の勉強を進め、学校の主要科目(数学・理科など)の基礎も予習しておきましょう。特に英語は単語力や聞き取り力を鍛えておくだけでも現地での吸収が違います。語学に不安があれば、日本でオンライン英会話や留学準備コースを受けるのも効果的です。
③積極性を持って行動する
留学生活では日本にいるとき以上に自分から積極的に話しかけ、参加する姿勢が重要です。授業で分からないことをそのままにせず先生に質問する、現地の友達に自分から話しかけてみる、課外活動や部活に飛び込んでみる等、殻を破る努力をしましょう。「恥ずかしい」「間違えたらどうしよう」と尻込みしていると、結局日本人留学生同士で固まってしまい英語も伸びません。最初は勇気が要りますが、一歩踏み出せば現地の人々は温かく迎えてくれるはずです。
④ホストファミリーや学校スタッフとの密なコミュニケーション
生活面で困ったことや不安なことがあれば、遠慮せずホストファミリーや留学生担当カウンセラーに相談しましょう。例えば体調不良やホームシック、ホームステイ先での要望など、我慢せず早めに伝えることが大切です。「こんなことを言ったら迷惑では...」と考えがちですが、現地の受け入れ側は留学生をサポートする責任があります。適切に助けを求めることも自立した留学生の姿です。定期的に日本の家族と連絡を取るのも心の支えになりますが、あまり頻繁に日本に連絡しすぎると現地に馴染む妨げになる場合もあります。バランスを取りつつ精神面の健康を保ちましょう。
⑤自己管理とルール順守を心がける
留学中は保護者の目が届かない分、>自分自身で生活リズムや安全を管理する意識が必要です。夜更かしせず十分な睡眠をとる、栄養に配慮した食事を心がける、治安上危険な場所や時間帯を避ける、学校やホスト先のルールを守る -といった基本を徹底しましょう。特に未成年の留学生は門限や飲酒禁止などの規則があります。それを破ると信用を失い、最悪の場合プログラムから退去させられることもあります。時間管理・健康管理・規律順守は留学成功の土台と心得てください。
以上の点を意識すれば、「留学しなければ良かった...」という事態は避けられるはずです。せっかく高い費用と時間をかけて挑戦する留学ですから、失敗談ではなく成功談を持ち帰れるよう準備と行動を万全にして臨みましょう。
カナダ留学をするのに必要な語学力はどのくらい?

「高校生がカナダ留学するのに英語力はどの程度必要か?」という疑問をよく聞かれます。結論から言えば、入学自体に厳しい語学要件はほぼありません。前述のとおり多くの公立高校では出願時に英語試験スコアは求められず、初心者でも受け入れてもらえます。実際、留学生用の英語補習クラス(ESL)が充実しているため、現地で学びながら徐々に力を伸ばせる仕組みが整っています。
ただし、まったく英語の基礎がない状態ですと渡航後に本人が苦労するのも事実です。授業内容の理解や現地での友人作りを円滑にするためにも、中学校卒業レベルの英文法や基本単語は身につけておくことが望ましいです。目安としては、日本の英語検定で言えば英検2級〜準2級程度やTOEICで500〜600点程度の力があればベターでしょう(必須ではありませんが、これくらいの基礎力があると吸収が早くなります)。
留学当初は簡単な日常会話すら聞き取れずショックを受ける学生も多いですが、これは珍しいことではありません。現地で英語漬けの生活を送るうちに3ヶ月もすれば耳が慣れ、自分の言いたいことが少しずつ言えるようになってきます。授業についていくのが大変な場合も、学校のESLクラスやチューター制度、日本から持参した電子辞書などを駆使して乗り越えていけます。「英語ができないから留学できない」という心配は無用です。むしろ「留学で英語をできるようにする!」という意気込みで飛び込んでください。
もちろん、語学力が高いに越したことはありません。準備段階でしっかり勉強していれば、現地校の正規授業にも早く馴染めます。例えばカナダの高校では英語の授業で小論文執筆や文学読解など高度な課題が課されるので、渡航前に多少トレーニングしておくと良いでしょう。総じて必要なのは「完璧な英語力」ではなく「学ぶ意欲と基礎コミュニケーション力」です。留学先でも努力を続ける覚悟があれば、入学時の語学力が多少不足していても十分に挽回できます。
留学中、日本の学校の勉強はどうなりますか?
高校在学中にカナダへ留学する場合、日本の学校での扱いがどうなるかは多くの方が気にする点でしょう。これは留学期間や在籍校の方針によって異なります。
短期留学(数週間〜3ヶ月程度)の場合
夏休み等を利用して留学する場合は、日本の学校を休む必要がありません。仮に学期中に1〜2ヶ月の留学に参加する場合でも、学校と相談の上で出席扱いにしてもらえるケースや、レポート提出で補習対応してもらえることもあります。ただ基本的には長期休暇内に完結するプログラムを選ぶのがおすすめです。この場合、日本の学校の成績や進級に影響はほぼありません。帰国後、留学で培った英語力を活かして学校生活に戻ることになります。
1年間の留学(交換留学・ターム留学)の場合
在籍校を1年間休学して留学するケースと、在籍校に籍を置いたまま留学(在学留学)するケースに分かれます。休学扱いの場合、留学中の成績は日本の卒業単位にはカウントされず、帰国後は1学年下の後輩たちの学年に復帰する形になります(高校卒業が1年遅れるイメージです)。一方、在学扱いとして留学する場合は、留学先で取得した単位を日本の高校の単位として認定してもらい、帰国後元の学年に進級(復学)することが可能です。文部科学省は最大1年間・36単位分まで認定できる制度を設けており、多くの高校でこの在学留学が制度化されています。ただし認定の判断は学校ごとに異なるため、例えば「留学前の成績が一定以上必要」「復学時に試験合格が条件」などのルールがある学校もあります。応募前に自分の学校の制度を確認しましょう。なお在学留学であれば、日本の高校卒業資格も予定通り取得できます。
高校卒業を目的とする留学の場合
日本の高校には進学せず、あるいは途中で退学してカナダの高校に転入・編入し、そのまま現地で卒業する形になります。この場合、日本の高校の勉強は一旦ストップし、将来日本の大学を受験する際は**高等学校卒業程度認定試験(高認)に合格するか、カナダの卒業資格をもって帰国子女入試で受験するといった流れになります。日本の高卒資格がなくても海外の高卒資格があれば受験資格は得られる大学も多いです。また、途中まで日本の高校に在籍した履歴は残りますので、必要であれば成績証明書を取得しておきましょう。
留学中の日本の学習フォロー
長期留学の場合、帰国後のギャップに不安があるかもしれません。最近ではオンラインで日本の高校の授業を受けられる通信制サービスや、海外からでも受験できる模試なども利用可能です。また、日本の教科書をPDF等で持参し自主学習する生徒もいます。理想を言えば現地の勉強に専念したほうが良いですが、復学を視野に入れるなら数学や国語など主要科目について自習を続けておくとスムーズでしょう。
いずれにせよ、留学前に日本の学校と十分に話し合い、書面で休学・単位認定の取り決めを交わしておくことが大切です。留学カウンセラーにも相談しながら、日本の学校生活と海外留学をうまく両立できる道を探りましょう。
留学したいのですが、何から始めればいいのかわかりません

「カナダに留学したい気持ちはあるけど、何から手を付ければ良いの?」という戸惑いは当然のものです。留学準備は一見やることが多く感じられますが、順を追って進めていけば着実にゴールに近づけます。高校生の留学準備の基本ステップを5つに整理しました。
1. 情報収集と目標設定
まずは留学について本やインターネットで情報収集しましょう。カナダ留学の体験談や学校情報、ビザ手続きなど幅広く調べる中で、自分が「なぜ留学したいのか」「留学を通じて何を達成したいのか」を考えてみてください。漠然とした憧れを具体的な目標に落とし込むことが大切です。留学の目的が定まれば、語学留学なのか高校正規留学なのかといった留学方法の方向性も見えてきます。
2. 保護者・学校と相談する
自分ひとりで決められることではありません。必ず保護者の了承が必要ですし、在籍校にも留学の意思を早めに伝えましょう。保護者には費用面・安全面など心配されるポイントを一緒に情報収集しながら説明します。在籍校には留学期間中の扱い(休学か在籍か、単位認定は可能か)を確認します。学校によっては指定の留学制度や提携プログラムがある場合もあります。また担任や進路指導の先生に留学の相談をすると、必要な手続きや推薦状の準備などで協力してもらえるでしょう。
3. 専門家に相談する
留学エージェントや留学支援団体の無料カウンセリングを利用してみましょう。プロのカウンセラーは各国の留学制度や学校情報に精通しており、あなたの希望や成績、家計の状況などを踏まえて適切なプランを提案してくれます。「成功する留学」でも無料相談を実施しているので、気軽に問い合わせてみてください。カウンセラーとの相談を通じて、具体的に留学先の地域・学校、出発時期や期間を絞り込んでいくことができます。疑問や不安もこの段階で一つ一つ解決しておきましょう。
4. 渡航計画と出願手続き
行き先と時期が決まったら、留学プログラムや受け入れ高校への出願準備に入ります。願書提出時期は出発の半年〜1年前が一般的なので、逆算してスケジュールを組みます。必要書類(在籍校の成績証明、英語教師の推薦状、健康診断書など)を揃え、志望動機エッセイ等が求められる場合はしっかり書きましょう。英語力証明が必要と言われたらTOEFL JuniorやIELTSを受験します(高校留学では不要な場合も多いです)。無事受け入れ校から入学許可書(LoA)が発行されたら、次はビザ申請に備えます。パスポートの有効期限も確認し、持っていなければ申請します。航空券も渡航時期が近づいたら予約しましょう(ビザ取得を待ってからでもOKです)。
5. ビザ申請と最終準備
渡航約3〜4ヶ月前になったら、カナダの学生ビザ(就学許可)申請を行います。オンラインで申請フォームに入力し、入学許可書や残高証明などをアップロードして送信します。指紋認証(バイオメトリクス)の登録が必要なため、指定施設に出向いて手続きをします。ビザが下りるのを待つ間に、予防接種の確認や国際学生保険への加入、航空券購入、住居(ホームステイ先や寮)の手配確認など最終準備を進めます。日本でクレジットカードや国際キャッシュカードを作っておくと生活費管理に便利です。また、出発前にオリエンテーションがある場合は参加し、持ち物や心構えの最終チェックをしましょう。
以上が大まかな流れです。一度に全部を考えると大変に思えますが、一つずつクリアしていけば確実に留学が実現に近づきます。「成功する留学」のウェブサイトでは留学準備チェックリストや体験談ブログなど役立つ情報も提供しています。不安なときはプロの手を借りながら、一歩ずつ夢に向かって進んでいってください。
まとめ
高校生のみなさんにとってカナダ留学は、将来の可能性を大きく広げるチャレンジです。カナダは治安の良さと教育水準の高さで知られ、多様な文化の中で安心して学べる環境が整っています。短期から長期まで目的に応じた様々な留学プランがあり、英語力に自信がなくても受け入れてもらえる懐の深さも魅力です。費用やビザの準備など越えるべきハードルはありますが、それらも計画的に対処すれば決して乗り越えられないものではありません。
大切なのは明確な目標を持ち、十分な事前準備と情報収集をすることです。この記事で述べたポイントを押さえておけば、留学中のトラブルや「失敗した...」という事態を避け、充実した高校留学生活を送れるでしょう。初めての海外生活では戸惑う場面もあるかもしれませんが、その経験自体があなたを大きく成長させてくれるはずです。
成功する留学では、留学カウンセラーが高校生のカナダ留学を無料相談でサポートしています。プロの視点で学校選びから出願、ビザ取得、現地生活まで親身にアドバイスいたします。ぜひ一人で悩まずに専門家に相談し、夢への第一歩を踏み出してください。カナダでの留学体験が、皆さんの将来にとってかけがえのない財産となることを願っています。安全で実り多いカナダ留学を実現させましょう!
この記事を監修した人

末永 ゆう生
「成功する留学」留学カウンセラー
早慶上、ICU、GMARCHなどの国内の難関大学英語系学部と海外大学の併願を希望する受講生の成功を導くノウハウを蓄積。オレゴン州立大学直接入学、ファウンデーションコースを経由して、マンチェスター大学入学、カレッジを経由して、トロント大学入学など、現時点の英語・学力・お金を踏まえて、顧客の理想に寄り添った多種多様な進学・キャリアの提案・支援を行い、高い顧客満足度を実現。
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